
↑或いは“カフェ”と言うより「喫茶店!」と呼ぶべきかもしれない…
この店は1970年に現在地に開店し、以降、移転も改装も無いままで同じ店主氏が営み続けている。「もう直ぐ半世紀」であり、店主氏は「半世紀を迎えたい…」と願って止まないようだ…
「もう直ぐ半世紀」という歴史を有する店…この街を訪れる人や、この街に住む人が交差した場所…街の移ろいを静かに見詰め続けて来た存在だ…
↓漸く明るくなったような早朝の街角に、この店の灯りを視掛けると、何やら安堵感を覚える…

↑店主氏の御都合で休業となっていた時期が在ったのだが、あの時は寂しかった…
「もう直ぐ半世紀」という歴史の中、提供しているメニューの価格は変わっているが、内容は開業以来殆ど変わっていないという…
月2回の日曜日と定めた定休日以外は、極力休まずに「もう直ぐ半世紀」という永きに亘って、律儀に営業を続けて来た店…店主氏の「半世紀を…」という願いが叶うことを、私自身も願って止まない…
ピカピカとかキラキラということでもないが、この店は「鈍い輝き」を見せる貴金属のような、そういう存在感が在る。言わば「街の密かな文化財」のような存在だと思っている…
朝、ここで時々愉しむ<モーニングセット>を頂きながら読書にでも興じてみる…プライスレスな楽しみの一つである…