朽果て掛けている難船:ネベリスク地区ロパティノの海岸(2017.07.27)

↓どういう船が、どういう状況で座礁したのか?詳しいことは判らないが…かなり年季が入った感の難船が海岸に在った…
Nevelsk on 27-07-2018 (7)

ネベリスクに着いて…やや時間が在って、街の南側を少し車で動いて眺めた際に出会った光景だ…市域の南端を少し踏み出したような辺りのロパティノである…

↓何か不思議な趣が在るモノで…角度を変えながら少しゆっくり眺めていた…
Nevelsk on 27-07-2018 (17)
↑晴天で光も強めなのだが…何となく海霧が漂う感でもあって、空気感が不思議だった…

↓海水に長く浸っている、錆びた金属の塊に過ぎない難船だが…何やら「不思議な生物?」のようにも見えた…
Nevelsk on 27-07-2018 (33)

この種のモノ…視ると撮りたくなる…

炎:ネベリスク(2018.07.27)

↓明るい間から積上げられていた薪に、松明から点火した直ぐ後である…
27-07-2018 Nevelsk, Sakhalin (13)
↑<野焼き>を行うということで火を点けた訳だ…集まった人達も思い思いに写真や動画を撮り、喝采が沸き起こった…

↓こんな様子を視て…「火」という感じが成立して行く過程で、「形が抽象化された」というようなことを不意に思い出していた…
27-07-2018 Nevelsk, Sakhalin (14)

この<野焼き>の炎…「友情の火」、「創作の火」、「平和の火」等と色々な想いを込めているのだという…夏らしい晴れた日の夕べの海岸を、この炎が照らし出し続けていた…

創ることに挑む小さな手…:ネベリスク(2018.07.27)

サハリンの日本海岸に在るネベリスク…樺太時代の本斗である…

この街では、日ロ両国の作陶家による交流、“送り火”という意味合いの日本の作陶家の思い入れが在って<野焼き>が催された経過が在るのだが、その<野焼き>が夏の恒例行事、地域の祭りとなっていてなかなかに評判が好い…

現在の形での“フェスティバル”は9回目であるというが、なかなか足を運んでみる機会を設けられずに居て、今般初めて足を運んだ…

ネベリスクの海岸、<ノーヴァヤ・ゼムリャ>と呼ばれる広場が会場で、<野焼き>そのものの他にも特設ステージでの音楽イベント等が催され、出店等も在る。その会場で“陶器づくり体験教室”が催されていた…

↓小さな子どもが、コーヒーカップと見受けられる作品づくりに挑んでいた。真剣な表情だ…
27-07-2018 Nevelsk, Sakhalin (9)
↑この位の小さな子どもが作陶に挑むとなれば、指導の方の「手取り足取り…」という雰囲気にはなってしまう…何がどうなるのか、子どもはよく判らない訳だが、とにかくも必死に作業を進めようとしている風だった…周辺の、他の子ども達も興味深そうな目線を注いでいる…

↓なかなかに「らしい」感じで形になって来た…
27-07-2018 Nevelsk, Sakhalin (10)

こういう“焼き物”というのは…遥かな昔から、「文明が起こった場所には殆ど何処にでも…」という具合に営まれてきた営為だ…それを、この小さな子どもの小さな手で体験しているということになる…

コーヒーカップのようなモノは、誤って落として割るような不運さえ無ければ、嫌になる程に永く使える筈である。この小さな子どものカップ…恐らく初めて創ることに挑んだ代物となるのであろうが…きっと出来上がったモノは長く愛用され、夏の海岸でのフェスティバルの思い出も語り継がれるのであろう…

この種の写真を撮ってみるのは…自身としては「やや珍しい?」というような気がするのだが、この場の雰囲気は思わず<X100F>を使いたくなるものが在った…そして“ACROS”はこの種の画に似合う…