函館は坂道が多い…海岸部の平地に延びている街路に、傾斜になっている場所が迫っていて、傾斜の上に在る街区から海岸部へ通じる坂道が何本も在る。その坂道には、愛称、通称が色々と在るようだ…
↓日和坂という坂道を上がり切ったような辺りからの眺望だ…

↑眼下には…建物の間から港の一部が覗く感じだ…路面電車で下までやって来て、坂道をゆっくりと歩いて上がった…
昔、この辺りで海の様子や空模様を眺めて「今日はどうしようか?」というようなことをしていた人達が多く在って、何時しか「日和坂」と呼ばれるようになった…というようなことらしい…
↓この日和坂の上に船魂神社(ふなだまじんじゃ)が鎮座する…

↓小ぶりだが、趣が在る…

保延(ほうえん)元(1135)年に築かれた観音堂に起源を有すると伝えられる、「北海道最古?」とも言われる社だ。平泉で敗れた源義経主従が蝦夷地(北海道)へ渡ったという伝承が在るが、その中でも津軽からこの神社の船魂明神の加護で無事に渡海することが叶ったと言い伝えられているそうだ…
江戸時代の箱館では、この神社は船魂大明神と称して親しまれていたようで、明治12(1879)年からは船魂神社と改称して現在に至っている。
海運や漁業の街という歩みの在る函館である。航海に関係が深いような神社…それも12世紀に起源とされるような古くからの神社…好い感じだ…