各地を巡って演奏活動を続けている松山隆宏…稚内との縁も深く、随分永い間、稚内でも演奏をしている。本人はギターと、一部の曲でブルースハープを演奏しながら歌うのだが、稚内ではベース奏者のタンク宮本とのコンビで演奏をしている。
その松山隆宏とタンク宮本は、「稚内へ来ると、どうしたものか、何時も彼らに出くわす」と、稚内で公演中の<ルースキー・テーレム>のメンバーと知り合う。そして、<テーレム>のリーダーでバヤン奏者のアンドレイ・メリニチェンコと懇意になり、アンドレイ・メリニチェンコが松山隆宏、タンク宮本のコンビに加わり“トリオ”で演奏という機会が稚内では設けられる場合も発生するようになった…
3月7日、松山隆宏にとっては「稚内での馴染みの場所」でもあるカフェ<お天気屋>を舞台に、「稚内限定」の“トリオ”が演奏する機会が設けられた…
↓右側が松山隆宏…左側がタンク宮本…中央がアンドレイ・メリニチェンコ…
↑私にとっても御馴染な<お天気屋>が、小さなライブハウスに様変わりだった…
↓何回かやっている訳だが、極限られた時間で、5曲もセッション演奏をこなしたアンドレイ・メリニチェンコ…
↑カッチリと決めたプログラムで演奏というのではない、自由で活き活きとしたセッション演奏で、彼が奏でるバヤンの魅力が存分に発揮された…
↓タンク宮本のベース演奏…確りとリズムを刻む感じの演奏から、華やかなソロ演奏的なモノまで、幅広い音を聴かせてくれた…
↑やや高めな歌声の松山隆宏に対し、ギターとベースの関係でもなかろうが、少し低めに聞こえる彼のコーラスも好かった…
↓ブルースハープを吹きながらギターを弾く松山隆宏…なかなかに渋い!!
↑独自なメッセージを込めた、フォークソング的な自作曲と、「近く訪ねる予定が在る、愛媛県の宇和島に居る関係者からリクエストが…」等と場内の笑いを誘いながら披露した外国曲等を熱唱していた…
↓“期間限定”どころか“機会限定”な“トリオ”だが、大変に息が合った、活き活きとした演奏を聴かせてくれた!!
松山隆宏は、母親が樺太生まれなのだそうだ。母方の祖父が山口県から樺太に出て仕事をしていた時期が在って、そんな時期に母親が樺太で生まれたのだという。そんな事情が、サハリンの音楽家との縁を呼び込んだのであろうか?
松山隆宏は、訪ねて気に入っている何処かの地名を歌詞に入れるような自作曲は敢えて作っていないということだが、“稚内”の語源となった“ヤムワッカナイ”という名を入れた曲を作っている。新しめな作品で、レコーディングしたモノは未だ無いようなのだが…「ここが行き止まりじゃない ここが始まり ヤムワッカナイから あなたの街へ…」という歌詞が在る。記憶に残ったが、同時に「記憶したい」感じでもある…
↓「やり遂げた!!」という充足感が窺える、演奏後の“トリオ”である…
↑素晴らしい演奏を聴かせてくれたが、充足感溢れる笑顔も素晴らしい…
友人からの御誘いも在って、昨日は一寸足を運んだのだが…非常に愉しい夕べを過ごすことが叶った!!
↓何となくモノクロで“トリオ”の様子の写真を撮ったのだが、場内に居合わせた皆さんに一寸御覧頂いたところ「御馴染みな<お天気屋>が、何処かの外国のように…渋い!」という御感想も頂いた。下記をクリックして頂くと、アルバムが御覧頂ける。
>>MONOCHROME - an evening at Wakkanai on MAR 07, 2017