大阪難波駅から尼崎駅を結ぶ阪神なんば線の列車を利用し、西宮・神戸方面へ出ようとした。滞在した宿が、大阪難波駅から直ぐの桜川駅の傍であったからだ…
地下に在る桜川駅で乗車し、何時の間にか地上に出た列車の窓から視える、尼崎駅へ向かう沿線には「何やら面白い由来が?」と思わせる駅名が並び、何となく味わいが在る風景が広がる…そして尼崎駅に着き、先を目指す…
↓待っていた列車はこういう感じだった…
↑西宮市内の久寿川駅に向かいたかったので、待機していたこの各駅停車に乗車した…「何となく好い…」と、発車まで間が在ったので車輛を眺めていた…
<5012>という番号が視えるが…これは「5001形」と呼ばれる車輛であるという。「5001形」を名乗った車輛はこれ以前にも在ったということで、精確を期して「5001形(2代目)」と呼ぶ場合も在るらしい…「2代目」というのが、何か伝統芸能の担い手とか、老舗の代表者というようなモノを連想させて一寸面白い…
この「5001形(2代目)」は、1977年から1981年に配備された車輛で、「車内への冷房の設置」が推進されていた中で冷房を備えて登場したのだという…初登場から概ね40年を経て、近年の新しい車輛との入れ替えも進んでいるらしいが、何か「伝統的な電車」という風情で、見掛けると一寸愉しい感じもする…
阪神の鉄路は、停車駅を減らした優等列車が行き交う多方で、こういう感じの各駅停車が元気に走っている雰囲気だ…阪神の各駅では「線路は続くよ♪」のメロディーが流れて列車が入線し、乗降が在って発車するのだが、色々な車輛の列車に乗りながら阪神間を動き回るのはなかなかに愉しい…
風と海鳥…(2018.05.28)
稚内港北防波堤ドーム:夜明けの頃…(2018.05.30)
稚内の“滞在”も、何時の間にか「やや残り少ない」というような感になって来た…
“滞在”の期間を通じて、天候には概ね恵まれ、心地好く過ごしたが…稚内港北防波堤ドームの写真を撮っていなかった…
最近の日出は…午前3時50分頃だ…酷く早い…
↓日出の時刻より早く起き出し、稚内港北防波堤ドーム辺りへ足を運んでみた…
↓日出の時刻を過ぎると、この灯りも消える…
↑灯りは、コンクリートが傷んで再建をした際に付けたモノで、1936年竣工の「稚内港屋蓋式防波堤」の頃には無かったモノだ…
↓海側へ廻り込んでみた…
↑波静かな海面に、風に起因する漣が駆け抜ける感である…海上を舞うカモメ…風が酷く強いでもないので、心地好さそうに視える…
↓この時季の上る朝陽は、宗谷岬方向に寄った辺りから姿を現す…
↑稚内港北防波堤ドームと朝日とを「1枚の画」には入れ悪い…
↓変わらぬ朝の風情である…
思えば…昨年9月に入手したばかりだった<X100F>の試用を半ば兼ねるように、天候が好かったので何度もこの場所で稚内港北防波堤ドームが在る光景を眺めたが…以降は積雪期に入ってしまっていて、自身の状態が「アクシデント」関連で好くなかったことも相俟って、余り足を運ばなかった…そういうことで、やや強引に早くから動いて、この風景を愉しんだ。好かった!そして善かった!!
“滞在”の期間を通じて、天候には概ね恵まれ、心地好く過ごしたが…稚内港北防波堤ドームの写真を撮っていなかった…
最近の日出は…午前3時50分頃だ…酷く早い…
↓日出の時刻より早く起き出し、稚内港北防波堤ドーム辺りへ足を運んでみた…
↓日出の時刻を過ぎると、この灯りも消える…
↑灯りは、コンクリートが傷んで再建をした際に付けたモノで、1936年竣工の「稚内港屋蓋式防波堤」の頃には無かったモノだ…
↓海側へ廻り込んでみた…
↑波静かな海面に、風に起因する漣が駆け抜ける感である…海上を舞うカモメ…風が酷く強いでもないので、心地好さそうに視える…
↓この時季の上る朝陽は、宗谷岬方向に寄った辺りから姿を現す…
↑稚内港北防波堤ドームと朝日とを「1枚の画」には入れ悪い…
↓変わらぬ朝の風情である…
思えば…昨年9月に入手したばかりだった<X100F>の試用を半ば兼ねるように、天候が好かったので何度もこの場所で稚内港北防波堤ドームが在る光景を眺めたが…以降は積雪期に入ってしまっていて、自身の状態が「アクシデント」関連で好くなかったことも相俟って、余り足を運ばなかった…そういうことで、やや強引に早くから動いて、この風景を愉しんだ。好かった!そして善かった!!
湊川神社(2018.05.21)
阪神の列車で大阪側から神戸側へ…地下区間に入って、「ターミナル」な趣が在る三宮駅を過ぎると、神戸市内の区間は何やら「地下鉄?」という風情になる…そして高速神戸駅で下車…
↓地上に出ると、こういう立派な門…
↑<湊川神社>である…
↓「街の真ん中」のような立地だが、「神社らしい」ような空気感が漂う空間が拡がっていた…
↓然程人が多くない時間帯であったが、参拝する人達が途切れない感じの本殿を望んだ…
↓初夏を思わせる光線が眩しい感だった…
↓境内の一隅に徳川光圀公の像というモノが在る…
↑徳川光圀は、時代劇ドラマの『水戸黄門』の主人公のモデルとされている人物だ。(ドラマは実在した徳川光圀が「やっていないであろう…」ことばかりしているようだが…あれば全くのエンターテイメントである…)
湊川神社には楠木正成公が祀られている。楠木正成は後醍醐天皇の陣営で一貫して戦い続けた、鎌倉時代末期から南北朝時代の初め頃の武将である。一貫して天皇の陣営で戦い続けたということに関して、徳川光圀が賞賛している。或いは、楠木正成公が「敬意を払われるべき存在」となって行った過程で、徳川光圀公が大きな役目を担った側面が在るかもしれない。どうやら、そういう辺りを踏まえてこの境内に昭和の時代に建立されたようだ…
「神社の空気感」とでも言うようなモノ…何となく好きだ。久し振りに、その神社に立ち寄った感だった…
↓地上に出ると、こういう立派な門…
↑<湊川神社>である…
↓「街の真ん中」のような立地だが、「神社らしい」ような空気感が漂う空間が拡がっていた…
↓然程人が多くない時間帯であったが、参拝する人達が途切れない感じの本殿を望んだ…
↓初夏を思わせる光線が眩しい感だった…
↓境内の一隅に徳川光圀公の像というモノが在る…
↑徳川光圀は、時代劇ドラマの『水戸黄門』の主人公のモデルとされている人物だ。(ドラマは実在した徳川光圀が「やっていないであろう…」ことばかりしているようだが…あれば全くのエンターテイメントである…)
湊川神社には楠木正成公が祀られている。楠木正成は後醍醐天皇の陣営で一貫して戦い続けた、鎌倉時代末期から南北朝時代の初め頃の武将である。一貫して天皇の陣営で戦い続けたということに関して、徳川光圀が賞賛している。或いは、楠木正成公が「敬意を払われるべき存在」となって行った過程で、徳川光圀公が大きな役目を担った側面が在るかもしれない。どうやら、そういう辺りを踏まえてこの境内に昭和の時代に建立されたようだ…
「神社の空気感」とでも言うようなモノ…何となく好きだ。久し振りに、その神社に立ち寄った感だった…
ノシャップ…(2018.05.28)
うに丼(2018.05.27)
更に西を目指す<のぞみ>:新大阪駅(2018.05.20)
早朝の難波…(2018.05.20)
結局、普段から「(日本時間)プラス2時間」で暮らしている関係上、加えて出先で気分が昂揚していることも手伝って、滞在していた桜川の宿で早朝4時台に起き出してしまった…
こういう時は…「早朝から散策」というのが好い…桜川駅辺りからなんば駅までの「1駅間」は歩くことも叶うような距離だ。15分程度と思われる…
↓なんば駅周辺に「近付いた?」と思える辺りの光景…
↑日曜日の始発列車が動く前のような時間帯…行き交う車輛の数は少ない…何となく「渋い…」ルックスのタクシーが目立つばかりだ…
大阪圏に「全く初めて」足を踏み入れたのは…高校生の頃の修学旅行だった…初めて乗った飛行機で大阪空港に着いて、用意のバスに乗るべく級友達と空港のビルの前に出て、何気なく待機中のタクシーの一群に目を向けた…黒系の車輛ばかりだった…札幌辺りはタクシーは白系の車輛が多いので「地域間の好みの違い?」と強く記憶に残った…そういうのは、最近に至っても変わっていない感だ…
↓色々な建物が集まる辺りを「少しだけ外れる」というのか、「隙間」というのか、限られているように見受けられる区域に高架の道路が色々と見受けられ、独特なムードを醸し出している…
こういう感じ…意外に好きだ…
こういう時は…「早朝から散策」というのが好い…桜川駅辺りからなんば駅までの「1駅間」は歩くことも叶うような距離だ。15分程度と思われる…
↓なんば駅周辺に「近付いた?」と思える辺りの光景…
↑日曜日の始発列車が動く前のような時間帯…行き交う車輛の数は少ない…何となく「渋い…」ルックスのタクシーが目立つばかりだ…
大阪圏に「全く初めて」足を踏み入れたのは…高校生の頃の修学旅行だった…初めて乗った飛行機で大阪空港に着いて、用意のバスに乗るべく級友達と空港のビルの前に出て、何気なく待機中のタクシーの一群に目を向けた…黒系の車輛ばかりだった…札幌辺りはタクシーは白系の車輛が多いので「地域間の好みの違い?」と強く記憶に残った…そういうのは、最近に至っても変わっていない感だ…
↓色々な建物が集まる辺りを「少しだけ外れる」というのか、「隙間」というのか、限られているように見受けられる区域に高架の道路が色々と見受けられ、独特なムードを醸し出している…
こういう感じ…意外に好きだ…
旧三井家下鴨別邸:京都(2018.05.21)
京都へ足を延ばし、著名な場所である割には立ち寄った経過が無い下賀茂神社を訪ねてみることとした…
阪急の列車を乗り継いで河原町駅に至り、祇園四条駅で京阪の列車に乗って出町柳駅に出た…出町柳駅の近くに、川が2本合流する地点、その北側の大きな中州のようになった区域が在って、その辺りが下賀茂神社である…
その中州のようになっている辺りに足を踏み入れて程なく…「何となく面白そう!」というモノを眼に留め…拝観料400円というお話しなので、一寸入ってみた…
↓「近代の和風建築」として価値が高い建物ということで、文化財になっている建物…<旧三井家下鴨別邸>である…
この施設…国有財産で、京都市が管理ということになっているモノであるとのことだが、一般公開を行う日には「地元のおっちゃん」がガイドを務めていて、入場して直ぐの辺りに在る部屋で「建物のあらまし」を語って聞かせてくれる。これがなかなかに好かった!
三井家は、かの財閥の創業家であって、幾つかの分家も在るような大きな一族であったが、その本家筋の人がこの別邸を現在地に建てている。
「建てた」と言っても、メインの建物は「移築」である。「木屋町別邸」と呼ばれていた、川や山が見える望楼を備えた明治時代の邸宅が在って、それを移築した。移築に際して、手前に“玄関棟”と呼ばれる部分を建てている。大正時代のことだ。そしてこの場所には、明治時代より以前、既に幕末期には在ったと見受けられる茶室の建物が在る。幕末、明治、大正の建築が集まっている訳だ…
この建物は、催事で一族が京都に集まる場合の休憩所として利用されていたのだそうだ…「三井家の御屋敷」には違いないが、具体的に一族の誰かが常時住んでいたということでもなかったのだという…
三井家の手を離れた建物等は国有財産になる。建物が裁判所の官舎として使われていた時期も在ったのだという…そういうことだったが、「なかなかに貴重な建物」ということで文化財指定がなされ、2015年頃から一般公開をしているという。そういう意味で「見学出来る場所」としては未だ新しい。“玄関棟”と主な建物の1階、そして趣が在る庭が公開されている…
↓建物の中から庭の側を望んでみた…
↓庭の側から、庭と建物とを望んでみた…
↑自身の感覚では「殆ど夏…??」という陽射しの創る陰影が面白い…
未だ知名度は然程でもないかもしれないが…訪ね易い場所に在る、なかなかに趣深い場所である。
阪急の列車を乗り継いで河原町駅に至り、祇園四条駅で京阪の列車に乗って出町柳駅に出た…出町柳駅の近くに、川が2本合流する地点、その北側の大きな中州のようになった区域が在って、その辺りが下賀茂神社である…
その中州のようになっている辺りに足を踏み入れて程なく…「何となく面白そう!」というモノを眼に留め…拝観料400円というお話しなので、一寸入ってみた…
↓「近代の和風建築」として価値が高い建物ということで、文化財になっている建物…<旧三井家下鴨別邸>である…
この施設…国有財産で、京都市が管理ということになっているモノであるとのことだが、一般公開を行う日には「地元のおっちゃん」がガイドを務めていて、入場して直ぐの辺りに在る部屋で「建物のあらまし」を語って聞かせてくれる。これがなかなかに好かった!
三井家は、かの財閥の創業家であって、幾つかの分家も在るような大きな一族であったが、その本家筋の人がこの別邸を現在地に建てている。
「建てた」と言っても、メインの建物は「移築」である。「木屋町別邸」と呼ばれていた、川や山が見える望楼を備えた明治時代の邸宅が在って、それを移築した。移築に際して、手前に“玄関棟”と呼ばれる部分を建てている。大正時代のことだ。そしてこの場所には、明治時代より以前、既に幕末期には在ったと見受けられる茶室の建物が在る。幕末、明治、大正の建築が集まっている訳だ…
この建物は、催事で一族が京都に集まる場合の休憩所として利用されていたのだそうだ…「三井家の御屋敷」には違いないが、具体的に一族の誰かが常時住んでいたということでもなかったのだという…
三井家の手を離れた建物等は国有財産になる。建物が裁判所の官舎として使われていた時期も在ったのだという…そういうことだったが、「なかなかに貴重な建物」ということで文化財指定がなされ、2015年頃から一般公開をしているという。そういう意味で「見学出来る場所」としては未だ新しい。“玄関棟”と主な建物の1階、そして趣が在る庭が公開されている…
↓建物の中から庭の側を望んでみた…
↓庭の側から、庭と建物とを望んでみた…
↑自身の感覚では「殆ど夏…??」という陽射しの創る陰影が面白い…
未だ知名度は然程でもないかもしれないが…訪ね易い場所に在る、なかなかに趣深い場所である。
“国境”の標石:<稚内市樺太記念館>(2018.05.26)
旧 第4師団司令部庁舎=<ミライザ大阪城>(2018.05.20)
大阪城天守閣の脇に、「重々しい洋館」という雰囲気な建物が在る。
↓こういう具合の建物だ…これは「第4師団司令部庁舎」として登場した建物であるのだという…
↑大阪城天守閣は、「昭和」に改元となった頃にその“記念事業”と位置付けられ、「“大大阪”のシンボル」として、天守閣が無くなって久しい城で「“らしい”感じ」を目指して建てられた「和風な外観」である。対して、この建物は「欧州の何処かの国の城館」という風である…
明治時代以降、大阪城の敷地は陸軍が利用していたが、大阪城天守閣の計画が出て、一部が公園化されて行く。その大阪城天守閣建築を目指した多額の寄付が集まった中で、第4師団司令部庁舎もほぼ同時期に建築されている…
出来上がったモノを視た建築家達の中に、「大阪城天守閣の和風な外観に対し、第4師団司令部庁舎も、もう少し和風な意匠を採り入れるようなことをして、辺りの一体感、親和性を高める工夫が在っても悪くないのでは?」という意見を持つ人達が現れたのだそうだ…そういう考え方を受けて、「コンクリート造のビルに、瓦屋根のような和風な意匠を容れる」という“帝冠様式”と呼ばれる建物が方々に登場することになる。1930年代に一寸流行る“帝冠様式”だが…「華美な装飾は無用…」ということになって、“帝冠様式”は1938年頃には廃れてしまう…
実はユジノサハリンスクに、その“帝冠様式”が廃れて行くほんの少し前ということになる1937年に竣工した博物館の建物が在って、なかなかに面白い趣が在るのだが…そんな様式が登場する切っ掛けになったという「第4師団司令部庁舎」は気になっていた…
「第4師団司令部庁舎」は博物館として利用されていた時期が長かったということだが…その利用が終了した後は、少し長く“空き家”になっていたようだ…それがまた利用されることになった。2017年に商業施設化された。1階に土産店等の店舗が入り、2階、3階、更に屋上が飲食店になって、<ミライザ大阪城>を名乗っている…
<ミライザ大阪城>と名乗る商業施設になったということは…“帝冠様式”登場の経過故に、何となく関心が在った「第4師団司令部庁舎」の中を視る機会を設け易くなったことになる。
↓「中はどういう様子?」と館内に足を踏み入れれば…いきなり「らしい!」感じのシャンデリアのような照明器具が迎えてくれる…
↑ここでは「古い建物の趣」を「活かす!」という方向の内装を採用したようだ…
↓土産物や飲食物を売る店舗が、嘗ては色々な用途の部屋になっていたであろう場所に入っているが、廊下の天井は「往年の司令部」という雰囲気が色濃く残る…
立ち寄ったのは「ランチ終了」というような時間帯、そして「ディナー開始にやや間が在る」というような時間帯と「中途半端」だったので、好天の日曜日で人出がやや多く視えた割には、2階以上は閑散としていた…
↓御陰でこういう雰囲気を眺めて愉しむことが出来た…
↑飲食店になっている箇所は硝子張りな扉が付けられていて、廊下に観葉植物も見受けられるが…廊下の感じは、軍服に身を包んだ司令部関係者が行き交っていたであろう時代の外観をかなり伝えていると思う…
↓3階は、2階以上に「昔の感じ?」を伝えているような気がした…
この他に「天守閣が視える屋上」も在るが、立ち寄った時には「営業時間外」で立ち入り出来なかった…
ここの様子を視て…「機会が在れば、ゆっくりと食事に寄るのも好いかもしれない…」とも思ったが…こんなに立派な昭和の初め頃の建物を気軽に覗くことが出来る場所も貴重で、「単純に一寸除くだけでも、また寄りたい…」と思わせてくれる感だった…
大阪城の天守閣の辺り…「ド定番!」ではあるが…こういう「古くて新しい」が極最近に至って登場というのが面白い…
↓こういう具合の建物だ…これは「第4師団司令部庁舎」として登場した建物であるのだという…
↑大阪城天守閣は、「昭和」に改元となった頃にその“記念事業”と位置付けられ、「“大大阪”のシンボル」として、天守閣が無くなって久しい城で「“らしい”感じ」を目指して建てられた「和風な外観」である。対して、この建物は「欧州の何処かの国の城館」という風である…
明治時代以降、大阪城の敷地は陸軍が利用していたが、大阪城天守閣の計画が出て、一部が公園化されて行く。その大阪城天守閣建築を目指した多額の寄付が集まった中で、第4師団司令部庁舎もほぼ同時期に建築されている…
出来上がったモノを視た建築家達の中に、「大阪城天守閣の和風な外観に対し、第4師団司令部庁舎も、もう少し和風な意匠を採り入れるようなことをして、辺りの一体感、親和性を高める工夫が在っても悪くないのでは?」という意見を持つ人達が現れたのだそうだ…そういう考え方を受けて、「コンクリート造のビルに、瓦屋根のような和風な意匠を容れる」という“帝冠様式”と呼ばれる建物が方々に登場することになる。1930年代に一寸流行る“帝冠様式”だが…「華美な装飾は無用…」ということになって、“帝冠様式”は1938年頃には廃れてしまう…
実はユジノサハリンスクに、その“帝冠様式”が廃れて行くほんの少し前ということになる1937年に竣工した博物館の建物が在って、なかなかに面白い趣が在るのだが…そんな様式が登場する切っ掛けになったという「第4師団司令部庁舎」は気になっていた…
「第4師団司令部庁舎」は博物館として利用されていた時期が長かったということだが…その利用が終了した後は、少し長く“空き家”になっていたようだ…それがまた利用されることになった。2017年に商業施設化された。1階に土産店等の店舗が入り、2階、3階、更に屋上が飲食店になって、<ミライザ大阪城>を名乗っている…
<ミライザ大阪城>と名乗る商業施設になったということは…“帝冠様式”登場の経過故に、何となく関心が在った「第4師団司令部庁舎」の中を視る機会を設け易くなったことになる。
↓「中はどういう様子?」と館内に足を踏み入れれば…いきなり「らしい!」感じのシャンデリアのような照明器具が迎えてくれる…
↑ここでは「古い建物の趣」を「活かす!」という方向の内装を採用したようだ…
↓土産物や飲食物を売る店舗が、嘗ては色々な用途の部屋になっていたであろう場所に入っているが、廊下の天井は「往年の司令部」という雰囲気が色濃く残る…
立ち寄ったのは「ランチ終了」というような時間帯、そして「ディナー開始にやや間が在る」というような時間帯と「中途半端」だったので、好天の日曜日で人出がやや多く視えた割には、2階以上は閑散としていた…
↓御陰でこういう雰囲気を眺めて愉しむことが出来た…
↑飲食店になっている箇所は硝子張りな扉が付けられていて、廊下に観葉植物も見受けられるが…廊下の感じは、軍服に身を包んだ司令部関係者が行き交っていたであろう時代の外観をかなり伝えていると思う…
↓3階は、2階以上に「昔の感じ?」を伝えているような気がした…
この他に「天守閣が視える屋上」も在るが、立ち寄った時には「営業時間外」で立ち入り出来なかった…
ここの様子を視て…「機会が在れば、ゆっくりと食事に寄るのも好いかもしれない…」とも思ったが…こんなに立派な昭和の初め頃の建物を気軽に覗くことが出来る場所も貴重で、「単純に一寸除くだけでも、また寄りたい…」と思わせてくれる感だった…
大阪城の天守閣の辺り…「ド定番!」ではあるが…こういう「古くて新しい」が極最近に至って登場というのが面白い…
ネギ牛すじカレー:大阪 桜川(2018.05.19)
桜川駅傍の宿…以前にも利用した経過が在り、近隣で一寸した食事を摂る場所にも事欠かない…
<新世界>から天王寺に道草で桜川に引揚げた時、以前に滞在した時に利用した店が健在であることに気付いた…
「串カツ盛り合わせ」を摘まんだというだけで、「もう少々…」と思ったので立ち寄った…
↓これが酷く美味い!<ネギ牛すじカレー>だ…
↑米飯に牛すじ煮込みを乗せ、そこにカレールー…その上にネギを散らす…この組み合わせが好い!
或いは、大阪辺りでは肉の各部位を工夫して美味しく頂くというような伝統が在るのかもしれない…
↓街角の小さなカレーライスの店という感なのだが…また機会が在れば寄ってみたい「思い出の店」の“看板メニュー”である…
<新世界>から天王寺に道草で桜川に引揚げた時、以前に滞在した時に利用した店が健在であることに気付いた…
「串カツ盛り合わせ」を摘まんだというだけで、「もう少々…」と思ったので立ち寄った…
↓これが酷く美味い!<ネギ牛すじカレー>だ…
↑米飯に牛すじ煮込みを乗せ、そこにカレールー…その上にネギを散らす…この組み合わせが好い!
或いは、大阪辺りでは肉の各部位を工夫して美味しく頂くというような伝統が在るのかもしれない…
↓街角の小さなカレーライスの店という感なのだが…また機会が在れば寄ってみたい「思い出の店」の“看板メニュー”である…
串カツ:大阪 新世界(2018.05.19)
<あべのハルカス>(2018.05.19)
<あべのハルカス>:動物園前駅から望む(2018.05.19)
上空から望んだ神戸港(2018.05.22)
関西空港を離陸したB737-800は勢い良く高空に舞い上がり始めた…「或いは大阪市内が眼下に?」とも思ったが…
↓「あっ!?神戸…」と思った…
↑画の中程の左寄り…西寄りに相当する辺りを、前日に遊覧船の<オーシャンプリンセス>で航行したのだった…真ん中の、画の左下隅方向の島が神戸空港で、連絡橋でポートアイランドと結ばれている…それらの左奥の海岸が中突堤の辺りだ…
神戸空港から発ったのでもないのだが…神戸空港がよく視えている…
↓眼下に神戸、或いは淡路島の一部が視えていた中、機体が傾いて大きく旋回し始めた…
↑明石海峡大橋が小さく覗いている…
機首が北東側に向き、B737-800は滋賀県側から日本海岸に抜けながら北上し、目的地の北海道を目指した…
こうやって神戸港を上空からも視たことを思い出すと…何やら「また来てや!!」と神戸から挨拶されたかのような、不思議な気分になる…
↓「あっ!?神戸…」と思った…
↑画の中程の左寄り…西寄りに相当する辺りを、前日に遊覧船の<オーシャンプリンセス>で航行したのだった…真ん中の、画の左下隅方向の島が神戸空港で、連絡橋でポートアイランドと結ばれている…それらの左奥の海岸が中突堤の辺りだ…
神戸空港から発ったのでもないのだが…神戸空港がよく視えている…
↓眼下に神戸、或いは淡路島の一部が視えていた中、機体が傾いて大きく旋回し始めた…
↑明石海峡大橋が小さく覗いている…
機首が北東側に向き、B737-800は滋賀県側から日本海岸に抜けながら北上し、目的地の北海道を目指した…
こうやって神戸港を上空からも視たことを思い出すと…何やら「また来てや!!」と神戸から挨拶されたかのような、不思議な気分になる…
“影”の着陸:新千歳空港(2018.05.22)
関西空港を発ったB737-800は、機内での放送によると、強い向かい風のために定刻よりやや遅れて目的地の新千歳空港の周辺に差し掛かった…
大きく廻り込みながら機は高度を下げていたのが機窓から視えた…
↓「北海道の地面」に着陸しようとしている機体の“影”が映っている…
↑私は「左寄り後方窓側」に陣取っていたが…右寄りが西寄りな方角という状態になっていて、傾いた強めな光が機体に当たっているのだ…
↓更に高度が下がると、“影”は大きくなった…
↓もう滑走路が間近だ…
こうして新千歳空港に無事に到着した…
ユジノサハリンスクからウラジオストク…ウラジオストクから成田…その後は新幹線で大阪に出て道草…関西空港から新千歳空港…札幌で用事…後は「夜行バス」の旅で北上する…
大きく廻り込みながら機は高度を下げていたのが機窓から視えた…
↓「北海道の地面」に着陸しようとしている機体の“影”が映っている…
↑私は「左寄り後方窓側」に陣取っていたが…右寄りが西寄りな方角という状態になっていて、傾いた強めな光が機体に当たっているのだ…
↓更に高度が下がると、“影”は大きくなった…
↓もう滑走路が間近だ…
こうして新千歳空港に無事に到着した…
ユジノサハリンスクからウラジオストク…ウラジオストクから成田…その後は新幹線で大阪に出て道草…関西空港から新千歳空港…札幌で用事…後は「夜行バス」の旅で北上する…
イチゴのショートケーキ(2018.05.23)
無事に用事を足し、用事に出た先の近隣に在る、気に入っているカフェに立ち寄った…
珈琲とケーキのセットを頂くこととしたのだが…「見本をお持ちします」という店員さんが示した4種類か5種類のケーキを視て…「“全部!!”という訳にも行かない…」とブツブツ言いながら、少し迷って1つケーキを選んだ…
↓こういう代物だ…
↑こういうイチゴが1つ綺麗に乗っているショートケーキ…一体、何時頃から一般化したのか?日本国内では「定番の中の定番」という感じがする…
実を言えば…ユジノサハリンスクで「珈琲とケーキを合わせて求める」ということもよくやるのだが…考えてみると、ケーキの種類が豊富な中で「イチゴのショートケーキ」という感じのモノは余り視ない気がする…
そういう意味で…こんな「イチゴのショートケーキ」というのが登場するというのは、「日本国内に在る」ということを実感する「一寸したモノ」ということになるのかもしれない…
珈琲とケーキのセットを頂くこととしたのだが…「見本をお持ちします」という店員さんが示した4種類か5種類のケーキを視て…「“全部!!”という訳にも行かない…」とブツブツ言いながら、少し迷って1つケーキを選んだ…
↓こういう代物だ…
↑こういうイチゴが1つ綺麗に乗っているショートケーキ…一体、何時頃から一般化したのか?日本国内では「定番の中の定番」という感じがする…
実を言えば…ユジノサハリンスクで「珈琲とケーキを合わせて求める」ということもよくやるのだが…考えてみると、ケーキの種類が豊富な中で「イチゴのショートケーキ」という感じのモノは余り視ない気がする…
そういう意味で…こんな「イチゴのショートケーキ」というのが登場するというのは、「日本国内に在る」ということを実感する「一寸したモノ」ということになるのかもしれない…
<ラピートβ>:関西空港駅(2018.05.22)
少し久し振りに…「関西空港からANA機で新千歳空港へ」という行程にしてみた…大阪の南海なんば駅にも遠くない、桜川駅傍の宿に滞在することにしたので、そういうことにしてみたのだ…
最近、航空券等に関しては色々な意味で“供給”が増え、何かで込み合う「年に何回かの時期」を外れていれば、然程高くないモノが比較的楽に入手出来る…他方で“地域差”は在るものの、日本国内を動き回る国内外の人達が増えている関係で、宿泊施設は「予約し悪い」とか「変に高い」というのが目立つ…そういう訳で、「交通→宿泊」ではなく、「宿泊→交通」で準備をする方が旅行の計画は立て易いと思う…
↓今般…関西空港へ向かう場面で、「何時以来だ?!」という程度に久し振りで、南海の特急列車を利用した…
↑関西空港がオープンした頃に登場したこの車輛…既に20年以上経つが、それでも「酷く目立つ独特な感じ」は全く変わらない…
<ラピート>と名付けられた列車…停車駅の数が少ない“α”と、少しだけ多い“β”とが設定されている。どちらを利用しても、然程所要時間は変わらない…
今般、南海なんば駅から堺駅に急行で出て、堺で少し過ごした後、<ラピートβ>に乗車した。運賃の他に特急券が必要で、堺駅の窓口で乗車券と特急券がセットになって刷られた切符を購入した…列車は「全席が指定席」という状況だ…
↓何か…未来的なイメージの車輛…何度視ても好い!!
ところで…南海の列車に乗車したのは久し振りだった…
最近、航空券等に関しては色々な意味で“供給”が増え、何かで込み合う「年に何回かの時期」を外れていれば、然程高くないモノが比較的楽に入手出来る…他方で“地域差”は在るものの、日本国内を動き回る国内外の人達が増えている関係で、宿泊施設は「予約し悪い」とか「変に高い」というのが目立つ…そういう訳で、「交通→宿泊」ではなく、「宿泊→交通」で準備をする方が旅行の計画は立て易いと思う…
↓今般…関西空港へ向かう場面で、「何時以来だ?!」という程度に久し振りで、南海の特急列車を利用した…
↑関西空港がオープンした頃に登場したこの車輛…既に20年以上経つが、それでも「酷く目立つ独特な感じ」は全く変わらない…
<ラピート>と名付けられた列車…停車駅の数が少ない“α”と、少しだけ多い“β”とが設定されている。どちらを利用しても、然程所要時間は変わらない…
今般、南海なんば駅から堺駅に急行で出て、堺で少し過ごした後、<ラピートβ>に乗車した。運賃の他に特急券が必要で、堺駅の窓口で乗車券と特急券がセットになって刷られた切符を購入した…列車は「全席が指定席」という状況だ…
↓何か…未来的なイメージの車輛…何度視ても好い!!
ところで…南海の列車に乗車したのは久し振りだった…
旧堺燈台に近い辺りの大壁画(グラフィティー)(2018.05.22)
旧堺燈台(2018.05.22)
関西空港へ向かうべく、桜川駅から阪神なんば線に乗車して大阪難波駅に着き、南海なんば駅へ歩いた…地下街のような場所を動き回って、南海なんば駅の高い場所に設けられているホームへ上がる訳だが…
歩きながら…空港で搭乗手続を行うまでに間が在ることから、沿線でのささやかな道草を思い描いたが…思い付いたのは、港の歴史を伝えるモニュメントになっている「明治時代の木造燈台」…堺に寄ることだった…
天候も好い中で堺駅に着いて、気温がやや上がって来た中、半袖Tシャツにジーンズ穿きという出で立ちで歩き、少々汗もかいた…
↓初夏のような眩しい陽射しに、白い灯台が輝く…
↓以前にもこれを眺めてモノクロ写真を撮った経過も在った…
>>旧堺燈台(2015.10.31)
↓本当に、埋め立てが進んで「航路標識としての機能」は損なわれてしまっていることが、こういう様子を視ると判り易い…
↑「航路標識としての機能」は損なわれたが、「港の歴史を伝える」という大切な役目は担い続けている訳だ…
この種のモノを眺めるのは好きだ…
歩きながら…空港で搭乗手続を行うまでに間が在ることから、沿線でのささやかな道草を思い描いたが…思い付いたのは、港の歴史を伝えるモニュメントになっている「明治時代の木造燈台」…堺に寄ることだった…
天候も好い中で堺駅に着いて、気温がやや上がって来た中、半袖Tシャツにジーンズ穿きという出で立ちで歩き、少々汗もかいた…
↓初夏のような眩しい陽射しに、白い灯台が輝く…
↓以前にもこれを眺めてモノクロ写真を撮った経過も在った…
>>旧堺燈台(2015.10.31)
↓本当に、埋め立てが進んで「航路標識としての機能」は損なわれてしまっていることが、こういう様子を視ると判り易い…
↑「航路標識としての機能」は損なわれたが、「港の歴史を伝える」という大切な役目は担い続けている訳だ…
この種のモノを眺めるのは好きだ…
神戸港中突堤:<神戸ベイクルーズ>=海から望む神戸(2018.05.22)
神戸大橋:<神戸ベイクルーズ>=海から望む神戸(2018.05.22)
ポートアイランド:<神戸ベイクルーズ>=海から望む神戸(2018.05.22)
神戸空港:<神戸ベイクルーズ>=海から望む神戸(2018.05.22)
明石海峡大橋:<神戸ベイクルーズ>=海から望む神戸(2018.05.22)
三菱重工:<神戸ベイクルーズ>=海から望む神戸(2018.05.22)
メンテナンス中の潜水艦:川崎重工:<神戸ベイクルーズ>=海から望む神戸(2018.05.22)
進水間際の大型貨物船:川崎重工:<神戸ベイクルーズ>=海から望む神戸(2018.05.22)
遊覧船<オーシャンプリンセス>:<神戸ベイクルーズ>=海から望む神戸(2018.05.22)
↓神戸港の中突堤中央ターミナル辺りに停泊中の船…
↑帆船をイメージした形状の遊覧船である…約45分間で神戸港のコースを巡る…<オーシャンプリンセス>という名だ…
天候も好さそうな中、神戸まで足を延ばしたが…遊覧船に乗船してみたかったのだ!
早朝から今津に道草しながら神戸に辿り着き、遊覧船が出る中突堤中央ターミナルに至った…
10時に出航する他の船が「最も早く動き始める」という按配だったが…小学生の団体で貸し切り状態…10時15分に出る船に乗船することにしたところ、この<オーシャンプリンセス>だった訳だ…
↓船内で最も高い場所…3階の屋外デッキ…右寄りに陣取った…
↑航路図(遊覧船の航行コース)を視れば、「逆時計回り」なので…「右手に見えて参りましたのは…」ということになる場面ばかりとなる訳だ…
大変な好天に恵まれ、半袖Tシャツにジーンズ穿きという出で立ちで、ずうっと屋外デッキに在って、神戸港の様子を見ていた…
「港町・神戸を訪ねました!!」という過ごし方…愉しかった!!
↑帆船をイメージした形状の遊覧船である…約45分間で神戸港のコースを巡る…<オーシャンプリンセス>という名だ…
天候も好さそうな中、神戸まで足を延ばしたが…遊覧船に乗船してみたかったのだ!
早朝から今津に道草しながら神戸に辿り着き、遊覧船が出る中突堤中央ターミナルに至った…
10時に出航する他の船が「最も早く動き始める」という按配だったが…小学生の団体で貸し切り状態…10時15分に出る船に乗船することにしたところ、この<オーシャンプリンセス>だった訳だ…
↓船内で最も高い場所…3階の屋外デッキ…右寄りに陣取った…
↑航路図(遊覧船の航行コース)を視れば、「逆時計回り」なので…「右手に見えて参りましたのは…」ということになる場面ばかりとなる訳だ…
大変な好天に恵まれ、半袖Tシャツにジーンズ穿きという出で立ちで、ずうっと屋外デッキに在って、神戸港の様子を見ていた…
「港町・神戸を訪ねました!!」という過ごし方…愉しかった!!