ユジノサハリンスク市内のスーパーに設けられた酒類コーナーでは、“伝統”を前面に押し出した老舗メーカーの製品から、最新鋭の設備を整えた工場での製造を謳う製品に至るまで、またロシア全土の他に旧ソ連諸国の製品も色々と在る。
そういうのを眺めてみるだけでも愉しいのだが…気になったモノは時々求めてみる…
↓酷くラベルが気になって…何度も「どうしようか?」と陳列されている様子を眺め…思い切って買い求めて、気に入ってしまったのがコレ!前日夕方に入手し、朝まで冷蔵庫に入っていたが、休日だったので朝から試飲してしまった次第…
↑古めかしい、かなり古い方式の酒の蒸留装置のイラスト…敢えて旧書体を取り入れた“サマゴン”というロゴ…“サマゴン”というのは「自家醸造・自家蒸留の酒=密造酒」という意味だ…
↓こういうような、少しクラシカルな雰囲気のボトルで売られている。スクリュー式の蓋ではなく、「パチッと嵌める栓」という感じの蓋である…
「自家醸造・自家蒸留の酒=密造酒」という意味の呼称だが、そういう「ややこしいモノ」ではなく、普通に酒造メーカーが出している製品だ。普通のスーパーの酒類コーナーで堂々と売られている代物であり、そこで買い求めたのだから…
モノは、どうやらベラルーシのミンスクに本社と工場を構える老舗酒造会社が手掛けているらしい。或いは、期間限定で製造したモノかもしれない。というのは、メーカーのウェブサイトにこれと全く同じモノが見当たらない。これの“シリーズ”らしいモノは発見したが…
日本国内の本格焼酎で、古式な蒸留器を使用していることを謳っているモノや、「昔ながらの」と謳っているモノの中に、口にした時に「材料由来の芳香と強い“当たり”」というようなモノを感じる製品が見受けられる…この“サマゴン”なのだが、そういう「“昔ながら”を謳う本格焼酎」に少し似た、「グッと来るような“当たり”」が口にした時に感じられる。“本格焼酎党”を自認するような人には、ひょっとすると「もっと一般的なウォッカ」よりも口に合う場合が在るかもしれない…
一寸面白いモノに出逢った…何か、あっという間にボトルを空けてしまいそうな気がするので、後で買い足しておこう…