<京都鉄道博物館>は今年の春にオープンした…JR西日本が大阪と京都に持っていた展示施設を統合した型だ…今般、「関西方面に滞在…」を思い立った動機の一つが、この博物館を訪ねてみたいということであった…
ここには<梅小路蒸気機関車庫>が在り、“展示物”として静態保存されて動かない蒸気機関車と、各地でイベント列車として動く、またはこの<京都鉄道博物館>内で<スチーム号>ということでデモンストレーション走行を行う動態保存の動く蒸気機関車とが、大きな扇形機関庫にずらりと並んで居る…
改装工事でこの<梅小路蒸気機関車庫>は暫く視られなかった。そういう訳で、とにかくもこれが視たかった…
↓動態保存の動く蒸気機関車が入っている箇所に3輛の機関車が並んで居たのを眼に留めた…

↑左の“1番”に入っているのが<義経>、“2番”は<8620形>、3番は<C62形>だ…因みに<C62形>の脇には旗が掲出されていて、メンテナンス作業が行われているところだった…
<義経>は形式番号としては<7100形>と言う…1880(明治13)年に米国から輸入された…北海道で活躍していた、明治時代の蒸気機関車だ。
<8620形>は、1914(大正3)年から1929(昭和4)年の間に672輛製造された。大正時代の代表的な蒸気機関車だ。日本全国に加えて、樺太や台湾でも活躍している…
<C62形>は、1948(昭和23)年から1949(昭和24)年に49輛製造されたという。幹線で優等列車を牽引していた経過が在り、次第に北海道等の地方に活躍の場を移した蒸気機関車だ…昭和の、それも「蒸気機関車の時代」の掉尾を飾るような存在だ…
こういう「時代を超えた車輛」が一堂に会しているというのは、この種の博物館「ならでは」だと思う。こんな様子を、しばしじっと眺めてしまっていた…
明治、大正、昭和と、蒸気機関車は大型化して行ったということが、この3輛が並んで居る様から伺うことが出来る…