
↑辺りの木の枝を通り抜けた陽射しが、板を組み合わせた壁に当たっている様が面白い…
↓建物全般が見え易い位置に廻れば、なかなかに特徴的な外観の建物だ…

これは穀物を保管する目的で、高床式に建てたという建物だ。玉蜀黍(トウモロコシ)を保管している場所ということで<コーンバーン>という通称が在るのだという。
↓建物内の急な階段…

これは1877年に建てられ、1911年に現在の位置に移転したのだという。この建物の屋根の構造は<札幌農学校演武場>(現在の<札幌市時計台>)によく似ていて、同じ建築家の設計と推定されているそうだ…
「明治の初め頃」ということになる1877年頃の建物は、「明治時代末期」ということになる1910年、1911年頃に移転している。その際に多少の手が加わっているのだが、この<コーンバーン>は最初の建物の部材をそのまま転用しているとされる部分が多く、「明治初め頃の、設立されて日が浅かった農場の風情」というようなモノをよく伝えているのだという…
この種の建物は、単純に見て面白いのだが、何か創建当時の人達の「北の地での新たな仕事に賭けようという想い」が滲むような気もして、少しぼんやりと眺めていた…