↓小樽の古い建築だ…1906(明治39)年に2年間の工事を経て竣工したモノだ…
↑石造2階建…船舶・海運・倉庫業界が競って石造建築を建てていた中で登場している建物だという…当時の総工費が「6万円」と聞くが?現在の価値であれば、どの位になるのか?手が込んだ立派な建築だ…
この建物…本来は<小樽市総合博物館>の一部として見学が出来る。見事な建築の中の様子が分かるようになっていて、興味深い展示も在るのだが…長期間の補修工事が行われていて、現在は残念ながら建物外観を見ることしか出来ない…
この建物が竣工して程無く、1906(明治39)年11月のことだったというが日露戦争後の<ポーツマス条約>に基づく国境の画定に関する実務者会議がこの建物の中で行われている…この小樽での合意に依拠しながら、測量と境界標石の設置が行われた訳である…
さり気なく佇む明治時代の洋館が、日ロ交渉史の中のなかなかに重要な事案に携わっているというのは興味深い…