<サロベツ>:旭川駅(2020.03.02)

札幌での所用を終え、稚内へ北上して引揚げる段に至った。

札幌でゆっくりして「札幌から旭川に着いて、直ぐに乗換えて稚内へ北上」という経路でも悪くはないが…それよりも寧ろ「少し早く旭川に着いてゆっくりしてから、改めて稚内へ北上する列車に乗る」という具合に動く方が個人的には「より好み」である…

↓左側が稚内へ北上する<サロベツ>…キハ261系ディーゼルカーの4輌編成の後尾側だ。この列車に接続の、札幌からやって来る<ライラック>が到着する随分と前から悠然と待機している…
02-03-2020 Asahikawa (24)
↑右側のキハ40ディーゼルカーは、<サロベツ>の後を追うように発車する予定の名寄へ向かう列車である…

↓<サロベツ>の先頭側…「1号車」である。一部がグリーン席、一部が指定席という設えの内装である。
02-03-2020 Asahikawa (21)
↑今般は「1号車」の指定席に陣取ることにした。嵩張るモノを置いて、旭川駅で発着する列車の様子を眺めていた…

↓右側に札幌からやって来る<ライラック>が到着した。先頭の表示が「回送」に素早く切り替わっている…左側の<サロベツ>は前照灯を点けた…
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↓「暗い森の中」というような感じの場所も多い軌道を進む訳だが…何か「闇を裂く光」という感もする前照灯だ…
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↓「乗換え」の乗客も粗方乗り込んだ様子になった…自身もゆったりと<サロベツ>に乗り込んだ…
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↑強力な感じがする前照灯が点いた様子…何か酷く頼もしい感じがする…

車中では…少しだけ読書に興じた後、少し深く、やや長めに眠ってしまい、稚内への移動は「存外に早い?」と感じた。実際には律儀に定刻で確りと走破したのだが…午後8時6分に旭川を発ち、稚内到着は午後11時47分が定刻である…

丸型ポスト:小樽郵便局前(2020.03.01)

「3月」…序盤は荒天ともなると雪や寒さに見舞われるが、下旬は「春の予感」が溢れる…北国ではそういう「積雪期の終盤」という雰囲気が色濃いのだと思うが…出先でその3月を迎え、朝から辺りを散策してみた…

↓こういうモノに出くわした…
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↑薄く雪を被って「寒そう…」な感じの郵便ポストだ…

↓街では「本局」で通るのだと想像するが<小樽郵便局>の眼前に据えられていた…
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↑多分、現役なのだと思う。建物の入口右側に在ったのがコレで、敢えて写真は撮らなかったが、四角いポストも左側に視えた…少し不思議だったが…

小樽は「商都」として大変に栄えた経過が在って、郵便のような通信関係や金融関係が早い時代に充実し、そういう関係で築かれた古い建物も見受けられる街だが…こういう旧式な丸型ポストが酷く似合う…

旧 久保商店:小樽・堺町通り:早朝(2020.03.01)

↓北海道で「少し古めで和風な建物」とでも言えば、こういうような感じを思い浮かべるというような気がする…
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↓1907(明治40)年頃の建物であるというが、風雪に耐え、多少の修繕等も入りながら現在に受け継がれている貴重な建物である…
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↑現在はカフェになっているそうだが、そういう状況で中を覗いたことは残念ながら無い…

自身には、幼少期に「新興住宅地の草創期」というような状況の下に在った経過が在る。住んでいた住宅の周囲は、他所の住宅も未だ少な目で、多くの宅地で建築工事が進んでいる途中で、工事未着手な空地も散見していた。そういう中で「何やら工事をやっている…」というのを漫然と眺めて、何らあてが在るのでもなく辺りをフラフラしていたという時期が在った訳だ。気付けば、周囲には「自身より若い建物による家並み」が形成されていたが…

そういう経験をしているので「○○時代の建物」というような古いモノが集まっている、あるいは散見するという程度でも構わないが、「遠い時代の物音を想像してしまうような都市景観」というようなモノに何時の間にか憧れめいたモノを持っていたのだと思う…

小樽の街が興って行く経過の中、「2つの地区の境界」という意味合いで「堺町」という呼び方になった辺りであるという「堺町通り」では、「商都」として街が発展していた明治期や大正期の雰囲気を想像させてくれる建物が幾つも見受けられる。静かな早朝に歩き廻って、そういう建物を眺めてみるというのは、なかなかに好い…

旧 北海雑穀株式会社:小樽・堺町通り:早朝(2020.03.01)

↓何処となく「蔵」を思わせるような造りだと思った。
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↑北海道内で見掛ける、明治期や大正期の石造建築については、商店や住宅の他に倉庫という例も多く在るようだが…この建物は雑穀を扱う会社の建物だったようで、一部は倉庫=蔵という使われ方であったのであろう…

この建物は1909(明治42)年より以前の建物と見受けられるそうだが、現在も残る同時代の建物に多く見受けられる木の骨組みと石を組合わせたモノだ。この種の建物に見受けられる「和洋折衷」というような感じが、なかなかに面白いと思う。

もっと古い時代からの流れを汲むような蔵とは一味違うような「明治期の北海道」という個性が感じられるので、この種の建物を眺めるのは一寸面白い…

旧 岩永時計店:小樽・堺町通り:早朝(2020.03.01)

↓なかなかに手が込んだ感じがする、非常に美しい建物だ…
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↑時計卸商の店舗であったという建物だという。バルコニーが設えられ、飾られたアーチ形の窓が据えられ、屋根に「鯱」まで飾っている…建物は1991(平成3)年に補修されたということだ。

木の骨組みと石を組合わせた建物で1897(明治30)年代の建物であるそうだ。従業員がバンドを組んで活動していたというようなことが伝えられる、辺りでは評判の「ハイカラな店」であったらしい…

因みに…現在も「明治29年創業の老舗時計店」ということで都通商店街に岩永時計店という店が在る…

旧 金子元三郎商店:小樽・堺町通り:早朝(2020.03.01)

↓堺町通りの古い建物…味わい深い…
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↑木の骨組みと石を組合わせた建物で1887(明治20)年の建物であるそうだ…

明治期、大正期に様々な物産や肥料を扱う店であったそうだが、店主は政治家としても活躍した人物であったそうだ…

過ぎる程に静かな早朝の街で…古い建物を眺めて往時の賑わいに想いを巡らせるようなことをするのも面白い…

旧 名取高三郎商店:小樽・堺町通り:早朝(2020.03.01)

小樽の街が興って行く経過の中、「2つの地区の境界」という意味合いで「堺町」という呼び方になった辺りが、現在に至っても「堺町通り」と呼び習わされている。ここは「街が興った地区」とも言い得る訳で、古い建物が色々と残っていて、そこが店舗等に利用されている地区だ。

この地区…「静かな早朝に散策してみたい」と思わせるものが在って、実際に朝の早くに辺りを歩いてみた…

↓北海道内で見掛ける「少し古い商店の建物」とでも言えば、こういう様子を思い浮かべるかもしれない…
01-03-2020 Otaru in early morning (27)
↑屋根に薄く雪が被っている様子が美しい…

1904(明治37)年に辺りで大きな火災が発生した経過が在ったそうだ。その少し後に、防火の見地も加わって、鉄骨や石材を使って造った建物なのだそうだ。

この辺りの店舗は、何やら硝子やオルゴール、土産品等を売る店となっている事例が目立つ。特段にそういうモノを眺めようという関心が個人的には低く、「この種の建物の外観」を一寸眺めたかったのだ…

一杯の珈琲…(2020.03.01)

所用等で新札幌辺りに至ると…駅の傍、商業施設の館内にかなり以前から在る喫茶店に入る…

↓こういうような具合に珈琲を一杯頂くというのを何時も愉しみにしている…
01-03-2020 Sapporo (23)
↑黒いカウンターの上に陶器のカップに注いだ珈琲…視た目も美しいが、何時も頂く<フレンチ>と称する焙煎がややキツい感じのブレンドが気に入っている…

こういうような…「何となく珈琲の一杯でも…」という時間が無限の好い…

733系電車:新札幌駅(2020.03.01)

「札幌駅から新札幌駅へ」ということなら、最も速いのは、多分<快速エアポート>だ。札幌駅から新千歳空港駅へ向かう快速列車で、札幌駅を発車すると、次の停車駅が新札幌駅だ…

↓列車の先頭に乗車していた…車内は混み合ってはおらず、楽に着席出来たが、新札幌駅到着前に何となく立って、前方が視える辺りに佇んだ…
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↑新札幌駅では「開く扉」は両方向共に「左側」となる。高架の上に、“1番”と“2番”の対向式ホームが設けられているだけの駅だが、8輛編成の特急列車も停車する…札幌から新千歳空港の方向へ進む列車は“1番”に到着して発車する…

↓先頭側から下車して、何となく振り返って列車を眺める…多少、雪が交じっている中での到着だ…
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↑乗客がやや多いこの路線…ロングシート内装で、近年増備されていた733系電車が投入されていて、最近は視る機会が非常に多くなった。この時も、乗降が終わると静かに新千歳空港駅を目指して出発した。次の停車は北広島駅だ…

733系電車も登場して日が浅い頃は目新しかったが、何時の間にか「新札幌駅では頻繁に視掛ける…」という程度に眼に馴染んだ…

733系電車:札幌駅(2020.03.01)

「新札幌駅へ移動しよう…」と小樽駅から札幌駅に到着してみれば、「一息入れて…」という程度の間隔で直ぐに新千歳空港駅へ向かう快速列車が運転されていることが判った…

↓「6番ホームに列車が参ります」と放送が流れると、彼方に列車の前照灯が視えた…
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↓やがて定位置に列車は静かに停車した…
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↓このところ視掛ける頻度が増えている733系電車だ…
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これに乗って移動した…

731系電車:札幌駅(2020.03.01)

小樽駅に特段に何も考えずに足を運べば…札幌方面への列車はそれ程待つこともなく乗車可能である場合が殆どだ…

そういう要領で乗り込んだ列車は、札幌を経て岩見沢へ向かう列車だ。小樽・札幌・岩見沢の間は「ICカード乗車券」が利用可能なエリアでもある。

↓少しばかり降雪が交じる状況を車窓に眺めていれば、列車は普通に定刻で札幌駅のホームに着いた…札幌駅で数分間停車し、更に岩見沢を目指して進むことになる…
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↓この内装がロングシートの731系電車…小樽・札幌・岩見沢の区間では遭遇頻度が少し高いような気がする…
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特段に急いでいたのでもなく、何となくホームに佇んで車輛を眺めてしまう…こういうのが非常に多い…

札幌駅の<カムイ>&<すずらん>:789系電車(2020.03.02)

札幌での所用を足した。北上という運びになった…札幌駅辺りで昼食を摂り、書店に道草し、思いも掛けずに転勤で稚内から転出したばかりの友人に出くわして驚いたという出来事を経て、とりあえずホームに出た…

↓<カムイ>が折良く待機中だった…789系電車の「個人的にはより好み」な仕様の方である…前照灯がホームを照らしているというような感じである…
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↑これに乗車して「多少勝手知った(つもりになっている)他所」という感の旭川に出て、稚内まで北上する列車を待ってゆっくりしていれば好いと考えたが…何か右側に「同じ仕様の車輛?」と見受けられる列車が停車中だ…

↓<すずらん>だ…札幌・室蘭間を往来する列車で、最近になってこの789系電車での運行も見受けられるようになったのだ…
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↑789系電車による<すずらん>は東室蘭駅苫小牧駅間で乗車した経過が在ったが…札幌駅でこれに乗車してみたという経過は記憶に無い…

↓こういうような按配に<カムイ>と<すずらん>が並んでいたのだった…
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全く「だから?」というような話しだ…<すずらん>が先に発車し、その後に乗車した<カムイ>が発車した…

小樽運河の早朝…(2020.03.01)

早朝は、通行人や通過車輛が少な目であることに加え、暗い夜の残滓の中で少しずつ明るくなる中で灯りが完全に消えてしまっていないという「微妙な状態」で、余程歩き悪い天候でもなければ「気持ち好く散策しながら景色を愛でる」ということをするには好適な時間帯であるように思う…

何やらゴチャゴチャした雰囲気の中で稚内から南下して至った小樽…「早朝に少し歩いてみたい…」との想いで、この街で夜を明かした…想いを叶えるには、夜を明かして、朝を迎えてから散策に出るということが「殆ど唯一の方法」のように思っているからだ…

そして迎えた朝に散策に出た。出た時、2台のカメラを持参すべきか否かと迷ったが、潔く<X100F>だけを提げ、何も持たずに出た…

↓小樽運河の光景に見入ってしまった…
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↓なかなかに好い感じだ…
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↓運河沿いの歩道を歩いた…
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↓運河沿いの倉庫の多くは飲食店等に改装されているが、早朝はその灯りが漏れるということも無い…辛うじて非常灯らしきものが点っているのが判る程度だ…
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↑夜とは一味違う…

↓少し視点を変えてみた…
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↓実に好いものだ…
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小樽に関しては「札幌から訪ね易く、街の雰囲気がなかなかに好い」とは思っていたのだが…今般の散策で更に好いと思うようになった…そして<X100F>は、この種の散策に似つかわしい…

早朝:<日本銀行旧小樽支店金融資料館>の建物…(2020.03.01)

「この街で早朝に少し歩いてみたい…」とでも思い付けば…夜を明かして、朝を迎えてから散策に出る…「殆ど唯一の方法」のように思う…

↓日本銀行の旧小樽支店だ…
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↑坂道に沿って、手が込んだ建物の威容が覗く…

↓建物に近寄った…
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↑「今季は少ない…」とは言え、最近「やや多目?」に雪が降って強風が吹き抜けた経過が在ったようで、少し雪が路肩に残っている…

↓灯りが消えない他方で、天が少しだけ明るい…「微妙な感じ」が好いと思う…
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日中の見え方とも、夜の見え方とも趣が異なると思う…

早朝の都通商店街:小樽(2020.03.01)

小樽駅前から小樽運河の辺りへ延びる道を進む…

↓商店街が視えた…アーケードに並ぶ店は悉くしまっている…早朝5時台なので当然だが…
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↑よく視ると…1人歩いていた…何処へ向かうのか?

↓こういうのも独特な風情だ…
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早朝の小樽駅…(2020.03.01)

↓多分、早朝の列車が何本か動き始めて、駅に灯りが点き始めてから然程時間が経っていない頃合いだと思う…
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↑駅の真ん前で何かの工事らしきことが進められていた形跡が伺えるが、関係者らしき一群の人影が辺りから去ろうとしているように見えた…

駅舎は1934(昭和)年の建物らしい…内外装を何度も修復して大切に使われている建物だ…こうして眺めると趣深い…

夕刻の小樽運河…(2020.02.29)

最近は「暗い感じ」ということになる時間帯が遅くなっている。「光の春」と言うのか…寒さは居座り、多少雪も降る。小樽も0℃を挟む、或いは0℃を若干割り込むという気温帯で、酷く寒いという程でもないが、戸外に在れば直ぐに手が冷たくなる程度だった…

そうした中…「暗い感じ」ということになる時間帯に少しだけ間が在った中、空腹を覚えたので「やや早めな夕食」を愉しみ、その後に運河の周辺を散策してみた…

↓「小樽運河」とでも聞くと思い浮かぶような…「定番」な光景だ…
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↑画の右側…雪を被った遊歩道を行き交う人が…少ない…「色々」と在る昨今の情勢の故であろう…

↓運河沿いの倉庫の建物は、外観を古いままに残して、内装を改造して飲食店等に利用されている。そんな場所の灯りが漏れている時間帯だ…
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↓独特な風情が在る光景だ…
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<小樽倉庫№1>…(2020.02.29)

小樽の街を少々歩いた…前年12月下旬段階で、この時期に所用というのは確定していた。その際に小樽を少し歩き、なかなかに好かったので再訪を決めていた。「色々」と在る中、多少勝手が異なる程度に街は「長閑」だった…

歩き廻って…多少の空腹を覚え、食事を摂ろうということで思い立ったのは…「運河の辺りに何年か前に寄って好かった場所が…」ということだった。

↓ここがその「運河の辺りに何年か前に寄って好かった場所」である。
29-02-2020 Otaru (45)
↑運河沿いの倉庫の建物だ。建物外観は古いまま、内装を替えている…

↓「ドイツのイメージ」というようなことで、ビールを主体とする飲物や欧州風の料理を供する場所である…
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ここで少しゆったりと食事を愉しみ、更に辺りを少し歩いて休んだ訳だ…

<Eisbein>(アイスバイン)…(2020.02.29)

小樽の街を少々歩き…「多少早めな夕食」と思い立ち…旧い倉庫を改装したビアレストランに入った…

↓頂いてみたのはコレだ…
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↑<Eisbein>(アイスバイン)という代物だ…

↓豚の脛肉の塩漬けを煮込むのだという…ドイツ北部、殊にベルリンでは名物料理とされているのだという…
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何年か前に小樽でこの<Eisbein>(アイスバイン)を頂いたことを不意に思い出し、「確かこの辺り…」と至り着いた場所で「これだ!!」と判り、一寸寄ってみたのである…

ハッキリ言って…なかなかのヴォリューム…これ1点で、他には別段に何も要らない…ドイツ辺りでポピュラーなザウアークラフトが添えられていたのが好かった。肉は太い骨からフォークで簡単に外すことが出来る程度に柔らかく、なかなかに美味い。マスタードを点けて肉は頂く…

時にはこういうモノを頂くのも好い…

<Schladerer Schwarzwälder Kirschwasser>(通称“キルシュヴァッサー”)=シュナップス…(2020.02.29)

立寄って「早めの夕食を…」ということにした小樽の店で…やや視掛ける機会が少ないような気がする飲物を頼んでみた…

↓左側の小さなグラスの中身…「シュナップス」というドイツのスピリッツだ…
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↑“キルシュヴァッサー”または縮めて“キルシュ”という通称になっていた…<Schwarzwälder Kirschwasser>という独語の呼称は「Schladerer」(シュラデラー)というメーカーの名前から検索してみたのだ…

ジャガイモを原料にした42度のスピリッツということだが、ブラックチェリーの甘味を入れているのだという。何となく、材料由来の甘味が多少感じられるサツマイモの焼酎の原酒を「ウォッカを飲む要領」で、小さなショットグラスに注いでキュッと一口で空けるというような按配だった…

時にはこの種のモノを頂いてみるのも悪くはない…思わず…「もう1杯!!」ということにしてしまった…記憶に留めたい…

夜:<日本銀行旧小樽支店金融資料館>の建物…(2020.02.29)

早めの夕食を愉しんだ後、小樽の街を少々歩き廻った…酷く寒いとも思わない0℃前後の気温ながら、直ぐに手が冷たい感じになるという程度の状況…足元には凍結箇所が些か見受けられる中だった…

↓少し貫禄の在る建物が在って、眼を奪われる…
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↓日本銀行の「小樽支店」であった建物だ…
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↑立派な建物であるので「本来の使途」で利用されなくなった時に「資料館」ということになった。「資料館」の開館時間は終わってしまったので、「街の貫禄が在る古い建物」ということで眼前に現れた訳だが…

北海道の諸都市は沿岸部の方が歴史が古い…そして明治時代から大正時代には、それらの沿岸部の諸都市の中には、近年の様子からは想像し難い程度の隆盛を誇った場所も在る。

北海道の物流の要である港を擁し、様々な取引の都合で金融機関が多々立地し、加えて水産業や関連の加工業等も盛んであった小樽は、そういう「隆盛を誇った」という経過が在る街だ。

明治時代の終わり頃から、金融機関関係の様々な建物が小樽には登場しているというが、その中で「一際の威容を誇った」のが日本銀行の小樽支店である。

日本銀行小樽支店は、著名な建築家で、東京駅の設計等で広く知られる辰野金吾や他の建築家達が取り組んだ建物で、1912(大正元)年に竣工している。

↓この種の建物…「照明に浮かび上がる」という按配が酷く似合うと思う…
29-02-2020 Otaru (56)

館内は昨年12月に見学したという経過が在った。その時に「暗くなってから建物を眺めたい…」と思っていて、暗くなる前に小樽から離れたという経過も在ったので、今般寄ってみたのだった…日中の見え方とは趣を異にする…

731系電車:札幌駅(2020.02.29)

<カムイ>で札幌に着き、一寸一息入れてからまた駅へ…

↓小樽へ向かう列車が現れた…
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↑内装がロングシートの731系電車だ…この型以降、札幌周辺で走る新しい電車はロングシートの内装が主流になって来ている…

「区間快速」と称しているが…これは札幌駅を出てから琴似駅、手稲駅に停車で途中の何駅かを通過する“快速”という運行なのだが、手稲駅から小樽駅までは各駅に停車するので「一部は快速運行になる各駅停車の列車」ということで「区間快速」なる呼び名になっているらしい。近く、ダイヤ改正で止めるスタイルとも聞いた…

↓一寸、これに乗せて頂こうということにした…
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札幌での所用という都合が在って出てみたが…何やら「昨今の情勢」の故に街は少し静かで、札幌駅も「調子が狂う…」という程度に空いていて驚いた…

<カムイ>:旭川駅(2020.02.29)

↓「10分程度の時間で乗換え」というのも好いが…「40分程度の時間で、一息入れてからゆったりと待機中の列車に改めて乗る」という感じが気に入っている…旭川到着後、以遠を目指す場合にこの<カムイ>に乗車するのが気に入っている…
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↓未だ他の乗客が座る前に待機中の車内へ…車内の様子を写真に収めた…
29-02-2020 Asahikawa (6)
↑<カムイ>は5輛編成で「4号車」が指定席で、他は自由席だ…列車の先頭の「5号車」に乗込んだ…

↓先頭寄りの「13番」の席に陣取った…
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↓札幌へ向かう<カムイ>の発車時刻も近付く頃…旭川へ到着する<カムイ>が隣りのホームに入って来る…
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↓左側の到着した方の列車は勢い良く現れたが、次第に減速した…
29-02-2020 Asahikawa (20)

↓到着した列車が停止し、乗客が下車…待機中の列車の発車時刻が迫る…
29-02-2020 Asahikawa (22)

↓<ライラック>と同じ789系電車の<カムイ>であるが…<カムイ>の仕様の方は、何か「未来的」な外観で気に入っている。更に旭川・札幌間で眼に馴染んでいて、「観戦に投入された最新車輛!」という強い印象が在って、「函館から移って来た…」という<ライラック>の仕様の車輛よりも好感を抱いているのかもしれない…
29-02-2020 Asahikawa (24)

列車は定刻に静かに発車し、好天の中で札幌へ向かった…

<サロベツ>:旭川駅(2020.02.29)

↓キハ261系ディーゼルカーは定刻で旭川駅に到着…
29-02-2020 Asahikawa (1)
↑列車後尾側の1号車から下車して列車を視るが、雪が跳ね上がった痕跡が殆ど視られない。沿線は雪も少なく、降雪の無い状況下で259㎞を走破した…

↓右側は稚内から到着した<サロベツ>…左側は札幌へ向かう<ライラック>…
29-02-2020 Asahikawa (3)
↑<サロベツ>で旭川に至り、旭川以遠の札幌までの各停車駅へ向かう場合は、直ぐ隣りの列車に乗り継ぐというのが標準的な形だ…

↓定刻で旭川まで走破したキハ261系ディーゼルカー…「ここまで運んでくれてありがとう!」と、何となく眺めてみたくなる…
29-02-2020 Asahikawa (4)

実は「旭川以遠」を目指すのだが…敢えて<ライラック>に乗らず、旭川で一息入れるというような行程にした…最近、札幌へ所用で出る際には比較的多くやるパターンになっている…

<サロベツ>:稚内駅(2020.02.29)

↓稚内から旭川へ南下する特急列車のキハ261系ディーゼルカーが早朝の稚内駅に入って来る…
29-02-2020 Wakkanai (2)
↑車輛が待機する場所は、稚内駅と南稚内駅との間のやや南寄り辺りに設けられている。早朝に車輛は「少し北上」の後に短くはない259㎞に及ぶ南下に出発する訳だ…

この窓から見える辺り…「最南端から北へ繋がる線路はここが終点です」と在る…「南北」と言うから、「南=起点」で「北=終点」ということか?他方で「南下」と「下る」という他方で「北上」と「上る」ということも在るが…こういう「終点」というイメージが強い稚内駅だが、私個人としては「何処かへ出掛ける場面では、殆ど常時ここから列車に乗る」という意味で「(何時でも)始発駅」である…鉄道の軌道は「ここで終わる」のではなく「ここから始まる」と思っている…

↓そんなことを思いながら、改札が始まったので直ぐにホームへ出た…
29-02-2020 Wakkanai (3)
↑キハ261系ディーゼルカーは、稚内・旭川・札幌間の優等列車が「特急」ということになった時に初登場した型であることから、何となく「我が街の列車」という愛着のようなモノも沸く存在だ…

↓改札口に近い「1号車」の指定席に陣取った…早めに乗って車内の様子を写真に収めてみる…
29-02-2020 Wakkanai (4)
↑「1号車」は一部がグリーン席で“仕切り”が在るので、奥行きが少し短い感じになる…

↓発車まで間が在るので先頭の「4号車」の側に廻ってみる…
29-02-2020 Wakkanai (6)

↓前照灯が点いた…
29-02-2020 Wakkanai (8)

↓発車時刻が刻々と近付く…
29-02-2020 Wakkanai (11)

この「稚内駅からの出発」という感じ…非常に気に入っている…