雲…:<大祖国戦争勝利70年並びにキリスト生誕記念主教座大聖堂>(2017.09.27)

「朝に大聖堂を眺める」ということが酷く愉しく思える昨今である…

↓今朝の様子から…
morning 27-09-2017 (11)
↑一部に朝陽の光で空が染まる場面は在ったが、何やら複雑に折り重なって雲がドンドン流れ、光が解き放たれない「薄暗い感じ」な朝になって行った…大聖堂の独特な形状の背後に展開する雲が面白い…

この後、雨交じりな時間帯が多く思える一日となり、夕刻頃には少し晴れた…

屋根:生神女寺院:アレクサンドロフスク・サハリンスキー(2017.09.24)

↓アレクサンドロフスク・サハリンスキーを離れる少し前に、この独特な形状を記憶に止めたく、改めて近付いて写真を撮った…
Alexandrovsk-Sakhalinsky 24-09-2017 (3)

↓やや強い光に、こういう独特な形状が妙に似合うと思った…
Alexandrovsk-Sakhalinsky 24-09-2017 (5)

どういう訳か、酷く気に入ってしまった建物である…

午後の生神女寺院:アレクサンドロフスク・サハリンスキー(2017.09.23)

未だ「おはようございます!」が似つかわしい時間帯に、アレクサンドロフスク・サハリンスキーのロシア正教寺院を眺めたが…アレクサンドロフスク・サハリンスキー滞在中に何度も近くを通って視ることになった…

↓午後の雰囲気である
Alexandrovsk-Sakhalinsky 23-09-2017 vol02 (1)
↑独特な形状の建物は、時間毎に異なる光で表情を変える…

生神女寺院:アレクサンドロフスク・サハリンスキー(2017.09.23)

「生神女」(しょうしんじょ)とは、正教で言う「神の母」という意味の用語だ。

アレクサンドロフスク・サハリンスキーに在るロシア正教の寺院は「Храм Покрова Божей Матери」(フラム ポクロワ ボージェイ マーチェリ)というが、“寺院”を意味する“Храм”(フラム)以下が「神の母」ということになる「生神女」という幾つか在るらしい言い方だ…

アレクサンドロフスク・サハリンスキーに到着し、押さえてあった宿に荷物を置くことを念頭に、宿の住所を探そうとする中、バスターミナルから緩やかな上り坂を進めば、直ぐに「少し凝った型?」の屋根が眼に留まった…

↓通の側から、こういうように視える…
Alexandrovsk-Sakhalinsky 23-09-2017 vol01 (6)

土曜日の午前中で、こういう教会は開門中な時間で、少し近寄ってみた…

↓面白い型の屋根である…
Alexandrovsk-Sakhalinsky 23-09-2017 vol01 (7)

この寺院だが、1993年から建設して現在に至っている。サハリン各地で見受けられるが、“ポストソ連”とでも呼ぶべき1990年代に入って暫く経った時期に起こった「教会を!」という動きの中でのことだったのであろう。

アレクサンドロフスク・サハリンスキーでは、この教会は「復興」と考えられているかもしれない。博物館等に古い写真が展示されているのだが、アレクサンドロフスク・サハリンスキーには1891年から1893年に建設された立派な教会が在った。これもまた<生神女寺院>と名付けられていたのだという。そして1930年に、教会の用地を他用途に振り向けるべく教会は取り壊された…そして1993年に現在の建物の建設ということになって行く。取り壊されてしまった教会は、現在の建物が在る場所に在ったのだという…

↓奥の方に廻り込むと、堂内に入場出来る扉を備えた入口が在る。
Alexandrovsk-Sakhalinsky 23-09-2017 vol01 (10)

↓屋根の外観は変わっているが、内部はロシア正教の寺院として普通な感じがする…
Alexandrovsk-Sakhalinsky 23-09-2017 vol01 (14)

↓天井の側の感じである…
Alexandrovsk-Sakhalinsky 23-09-2017 vol01 (13)

↓屋根の上に輝く金色のクーポルは、やや年月を経て2010年に取り付けたという…
Alexandrovsk-Sakhalinsky 23-09-2017 vol01 (15)

この変わった屋根の教会は、博物館の写真を視た限り想うことであるのだが、「色々と制約も在った1993年の状況下、往年の教会を“復興”という願いを込めて、可能な範囲で往年の建物の屋根形状を再現してみようと試みた」ようにも思える…

概ね四半世紀の“年季”が感じられるこの建物…興味深い感じがした…

A.P.チェーホフ像(2017.09.26)

ユジノサハリンスク都心部の州立図書館前にチェーホフの像が在る。

像のチェーホフは「旅の途中に座って一息…」という風情で、何となく好い…

不意に…この像に「会いたい…」という気分になった…

↓好天の夕刻…像の脇の木は、何か「秋が急速に…」ということを感じさせる…雲も「秋らしい」かもしれない…
26-09-2017 (6)

チェーホフは、アレクサンドロフスク・サハリンスキーから海路でコルサコフに至り、現在のユジノサハリンスクに相当するような地域にも踏み入っている…私は列車とバスの陸路で、ユジノサハリンスクとアレクサンドロフスク・サハリンスキーを往復してみた。そしてチェーホフ自身も行き交ったという辺りに佇むこともしてみた…

何となくこの像に「会って」みて、「先生に所縁のアレクサンドロフスク・サハリンスキーを訪ねましたよ…」と一言報告したいような気分だったのだ…