
↑<万葉まほろば線>という愛称が2010年から用いられているという桜井線では、こういう2輛運行の105系電車が行き交っている…
↓出口へ向かおうと、地下通路を通って駅舎脇の側のホームに…何か「鉄道駅!」という雰囲気が濃厚だ…

↓駅舎からホーム側への出入口に、少し古風な看板が掲げられている…

↑京終駅は1898(明治31)年に、ここに鉄道が開通した当初に開業した駅であるということだ…
「京終」という名だが…これは「平城京の終わる辺り」ということで“京”と“終”が組み合わさって「きょうばて」と読ませる地名になっていたことから起こった駅名であるという…“京”も“終”も難しい字でもないが、組み合わさると「難読…」になってしまう訳だ…
↓酷く趣深い駅舎だ…

↑開業当初から基本的に変わらなかった駅舎の建物が、2017年にJR西日本から奈良市へ譲渡され、奈良市が“復元”を行ったのだという。「古風ながら新しい」という、少し不思議な感じだが、思わず見入ってしまった…
時々思うのだが…「風雪が厳しい時季」という程のモノが無い地域なので、この種の古い建物も永く残り易いのかもしれない…鉄道駅となれば、繁華な街の真中でもなければ「改修が必要という圧力のようなモノ」も発生し悪く、そのまま利用され続け、老朽化する中で「どうする?」ということになって行くのかもしれない。この京終駅も無人駅化されていて「IC乗車券を読み取る装置を設置し、乗降可能なホームが在る」というだけで「用事は足りる」ということになるが…伝統の駅舎を“復元”して利用することにしたようだ…
この京終駅は、奈良市街の南東辺りを動き回ってみる拠点として悪くないと思った。そしてこの明治時代風な駅舎が酷く好い…鉄道を敷設して駅を建てた先人への敬意のようなモノが感じられて好ましい…県庁所在地のメインになる駅の1つの隣でありながら、「ローカル線…」という雰囲気も色濃いのだが…「また寄りたい」という場所だ。