土方歳三の像…:函館・五稜郭タワー(2019.12.23)

夜の五稜郭を眺めようと<五稜郭タワー>に上がった…出来れば雪を被った様子が見たかったが、函館辺りそのものに積雪が殆ど見受けられないような状況で、それは叶わなかった…とは言いながら、照明が入った夜の五稜郭の眺めは好かった…

↓そう思いながら展望室に在れば…「彼」の姿を認めた…
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↑静かに微笑んでいるかのようにも見える表情だ…

↓土方歳三の像である…
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↑展望室に来場者が多い場合、この像の辺りは来訪者で溢れているのだが、この時は静かな状態であったのでゆっくりとこの像を眺めた…

土方歳三は幕末の京都に在って、<京都守護職御預 新選組>の最高幹部であった人物だ。幕府側と新政府側との間に戦端が開かれ、戦いが続いた中、土方歳三は幕府方として戦い続け、最後の戦いとなった“箱館”で五稜郭に拠った訳だ。

“箱館”で五稜郭に拠って戦った人達の指導者は榎本武明であった訳で、土方歳三はその下で軍の部隊を率いて戦った指揮官達の一人であった。が…函館へ行けば、この時期の歴史に関することでは、土方歳三は「主役!!」のような扱いに見える…この地で勇戦の果てに斃れてしまったという史実は「心揺さぶる何か」を帯びているのかもしれない…

↓この展望室を訪れる多くの人達と対面している土方歳三…何を想うのか?
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夜の五稜郭を眺めながら、勇戦の果てに斃れてしまったという土方歳三の像と対面し、展望室から下りた…

↓展望室から入口が在るフロアに下れば、売店等も設けられている辺りに、五稜郭に拠って戦った人達等の像が幾つか据えられていた…その中にも土方歳三の姿は在った…
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土方歳三が居た<新選組>は、言ってみれば「“治安警察”に在って現場突入のような特務を担う一隊」という感の存在で、当時の「手向かい致せば斬る!」というルールの下で「刀槍の闘い」を専らとするような活動をしていた。そういう集団の指揮を執っていた人物が、短時日の間に「銃を手にした兵士が散開して戦う」という様相の中で、勇敢な指揮官として知られるようになった。結局、色々な意味で傑出した人物であったが故にそんなことも可能であったのであろう…

↓今般は、展望室でも下のフロアでも、ゆったりとこの土方歳三と対面したという感だ…
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こういう少し知られた史上の人物の像というようなモノと対面してみるというようなこと…存外に好きだ…

<豊川稲荷神社>:函館(2019.12.24)

函館には海が見えて古い倉庫の建物を活かした施設が見受けられる<ベイエリア>と呼び習わされる一画が在る。

↓その一画の傍にこういうモノが在る…
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↑適度に年季が入った神社だ…

この神社は豊川稲荷神社という。1860年代の前半、文久年間にこの神社が辺りに登場したことから、辺りが「豊川町」と呼ばれるようになったという…

↓函館も何度も大規模な火災を経験していて、この神社も残念ながら損なわれた経過が在ったようで、現在の建物は1940(昭和15)年のモノであるという…
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↓辺りは「小さな緑地」というような按配で、少し感じが好かった…
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↓変わり易い天候だった日に函館を歩き廻ったが、雪が交じる時間帯にこの豊川稲荷神社に至り、未だ隠れていなかった落葉に雪が被る様が面白かった…
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この函館の豊川稲荷神社…19世紀の街でなかなかに人気が高かった経過も在るようだ…現在は「街角の古い然程大きくない静かな社」という感ではあるが…こういう場所に立ち寄るのは面白い。

<8101>:函館駅前停留所:函館の路面電車(2019.12.23)

夕刻の函館に到着し、函館駅近くに押さえた宿に入って、直ぐに戸外へ出た…

↓函館駅前停留所に佇めば、乗車しようとしていた側と反対側に路面電車が現れた…
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↓90度カーブを通り抜けて路面電車が現れる様は美しいと思う…
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↓1輌だけの製造に留まった<8100形>の<8101>である…
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↓函館駅前停留所に停車して乗降が行われている…
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この路面電車の停留所の風情に触れると…「函館に辿り着いてしまった…」と実感出来るような気がする。「気に入っている雰囲気」に挙げたい感だ…

<たち柳川鍋>…(2020.01.15)

安価とも言い悪いかもしれないが、同時に酷く高価というようにも言い悪い…そういうような範囲の食材が「時にはアレ!」という程度に方々で愉しまれているのだと思う…

↓夕食にこういうモノを頂いた…
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↑何やら不思議な外観なのだが…「たち」と呼ばれるモノで、鱈の白子である…

↓この「たち」をタレとゴボウと合わせて…卵を掛ける…所謂「柳川鍋」というモノに仕立てる…
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↓こういう具合に小皿に取って、熱いモノをゆったりと頂く…
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↑今般はストレートな「たち」の中に、加工が施された<たちかま>も少し入っていた…

「たち」は「鱈の旬」ということになる冬季に見受けられる食材だ。色々な頂き方が在る。

この<たち柳川鍋>のように直接に加熱して頂く他、軽く茹でる、半ば生という頂き方もする。汁物に入る感じがポピュラーかもしれない。また小皿の写真に写っているが、磨り潰して蒲鉾のようにする<たちかま>と呼ばれるモノも在る…

実は…前々日に偶々これを出す店に寄って、偶々頂いた<たち柳川鍋>が酷く好かったので、夕食に出た際に「アレのアンコール!!」と、また頂いてしまったのだ…

「たち」は、北海道内に在っては「安価とも言い悪いかもしれないが、同時に酷く高価というようにも言い悪い」という範囲の、「時にはアレ!」と愉しまれ、親しまれている食材の一つではないかと思う…

未だ「鱈の旬」ということになる冬季だ…また「アンコール」ということもしてみるかもしれない…