かのタロとジロを含む犬達を集めて稚内で犬橇の訓練を行い、現在に至るまで続いている南極観測隊が旅立ってから60年である…それを記念し、稚内では南極観測隊を支援する船である砕氷艦<しらせ>を迎えている。
砕氷艦<しらせ>…海上自衛隊が管理運用している…公式的には、海上自衛隊の艦艇名称の命名に関する慣例によって「南極の白瀬氷河に因む命名」となっているらしいが…これは「史上初の日本人による南極探検隊」のリーダーだった白瀬矗に関連する命名なのであろう…現在の<しらせ>は“2代目”でもある…「日本の観測隊が乗って、南極へ向かう」ということで、白瀬矗を想起させる<しらせ>という命名は、多分「ベスト」なのであろう…
砕氷艦<しらせ>は、日本と南極との往復をしている期間以外は、艦体のメンテナンスの他に乗組員の訓練を兼ねた航海をして国内各地を巡り、艦の一般公開等を行って南極観測に関すること等を広報している訳だ。稚内港への登場も、そうした活動の一環だ…
↓末広埠頭と東隣の天北1号埠頭との間辺りの空地に行くと、<しらせ>の勇姿がよく視える!!

↑<しらせ>の延長は138mに及ぶという…
↓概ね「真正面」になる辺り…南氷洋を力強く進むというタフな船の、力強さが感じられる…速度は余り出ないように視えるデザインだが、最大速力は19ノットだという…

↑左側の末広埠頭上のクレーンは「揚程(吊り上げの高さ)全27m」という仕様らしい。高さは30mは在るであろう…<しらせ>は、上の方で水面から30m程度の高さが在ることになる。「9階建て」とか「10階建て」の建物に相当する高さだ…
↓近付くと圧倒される大きさだ…

<しらせ>は金曜日に入港後、土曜日、日曜日に一般公開が在って、月曜日には出航する…滞在中、機会が在ればまた視たい…