「雲の中に聳え立つ」感の<大祖国戦争勝利70年並びにキリスト生誕記念主教座大聖堂>と「神の宇宙」のような内部(2017.09.10)

好天に恵まれた日曜日だった…

遠くの青空に白い「大きな生物?」のような大きな雲が視え、大聖堂の独特な形状の屋根である“クーポル”が光っているのが視えた…「後刻、近くへ…」と思ったのだったが…実際に、道すがらに珈琲を求めて、それを飲みながらテクテクと歩いて大聖堂の近くへ足を運んだ…

↓こういうような具合に聳え立っていた…
The Cathedral 10-09-2017 (2)
↑“天国”と名が付くモノは「歩行者天国」位しか知らないのだが、何か「“天国”という場所はこんな感じなのか?」と想像させるものが在った…

「極東最大」を誇るというロシア正教の大聖堂の威容を暫し眺めていたが…日曜日でもあるので、存外に人々の出入も見受けられる…内部は「何やら工事中?」とも聞いたが、久し振りに入ってみた…

↓数多くのイコンに飾られた巨大な壁が眼前に…
The Cathedral 10-09-2017 (4)
↑天井の側から陽光が適度に射し込み、金色に飾られた部分が少し煌いている…

↓光に導かれるように上を仰ぎ見る…
The Cathedral 10-09-2017 (6)
↑複数の屋根を組合わせた“クーポル”の、中央に在るモノの裏側にキリストの大きな画が入っている。これを仰ぎ見ると、何か「神の宇宙」というような表現を思い浮かべてしまう…

そんなことを想っていると…ロシア正教に特有な朗唱するような、独特の調子な「祈り」の声音が大聖堂内部に木霊していた…

↓司祭が祈祷を行っているところだった…
The Cathedral 10-09-2017 (5)
↑暫し祈りの声を聴き入った…そして、最近は「何やら不穏な情勢?!」なので、何となく「平和な世界を祈ろう…」という気分になった…“拝観料”でもないが、蝋燭を1本求めて点して供えた…

↓「時には訪ねてみたい」という想いになる空間だ…
The Cathedral 10-09-2017 (7)

↓そして建物の外観も素晴らしいと思う…
The Cathedral 10-09-2017 (9)

久し振りに大聖堂を訪ねる機会が出来たのは、何か非常に善かったような気がする…平穏な日曜日は「斯く在りたい」という気もする…

夜空に輝く:ユジノサハリンスク市行政府本庁舎(2017.09.09)

『街の日』ということで色々な催事が続いていた。夕刻から夜は、何やらバンドが入ってレーニン広場や市行政府本庁舎の周辺でライブをやっていた。音が住まいの辺りでも、窓を開けていれば聞こえる状態だ…そして午後10時前位に花火が盛大に打上られ、何となく催しが落ち着いた…

そういう夜、午後11時を過ぎたような頃に一寸気になった…住まいの入口辺りに何となく佇んでみると、“サーチライト”のように、夜空に放たれた光線が、不規則に動く様子が少し離れた辺りに視えていた。「多分、市行政府本庁舎?」と思い、一寸行ってみることにした…大袈裟な話しでもない。往復しても然程時間を要しない辺りへ散歩だ…

↓「何じゃこりゃ!?」という感じだ…
on 09SEP2017 vol02 (5)
↑“ライトアップ”という感じで、庁舎の外壁を照らし出すような灯りが点くことは承知していたが…

↓やや驚きながら、様子を少し角度も変えながら眺めてしまった…
on 09SEP2017 vol02 (8)

↓「見慣れた御近所」の筈が…「全然違う?!」感じに視える…
on 09SEP2017 vol02 (6)

ユジノサハリンスクでは、「夜の灯りに映える」というようなことに関心が高まっているようにも視えるのだが…市の庁舎で率先してそういうことに取組んでいる…

この日は催事も在ったからかもしれないが…午後11時を過ぎていながら、存外に通行人は居て、車輛の往来も見受けられた…

クルーゼンシュテルンの胸像(2017.09.09)

ユジノサハリンスクのサハリンスカヤ通には幾つかの緑地が設けられているのだが、そこにはサハリン周辺の様子をロシアで紹介すること等に功績が在った史上の人物の胸像が据えられている。なかなかに興味深い。

が…最近、何やら「広場の整備工事」というのをやっていて、その胸像をゆったりと眺めるようなことが出来なかった…

そして極短い期間ながら、サハリンから離れて戻ってみれば…整備工事が竣工して、広場は普通に出入り可能になっていたようだ…

↓こういう胸像が在る…
on 09SEP2017 (8)

これはアーダム・ヨハン・フォン・クルーゼンシュテルン(1770-1846)の胸像だ。ロシアではイヴァン・フョードロヴィチ・クルゼンシュテールンとして知られており、ユジノサハリンスクの胸像にはそのイワン・フョードロヴィチの方で名が刻まれている。

クルーゼンシュテルンは、バルト海沿岸部のドイツ系、スウェーデン貴族の流れを汲む一族の出で、エストニアで産れた。長じて海軍軍人となり、探検家として知られるような事績も残している。殊に1803年から1806年の期間で、ロシアとしては初めて記録に残る世界周航を達成している。そして、その際に通過した日本海に関して"MER DU JAPON" と記録し、諸国に“日本海”の名を紹介した人物と考えられる…

1804年にロシアの使節であるニコライ・レザノフが長崎へ至り、日本との通商関係樹立を目指して交渉に臨もうとしたものの巧く事が運ばなかった経過が在った。その際の、レザノフが乗っていた船の指揮を執っていたのがクルーゼンシュテルンということになるようだ…

↓クルーゼンシュテルンが来航したような頃には、想像さえ出来ないような状況の街が、胸像の目線の先には拡がっていることであろう…
on 09SEP2017 (7)

Гамбургер(ガンブルゲル)=ハンバーガー(2017.09.09)

「軽い昼食…」と思い立ち、その後の予定を慮って離れた場所まで行くことを逡巡したが…近所のホテル館内のカフェで軽いモノを頂いてみることにした…

↓こういうモノを頂いた…320ルーブル…これが好かった!
on 09SEP2017 (3)
↑厚めなハンバーグに、トマト、タマネギ、レタス、ピクルスなどが入った「クラシカルな感じ」のハンバーガー…気に入った!

付け合せにフライポテト…確りケチャップも供される…

こういうような「好いじゃないか!」が少しずつ増えて行く…

軍楽隊と衛兵隊:ユジノサハリンスク『街の日』のオープニングパレード(2017.09.09)

早朝は雨だった土曜日…陽が高くなって行くに連れて天候は好転した…

「建都135年」ということで開催される予定だった『街の日』には好適な感じになって行った…

そのオープニングパレードを視ようと、ユジノサハリンスク市行政府本庁舎やレーニン広場辺りのメイン会場に足を運び、巧く“桟敷”に陣取ることが叶った。

↓陣取った辺りの真ん前に、モスクワから招かれたという軍楽隊が現れ、眼前で演奏する様子を観られた!
parade on 09-09-2017 (2)
↑独特な所作で力強い演奏をしていた…

↓パレードの先頭を切って登場した衛兵隊は、真直ぐ観悪い角度の位置でパフォーマンスをやっていた…
parade on 09-09-2017 (5)
↑モスクワのクレムリン等で活動している衛兵隊が招かれたという…独特な、擬古風なユニフォームに身を包んでいる…

↓何か“伝統”のようなモノが感じられ、視ていて面白かった…
parade on 09-09-2017 (6)

やがて衛兵隊は空砲を放ち、拍手喝采が沸き起こり、そのうち力強い足取りでメイン会場から離れ、軍楽隊も後から続いた…