氷室神社の桜…:奈良(2019.04.01)

名古屋を朝早く発ち、桑名と関に寄って奈良に至った…

JR奈良駅に近い宿に逗留して数日ということにしていたが…宿にモノを置いた後、何となく外に出た…

↓辿り着いたのは氷室神社だ…
01-04-2019 Nara (10)
↑桜が好い按配で、多くの人達が集まっているという状況だった…宿でカメラに35mmレンズを装着してみたが、「花が咲いている様を撮る」という意味では好適だったように思う…

奈良時代、厳冬期に川の水が凍ったモノを氷室に厳重に保管し、春から夏に皇室へ氷を献じるということが行われ、氷神が祀られた…それがその氷神を祀った場所が氷室神社である…

奈良朝の70年間余りに亘って、氷を献じることが続いたが、平安朝の時代に廃れてしまったようである。以降、氷室神社は現在の場所になって現在に至っているということのようだ…

「氷神」というのが…何やら妙に惹かれる…

↓そしてその氷神を祀る神社に見事な桜…
01-04-2019 Nara (13)

↓可憐な花だ…
01-04-2019 Nara (9)

この氷室神社の様子を愉しんだ少し後…存外に冷たい雨が俄かに…好天基調ながらも俄雨が交じる、少し不安定な天候だった…

<清水港次郎長>…(2019.03.31)

清水駅の辺りで…「これからどうしようか?」と思いながらフラフラとして…近くの酒屋で面白い名前のカップ酒を見付けて…思わず求めてしまった…

↓名付けて<清水港次郎長>…気に入ってしまった!
31-03-2019 Shimizu, Shizuoka (48)
↑求めた店では、これを冷蔵庫に入れていた…

↓思わずベンチで開けて呑んでしまった…
31-03-2019 Shimizu, Shizuoka (49)
↑スッキリと呑み易い感じだった…

「“燃料”の補給完了!」と…この後は更に西へ進むことにした…

大阪梅田駅…(2019.04.03)

近江八幡から京都を経て、大阪に寄ってから奈良へ引揚げようとした時…訪ねてみたい酒造会社が大阪府の北寄りの高槻市内に在ったことを不意に思い出した。<青春18きっぷ>が利用可能なJRの駅では…摂津富田が最寄り駅だ…

で…その摂津富田に至り、辺りを動き回り、色々と銘酒も仕入れて雰囲気の好い神社にも寄って愉しかったが…大阪方面へ向かおうとすれば、阪急の駅である富田の方が動き回った辺りから近かった…そういう訳で<ICOCA>を取り出して阪急の列車に乗車し、大阪梅田駅に至った…

↓行き止まり式ホームの辺りで、下車したばかりの列車を眺めた…花が飾られている…小さ目な鉢植えが沢山並べられている訳だ…
03-04-2019 Osaka (1)

↓乗って来た列車は、直ぐに折り返し運転で京都河原町へ向かう…
03-04-2019 Osaka (2)
↑大勢の乗客が列車に向かっている様子が見受けられる…

↓各ホーム―阪急では「〇号線」と呼んでいる…―に各々の行先へ向かう列車が待機している…何時も忙しそうな駅だ…
03-04-2019 Osaka (4)

今般、この駅を利用したのはこの時の1回だけだったが…何度でも立寄ってみたくなる独特な雰囲気が在る…

夙川公園:西宮(2019.04.04)

「翌日に神戸空港へ向かい易い」ということで神戸の三宮に宿を取ることにして、とりあえず奈良から神戸へ移動し、嵩張る荷物を預けて身軽になった…

身軽になったところで、近在を散策しようと思い付いたが…向かうことにしたのは夙川公園だった…

夙川公園…正直、“夙川”という文字を初めて視た時には「しゅくがわ」と読めなかったのだが、“夙”は「朝早く」というような意味が在るらしい…

この夙川公園は、夙川の岸を整備した公園で、桜と松が多数植えられていて、桜の花が咲く時季には「兵庫県下、更に関西一円で少し知られた桜の名所」ということらしいのだ…神戸から向かうのであれば、JRの<さくら夙川>、阪神の<香櫨園>、阪急の<夙川>の各駅に向かって、桜が植えられた川辺を目指すと好いということだった…今般は<青春18きっぷ>を使っているので、とりあえずJRの<さくら夙川>を目指した。快速で<三ノ宮>から<芦屋>へ出て、そこで各駅停車に乗車すると直ぐだ…

<さくら夙川>…何か「比較的新しい?」と思わせる駅名だ…この駅は県道拡幅に関連して2001年に設置が計画され、2006年に呼称を正式決定し、2007年に開業した駅であるという。未だ「10年余りの歴史」という駅である…

駅を出てみれば…少し先に桜が咲いているのが見えて、「桜を観ながらランチのお弁当」という風情の人達等がそちらへ向かっている…

↓驚くような木が在るでもないが…見事に花を咲かせている木が多々在って、来訪者を迎えていた…
04-04-2019 Nishinomiya, Hyogo pref (1)

↓「平日の昼」で、混み合っていたのでもなかったが、前日までの「やや寒い…」という傾向から「温かい週末へ…」という雰囲気になっていた…
04-04-2019 Nishinomiya, Hyogo pref (8)

↓或いは少々遠く、或いは間近にと、咲いている花に親しむことが出来る感じの場所だが、とにかく「岸に花が咲いている木がずうっと点在し続けている…」という様子だ…
04-04-2019 Nishinomiya, Hyogo pref (15)

↓そのうちに…阪神の<香櫨園>の駅の辺りに出てしまった…
04-04-2019 Nishinomiya, Hyogo pref (21)
↑<香櫨園>の駅の辺りも桜が美しかった…

正直なところ…こういうような「桜が溢れる!」という風情には、私自身は「やや不慣れ?」だ…桜に縁が薄い中で過ごして来た年月が永いのだ…

この夙川公園はかなり名が通っているようだが、関西圏で動き回っていると「河原に桜並木」というような場所を比較的頻繁に視掛ける…桜が多くの人達に愛されているということなのだろう…

04-04-2019 Nishinomiya, Hyogo pref (26)

三輪神社:高槻市富田町(2019.04.03)

大阪と京都を往来する際、大阪府の北寄りに在る高槻が通り道になる。この高槻の市内に富田という地区が在る…

この富田という地区は古くから酒造業が盛んである等、なかなかに面白い地域である…酒造業に関しては、商品の輸送により有利な地域の役目が大きくなり、富田のような地域は相対的に酒造業者の数が少なくなるというようなことになった…が、富田には現在でも2社の酒造業者が在って、各々に好い製品を今でも造っている…

↓その富田になかなかの伝統を誇る神社が在る…
03-04-2019 Tonda, Takatsuki, Osaka pref (11)

これは酒造業者の間での信仰も見受けられる三輪神社である…

↓三輪神社については、奈良県の大神神社の流れを汲む神社とされている…
>>大神神社(おおみわじんじゃ)(2019.02.24)

↓境内は桜が好い感じだった…
03-04-2019 Tonda, Takatsuki, Osaka pref (16)

↓地域の盛衰を永い間に亘って見詰めて来た社…独特なムードが在った…
03-04-2019 Tonda, Takatsuki, Osaka pref (13)

<国乃長>(くにのちょう)(2019.04.03)

関西の各府県では酒造業の伝統が豊かであると見受けられるが…灘を擁する兵庫県、伏見を擁する京都府に比して、大阪府は申し訳ないが「印象が薄い」という気がしないでもない…

しかし!今日の大阪府の版図にも酒造業が盛んに行われた経過が在る地域や、そういう伝統が現在にも受け継がれている例は幾つも在る…

↓大阪府の北寄り、高槻市の富田町…
03-04-2019 Tonda, Takatsuki, Osaka pref (1)
↑JRの摂津富田駅、阪急の富田駅から歩いて10分程度の場所だ…

↓ここを訪ねると…この会社の製品を購入することも出来る…
03-04-2019 Tonda, Takatsuki, Osaka pref (2)

この会社を知ったのは<あべのハルカス>を訪ねた折りだった…本来は清酒の業者だが、なかなかに好いクラフトビールも手掛けていて、展望室のカフェバーでそのビールを愉しむことが出来るのだ…これを愉しんで気に入り、会社の事や富田の経過を知ったのだ…

富田は水や米に恵まれて酒造業が盛んであった地域だ…古くは「醸の国」とも呼ばれたということで、その地のトップを目指そうという意気で<国乃長>という銘が登場したということだ…

03-04-2019 Tonda, Takatsuki, Osaka pref (3)

こういうモノとの出会い…嬉しいものだ!

幌延駅…(2019.04.06)

旭川駅を早朝に発ち、昼に稚内駅に着く普通列車…戯れに「専用列車!」と呼びたい、気に入っている列車だ…

出発前夜に旭川入りして夜を過ごし、早朝に旭川駅へ…コンビニで朝食に何かを求め、出発する辺りに車中でそれを頂き、後は同時に求めた飲物を手に、何となくゆっくりと車中で…居眠りに陥った間に、何やら随分と進んでいるというようなことも多々在り、少し長い停車時間が在れば外気に当たり、長い運行時間も然程苦にならない…

↓幌延駅だ…
06-04-2019 Horonobe Station (4)
↑ここまで至ると、「あと1時間も走れば…」という感だ…どうしたものか、25分程度も停車する…

↓車輛の後部から鉄路を眺める…
06-04-2019 Horonobe Station (1)
↑今季は雪が少ない…

↓旭川・稚内間の列車は、少し年季が入っている感のキハ54で運行される…
06-04-2019 Horonobe Station (11)

↓キハ54は“国鉄時代末期”の登場で、<JNR>という“国鉄マーク”が扇風機に残っている…
06-04-2019 Horonobe Station (13)

久し振りに…<青春18きっぷ>を使用してこの列車を利用してみた…時には好いものだ…

スカイマーク航空のB737-800:神戸空港(2019.04.05)

神戸空港で…やや早めに空港入りし、2階で搭乗手続の後に3階に上ってカフェに寄ろうとした…

↓エスカレーターを上がって、真正面に在る大きな硝子窓からの眺望…
05-04-2019 Kobe (27)
↑本当に真正面にスカイマーク航空のB737-800…

神戸空港に到着し、次の出発に備えていたのだと思う…そして…多分、この機体に乗せて頂いた…

飛行機は…1日に何回も、幾つかの区間を飛び回っている訳だ…

<神戸ムスリムモスク>と桜…(2019.04.04)

港町の神戸…古今東西の色々な要素を包み込みながら歩んで来たような一面が在ると思う…

1935年に設立されたということだが…神戸にはイスラム教徒の外国人貿易商達が起こしたという、イスラム教のモスクが在る…現在でも普通に活動を続けていて、神戸市内や近隣のイスラム教徒が普通に集まっている場所だ…

特段に、多数の来訪者が訪ねて見学をするような場所でもないので、「知られているような…それほど知られていないような…」という存在だと思う…が、細い通を通ると、かなり立派な建物が見えて少し驚く…

↓今般…通り掛るとこういう様子だった…
04-04-2019 Kobe (29)
↑尖塔の下に桜…満開だ!

↓真正面はこういう様子だ…
04-04-2019 Kobe (31)

この建物の写真を撮るなら…広角レンズが要ると思う…狭い通に面して、限られた敷地に背が高い建物という様相なのだ…

↓「桜とモスク」という状況…何となく面白いと思った…
04-04-2019 Kobe (33)
↑更に「日本国内に世界の色々な人達が在る現状」に想いが巡る光景だ…

04-04-2019 Kobe (34)

キハ54とキハ40…:旭川駅(2019.04.05)

↓旭川駅のホームで<オホーツク>が出発したのを見送った形になり、改札口へ向かおうとした時に視掛けた…
05-04-2019 Asahokawa Station (9)
↑左がキハ54…右がキハ40…旭川駅を発着する普通列車で運用されているディーゼルカーの代表的なモノだ…

この静かで大きな駅に1輛運行のディーゼルカーが並ぶ様…「“旭川駅”だ!!」という気がする…

この辺りに…戻ったというのか?戻ってしまったというのか?何か北海道の北側に在ることを実感してしまう場面だ…

キハ183系ディーゼルカーの<オホーツク>…:旭川駅(2019.04.05)

札幌から稚内へ北上…「稚内へ向かうのは翌朝…」ということにして旭川に道草…立派な大浴場を備えた宿が、この時季なら安価に利用可能だ…

そんな思惑で、札幌・旭川間の特急列車を自由席で利用しようとした…概ね30分に1本の列車が運行されているので、特段に事前計画をするまでもなく、札幌駅で切符を求めれば事足りる…

そしてホームに出ようとして運行される列車の案内を見れば…列車名は<カムイ>や<ライラック>ではなく…<オホーツク>だった…網走へ向かう列車が旭川を通る…旭川まで向かう場合も、これに乗車すれば到達可能だ…自由席の席数がやや少ないのだが…何とか普通に座って乗車出来た…

↓旭川駅に定刻で到着…下車する乗客が在って、網走までの沿線各所へ向かう乗客が乗車した…
05-04-2019 Asahokawa Station (2)

↓扉が閉まって、エンジン音が高くなる…
05-04-2019 Asahokawa Station (4)

↓やがて列車は走り始めた…
05-04-2019 Asahokawa Station (6)

他所の地域でもディーゼルカーは視掛ける…特急列車用に運用されているディーゼルカーも在る…が、北海道程にディーゼルカーが多く使われている地域は思い当たらない…

このキハ183系が走っているのを見る、更に乗車するとなると…「北海道に在る」ということを実感する…

大阪駅…(2019.04.04)

「奈良から(神戸の)三宮へ…」ということになれば?<阪神なんば線>を介して阪神と近鉄の車輛が相互乗り入れしていて、大阪難波駅を経由して「奈良・神戸三宮」という形で運行されている列車が在る。奈良に泊まった後に神戸の三宮に泊まるということになった段階で…最初に思い浮かんだのはこの経路だったが…今般はJRグループの普通列車に乗り放題の<青春18きっぷ>―成田空港上陸後に辿り着いた静岡で入手し、静岡以西への移動で主に活躍し、関西各府県を動き回った際にも使っている…―を手にしている…そこで、「JR利用で、奈良から神戸」と考えた…

「JR利用」という“限定”で「奈良から(神戸の)三宮へ…」ということになれば?奈良駅から大阪駅へ出る快速列車に乗車し、大阪駅で西へ向かう<新快速>に乗車…これであれば近鉄・阪神による列車で移動するのと然程変わりが無い時間で到達も可能だ…

↓そういう事情で…「そう言えば、一寸久し振りかもしれない…??」という大阪駅である…
04-04-2019 Osaka Station (1)
↑奈良から着いた列車から下り…エスカレーターを上がり、西へ向かう列車が発着するホームへ別なエスカレーターで下りる…その下りる場面だ…

今般は…愛用の<X-Pro2>に広角ズームを装着した状態で提げていて、眼に留まったモノをドンドン撮るというようなことをしていた…この画もそういう中で出て来た訳だ…

大阪駅の各列車が発着する辺り…“跨線橋”と呼ぶべきなのか、「巨大な建物の中の通路」と呼ぶべきなのか、高架の上に敷かれた何本もの軌道が巨大な駅ビルに支えられるような大屋根で覆われている…列車が行き交い、発着の都度の「この一瞬だけで、例えば稚内のような街の人口(3万5千人に届かない…)に比肩するような人達が構内を動き回っている??」というようなことを思ってしまう…

この大阪駅に陣取って、色々な様子の画を撮るというのも…面白いかもしれない…毎度、そういうような「面白いかもしれない」という“課題”(と言う程に重要でもないのだが…)のようなモノに気付き、そして拙宅へ向かう道すがらに「次は!!」と考えてしまうのだ…

メリケンパークの<スターバックスコーヒー>(2019.04.04)

文字どおり「精力的に動いた」という期間が続き、“北”へ引揚げる前日となったが…「空港へ向かい易いように待機」と神戸の三宮に宿を求めた…

なかなかの好天に恵まれていたので、宿のモノを置いて一息入れた後、夕刻の港を眺めようと散策に出た…

愛用している<X-Pro2>を提げ、何となく動き回り、メリケンパークに至って<スターバックスコーヒー>を眼に留めた…

↓休日で人出が多い時間帯と異なり「公園の落ち着いたお洒落な設えの店」という趣きだった…
04-04-2019 Kobe (74)
↑照明が目立ち始めたナイトブルーな空の下、カフェの背後に<ポートタワー>も視える…

ふらりと店に入り…<アメリカーノ>という珈琲を求めた…ユジノサハリンスクでよく頂いていた、エスプレッソマシーンで淹れる珈琲を薄めるというモノだ。彼の地ではこの<アメリカーノ>が「普通の珈琲」という感じなのだ…

珈琲を御願いしていると、聴いてくれていた店員さんが「凄い…カメラをお持ちですね?」と私が提げていた<X-Pro2>を眼に留めて言う。「そうですか?」と応じながら、「公園の落ち着いたお洒落な設えの店」という趣きの、撮ったばかりの画を店員さんに見せた。「うゎ!綺麗!綺麗にお店を撮って頂いてありがとうございます!」と言われた…「画になる素敵なお店で…中のスタッフも感じが好い…」と応じ、頼んだ<アメリカーノ>を別な係の方から受け取った…

↓陶器のカップに注がれた珈琲の他方、何時の頃からかこういう紙カップの珈琲も眼に馴染むモノになって来た感だ…
04-04-2019 Kobe (78)

↓店の周りの案内図的なモノが作られて掲出されていた…本当に「公園の真ん中」の建物である…
04-04-2019 Kobe (76)
↑確か…このチェーン店であったか?「お薦め!」というようなモノのイラストを入れた、黒板風の看板を各店舗で用意する仕組みで、こういうのが得意であったり、練習しているな店員さんが在ると聞いたような気がしたが…手作り風で、一寸面白いと思った…

何となく…画が非常に気に入ったので、この写真を素早く整理したという次第だ…そして、カフェでの一寸したやり取りが何となく好かった…或いは「何となく好かった」の積み重ねが、日々の暮らしをより好いモノにしてくれるのかもしれない…「幸せは買えない…でも1杯の珈琲はお求め頂けます」という、「1敗の珈琲で少しばかりでも幸せな気分に」という含意と思われるコピーを掲出した、ユジノサハリンスクの珈琲を売っているスタンドを思い出した…

雨上がりの桜…:<東寺 五重塔>(2019.04.03)

「俄雨」とは不思議なモノだ…雨が落ちている他方で遠くが明るく、「何やら雲が勢い良く流れているのでは?」と感じられる風も顔や身体に多少触れる…やがて「明るい空から降雨」という訳が判らない感じになる…そのうちに…雨が気にならなくなり、陽光が「相対的な状況」も手伝って、殊更に眩しく感じられる…

↓殊更に陽光が眩しいと思えるようになった状況だ…
03-04-2019 Kyoto (99)
↑「散水して塵や埃を洗い流した」というような空気感だ…

↓やや冷えた空気感の中に、春の陽光が舞っている…というように感じた…
03-04-2019 Kyoto (98)

「未だ静かな平日の朝」に訪ねてみた東寺…なかなかに好かった!!

俄雨と桜と…:<東寺 五重塔>(2019.04.03)

関西は概ね好天ではあるのだが…やや冷えた空気が入り込み、俄雨が散発するような天候となっている…

拝観受付が始まる前に東寺へ至った…「京都駅から徒歩」も可能だが…近鉄の列車をりようした…京都・奈良間を行き交う近鉄の列車は、京都の地下鉄との相互乗り入れも行っているのだが、京都駅を発着する「相互乗り入れしていない列車」の方は、京都駅の大きなビルの上階から発着で高架線を進み、東寺駅に発着しているのだ…

東寺駅に至って、通勤や通学で混み合っている中「恐れ入ります…下ります…」と乗客をかき分けて、たった一駅でホームに下り、高架から地上の道路に下りて東寺境内に至った頃は晴れていたが、俄かに雲が増えていた…

拝観の受付が始まり、有料拝観の場所に足を踏み入れて程無く…雨が降った…

↓咲き誇る桜が、微風と雨に揺れる…
03-04-2019 Kyoto (87)
↑多少濡れることも厭わず…様子を眺めながら写真を撮った…

「雨避け」と称してベースボールキャップを持ち歩いているが…神戸で求めた<大阪近鉄バファローズ>の紺色のモノだった…球団は“合併”してしまっていて、往時のデザインのユニフォームをファンサービスで試合に着用することやグッズ販売を行っている…そのキャップを被り…「嘗ての親会社の鉄道を、今般は色々と利用している…」と苦笑いが漏れた…

降る雨と「この種のモノで日本一高い」とされる五重塔を眺めていたが、遠くの空が明るかった…俄雨だったのだ…

「俄雨に煙る…」という風情…好い場面に出くわせたかもしれない…

<祇園枝垂桜>(2019.04.03)

京都については…「何時でも多くの来訪者で過ぎる程度に賑わっている…」というように思う…私自身も、何となく訪ねればその「過ぎる程の賑わい」の一部に化してしまう訳だが…

この数年に京都に立寄った中で思ったのは…「ゆっくり写真でも撮りたいなら、明るくなり始める早朝が…好いかもしれない…」というようなことだ…

JR奈良駅からJR京都駅へ向かう始発列車に乗ると…早朝の6時過ぎには「京都に在る」ということになる…早起き出来たので、それを試してみた…JR奈良駅からJR東福寺駅に向かい、京阪に乗換えて祇園四条駅に至る…そして丸山公園へ…

↓<祇園枝垂桜>だ…
03-04-2019 Kyoto (9)
↑桜が咲く季節には大変に賑わう場所…私と似たような考えで朝からカメラを持参して足を運んでいる皆さんが見受けられたが…静かなもので、やや冷えた朝の空気に若干手が冷たくなった…

桜開花の方がもたらされて以降、やや低温傾向と強めな俄雨が交じる不安定な天候が続く様子だ…今般の滞在中にも雨に降られた場面は何度も在った…桜に関しても「やや…遅い?」という傾向になっている様子、または同じ場所でも日当たり加減等で咲き具合が不揃いな傾向を帯びてしまっている様子だ…

↓一度観ている<祇園枝垂桜>だが…今般はまた趣が異なった…
>>祇園枝垂桜(2016.04.06)

↓今回は「冷えた空気の中で健気に…」というような感、更に「午前6時台の淡い光」という中で観た姿ということになった…
03-04-2019 Kyoto (19)

こういうモノを眺めに出てみるというのも好いものだ…

<本郷瀧桜>または<又兵衛桜>:大宇陀(2019.04.02)

「時季ならではの見所」というモノが在る…例えば、「桜の銘木」というようなモノであれば「今!!」がその「時季ならでは」に該当することであろう…

城下町であった頃の面影をよく伝える<宇陀松山>…その街並みを眺めようと、榛原駅に出てバスに乗って大宇陀を訪ねた。<道の駅 「宇陀路 大宇陀」>の辺りにバス停が在った。到着して一息入れようと<道の駅 「宇陀路 大宇陀」>を覗けば、観光案内所が在った。辺りの簡単な地図でも頂こうと係の方に話し掛けた。そういう中で桜に話題が及んだ…

バスに乗っていても、訪れる人達のために<又兵衛桜>という道標が掲出されていたのを随分と視掛けたが…聞けば「三分咲き」という程度で、「御覧頂く分には好いとは思われる」ということで「ここから歩いて20分程度」というような話し…「それなら!!」と足を運んだ…

↓こういう様子だった…
02-04-2019 Uda, Nara pref (2)
↑「なかなか…凄いじゃないか…」と、桜を観る機会が寧ろ少ない私は感心していた…

辺りは御近所の皆さん等が多数出て、警備や誘導をしていたり、テントで地酒や食べるモノを販売しているような状況も見受けられた。「警備協力金を100円」という場所を通り抜けるので、そこでそれを収めると、係のおばちゃん達が現れた…

「なかなか…凄いモノですね…酷く大きな桜の木だ…」と私が言えば、おばちゃん達は…「これでもな…好くなったのや…一昨日位は好くなくてな…来た人が“全然咲いとらん!”言うて怒るのや…“何時咲く?”とか言われてもな…私らも御天道様の御機嫌は知らんし…」という調子だ…

そのおばちゃん達は、“三分咲き”というような感で、近くでよく視れば「寧ろ蕾が目立つ」としていた。今季は気温がやや低い状態が続いていて、花は「やや遅い?」ということだ…少し山間で標高が少しだけ高いこの辺り…県内や近県の平野部や標高が低い盆地よりも空気が冷たい感じなのも否めない感ではある…そういう中、桜が咲くのはマダマダ先という北国の者としては、こういう銘木に花が咲き始めた様子を眺める機会が得られたことは嬉しい。おばちゃん達にそう言えば、「こういう感じもえぇものや…」とか「私はこういうのも好きや…」ということだった…

↓観る角度で光の当たり方も変わるので、見栄えの感じは色々である…
02-04-2019 Uda, Nara pref (4)
↑確かに「寧ろ蕾が目立つ」という状態だった…しかし、非常に大きな木なので「寧ろ全体の雰囲気を眺める…」という感じで、こんな状態も悪くはないのではないかと思っていた…

「平日の午前中」で、花の状態も十全ではない訳で、辺りは空いていた…そういう中…<宇陀松山>の酒造会社が時期限定で<又兵衛桜>というラベルを貼ったカップ酒を用意していて、それが売られていたので求めて頂いた…土地の美味い酒を頂き、地元の人達が愛する自慢の銘木で、多くの人達も観に来るという桜を愛でる…素晴らしい青空の下で…実に好い!!

↓然程長い時間でもなかったが、観ていた間に光の当たり方が変わって、見栄えはドンドン変わった…
02-04-2019 Uda, Nara pref (15)

<大坂の陣>で凄絶な討死を遂げたという後藤又兵衛…「実は討死せずに落ち延びた…」という説が在って、落ち延びた後藤又兵衛は当地で僧侶として静かに余生を過ごしたと云い伝えられ、桜は彼が植えたということになっているらしい…乱世を駆け、戦が少なくなって何か息苦しかった中で散り際を求めるように<大坂の陣>に参陣し、勇戦したという豪傑の「静かな余生」という挿話…“伝承”の最たるものだが…何か好い!本来は木が在る場所や形状に因んで<本郷の瀧桜>と称した銘木だが、挿話に因む<又兵衛桜>という異称が在り、近年はテレビドラマの影響等も在って、後者で知られるようになっているのだという…

↓機会が在れば…この銘木に再会したい…そういう気分でここを後にした…
02-04-2019 Uda, Nara pref (21)

<奈良新聞>号外:新元号は「令和」(2019.04.01)

名古屋から桑名、関を経て奈良に到着…

↓駅で配布していた…
01-04-2019 Nara (2)

雨も交じり、駅の近所の三条通でカフェに入って…“号外”を読んだ…

想い起すと…2011年にも鹿児島で“号外”を手にしたことが在った…こういうのは自身では2回目だ…

「令和」…か…『万葉集』を典拠とする語らしいが…『万葉集』に所縁が深いとされる奈良でこの報に触れることとなった…

<七里の渡し>跡…:桑名(2019.04.01)

大都市圏に在って「電車で25分」とでも言えば、「街の端から都心部」というような感覚であろうか?場合によって、大都市の「半ば一部?」のようになっている隣町から大都市の都心部ということも在るだろうか?

“ローカル線”的な感覚が混ざるJRの関西線で、名古屋駅から25分程度の乗車で桑名駅に着く…愛知県から三重県に県境を越え、そして当然ながら市も変わる…「何処まで行っても北海道…」という感覚が色濃い私には、何となく奇妙な感さえ否定出来ないのだが…

↓その桑名にこういう場所が在る…
01-04-2019 Kuwana, Mie pref (3)
↑古い東海道の一部が在ったことを伝える場所になっているのだという…

「東海道」と聞くと、何となく「鉄道の東海道線の経路?」という気がしないでもない…3月31日に東海道線の列車で移動していた静岡県内には、嘗ての東海道の宿場町の名を冠した駅が多々在った…が、東海道は鉄道の東海道線の経路と一部が違う…桑名もその「違う」という箇所に該当する…

東海道の宿場町…「宿駅」に<宮宿>と呼ばれた熱田(<熱田神宮>の近在だったようだ…)と桑名も在るのだが、両者の間は海路で結んでいたのだという…そしてこの海路の区間を<七里の渡し>と称したのだということだ…満潮の時、熱田・桑名間は七里(28km程度)だったことで、この名が在るという。干潮の際には沖を廻って、移動距離は十里(39km程度)になってしまったという…

熱田神宮の辺りにせよ、桑名にせよ“港”という印象は薄いのだが…往時は東海道を往来する人やモノを載せた船で賑わい、多くの旅籠が設けられていたのだという。順調に船が航走すれば4時間程度だったようだが、存外に大変な移動であったようだ…天候が崩れると海難事故の発生も見受けられたことから、海路を避ける脇道も登場していたようだ…

桑名は伊勢国の北東部で、東から西へ移動すれば「伊勢国で最初の宿場」ということになる…「伊勢国の東の玄関」ということだ…それに因んで天明年間(1781年-1789年)に<伊勢国一の鳥居>というモノが建立されたのだそうだ…

↓これは<伊勢神宮>の鳥居を移築するというモノで、現在でも「式年遷宮」の都度に建て替えているという…
01-04-2019 Kuwana, Mie pref (6)
↑独特な趣が在る…

熱田神宮の辺りと桑名…現在では列車の乗換に要する時間を勘案しても、1時間以内で移動可能だと思うが…江戸時代には両者の間の移動がなかなかに大変だったことが伺える…そんな様子を偲びながら辺りを散策してみたのだった…

こういう史跡を巡る時間…非常に好い!!

富士山:三保松原での眺望…(2019.03.31)

↓富士山をゆったりと望んだ…
31-03-2019 Shimizu, Shizuoka (26)
↑少し風が強い感じだった三保松原の海岸で…ぼんやりとしていた…

富士山の眺望…「日本に関心を寄せる国外の人達」が思い浮かべるようなモノを愉しむ…そんな機会を設けることが出来た…それを喜ばしいと思う。或いは、そういう機会が生じたことに感謝しなければならない一面も在るかもしれない…逆に「そういうことにしたい」という気分が在ることも否定出来ないのだが…そんなことを考えていた…

↓清水駅からのバスで三保松原に着き…「眺望?」と海岸に出てみるとこういう様子だった…
31-03-2019 Shimizu, Shizuoka (13)
↑清水港から出たという風な船が航行している海の感じは結構だが…富士山の姿が雲に覆われている…最初は「何処へ行った?!あんなに大きなモノが、何処にどうやって隠れるのだ?!」と…キョロキョロと探してしまった…

↓「折角辿り着き…こんなに晴れているのだが…」と半ば落胆すれば…雲が強風にゆっくりと流され、富士山の上側、雪が被っている部分が覗くようになって来た…
31-03-2019 Shimizu, Shizuoka (25)

そんな様子に気付き、「雲が動くのを…動くのは当然だが…雲が少々動いて山頂側が覗くのを少し待ってみよう…」と思った訳である…

風の強さ…何か稚内を思い出したが…それでも、やや不自由をしながら<X-Pro2>の3本のレンズを交換しながら写真を撮る場面も在った…三保松原から引揚げようとした際、何やら海岸の砂が強風に舞って顔に当たる場面も在ったので、カメラに不具合を来すようなことも無しにレンズ交換が出来て善かったと思っている…或いは…自身も「半ば国外(?)からの来訪者」という感であって、実質的に初めて富士山をゆっくり眺めようとしていて、写真で様子を広く紹介する機会を設けようとしていたということで…何かが護ってくれたのかもしれない…人は怨恨や憤怒を抱くことも多いのだが…「生かされている」ということで、「諸事巧く運ぶ」ということも在る訳で、「“何か”に感謝や経緯を表しよう」と思ってみることも大切なのだ…と考えたい…

撮った写真…「三保松原での富士山の眺望」という写真としては、一般的に良好とは言い悪いモノかもしれないのだが…私にとっては「思い出深い」と言い得る景色の画だ…

↓去り際に振り返ってみた…「きっとまた来い!」と富士山に見送ってもらった…という気もした…
31-03-2019 Shimizu, Shizuoka (37)