<純米吟醸 初霞>(2019.04.10)

「元禄年間」というのは?一寸調べると、1688年から1704年までの期間を指すのだそうだ。17世紀末と18世紀冒頭という訳だ…

奈良県の大宇陀…近鉄の榛原駅から15分程度バスで山間の方へ進んだ辺り…宇陀松山という城下町、或いは周辺地域を行き交う街道の途中に在ったという町だが…ここで元禄年間に起こった酒蔵を起源とする酒造会社が活動している…

↓その酒造会社を訪ね、何種類かの清酒を入手し、稚内の拙宅へ送ったのだが…その1つがこれだ!
10-04-2019 Sake (1)

↓元禄年間に創業とされる老舗である久保本家酒造の代表的な銘柄…<初霞>(はつがすみ)のシリーズを入手した…
10-04-2019 Sake (2)

↓伝統に則った丁寧な造り方の銘酒で、ほんのりと黄金色を帯びているというようなことや、万葉集の時代以来の伝統の息吹が感じられるような地域で真摯に酒造に勤しんでいるというようなことを紹介するラベルがボトルの裏側に貼られている…
10-04-2019 Sake (3)

↓色を半ば無視したモノクロ写真だが…こうして「利き猪口」に酒を注げば、確かに微妙な色が着いているようには見える…
10-04-2019 Sake (5)

実際、丁寧に造られたバランスの好い吟醸酒という感だ…所謂「吟醸香」というようなモノが強いのでもない…芳醇で在りながらも、サッパリと口の中に入り込むような感じ…最近の「辛口」を謳うようなモノとは少し違う…個人的には「清酒らしい!!」と感じる味わいだ…

今般…富士山や桜を眺めるとしていた他方、古い建物が残る街並みを幾つか訪ね、併せて酒造会社に立ち寄って清酒等を色々と買い込んで、拙宅に送り込むということを随分とやっている…<初霞>に関しては、<又兵衛桜>を訪ねてみた経過や、あの街並みの感じを思い出しながら、「美味い!」を連呼して頂くことになりそうだ…

>><本郷瀧桜>または<又兵衛桜>:大宇陀(2019.04.02)

<国乃長 限定品 純米生原酒>(2019.04.09)

江戸時代、宝井其角(たからいきかく)(1661-1707)という俳諧師が詠んだという…

「けさたんと のめやあやめの とんたさけ」

この句は「上から読んでも…下から読んでも…」という回文になっている。宝井其角は酒好きで知られていたという人物らしいが、摂津富田の酒に関する一句である。

こういう具合に、江戸時代から知られていた酒造の伝統を受継いで行こうとする会社が現在も活動している訳なのだが…

↓こんな清酒を買い込んだ…
09-04-2019 Sake (1)
↑「原酒」は度数を調整するという手順の前段階に在るモノで、度数がやや高めな20度程度の酒だ…

↓何となく…“限定品”という雰囲気を色濃く感じてしまうラベルがボトルに貼られている…
09-04-2019 Sake (2)
↑ビールにも使っているカエルのキャラクターが起用されている…

↓こういう清酒は…「利き猪口」で頂く…
09-04-2019 Sake (4)
↑好い感じの、所謂「芳醇」という感の味わいだ…清酒の原酒については、度数が酷く強いような感じはしないことが在るが…これはそういう類で、何となくスッキリしている…

クラフトビールを介して知った会社なのだが…「本業」の清酒も素晴らしい!!

>><国乃長>(くにのちょう)(2019.04.03)

<国乃長ビール 蔵アンバー>(2019.04.07)

↓京都から南下し、大阪府に入り込んだ辺り…大阪府の北寄りの高槻市に在る富田で求めて、稚内の拙宅に送り込んだモノである…
07-04-2019 beer from Tonda, Takatsuki, Osaka pref (1)

↓清酒<国乃長>を醸す壽酒造で手掛けるクラフトビールである…
07-04-2019 beer from Tonda, Takatsuki, Osaka pref (2)

「大阪の(比較的新しい)名所」ということになる<あべのハルカス>の展望室にカフェバーが在り、「大阪府内で造られているビール」ということでこの<国乃長ビール>が売られていた…それを美味しく頂いたことが契機で、「摂津富田の壽酒造」を知ることになった…

↓<国乃長ビール 蔵アンバー>は、所謂“エール”という感じの、褐色なビールである…凄く美味い!!
07-04-2019 beer from Tonda, Takatsuki, Osaka pref (6)

各種の清酒と併せて求めて送り込んだが…ビールは求めた6本を直ぐに空けてしまった…

>><国乃長>(くにのちょう)(2019.04.03)

<近江牛>の牛丼!?…に加えて少々…(2019.04.03)

奈良から京都へ出て、更に近江八幡へ…

近江八幡は…豊臣政権時代の城下町が礎になり、江戸時代には商人町として歩み、明治期以降にも辺りの中心的な街の一つとして歩んだ地域である…古くからの建物が残っているような、時代モノのテレビドラマ等の撮影に利用された経過さえ在るような地区も在って、一寸面白い訪問先だ…

その近江八幡で…何となくランチを頂くことにした…

↓メインはこれ!!
03-04-2019 Ohmi-Hachiman, Shiga pref (25)
↑「たかが…されど…」という感…これは牛丼だが、<近江牛>の細切れ肉を使っているモノだ…

↓和食の伝統を汲んだ、なかなかに旨い感じに煮込んだ牛肉が米飯の上に…「これは美味い!!」という按配だ…単に「材料が佳い」に留まらないのだ!!
03-04-2019 Ohmi-Hachiman, Shiga pref (24)
↑細かいが、近江八幡辺りの名産であるという赤いコンニャクで瓢箪型の飾りが添えられている…

↓赤身肉の握り寿司というモノも頂いた…
03-04-2019 Ohmi-Hachiman, Shiga pref (20)
↑ほんの少しだけ肉に加熱されていただろうか?赤身に適度な脂が溶けていた感じだった…

↓更にトロというモノも…
03-04-2019 Ohmi-Hachiman, Shiga pref (21)
↑こちらは「良質な脂身」を味わうという感じだった…

現在の滋賀県の版図…近江では古くから牛肉を食用にしていた経過が在って、江戸時代の記録にも出て来るらしい。滋養強壮のための特殊なモノで、身分の在る人達の一部が口にしたモノであったのかもしれないが…そして牛肉を食べることが普及一般化した明治期以降は、滋賀県内で肥育された牛の肉は評価が高く、<近江牛>の声望は高まった…

近江八幡は、滋賀県内の産物を他地域に送る場合に「ここから貨車に積み込んで…」という経過も色々と在ったらしいので、或いは「<近江牛>の声望を高める上で大事な役目を担っていた地域」ということになるのかもしれない…そんな地域で<近江牛>の料理を頂いた!

何となく…所謂“ブランド牛肉”を頂く機会が続いた…時には好い!!

NARA:<スターバックスコーヒー>のマグカップ(2019.04.08)

↓拙宅で使い始めたマグカップだ…
08-04-2019 my cup (1)
↑かなり大きな感じだ…

↓仕入れた豆を挽いて、ハンドドリップで淹れた珈琲を、このカップに注いでゆったりと頂くようにしている…
08-04-2019 my cup (2)

このカップ…旧駅舎を利用した奈良の<奈良市総合観光案内所>に入居しているカフェ(<スターバックスコーヒー>)で求めたモノだ…

<スターバックスコーヒー>のチェーン店では、主要な都市のイメージで作ったカップを各地区の店舗で販売している…関西方面では、大阪、京都、神戸はずいぶん以前から在ったようだが…奈良は相対的に新しいという。店で求めた際、「奈良のカップ…好いですね!」と店員さんに言えば、「2年前位からでしたか…奈良は新しく売るようになったカップですね…」ということだった…

↓「奈良」のイメージで色々なイラストが入った可愛らしい感じの大きなカップである…
08-04-2019 my cup (3)

この2月と4月に立ち寄って滞在し、何となく自身の中で「好感度アップ」という感じの奈良をイメージしたカップ…大事に愛用したい…

海面の天空…:稚内港北防波堤ドーム(2019.04.12)

穏やかな天候が続いている…

↓早朝の戸外に出てみた…
12-04-2019 morning (10)
↑鏡面のようになっている海面の状況から伺えるように、風は微弱だ…「屋内に暖房が…」という程度で、温かいとは言い悪い気温ながら、酷く寒いのでもない…

↓朝の光が少しずつ強まり、空の色が鮮明になるに連れ、空の様子が海面にもより明確に映り込むようになって行った…
12-04-2019 morning (15)

↓やがて朝陽が高くなって行き、空も様子が変わるが、そういう様が鮮明に海面に映り込む…海面の上に天空が拡がるかのように見えた…
12-04-2019 morning (23)

当然ながら…「視る都度に様子が違う」というのがこういう場所の風景である…手近な場所で、こういう眺めを愉しむのが非常に好い…

桜…:神戸・生田神社(2019.04.04)

神戸から西宮に出て…また神戸に戻って散策した…

↓阪神の神戸三宮駅から歩いて生田神社へ…境内に見事な桜が散見した…
04-04-2019 Kobe (16)
↑前日まで「少し低温…」という傾向だったが…よく晴れて少々温かくなった中だった…

↓こんな「輝くような!」という桜に出会えたのは嬉しかった…
04-04-2019 Kobe (17)

↓今般は何箇所かで感じが好い桜に出くわしたが…好い思い出になりそうだ…
04-04-2019 Kobe (18)

加茂駅(2019.04.01)

関西線…亀山以西はJR西日本の管轄で、亀山・加茂間は1輌運行のディーゼルカーが行き交っている…

亀山からこのディーゼルカーに乗車し、関で下車して「嘗ての東海道の宿場町」という風情を愉しんだ…そして関で再度乗車して西へ進んだ…

更に何処かへ寄りながら進むことも考えたが…車内のロングシートという仕様こそ「大都市圏の仕様」を思わせるものの、駅間が長い感じの区間をゆったりとディーゼルカーが走る感じは「北海道のローカル線?」と錯覚してしまうような感で、「半ば居眠り…」という状態で乗車していた…「とりあえず列車の終着である加茂へ出てみよう…」と思い至った…

↓加茂駅に着いた…右側の1輌運行の列車を下りた…折り返しで亀山へ向かう列車になる…
01-04-2019 Kamo Station, Kyoto pref (1)
↑左側…長い編成の列車…これは大阪行…三重県内を抜けて、京都府に入った…既に「大阪圏」という趣だ…

↓発車まで少しだけ間が在った…大阪行の列車の先頭車辺りで一息…
01-04-2019 Kamo Station, Kyoto pref (2)
↑右のディーゼルカーは「初めて実車を視て乗車」という車輌だった…左の電車は「関西ではよく視掛ける」という感の車輌だ…

各々の輸送事情を反映した様々な車輌が行き交う軌道…乗り換えながらドンドン進むのが面白い…

加茂から…逗留してみることにした奈良へ向かった…2駅で着く…

西宮神社(2019.04.04)

夙川公園を歩いていて、阪神の香櫨園駅に至った…何となく西宮駅を目指し、宿を取った神戸へ引揚げようと思い立った…道すがら、西宮神社が在った筈と思い出し、訪ねてみることとした…

西宮の道案内の図には「○○筋」というような、道路の呼称、愛称、通称のようなモノが記されている。この種のモノ…実際に辺りを歩く時には判り悪いという例も無くはないのだが…西宮は判り易い大き目な看板が掲出されている例が多かった。西宮神社…通称「えべっさん」(「恵比寿さん」が転訛したのであろう…)だが、<えべっさん筋>と案内図に在る呼称を大きく記した看板が、該当の道路に確り据えられていた…

その<えべっさん筋>を行くと、高速道路の傍の交通量が多めな通に行き当たった。その通の向こうが西宮神社であると判ったが…「何処から横断する?」という感だった…とりあえず大きな歩道橋を上がって下りるしか無いようだった…

↓歩道橋を下りる時点で、西宮神社の入口辺りの様子が少し視える…
04-04-2019 Nishinomiya, Hyogo pref (27)

↓なかなかに立派な門を潜って、塀で囲まれた境内の中へ…
04-04-2019 Nishinomiya, Hyogo pref (30)

↓拝殿や本殿が在る辺りへ続く道筋がこういう具合になっていた…
04-04-2019 Nishinomiya, Hyogo pref (33)

↓鮮やかな建物…拝殿だ…
04-04-2019 Nishinomiya, Hyogo pref (38)

↓拝殿の奥に、独特な三連式になっている本殿の建物が覗いている…
04-04-2019 Nishinomiya, Hyogo pref (44)

恵比寿様…商売や海運の守り神ということで、辺りの人達からの篤い信心の対象となって来た経過が在り、現在でも多くの人達に愛され、敬われ、親しまれている神社となっている…

朱塗りの建物が輝くように眩しい好天の中、西宮神社を訪ねることが叶って善かったと思う…

04-04-2019 Nishinomiya, Hyogo pref (42)

阪神 西宮駅(2019.04.04)

高架線の上に設けられた阪神の西宮駅…色々な列車が発着している…

↓最初に各駅停車が現れた…
04-04-2019 Nishinomiya, Hyogo pref (50)
↑停車しない駅が在る列車を下りた乗客が乗換えるということで、この各駅停車は少し長く停車している…

↓次に現れたのは、西宮で運行終了の急行列車だった…
04-04-2019 Nishinomiya, Hyogo pref (51)
↑乗客の乗降が終わると、慌ただしく去って行った…

↓やがて、山陽電鉄の軌道に乗り入れて姫路まで行く特急列車が現れた…
04-04-2019 Nishinomiya, Hyogo pref (55)
↑これに乗って神戸三宮へ向かった…

阪神のホームでは、列車が入線する際に「線路は続くよ♪」のメロディーが流れて案内放送となる…あの音が意外に好い…

掛川城 天守閣(2019.03.31)

静岡県というのは、旧国名で言うと伊豆国、駿河国、遠江国と3国が合わさっているような感で、ゆっくり動き回れば存外に移動の距離や時間が長くなるかもしれない…

駿河国に相当する東寄りな地域から西へ進み、遠江国に相当する辺りに至ると掛川城が在る…

掛川城に関しては「100年や200年経つと“文化財”のような扱いになって行くかもしれない…」という「半ばお笑いネタ」かもしれないような話しを耳にした記憶が在る…「未来の“文化財”?」というのは…天守閣を再建しようということになった時、江戸時代までのような完全な木造建築、往時の工法を顧慮した工事で「昔日の勇姿を再現」という努力が重ねられたのだということに由来する話しだ…江戸時代の建築物が“文化財”とされている例が色々と在る中、江戸時代から現在までと似たような時間が流れると、掛川城の再建天守閣も「貴重な…」ということになって評価が高まるかもしれないという訳だ…

↓JR掛川駅から然程遠くない辺りに城の敷地が在り、丁度“時季”でもある桜の花も見受けられた中で、その再建天守閣を見上げた…
31-03-2019 Kakegawa, Shizuoka pref (2)

↓入場券を求める辺りに回り込む…桜と天守閣との感じが好かった…
31-03-2019 Kakegawa, Shizuoka pref (5)

掛川城は戦国時代に駿河の今川家が遠江進出を目指す中で設けられた拠点を起源とするという。豊臣政権の時代には山内一豊が城主となり、約10年間の城主であった時期に城の修築や各種の建築を手掛け、城下町の礎を築いたという。

↓やや急峻な階段を上がって天守閣に入って行く経路である…
31-03-2019 Kakegawa, Shizuoka pref (6)

↓再建天守閣のモデルになった天守閣を築いたとされる山内一豊が、天守閣の館内展示で紹介されていた…
31-03-2019 Kakegawa, Shizuoka pref (8)

↓横側から見上げた感じ…
31-03-2019 Kakegawa, Shizuoka pref (16)

↓これは脇の御殿の辺りから…
31-03-2019 Kakegawa, Shizuoka pref (17)

好天に恵まれた中、掛川城天守閣はなかなかに見栄えがするモノだった…

ガラス越しに…:奈良・三条通(2019.04.01)

奈良に到着し…何となく一息入れようとカフェに入った…

↓店の奥側に陣取った…
01-04-2019 Nara (3)
↑所謂“分煙”という方式…何となく写真に撮ってしまった…

奈良に着いた辺りでは曇天という感だったが…陽射しが覗く場面、強めで冷たい俄雨が降る場面と、色々な状態が入れ替わって登場し、何やら不安定な天候だった…

そういう不安定な天候の日…こういうカフェは何となく有り難い…

JR御所駅(2019.04.02)

御所(ごせ)には近鉄の駅とJRの駅とが在る…

近鉄の駅に辿り着いた後に辺りを歩き回ったが…「引き揚げようか…」とした時に、何となくJRの駅が近くに在った…

↓これがJRの駅だ…
02-04-2019 Gose, Nara pref (28)
↑何か…「地方の然程大規模でもない街の古くから在る駅」というモノの“典型”という感じだ…風情が在ると思った…

改札口の辺りに“入場用”、“出場用”のICカード乗車券の機器が据えられている。ワンマン運行の列車で、車内で運賃を現金で支払う他にこのICカード乗車券が利用可能な訳だ…自身もこれを利用したのだったが…そして券売機も建物の中に在った…

少し待つと高田に出る列車がやって来て、そこから乗り換えて逗留中の宿が在る奈良へ出易いということが判った…15分強の待ち時間だったが、列車を待つことにした…

御所駅は1896(明治29)年に開業したそうだ…貨物の扱いも盛んに行っていた時代も在るという…1984(昭和59)年にこの辺りの電化が完成し、以降は現在に至っても専ら電車が行き交って旅客輸送を行っている…鉄道の“国有化”以降は国鉄駅として歩み、JR西日本が継承して現在に至っている…

↓駅舎からホームに出るとこういう感じだ…
02-04-2019 Gose, Nara pref (30)
↑高田へ向かう列車に乗るホームには跨線橋を渡って出る…列車がやって来た…

利用した時は2輌運行の電車だった…高校生と見受けられる制服姿の若者が何となく目立つ感じだった…

関西圏には「非常に大掛かりな大都市の駅」という趣きな場所に対して、こういうような雰囲気の場所も存外に多い…そして、そういう場所を巡ってみるのが存外に愉しい…

蟠龍櫓(ばんりゅうやぐら)と桜…:桑名(2019.04.01)

↓「城の一部」を思わせる建物を背後に咲き誇る桜…
01-04-2019 Kuwana, Mie pref (10)
↑今季の桜は「微妙に遅い??」という様相で、何となく「咲き按配がバラバラ?」という具合だったが…なかなかに好い感じの場所も多かった…

↓これは桑名城の一部であった蟠龍櫓(ばんりゅうやぐら)である。
01-04-2019 Kuwana, Mie pref (7)

東海道の一部の「海路で往来する区間」で、宿場町だった桑名だが、そういう要地の拠点となる城も在って、城下町でもあった。

蟠龍櫓(ばんりゅうやぐら)に関しては、「城も在る桑名の宿場」ということを象徴するような景観だったようで、浮世絵の『東海道五十三次』にも描写が見受けられるそうだ。

そうしたことを踏まえて復元したのが、この現在の蟠龍櫓(ばんりゅうやぐら)なのだそうだ…

「宿場町であると同時に城下町」という桑名の個性を体現する存在…一寸面白い。そして桜が似合った…

桜:祇園白川の周辺…(2019.04.03)

奈良駅からの始発列車で京都へ…そんなことをしていた日…何となく「“サハリン時間”(=プラス2時間の時間帯)で活動中?」という気分にもなった…「朝9時台」というような気分で時計に眼を落とせば「朝7時台」なのである…

↓そんな中で出くわした…なかなかに感じが好い桜だ…
03-04-2019 Kyoto (39)
↑祇園白川の辺りから、四条河原町の側へ抜ける辺りだ…

↓細めな道路が組み合わさった一画から、通行量がやや多い道路へ抜けるような感じだが…「桜のアーチの下を潜る」というような感じになる…
03-04-2019 Kyoto (42)

↓こういうような…「さり気なく艶やか」という街角に朝から出くわすと嬉しくなる!
03-04-2019 Kyoto (38)

富士山の眺望:富士宮の街で…(2019.03.31)

早朝の列車で静岡から富士宮に向かい…未だ商店などが開店するような時間帯の以前に動き回っていた…

浅間大社を訪ねて、富士宮駅に向かった時点でも、街は「休日の早朝」という静かな感じだった…

富士宮駅へ向かう歩調が若干早まっていたが…

↓思わず足を止めて見入った様子…
31-03-2019 Fujinomiya, Shizuoka pref (44)
↑「店舗兼住宅」を思わせる建物の背後に、なかなかに迫力が在るような状態で富士山が見えた…

富士宮…富士山信仰と関連深い浅間大社を擁する街だが…本当に富士山がよく見える場所だ…

「富士山を眺めたい」等と、国外からの来訪者が思うような考えで動き回り、とりあえず富士宮で思いを果たしたが…富士宮からはまた西を目指し、更に富士山を眺めてみようとしたのだった…

<ハーバーランド>辺りの眺望…:神戸(2019.04.04)

翌日のフライトを控えて神戸に宿を求めたという経過だった…宿に入って一息入れたが…好天だったので「夕空が美しい?」と考えた…そして三ノ宮駅から神戸駅へ移動し、以前に視た風景が気に入っていた<ハーバーランド>の辺りへ向かってみた…

↓何か「神戸」とでも聞けば思い浮かべるような景色だと思った…
04-04-2019 Kobe (53)

↓少しだけ時間が経つと、“灯り”がやや目立つようになる…
04-04-2019 Kobe (56)
↑沿岸の構造物が灯りと共に静かな海面に映り込んでいる…

↓<ポートタワー>が在る<メリケンパーク>へ向かってみようと、少し歩いた…
04-04-2019 Kobe (65)

↓行き交う人達も存外に多かった…
04-04-2019 Kobe (66)

穏やかな日に…気が向くままにカメラを手に散策…こういうのが酷く好い…

黎明の頃に…:稚内港北防波堤ドーム(2019.04.10)

結局…「早寝早起き」な傾向は続いていて…眼を開けてから窓の外を伺うと「空の様子が面白そう…」というように思えて…早朝の戸外へ出てみた…

↓穏やかな朝だ…海が鏡面のような様相を呈している…
10-04-2019 morning (18)

↓「海面に雲が蠢く」かのように、空の様子を海面が映し続けていた様を何となく眺めた…
10-04-2019 morning (21)

こういうような「朝の様子の好さ」が少し愉しみ易いかもしれない時季だ…

川沿いの桜…:御所(2019.04.02)

今般訪ねてみた地域で気付いたのだが…河原と言うのか、川の堤防の辺りと言う方が好いのか…「川に沿って桜の木」という例が多かったように思う。明確に都市公園ということで整備された辺りに植えているという感の場所も在れば、何時の頃か誰かが植えて定着というように見えた場所も在ったが…

花の按配については、色々な状態が見受けられたが、花の時季であったことから、方々で「川に沿って桜が咲いている」という状況を見た…

↓奈良県御所市…奈良県内を何箇所か巡っていた中で辿り着いた街だった…
02-04-2019 Gose, Nara pref (22)
↑川沿いに見事に桜が咲いていた…

↓天候が不安定な感じの午後…時折降雨が交じる湿った空気感の中、桜が酷く艶やかであるような気がした…
02-04-2019 Gose, Nara pref (23)

↓何となく歩き、雨が交じったので、然程長くは滞在しなかった御所であるが…桜の艶やかさが記憶に残る…
02-04-2019 Gose, Nara pref (24)

本多忠勝像:桑名(2019.04.01)

↓桑名で見掛た…武将の銅像…
01-04-2019 Kuwana, Mie pref (14)
↑特徴的な鹿角の兜…甲冑に大きな数珠を巻き付けている…愛刀を手に腰を下ろし、背後には愛用の槍を立てている…

これは徳川家康麾下の猛将、本多忠勝の像である…

関ケ原合戦の後、本多忠勝は桑名を知行地とすることになった…「宿場町であると同時に城下町」ということになる桑名だが、街の礎はこの本多忠勝の指揮下で築かれたのだという…

↓辺りの桜は、「もう一寸…」という具合ではあった…
01-04-2019 Kuwana, Mie pref (13)

↓現在に至るまで様々な経過を辿った桑名である…その礎を築いたとされる彼は、こうして街の公園を見詰めている…
01-04-2019 Kuwana, Mie pref (15)
↑なかなかに迫力の在る像のように思う…

この種の、「街の礎を…」と敬愛される人物の像を眺めてみるのも、なかなかに好い…

名古屋駅へ…(2019.03.31)

何となく「静岡県内を右往左往…」というような感で、県内のやや西側の掛川に至った時…「今夜は?翌日以降のことも多少顧慮して、滞在場所を…」と思い立ち、掛川城に近い休憩コーナーのような場所に陣取ってノートパソコンを開き…名古屋駅近隣に安価で居心地も悪くなさそうな宿を見付けて予約した…

一路「夜には名古屋…」と東海道線を行く列車を乗り継いで西へ進んだ…

豊橋駅で…愛知県内の主要な駅に停車しながら岐阜県内へ向かう快速列車に乗車した…列車の先頭車輌に乗り込んでいた…

↓「間もなく…名古屋…」という車内放送が聞こえたような頃…列車の正面、進行方向が見える辺りから様子を見ていた…
31-03-2019 Nagoya (1)
↑名古屋駅の辺り…途轍もなく背が高いビルがら林立している…そういう様子は、少し離れている辺りから見る位の方が分かり易い…

↓なかなかに速度に乗っている感じで、駅構内に列車が滑り込んで行く…
31-03-2019 Nagoya (2)

↓減速してホームに入って行く…列車は静かに停車する…
31-03-2019 Nagoya (5)

列車を下りて…名古屋駅とは縁がやや薄い関係で、案内表示をキョロキョロと見て、目指す出口への道筋を知ろうとしていたが…他方で停車中の列車の様子も伺う…

↓名古屋駅では、乗務員の交替が行われるようで、下りる乗務員が乗る乗務員と引き継ぎをしているようだった…
31-03-2019 Nagoya (11)

名古屋駅…2月末に3月末と、少しばかり利用機会が続いたのだが…もう少し親しんでみたいような気もした…

桜…:富士山本宮浅間大社(2019.03.31)

今季は、「普通」または「少しだけ早い」というような時季に桜が開花したという報が駆け巡った他方、何となく低温な傾向になってしまった様子で、花の按配が好くなるまでに時間を要していた様子、換言すると「見頃になるのがやや遅い?」という様子だったようだ…

私の場合…方々で桜が話題になるような時季には「未だ雪が降る…」というような地域の住民なので、桜の花の状況が見頃になって行くまでの展開に疎かったりするのだが…

↓浅間大社の社殿の周辺で桜が咲いているのを見掛けた…
31-03-2019 Fujinomiya, Shizuoka pref (18)
↑成田空港に上陸後、前日に泊まった静岡に至るまで、少し離れた辺りに桜が咲いているのは視たが…「間近に桜の花を観賞」というような状況は、この浅間大社での状況が「今季初!!」だった…

↓枝に付く花の感じ…色々な形状が在って面白い…
31-03-2019 Fujinomiya, Shizuoka pref (19)

↓一寸種類が違う枝垂桜も在った…
31-03-2019 Fujinomiya, Shizuoka pref (8)
↑戦国大名の武田信玄…甲斐を本拠地に駿河に進出した経過が在るが、甲斐と駿河とを結ぶ道筋に在る浅間大社を敬っていたという…そういうことで枝垂桜を植えたと伝えられていて、この木はその枝垂桜の“二代目”に相当するらしい…

特に何も考えずに「桜を間近に…多分、今季初めて!!」と楽しみながら、“戦国大名”ということではかなり名前が通った武田信玄の挿話に触れる…古くからの名がある神社では、何となく「時間が交差する」かのような状況を経験出来る場合があると思う…

そういう面白い経験が出来たことに感謝の意を表しようと、浅間大社を参拝してみたのだった…

富士山本宮浅間大社(2019.03.31)

「偶々…」という感じで静岡に宿を求め、翌朝は静岡県内を動き回ってみることにした。

朝早くから静岡駅から列車で発った。東海道線を東に進み、そこから身延線の列車に乗って、富士宮駅に至った…「富士山が見える車窓」は好かった…

↓富士宮で訪ねたのは…富士山本宮浅間大社だった…
31-03-2019 Fujinomiya, Shizuoka pref (4)

↓ここは「富士山信仰」を体現しているような場で、古くから篤い信仰を寄せられている場所だ…
31-03-2019 Fujinomiya, Shizuoka pref (7)

「未だ…少し早い…」という時間帯に辿り着き、少しゆったりと過ごした…

キハ120:関駅(2019.04.01)

関西線…東側では亀山まで…西側では加茂まで…それぞれが「名古屋圏」、「大阪圏」というような風情を帯びているようなのだが…両者の間に相当する亀山・加茂間は「非電化のローカル線で、列車運行本数も少なめ」という状況のようだ…

この「非電化のローカル線で、列車運行本数も少なめ」という状況の区間に、幾つか「面白そう!」という場所が在ることを知り、関西線の列車に乗車して訪ねてみようかと思い立った…

名古屋を発って桑名に寄り、桑名から更に亀山を目指した。桑名・亀山間は「名古屋の近郊」という風情の他方で、車掌が乗客の運賃の精算を扱うような無人駅らしい箇所も見受けられた。名古屋・桑名・亀山は2輌運行の電車の列車が走っていた。時間帯や曜日によっては、増結した列車が登場する場合も在るのかもしれない…

亀山駅で、加茂へ向かう列車に乗ったが…1輌運行のディーゼルカーで、乗務員は運転士1人だけというワンマン運行だった…

亀山から先…加茂までの区間は駅間距離もやや長い感じだった…

↓亀山の西…関という駅で下車した…跨線橋から軌道と、停車中の車輌を眺めた…
01-04-2019 Seki, Kameyama, Mie pref (2)
↑こういうディーゼルカーが関西線の亀山・加茂間を行きかっている…

キハ120という型だ…1992年に初登場し、3回に亘って順次増備され、89輌がJR西日本の管轄区域各地で活躍中だそうだ…

乗降口の扉が、バスのような形状で内側に開く…これは北海道の鉄道車輌では余り見掛けない…そして中はロングシートだ…そういう細かい違いは在るが…「三重県内で列車に乗っているが、何やら北海道内のような乗り心地」という不思議な感じだった…

この関西線の亀山・加茂間…機会が在れば再訪してみたいものだ…

103系電車:JR奈良駅(2019.04.03)

奈良から京都へ…JRの始発列車は早朝の4時48分に発車する…

「早寝早起き」な性分で、加えて「プラス2時間」な時間帯での暮らしに慣れた身体にとって、「4時半頃に出て、歩いて数分の駅に入って乗車」というのは「6時台に行動開始」というのと大差が無いように感じる…

という訳で早朝の奈良駅に入って、改札口の案内表示を見て「京都行 普通列車」の出るホームへ…

↓「うゎ!懐かしいような感じ…」と少し驚いた車輛がホームで乗客を待っていた…
03-04-2019 Nara in early morning (1)
↑列車の後尾側だったが…最近のJR西日本では比較的多く視掛ける女性の車掌の姿が見えた…

この車輛!!学生時代に東京で視掛け、そして幾度となく乗車していた型だ…凄く懐かしい!

これは103系電車というモノで、1963年から1984年までの21年間に3,447両製造されたそうだ…そしてJR各社(東日本、東海、西日本、九州)に引き継がれ、現在はJR西日本とJR九州に残っているそうだ…

↓中に入れば、他の乗客も眼に付かないので…一寸、中の雰囲気を撮っておいた…
03-04-2019 Nara in early morning (3)
↑天井の扇風機…“JNR”マークではなく“JR西日本”に改められている…或いはプレートを貼っているのか?

↓この「車内に入り込んだ時」の雰囲気…何か独特だ…
03-04-2019 Nara in early morning (4)

↓車輛形式を示すプレートに「クハ103-216」と103系電車の1輛であることが明記されている…
03-04-2019 Nara in early morning (5)
↑荷物を置く棚の感じ…パイプと金網を組み合わせたような感じで、文字どおりの“網棚”だ…

↓出入口の扉上に見受けられる「停車駅ご案内」の掲示…個人的にはこれが意外に好きである…
03-04-2019 Nara in early morning (6)
↑扉が開いているので、向こうのホームに別な列車が停車中であるのが視えているが…明らかにこの103系とは「産まれた時代が違う…」という感だ…

↓内装は色々と細かく改められているのであろう…“優先席”の座席には、最近よく視掛けるような柄―優先席を利用して頂く人達をイメージしたピクトグラムが入っている―の生地を貼っている…
03-04-2019 Nara in early morning (7)

↓この103系電車による列車に乗って…京都駅の手前、東福寺駅に向かった…
03-04-2019 Nara in early morning (2)

関西圏は、真新しい車輛の他に、こういう「懐かしい!」という車輛が未だ頑張っている…そんな車輛に出くわすのも一寸面白い…

湿った黄昏…:<奈良市総合観光案内所>=旧 奈良駅舎(2019.04.01)

↓雨は…何時の間にか弱まったようだった…傘を使う通行人が視えなくなっている…
01-04-2019 Nara in evening (21)
↑夕陽の光が滲んでいたような状態から刻々と空の様子が変わり、日没時刻を過ぎてしまった頃の様子だ…

濡れた地面に街の灯りが跳ね返っていて、残照というような明るさを残す「夜が始まる頃」という風情の空が視える…

この場所を離れて数日…早くも懐かしく思い出すような光景である…

滲む夕陽の光と俄雨と…:<奈良市総合観光案内所>=旧 奈良駅舎(2019.04.01)

奈良に至って…やや強めで冷たい俄雨に見舞われた…

「窓の眺望が好く、場所も便利!」と2月に利用した宿を取っていて、雨に濡れてしまったのでその宿の部屋に入ってゆっくりとしていた…

↓窓辺の明るさの感じが少し不思議な感じになったので、外を覗いてみた…
01-04-2019 Nara in evening (11)
↑鉄道の高架の側、背後は西寄りな空だ…夕陽の光が滲んでいるのだが…傘を使っている通行人が視えるように、俄雨は続いている…

独特な趣の旧駅舎を利用した観光案内所が佇む広場は、雨水で湿っている…

↓暫くこういう眺めを楽しんでいたが…忘れ難い光景だ…
01-04-2019 Nara in evening (13)