<穀物庫>または<コーンバーン>(玉蜀黍庫):<札幌農学校第2農場>:北海道大学総合博物館(2019.09.28)

↓何となく「趣が在る木造建築…」と見入ってしまった…
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↑辺りの木の枝を通り抜けた陽射しが、板を組み合わせた壁に当たっている様が面白い…

↓建物全般が見え易い位置に廻れば、なかなかに特徴的な外観の建物だ…
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これは穀物を保管する目的で、高床式に建てたという建物だ。玉蜀黍(トウモロコシ)を保管している場所ということで<コーンバーン>という通称が在るのだという。

↓建物内の急な階段…
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これは1877年に建てられ、1911年に現在の位置に移転したのだという。この建物の屋根の構造は<札幌農学校演武場>(現在の<札幌市時計台>)によく似ていて、同じ建築家の設計と推定されているそうだ…

「明治の初め頃」ということになる1877年頃の建物は、「明治時代末期」ということになる1910年、1911年頃に移転している。その際に多少の手が加わっているのだが、この<コーンバーン>は最初の建物の部材をそのまま転用しているとされる部分が多く、「明治初め頃の、設立されて日が浅かった農場の風情」というようなモノをよく伝えているのだという…

この種の建物は、単純に見て面白いのだが、何か創建当時の人達の「北の地での新たな仕事に賭けようという想い」が滲むような気もして、少しぼんやりと眺めていた…

<産室追込所耕馬舎>または<モデルバーン>(模範家畜房):<札幌農学校第2農場>:北海道大学総合博物館(2019.09.28)

↓なかなかに大きな木造建築だ…
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↓大きな扉の上に、牛の頭を模ったモノが飾られている…
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これはかのクラーク博士が指導し、米国マサチューセッツ州で手掛けたモノに準じて1877年に建てた畜舎である。そして1910年に現在地に移転されたそうだ…

↓この大きな畜舎の内部である…
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牛や馬を飼うため、牛や馬そのものを収容すると同時に飼料を置く場所にもなったという建物で、「模範家畜房」という意味合いが強いでもない建物であるそうだが、創建時に<モデルバーン>という通称が登場して定着し、現在でもそのように呼ばれているそうだ…

畜産のノウハウ蓄積に向けた研究、新たに畜産に取り組もうという人達への技術普及、その他色々な活動の舞台となった筈の場所だ…実際に家畜を飼う用途で使うことを止めてしまって以降は「文化財建築…」ということで管理するに留まっていたが、大学の歴史、産業の歴史を伝える場として公開されるようになって行った訳だ…

自身は北海道大学に縁は薄い、と言うより何等の所縁も無いのだが、札幌との縁は浅くはない。にも拘わらず、偶々知って立ち寄ってみた今般、初めてここを見学したのだ。そういう事例は往々にして在るのかもしれない…