「1967年以来、今2017年で50年」というお話しを耳にする機会が偶々多かったのだが…
「1967年」と言えば「ロシア革命50年」だった訳で…今年は「100年」ということになる…
↓街でこれを視掛けて、不意にその「100年」というのを思い出した…

↑私は「主要な被写体の背後に雲が拡がって…」というような画を何となく好むが…これに関して或る人が「“不穏な雲”という画が?」と評していた…が、このレーニン像のようなモノは、背後に雲が在るような感じが妙に似合うと思う…
↓滑らかな表面の台座に、空と雲が映り込んでいるのが面白い…

1917年の革命後、1922年に「ソ連」の体制になり、その体制は1991年末で潰えた…革命がもたらした体制は70年間程の寿命だったことになる…
その体制の「産みの親」のように言われていた人物の巨大な像は、1970年に彼の「生誕100年」を記念して建立されたそうだ…
何時だったか、この脇を小さな少年とその父親らしい親子連れが通り掛かったのを視た。小さな少年は…「お父さん!これ何?」と…「“これ”と言うより“誰”だな…ウラジーミル・レーニンという人だ」と父親…「どうしてその人がここに居るの?」と少年…「どうしてって?この人のことを記念して、ここに像を建てたんだ。他にもこういうように、誰かの像を建てることが在るんだ…」という父親の話しで、親子連れのやり取りは聞こえない程度に、2人は遠ざかった…
↓自身をモデルにした、巨大な像が恐らく本人は全く訪ねたことが無い街に佇み続けていることに関して…彼自身はどう思っているのだろうか?ふと、そんなことを想う…

この像自体、“文化財”の指定を受けている…そういうことで、「何?」とか「誰?」という人が増えても、巨大な像は街を見詰めて佇み続ける訳だ…