ウラジオストク:GUM百貨店(ГУМ)の建物(2018.04.14)

雨も交じっていたような感じの中で街を歩いていた…

↓酷く巨大でもないのだが、重厚な感じがする古くからの建物だ…
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↑これがGUM百貨店である。「GUM百貨店」と日本語では呼び習わすが、ロシア語の「ГУМ」(GUM)という表現自体が「国営百貨店」の略称である…

↓スヴェトランスカヤ通の反対側からこの建物を眺めていた…
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ソ連時代に「ГУМ」(GUM)という名になって、現在はファッション系の小売業がテナントに入っている感じであるようで、他所の入ってみたい店で買物はしたが、ここにはとりあえず入らなかった…在るか否かも判らないが、機会が在れば是非寄ってはみたいが…

ソ連時代に「ГУМ」(GUM)という名になる以前、ここは「クンスト&アルバース」という店だったという。ドイツからやって来た交易商が起こした会社が在って、各種の小売り、卸売りの事業を展開していたということで、その会社が20世紀初頭に建てたのがこの建物であるようだ。「クンスト&アルバース」と言えば、かのエレオノラ・プレイが、会社を営んでいた後に領事館に勤めた夫が逝去した後に勤務した経過が在るようだ。そして1930年にこの店がこれまでどおりに運営出来なくなって閉鎖となり、それを契機にエレオノラ・プレイは永く住んだウラジオストクを去っている…

こういう、旧く豪華な建物が「無造作…」とばかりに、辺りで見受けられる街というのは面白い…

<Absolute Jazz Quartet>:夜の図書館にて…(2018.04.21)

気に入っているバンドの<Absolute Jazz Quartet>が演奏をすると聞き及んだが…「午後10時開演 会場は図書館のホール」という話しに「?!」ということになった…

ロシア国内各地で、文化発信基地である図書館の魅力を高めようと<Библионочь>(ビブリオノーチ)なる催しをやっている。催事名は「図書館ナイト」というような意味合いの造語だ…夜に図書館を開けて、講演会やコンサートや展示会等々を行おうという訳だ…

その一環として…近所の州立図書館では、「午後10時開演」で<Absolute Jazz Quartet>が演奏を行うということになった訳だ…

↓午後10時を前に…図書館は本当に煌々と灯りが点き、人の出入りも在った…
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会場となるホールに入ってみれば、顔馴染みな<Absolute Jazz Quartet>のメンバーが演奏に備えて準備を行っていた。そして準備が済んで、彼らは静かに控室側に退いた…

飲食店等を会場に演奏する場合…「徐に演奏を始める…」という風なことが多いのだが、今回は図書館の職員と見受けられる司会者が出て、「始めます!」となってからメンバーが登場した…

↓ギター、ドラムス、ベース、そして楽器が大きいので演奏者が見え難いピアノ…4人編成だ…
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↑ベースはメンバーが替った…

↓今回は…慣習が飲食をしているのでもない…純粋に「演奏会」的な雰囲気だ…
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↑新旧の、彼らが気に入っている作品を彼らなりにアレンジした、なかなかに力の入った演奏が続く…

↓段々と熱が入って「ノリノリ」になるギターと…かなり派手なソロを入れる場面が在ったドラムスが好かった…
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1時間余りの演奏だったが…あっという間に時間が過ぎた…

↓2曲やったアンコールの1曲を…思わず動画に撮ってしまった…


「一寸変わった?」という状況での演奏…なかなかに愉しめた!好い演奏を聴いて気分が高まり、「夜更かしな土曜日…」になってしまった…