サハリンの日本海岸に在るネベリスク…樺太時代の本斗である…
この街では、日ロ両国の作陶家による交流、“送り火”という意味合いの日本の作陶家の思い入れが在って<野焼き>が催された経過が在るのだが、その<野焼き>が夏の恒例行事、地域の祭りとなっていてなかなかに評判が好い…
現在の形での“フェスティバル”は9回目であるというが、なかなか足を運んでみる機会を設けられずに居て、今般初めて足を運んだ…
ネベリスクの海岸、<ノーヴァヤ・ゼムリャ>と呼ばれる広場が会場で、<野焼き>そのものの他にも特設ステージでの音楽イベント等が催され、出店等も在る。その会場で“陶器づくり体験教室”が催されていた…
↓小さな子どもが、コーヒーカップと見受けられる作品づくりに挑んでいた。真剣な表情だ…

↑この位の小さな子どもが作陶に挑むとなれば、指導の方の「手取り足取り…」という雰囲気にはなってしまう…何がどうなるのか、子どもはよく判らない訳だが、とにかくも必死に作業を進めようとしている風だった…周辺の、他の子ども達も興味深そうな目線を注いでいる…
↓なかなかに「らしい」感じで形になって来た…

こういう“焼き物”というのは…遥かな昔から、「文明が起こった場所には殆ど何処にでも…」という具合に営まれてきた営為だ…それを、この小さな子どもの小さな手で体験しているということになる…
コーヒーカップのようなモノは、誤って落として割るような不運さえ無ければ、嫌になる程に永く使える筈である。この小さな子どものカップ…恐らく初めて創ることに挑んだ代物となるのであろうが…きっと出来上がったモノは長く愛用され、夏の海岸でのフェスティバルの思い出も語り継がれるのであろう…
この種の写真を撮ってみるのは…自身としては「やや珍しい?」というような気がするのだが、この場の雰囲気は思わず<X100F>を使いたくなるものが在った…そして“ACROS”はこの種の画に似合う…