重戦車 IS-2(2017.05.14)

↓ヴァシレフスキー元帥の像の直ぐ足下に、古い戦車等が展示されているのだが、その一つである…
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↑ドイツ軍が運用した<ティーガー>に対抗可能な戦車を目指してソ連軍が開発し続けた重戦車の系譜に属する車輛で、第二次大戦末期に活躍した型だ…

とにかく大きい!サハリン州郷土博物館に在る日本の<九七式>と比べれば、こちらは「軽自動車VS大型トラック」という位に大きい…IS-2は46トンもの重量だ…

大きな戦車を視ると、「何人が乗り込んだのか?」と思わないでもない…基本的にこういう戦車は、指揮を執る車長、運転を担当する操縦士、戦車砲を操る砲手が要る…大きな砲塔を動かして砲弾を装填して、号令を受けて撃つ動きに2人は要る…故に4人程度は必要な訳だが、IS-2の定員は4名になっているようだ。

↓残念ながら内部が視られるようにはなっていないのだが…なかなかに迫力が在る車輛で、見応えは十分だ…
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階段上に佇むヴァシレフスキー元帥(2017.05.14)

好天に恵まれた日曜日、ユジノサハリンスク市内を散策した…

↓嘗ては神社の境内だった辺りが都市緑地として整備されている。往時は「神社の石段」であったと推測される場所が、立派な階段の通路になっている。何かの映画に出て来るモノのように趣が在る階段だと思いながら立ち止まって眺めた…
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↑階段を上がった先…「誰かが黙って立っていないか?」という感じの人影を認めた…

↓銅像が在った…この像が、階段下から見上げると「誰かが黙って立っていないか?」という感じに視えたのだ…
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↑「XXXX年完成」というような、“銅像自体”に関する説明が掲出されていたのではなかったが、「何時の間にか?」という具合に登場した銅像で、視た感じも新しかった…

↓この銅像…ヴァシレフスキー元帥である…
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アレクサンドル・ミハイロヴィチ・ヴァシレフスキー(1895年 - 1977年)…第一次大戦の勃発を受けて軍人を目指す。両大戦間もソ連軍人として活動を続けていた。

第二次大戦期には、独ソ戦に深く関与する。参謀次長兼作戦局長として、ドイツ軍のモスクワ侵攻に抗う作戦を立案することに活躍した。1942年春、体調を崩してしまった前任者に代わって参謀総長代行となり、6月には参謀総長に就任した。やがて1943年2月にはかのジューコフ元帥に次ぐ速さで元帥に昇進し、僚友のジューコフと共に防衛作戦、反転攻勢を率いることとなった。

このヴァシレフスキー元帥は独ソ戦の後、1945年6月末に極東に派遣され、極東の総司令官となった…そういうことで、サハリンの地を踏んだか否かはよく判らないが、極東方面に縁が深い高級司令官である…

↓恐らく、極東の総司令官を務めたような頃の姿をイメージした像なのであろう…
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階段の下から視て「誰かが黙って立っていないか?」という感じだったことに多少驚いたが…その勇名が轟く司令官が街を見守っている訳だ…