↓夕刻…大きなレーニン像が視える、ユジノサハリンスク市行政府本庁舎の前辺り…

↑「レーニンが居ない?!何処へ行ったんだ?」と一瞬驚いた…
聳え立っているモノはЁлка(ヨールカ)である…
ヨールカというのは「小さなモミの木」というような意味だそうだ。切り出したモミの木に飾りを付け、そこに子ども達が集まって年末・年始の祝いをするということで、19世紀半ば頃に西欧に伝わったクリスマスツリーの風習の変形であるようだ。
「クリスマスツリーの変形らしい」ということで、外見もクリスマスツリー風なのだが、ヨールカは寧ろ「新年を迎える祝いのためのもの」ということで用意するのかもしれない。
画のヨールカの根元の側に「С Новым годом и Рождеством!」(ス ノーヴィム ゴーダム イ ラジヂェストヴォム)と文字が在る。これは「新年とクリスマスをお祝い申し上げます」という意味だ。
「新年とクリスマスをお祝い申し上げます」と言えば、「“クリスマス”は“新年”の前なので、言い方の順番が変?」と思えるかもしれないが、ロシア語ではこれが普通である。ロシアで多数派を占めるロシア正教では、教会の催事に関しては旧い暦を使用し続けていて、クリスマスは1月7日に祝う慣例だ。そこで「新年とクリスマスをお祝い」という言い方になる。
↓少しだけ角度を変えた画…レーニンは何処へも行っていない…何時もの場所で、ヨールカの陰になっている…

↑レーニン像の大きさや、辺りの建物の感じから、ヨールカは15mから20m程度と見受けられる…
このヨールカ…何時の頃からか、こうやって12月前半には登場するようになったようだ…