暁…日出…“光の路”…:稚内港北防波堤ドーム(2019.09.05)

眠ってしまったのは、遅くはなかった筈…前夜はロクに時間帯を確かめるのでもなく、眠気に抗わずに眠った…

眼を開けると…窓辺の光が少し面白い感じに…カメラを掴んで戸外へ…

↓朝陽の光が辺りに干渉し始めている…日出が近付いている時間帯だ…
Wakkanai on 05-09-2019 (2)

↓雲が上空で素早く流れ、光の加減も刻々とも変わる…
Wakkanai on 05-09-2019 (7)

↓宗谷丘陵の彼方に朝陽が姿を見せ始めた…
Wakkanai on 05-09-2019 (12)

↓朝陽の光が解き放たれ、海面上に“光の路”が浮かび上がる…
Wakkanai on 05-09-2019 (21)

何か…非常に久し振りであるという感だ…こんな様子を視ると…「稚内へ還って来た」というように実感する…稚内では、この時間帯の景色が無限に好い…

車窓の利尻富士…(2019.09.04)

稚内へ引揚げる時…前夜に旭川に至って、早朝の普通列車で北上して昼食を摂るような時間帯に稚内に至るという経路が在る…それを何となく好む…

「後は…何をしていようと、どうなっていようと、黙って列車に乗っていれば稚内に辿り着く…」と安堵感溢れる状態で、キハ54の車内の陣取った席でぼんやりとしていれば好い…そういうことなので、旭川に着くまでにエネルギーを使っている状況下、また少々早起きで駅へ向かうことも手伝って、何となく「車内での居眠り…」も多発する…

この日も…「気付くと…名寄…」、「気付くと…音威子府…」、「気付くと…幌延…」と居眠り多発で北上していた…

↓やがて…抜海駅を出て、南稚内駅へ向かう途中の、少し高い辺りから日本海が視える場所だ…この日の運転士さんは“減速”してくれた…
04-09-2019 (42)
↑「おぉっ!」と車窓を見入った…そして少し慌ててカメラを取出し、撮ってみた…

とりあえずガチャガチャと可能な限り撮ってみて…後から画を選んだ訳だが…こんな場面では「とりあえず!!」と撮るに限ると思う…

それにしても…何度となく通り過ぎている区間ではあるが、こういう程度に「好い状態」で利尻富士が視えるというのも、頻繁でもないと思う…

やがて列車は速度を上げた…南稚内駅、更に北の稚内駅を目指して進んだ…何か、稚内に大歓迎して頂いたかのような、少し晴れやかな気分になった…

室蘭本線のキハ40…:岩見沢駅(2019.09.03)

幼少の頃…岩見沢で蒸気機関車が牽引する貨物列車を視たことを覚えている…黒い機関車が煙を噴き上げながら、重そうな貨車を多数連ねた列車の先頭で、苦しい呼吸をするように白い蒸気を車輪の周辺に撒き散らす…「鋼鉄の怪物」が蠢いているかのようだった…

考えてみると、この幼少の頃に視た蒸気機関車が「日本国内で最後の、国鉄による通常の列車での蒸気機関車の運用」という事例だった訳だ。そしてその「最後の蒸気機関車」が行き交ったのが室蘭本線なのだった…

↓そんな歴史的な経路を…別段に特殊でも何でもない、1輛運行のキハ40による列車が駆け、1時間半弱の定時運行で岩見沢駅に辿り着いた…
03-09-2019 Iwamizawa (1)

↓この列車…札幌方面との間を結ぶ列車が盛んに発着している場所に「合間に間借り…」という具合に発着していた…
03-09-2019 Iwamizawa (2)

岩見沢に至る手前…栗山、栗丘、栗沢と“栗”で始まる駅名が3連発した…一人で何となく笑ってしまった…

時にはこういうような列車で動くのも好い…