室蘭本線のキハ40…:苫小牧駅(2019.09.03)

↓2輛運行で苫小牧駅に着き、1輛を切り離した状態のキハ40が乗客を迎えるべく待機を始めていた…
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↓苫小牧・岩見沢間…「北海道炭礦鉄道」が敷設して1892(明治25)年に開業した路線に起源を有する室蘭本線を往来する列車だ…
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↑現在、室蘭本線の、嘗て「北海道炭礦鉄道」が敷設した区間では、この苫小牧・岩見沢間の旅客列車が運行されるのみである…

↓使用されているディーゼルカー、キハ40の車内だ…
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↑「昔ながらの…」というイメージの内装である…

↓荷物等を置く棚も、「網棚」という用語を思い出す「昔ながら…」な雰囲気の仕様だ…
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↑最近愛用しているバッグをこの「網棚」に置いた…

「南千歳、札幌には行きません」とか「KITACA(※JR北海道のIC乗車券)は沼ノ端までしか使えません」というように繰り返し案内放送が流されていた…逆に言えば、苫小牧で「列車を利用」と言えば「南千歳や札幌との間を往来」という場合に「KITACAを使って乗車」が多数派を占める、または常識的な状況ということなのであろう…

↓ホームに掲出の時刻表…左が苫小牧・岩見沢間…右は日高線だ…
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↑朝6時台くから夜9時台で8本…休日は運休するという朝の列車も在る…室蘭本線も日高線も状況は似ている…北海道内にはこの種の様相を呈している区間は色々と在る…

古い歴史を振り返ると…本州方面から函館に着いてから樺太を目指そうという場合に、札幌を経ずにこの苫小牧・岩見沢間の経路を通って樺太への船が発着する稚内へ向けて北上するようにしていた列車が在ったそうだ…現在では想像し悪いが…

そんなことで…勢いで流れ着いた函館から稚内へ向かうという状況で、敢えて苫小牧・岩見沢間の経路を通ってみるのも面白いと思った…序に…この経路は通過したことが無かったような気もする…

↓暫し待機で、キハ40はディーゼルエンジンの音も高め、嘗ては石炭輸送で盛んに列車が行き交っていた経路へ進み出したのだ…
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<すずらん>:苫小牧駅(2019.09.03)

↓東室蘭で<すずらん>の先頭車輛に乗車した…苫小牧で下車して、停車中の様子を眺めた…
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↑好天に恵まれ、車輛は光を受けて美しく輝いていた…

東室蘭から苫小牧まで…太平洋や樽前山が車窓からよく視えたのだが…函館・札幌間の特急列車が停まらない駅での乗車が幾分見受けられた他方、車内は然程混み合っていなかった…苫小牧で下車しようとすると、大勢の乗客がホームで待っていた…苫小牧・札幌間は賑わっていそうだ…

苫小牧駅で一息入れて更に進むべく、美しい車輛の<すずらん>を見送ってから改札口へ向かった…

<すずらん>:東室蘭駅(2019.09.03)

↓東室蘭駅に、室蘭駅を発った列車が入って来る…
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↑札幌へ向かう特急列車で、愛称は<すずらん>である…1992年から、この室蘭・札幌間の特急列車に使われている愛称だという…

↓現れたのは789系電車だ…
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前日に東室蘭・室蘭間を往復した際にはディーゼルカーが動いていて、それに乗車したのだったが…この東室蘭・室蘭間は電化が施されていて、電車が運行可能なのだった…

↓室蘭から東室蘭の区間は普通列車扱いで特急券は無用だという…東室蘭から先は特急券が必要だ…
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東室蘭・札幌間と言えば、函館・札幌間の特急列車と重複する区間だが…東室蘭・札幌間の<すずらん>は停車駅が若干多目である…

789系電車…旭川・札幌間で御馴染みだが…更に嘗ては札幌・新千歳空港間に乗入れていたことも在った経過の車輛が、この室蘭・札幌間で使われている…5輛の中、4輛が自由席だ。この日はこれに乗車して移動を開始したのだった…

<716>:十字街停留所:函館の路面電車(2019.09.02)

函館も…路面電車が活躍している街だ…安価な<1日乗車券>も在って、なかなかに便利だと思う…

↓その<1日乗車券>を利用して動き回った中、出くわして乗車した車輛…
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↑2つの運行系統―“5”と“2”―が交差する十字街停留所で下車した時の様子だ…

↓屋根の上の集電装置も「Z型パンタグラフ」で、近年の「シングルアーム」に換装されているのでもない…古くからの車輛だ…
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↑塗ったばかりなのだと見えたが…古い形の車輛を真っ白に塗っている…

↓運行系統を示す“5”と書かれたプレートを車輛後尾の正面に挟み込んでいる…「昔の方式」を留めている…
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↓「美しい…」と思いながら見送った…
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これは1959年に初登場し、1961年までの導入された<710形電車>である。<716>は1960年に登場したモノである。もう直ぐ還暦だ…

黄昏の時間帯…室蘭・白鳥大橋…(2019.09.02)

短時間ながら、酷く深く眠って眼を開けた…「身体を使う」ということをすれば、如実に眠気が射し、眠って些か回復するというものである…自身が「生きて居る」という証のような事柄だ…

午前中に何となく動き、終着・起点の駅であるが故か、「指定席が満席で自由席を利用せざるを得ない乗客」(=自身を含む…)にとって有難い(?)ことに、発車の1時間も前からホームで待機して乗客待ちをしていた列車内に入って居眠りをし、移動をした…そして着いた場所で動き回った…

“所用”で「屋内に閉じ籠ったまま…」という期間が明けた…そうなると「観たい景色を追って歩く」というようなことへの渇望が沸き上がる…地元へ引揚げる場面で「少しばかり(??)の回り道」をして、そうした渇望を少しばかり満たせば、気持ちが元気になることであろう…そんなことを思ったまでのことだ…

↓<白鳥大橋>を望む展望広場に至ったのは、日没が迫るような時間だった…
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↓上空の風に雲が流れ、巨大な橋梁の背後の様子が、光と相俟って刻々と変わる…
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↓対岸の山に据えられた風力発電の電力が活用されているらしいが、照明が橋梁の美しい姿を浮かび上がらせるようになっている…
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<白鳥大橋>は「東日本最大」と言われる1998年完成の吊橋だ。全長は1380mだという…北海道から小さな半島が突き出して深い湾を形成している室蘭だが、“U”の字の上の部分を大型橋梁で結んで“O”の字のように移動可能にしようとした訳であろう…

↓素晴らしい眺めだ…
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東室蘭駅近くの宿に陣取ったが…室蘭駅へ列車で出て、室蘭駅から<白鳥大橋>という道路標識を頼みに歩いた…展望広場が在る筈と、巨大な橋梁が見え始めた辺りから歩調も早まったが…結局、歩いて小一時間を要した…往路に関しては展望広場への侵入経路が判り悪く、何やら大きく廻って水族館が在るという辺りまで歩いた…そして復路も小一時間歩いた…流石に…「久し振りにかなり身体を使った…」という感だ…路線バスが盛んに走っているとも言い難く、タクシー会社は在るが、空車のタクシーが流している様子も殆ど見受けられないような場所で、白鳥大橋を眺めた後は「何やら薄暗い感じの郊外…」という雰囲気な場所になった…「室蘭駅に列車で着いて、ふらふらと歩いて訪ねる」ということが想定されていないような場所かもしれない?が、それでも敢えて訪ねてしまった…

↓色々な意味で「忘れ難い景色」ということになった、黄昏の時間帯の白鳥大橋である…
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「忘れ難い景色」を少しずつ集める…“プライスレス”な財産を築くことであるような気がしている…