観劇のチケット(2017.11.05)

↓『桜の園』の公演の情報を得て、<チェーホフセンター>の窓口でチケットを求めた。コンピュータと連動のプリンタで書式―<チェーホフセンター>の建物をイメージした美しいイラストが入っている。―に必要事項が刷り込まれたチケットが出て来る。
my theatre ticket for 05-11-2017 (2)
↑「05.11.2017」とロシア流に「日/月/年」で日付が在り、「18:00」と開演時間…『桜の園』は<Вишнёвый сад>(ヴィシニョーヴィー サード)で、「パルテール」という区画の「9列目」で、席番号が「6番」である。チケットの価格は「900ルーブル」だった。

<チェーホフセンター>の窓口では「11月5日の『桜の園』のチケットを1枚」と申し出ると、窓口のスクリーンに既に売れてしまった席と空席が判るようになった場内配置図が示され、空いている場所から「ここ!」と指定して券を求める仕組みだった。最近は、映画も含めて、こういう仕組みが「半ば当然」になっているようだ…

実は、1990年代にモスクワで色々と演劇を観た想い出が在る…その頃には「空いているのは…」と窓口の係員とああだ、こうだとやり取りをしながらチケットを入手したもので、「誰でも判り易い」現在の仕組みは少し驚く…

この『桜の園』は、「1904年に<モスクワ芸術座>で初演」という時代からどれだけの場所で、どれだけの回数演じられたか判らない、知る術も無い程に繰り返し上演されている筈だ…それでも「新しい演出」が毎年のように何処かで登場する「本当の古典」である。

そんな“力”の在る脚本に正面から取り組んだ、<チェーホフセンター>の「お勧め」をゆっくり鑑賞する機会が持てたことは大変に幸いであった…