“アムールヒョウ”のグラフィティー:ウラジオストク(2018.04.15)

↓巨大な橋梁や街が一望出来る辺りの建物の壁を視て、一寸驚いた…
Vladivostok on 15-04-2018 (39)
↑大きなアムールヒョウのグラフィティーに目を奪われた…

ウラジオストクを中心とする沿海地方には、希少な存在となっている豹や虎が居るのだというが…グラフィティーは、そうした動物の保護に関する活動に携わる団体が掲出しているモノであるように見受けられた…

希少な動物が居るという地域の特徴を想い起すのだが…こういうグラフィティーというのが、何か都会的で面白いような感じもする…

“オリヴィエ・サラダ”(Салат Оливье)=「ロシア風サラダ」とも言われる定番… (2018.04.15)

サラダ等の前菜、スープ、メイン料理という具合に「順次、皿を出す…」という「コース料理」というような流儀は、ロシアの貴族の邸宅で始まった流儀という説が在るようだが…ロシアの料理店で食事を摂る場合、“コース”的に順次料理が運ばれて来るという感じが「普通」かもしれない…

ウラジオストクで、建物の地下に入っているロシア料理の老舗レストランで食事を愉しんだ際にも、サラダ、スープ、メイン料理という組み合わせにビールを1本加えるということにしたのだった…

↓直ぐに出て来たビールの後に登場したのは、こんなサラダである…
Vladivostok on 15-04-2018 (90)
↑“オリヴィエ・サラダ”(Салат Оливье)と呼ばれる定番なモノだが、「蟹の身」が加えられている…

「蟹」と言えば、日本国内では「北海道?」かもしれない…或いは「北陸?」とか「山陰?」というイメージもあるだろうか…ロシアでは「蟹」と言えば「極東?」であるらしい…「極東の代表的都市」でもあるウラジオストクの老舗レストラン…「蟹が加わる」というのも「土地らしさ」の演出なのであろう…

“オリヴィエ・サラダ”は、ロシア国外で「ロシア風サラダ」と言われる場合も在るらしい。ロシアでは大変にポピュラーだ。極々身近なことを言えば、ユジノサハリンスクのスーパーに在る惣菜コーナーで、「サラダの類」が売られていれば、大概はこの“オリヴィエ”が在る…

“オリヴィエ”というのは人名である。これは19世紀後半にモスクワで大繁盛した高級フランス料理店の料理長だったベルギー人、リュシアン・オリヴィエの名に因むのだという。オリヴィエが創り出したサラダは大変な人気であったそうだ…

オリヴィエが創り出したサラダは大変な人気であったというが、彼が精確なレシピを特段に伝えていなかったため、何時の間にかこの料理は流行らなくなったようだが…ソ連時代にオリヴィエが居た店での勤務経験が在ると称する料理人が「“オリヴィエ・サラダ”はこういうモノだった」として“首都風サラダ”なるモノを売り出した。そういう契機が在って、“オリヴィエ・サラダ”は「ポピュラーなサラダ」になって現在に至っている…「19世紀後半の…」という起こりが語られることは在るが、実質的には「ソ連時代から一般化しているメニュー」という感でもある…

新旧様々なモノ、由来も色々なモノが入り交じった感のウラジオストクで、その発祥や普及に色々と謂れが在る他方で“定番化”している料理に、些かの「土地らしさ」の演出が加わったメニューを頂く…何か「特別なことをしている」感がして面白いものだ…