測量山:山頂からの眺望…:室蘭(2019.12.25)

過日、御一緒して歓談した方は室蘭在勤の御経験が在るということだった。室蘭に関しては訪ねて写真を撮った経過も在り、殊に白鳥大橋を眺めようとしてかなり歩いた経過は既に懐かしい…

そこで話題になったのは「測量山から望む景色が綺麗!!」ということだった。実は以前に室蘭に立寄った際、測量山も気になっていたのだが、白鳥大橋を優先したために足を踏み入れていなかった…

それが気になり…函館から札幌へ向かう途中に時間を設け、室蘭に立寄ってしまったのだ…

観光案内所に立寄り「測量山への道筋を…」と御訊ねすると…「歩いて山頂に至る」ということを想定した地図が無い…そこで係の方がネット上から地図を引っ張り出して教えてくれた…車輛での移動の目安として在る距離情報であれば2㎞という感じだ…室蘭駅から白鳥大橋の傍を歩いて往復した経過を思えば「どうということもない距離」と考えた…観光案内所の係の方は…何やら「“想定外”なことを言い出すおっちゃんが現れた…」と微妙に当惑しているように見えた…

測量山?少々「妙?」とも思える名称だが、これは1900(明治33)年に陸軍が測量の三角点を山頂に据えて以降の通称だという。「そういうようなことなのだろう…」とは想像していたが、そのとおりだった…海抜199.63mだという。

室蘭駅周辺の郵便局が在る辺りから山の側へ進むと、次第に「上り坂」という風情になり、住宅等が見受けられる辺りを抜け、「山道」という風情になる。テレビ放送関係のアンテナと見受けられるモノが据えられている山頂部まで、私の足で片道35分程度だった…雪は然程気にならなかった。凍った箇所が懸念されたが、函館で出くわした例を思えば「多少の注意…問題なし…」と思える範囲だった…

↓こういう眺望が開ける辺りまで歩けば、0度を割り込んで氷点下2℃程度であっても少々汗ばんだ…
25-12-2019 Muroran (35)

↓散見する風力発電の風車は元気に稼働中で、少し風が強くなっているのが山頂では明確に分かった…
25-12-2019 Muroran (36)

↓自身以外に誰も居ない…「貸切!」という状況の展望台で、気温と風とに震えを覚えざるを得なかったが…少しずつ灯りの輝きが目立つようになって来た…
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↓左側に大きな船が航行する姿が見える…白鳥大橋の左だ…
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↑この船は白鳥大橋を潜って、何処かの大きな工場の周辺にでも繋留するのであろう…

↓家並みの屋根や道路の一部が雪で白いが…今季は妙に雪が少ない…
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↑そして灯りが益々目立つようになっている…

氷点下2℃程度で、199mの高さを吹き抜けている風に晒され、とりあえず30分間近くも様子を視ていたが…手袋着用でも手の指が動かし悪いようになって来た…流石に「限度…」と思い、足早に上がって来た道を引き返した…

「もう少し温かい時季?」とか「もう少し天候の好い日?」というようにも思ったが…こういう「時季らしい!」という中、「他に誰かが居ない…」という中で「眺望を独占!」というような調子も悪くないのかもしれない…他方…何やら「室蘭?来るとよく歩く…」という按配でもある。

<茶房 旧茶屋亭>:函館(2019.12.24)

「ベイエリア」と呼び習わされているようだが、函館には古い倉庫のような建物が多く残り、それを活かした店舗等が集まっていて、国内外から来訪者も地元の皆さんも多く訪れているような一画が在る。場合によって、来訪者の皆さんの「何処の言葉?」という話し声の方が目立つように感じられる場合も在る程だ…

↓その「ベイエリア」の一隅にこんな建物が在る…
24-12-2019 Hakodate (91)
↑明治時代の後半から大正時代位に流行ったらしい、和洋折衷のような、現在の目線で視ると不思議な感じもする、独特な味わいの建物だ…実際、そういう時代の商家で市の「文化財」という指定の建物であるそうだ…

「好い建物…」と眺めていたが…脇の電柱に<茶房 旧茶屋亭>と「←」が書かれた広告が貼って在る。「カフェでも在る訳か…」と思って何となく視ると…眺めていた建物がその<茶房 旧茶屋亭>だった…

多少驚いたが、朝のやや早い時間帯から精力的に動き回る結果―元町エリアを経て立待岬を訪ね、引揚げてベイエリア…路面電車の“1日乗車券”が大活躍していた…―になっていたので、カフェに入って一息入れるには好い状況だった…

↓入口近くで2階を見上げてしまった…そして中に入った…
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↓入ってみれば…アンティーク調な家具が据えられた、何か素敵な「サロン」という感じだ…
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↑こういう設え…国内外の様々な人達が函館で活動していた大正時代頃のような雰囲気を意図したらしい…

↓「しっとりとした苦味」という感じの珈琲が酷く美味かった!
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↑好みの菓子を選んで添えて頂くようになっているが…選んでみた<芋羊羹>は「サツマイモそのもの!?」という味わいで、これが酷く好かった!「食べ過ぎるなぁ!!」と御叱りを受けかねない程度にガツガツと食べられる感じだった…甘味料を加えるのでもない、自然なサツマイモの甘味が好かった…

↓後からシャーベットも出て来る…
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何か「街が発展していた時代」のムードに浸るような感じで美味い珈琲を頂いたというのは、非常に好い感じだ…

>><茶房 旧茶屋亭>のウェブサイト

<719>:函館駅前停留所&十字街停留所:函館の路面電車(2019.12.24)

「存外に雪が激しい…」と思いながら、宿で軽い朝食を頂いた後に戸外へ出た…

↓降雪の粒子は細かく軽い…時々吹き抜ける強風で雪が激しく宙を舞うようになる…そんな中でも電車は普通に運行されている…
24-12-2019 Hakodate (5)

↓現れた<719>は「90度カーブ」を経て函館駅前停留所に進入する…
24-12-2019 Hakodate (7)

↓停留所に停まると、反対方向に進む電車の<8007>も停車中で2輛が並んだ…
24-12-2019 Hakodate (8)

↓<719>に乗込んで、十字街停留所まで移動して下車した…車内で「1日乗車券」を確りと求めた…
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↑車輛後尾に、軌道上の雪が跳ね上がって付着している様子も認められる…

十字街停留所に着いた辺りで降雪は止んでいた…が、この日は目まぐるしく雪が降る、止むを繰り返し、気温も上がらずに多少冷たい風が強い場面も在った…或いは「冬らしい…」という感であった…

<720>:函館駅前停留所:函館の路面電車(2019.12.23)

暗くなってから函館に着いたが、それでも“1日乗車券”を入手して路面電車に乗って少し街を巡った…

↓進もうとした側とは反対側だが…「函館の車輛らしい…」と何となく思っている700形の1輛である<720>が現れた…
23-12-2019 Hakodate (11)

↓「90度カーブ」から函館駅前停留所に進入する路面電車の様子を眺めると「函館に在る…」ということを実感するような気もする…
23-12-2019 Hakodate (12)

↓「増車」というプレートを正面に掲出している…「年末の夜」ということで、乗客が何時もより多めなのであろう…
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↑この<720>には、少し名前が通った菓子店の広告が入っている…

↓そして乗降のために停車である…
23-12-2019 Hakodate (14)

何か…酷く風情が在る光景だ…