<奇蹟者聖ニコライ寺院>(2017.08.04)

コルサコフ港からユジノサハリンスク市内を目指して北上し、街の南側に在るユジノサハリンスク空港の辺りを通り過ぎ、巨大な商業施設<シティーモール>を視ながらミール通に入って行くと、特徴的な建物が視える…

↓こういう建物である…
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↑或いは「ロシア」と聞くとぼんやりと思い浮かべるのはこういう建物かもしれない…ロシア正教の教会だ…寧ろ“寺院”と訳される用語で呼ばれてはいるのだが…

コルサコフ港からユジノサハリンスク市内を目指して北上し、ミール通を進んでこの教会―暗くなって以降の時間帯には見え悪いが…―が視えた後、少し大きな集合住宅等が目立つようになり、何か「街の中に入った…」という感が強まって来るものだ…

↓こういう様式の木造を取り入れた教会の建築…サハリンでは方々で視掛ける様式だ…
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↑サハリンで盛んに教会が建設されるようになったのは、「ポストソ連」というような状況だった1990年代以降のことで、この建物もそれほど古いということでもない…

この教会は<奇蹟者聖ニコライ寺院>と呼ばれている。この教会を建てようという構想自体は1996年頃から起こっていたということだが、2004年に着工し、2005年に教会そのものの建物が竣工している。以降、敷地内の整備や付属的な建物の建設が進められ、現在ではそれらが一応完成しているようだ。

ロシア正教ではこの“奇蹟者聖ニコライ”を正式には「ミラ・リキヤの大主教奇蹟者聖ニコライ」と呼ぶそうだ。西暦270年頃に産れたとされる、古代ローマ帝国時代の聖職者である。“奇蹟者”という異名が在るように、数々の奇蹟を起こしていると伝えられ、多くの人達を救い導き、大変に敬愛される人物であるという。そして、「“サンタクロース”は“聖ニコラウス”の転訛である」とも言われ、欧州諸国などで12月に「聖ニクラウスの日」という祭事が催されている事例も在る…

↓これがその“奇蹟者聖ニコライ”である…
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↑この教会は、建物の中にイコンが飾られ、ロシア正教の祭事が催されているのだが、それ以外にもこうやって敷地内にイコン風なモノが飾られている…

↓教会敷地へ入る場合は、南北に延びているミール通の側ではなく、東西に延びるバリニッチナヤ通の側に廻り込む必要が在る…
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↑これがその門である…イコン風なモノが据えられているが、何か「独特な画風」というような感じがする…

住まいからはやや遠く、こうやって立ち寄り、敷地内を一寸歩くという機会は設け悪い感じだ…が、行くと何となく好い感じがする…

Шурпа(シュルパー)=中央アジア風のスープ(2017.08.03)

↓最近、酷く気に入ってしまったスープ…
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↑ソ連時代に中央アジア由来のモノが色々とロシアにも広まったというようなことを聞くが、これは中央アジアに由来するスープである。“シュルパー”と呼ばれている…

中央アジア方面にも見受けられる各種のスープは、日本でも色々な型で紹介されてはいるようだが、「中央アジアの料理」と言われても思い浮かぶイメージは貧弱なものだ…

この“シュルパー”は、骨付き羊肉が使われ、ゴロっとした感じの野菜が入って、実に味わい深い。一見すると「スープカレー?」という外見だが、カレーのように色々なスパイスを入れる訳でもないようで、また「普通にスープ」であって、米飯と併せる必然性も低い…中央アジアの流儀でもあるようだが、料理の奥に一寸写っている“リェペシカ”と呼ばれるパンと一緒に頂くのが好い…

この“シュルパー”…これは日本国内に戻ってから、「あれが…」と思い出すことになりそうな気配が漂う逸品だ!!

歩道上の木陰…(2017.08.02)

↓陽射しが強めな時…思わず探してしまうのがこういう場所だ…
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↑木陰は実に爽やかな感じがするものだ…

道路際の樹木の枝…車輛通行の妨げになると、カットされる場合も在ると思うが…ユジノサハリンスクは歩道が広く、車輛通行と関係が薄いので、こういう木陰が存外に多い…