しかしながら雲は次第に流れ散り、好転し続けた天候の中で遠景の山々が少し見えるようになった。
↓<新栄の丘>という眺望が佳い場所に立寄って眺めた様子だ。小さな台が据えられ、そこに上ると観易い。

↑左側に大雪の山々で最も高い旭岳が少し見えているようだ。雲と天と山並みと丘陵という様子が凄く好い感じだ。
小さな台に上ろうとした際に先客が在った。少し年配の男性で「構いませんか?」と声を掛けると「えぇよ…」との応答だった。関西方面から来た旅行中の方と御見受けした。
景色を眺めていれば、男性は笑みを浮かべて「おめでとうございます!」と言い出した。不意に「何事??」と驚いたが、自身が身に着けていたモノに「阪神タイガース」のマークが在ったので、「アレ」を言祝いだ訳だ。永年のタイガースファンであるという。18年振りの優勝は好いことであるとしていた。甲子園から尼崎乗換、または直通で行ける大阪ドームのチームと対戦する「なんば線シリーズ」という<日本シリーズ>も期待し得る様子だ。そんな野球談議を少ししながら景色を愉しんだ。この男性によれば、前日の旭岳周辺は強めな雨に降られた時間帯も在って、戸外に居て大変だったそうだ。「山は今日にしておけば…」とも言っていたが、それ以上に「北海道で初めてタイガースファンに遭った!」と酷く歓んでいた。自身も時間が限られているので、笑顔で「お気をつけて…好い旅を!」と慌ただしく分かれた。タイガースのグッズは気に入っていて幾つも愛用している他方、凄く熱心なファンという程でもないのだが、それはそれとして、こんな様子も好い。
少し面白い様子も在ったが、「大雪の山々を望む波打つ丘陵の大地」という美瑛らしい感じを愉しんだ。