丸型ポスト:小樽郵便局前(2020.03.01)

「3月」…序盤は荒天ともなると雪や寒さに見舞われるが、下旬は「春の予感」が溢れる…北国ではそういう「積雪期の終盤」という雰囲気が色濃いのだと思うが…出先でその3月を迎え、朝から辺りを散策してみた…

↓こういうモノに出くわした…
01-03-2020 Otaru in early morning (44)
↑薄く雪を被って「寒そう…」な感じの郵便ポストだ…

↓街では「本局」で通るのだと想像するが<小樽郵便局>の眼前に据えられていた…
01-03-2020 Otaru in early morning (42)
↑多分、現役なのだと思う。建物の入口右側に在ったのがコレで、敢えて写真は撮らなかったが、四角いポストも左側に視えた…少し不思議だったが…

小樽は「商都」として大変に栄えた経過が在って、郵便のような通信関係や金融関係が早い時代に充実し、そういう関係で築かれた古い建物も見受けられる街だが…こういう旧式な丸型ポストが酷く似合う…

旧 久保商店:小樽・堺町通り:早朝(2020.03.01)

↓北海道で「少し古めで和風な建物」とでも言えば、こういうような感じを思い浮かべるというような気がする…
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↓1907(明治40)年頃の建物であるというが、風雪に耐え、多少の修繕等も入りながら現在に受け継がれている貴重な建物である…
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↑現在はカフェになっているそうだが、そういう状況で中を覗いたことは残念ながら無い…

自身には、幼少期に「新興住宅地の草創期」というような状況の下に在った経過が在る。住んでいた住宅の周囲は、他所の住宅も未だ少な目で、多くの宅地で建築工事が進んでいる途中で、工事未着手な空地も散見していた。そういう中で「何やら工事をやっている…」というのを漫然と眺めて、何らあてが在るのでもなく辺りをフラフラしていたという時期が在った訳だ。気付けば、周囲には「自身より若い建物による家並み」が形成されていたが…

そういう経験をしているので「○○時代の建物」というような古いモノが集まっている、あるいは散見するという程度でも構わないが、「遠い時代の物音を想像してしまうような都市景観」というようなモノに何時の間にか憧れめいたモノを持っていたのだと思う…

小樽の街が興って行く経過の中、「2つの地区の境界」という意味合いで「堺町」という呼び方になった辺りであるという「堺町通り」では、「商都」として街が発展していた明治期や大正期の雰囲気を想像させてくれる建物が幾つも見受けられる。静かな早朝に歩き廻って、そういう建物を眺めてみるというのは、なかなかに好い…

旧 北海雑穀株式会社:小樽・堺町通り:早朝(2020.03.01)

↓何処となく「蔵」を思わせるような造りだと思った。
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↑北海道内で見掛ける、明治期や大正期の石造建築については、商店や住宅の他に倉庫という例も多く在るようだが…この建物は雑穀を扱う会社の建物だったようで、一部は倉庫=蔵という使われ方であったのであろう…

この建物は1909(明治42)年より以前の建物と見受けられるそうだが、現在も残る同時代の建物に多く見受けられる木の骨組みと石を組合わせたモノだ。この種の建物に見受けられる「和洋折衷」というような感じが、なかなかに面白いと思う。

もっと古い時代からの流れを汲むような蔵とは一味違うような「明治期の北海道」という個性が感じられるので、この種の建物を眺めるのは一寸面白い…

旧 岩永時計店:小樽・堺町通り:早朝(2020.03.01)

↓なかなかに手が込んだ感じがする、非常に美しい建物だ…
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↑時計卸商の店舗であったという建物だという。バルコニーが設えられ、飾られたアーチ形の窓が据えられ、屋根に「鯱」まで飾っている…建物は1991(平成3)年に補修されたということだ。

木の骨組みと石を組合わせた建物で1897(明治30)年代の建物であるそうだ。従業員がバンドを組んで活動していたというようなことが伝えられる、辺りでは評判の「ハイカラな店」であったらしい…

因みに…現在も「明治29年創業の老舗時計店」ということで都通商店街に岩永時計店という店が在る…

旧 金子元三郎商店:小樽・堺町通り:早朝(2020.03.01)

↓堺町通りの古い建物…味わい深い…
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↑木の骨組みと石を組合わせた建物で1887(明治20)年の建物であるそうだ…

明治期、大正期に様々な物産や肥料を扱う店であったそうだが、店主は政治家としても活躍した人物であったそうだ…

過ぎる程に静かな早朝の街で…古い建物を眺めて往時の賑わいに想いを巡らせるようなことをするのも面白い…

旧 名取高三郎商店:小樽・堺町通り:早朝(2020.03.01)

小樽の街が興って行く経過の中、「2つの地区の境界」という意味合いで「堺町」という呼び方になった辺りが、現在に至っても「堺町通り」と呼び習わされている。ここは「街が興った地区」とも言い得る訳で、古い建物が色々と残っていて、そこが店舗等に利用されている地区だ。

この地区…「静かな早朝に散策してみたい」と思わせるものが在って、実際に朝の早くに辺りを歩いてみた…

↓北海道内で見掛ける「少し古い商店の建物」とでも言えば、こういう様子を思い浮かべるかもしれない…
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↑屋根に薄く雪が被っている様子が美しい…

1904(明治37)年に辺りで大きな火災が発生した経過が在ったそうだ。その少し後に、防火の見地も加わって、鉄骨や石材を使って造った建物なのだそうだ。

この辺りの店舗は、何やら硝子やオルゴール、土産品等を売る店となっている事例が目立つ。特段にそういうモノを眺めようという関心が個人的には低く、「この種の建物の外観」を一寸眺めたかったのだ…

一杯の珈琲…(2020.03.01)

所用等で新札幌辺りに至ると…駅の傍、商業施設の館内にかなり以前から在る喫茶店に入る…

↓こういうような具合に珈琲を一杯頂くというのを何時も愉しみにしている…
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↑黒いカウンターの上に陶器のカップに注いだ珈琲…視た目も美しいが、何時も頂く<フレンチ>と称する焙煎がややキツい感じのブレンドが気に入っている…

こういうような…「何となく珈琲の一杯でも…」という時間が無限の好い…

733系電車:新札幌駅(2020.03.01)

「札幌駅から新札幌駅へ」ということなら、最も速いのは、多分<快速エアポート>だ。札幌駅から新千歳空港駅へ向かう快速列車で、札幌駅を発車すると、次の停車駅が新札幌駅だ…

↓列車の先頭に乗車していた…車内は混み合ってはおらず、楽に着席出来たが、新札幌駅到着前に何となく立って、前方が視える辺りに佇んだ…
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↑新札幌駅では「開く扉」は両方向共に「左側」となる。高架の上に、“1番”と“2番”の対向式ホームが設けられているだけの駅だが、8輛編成の特急列車も停車する…札幌から新千歳空港の方向へ進む列車は“1番”に到着して発車する…

↓先頭側から下車して、何となく振り返って列車を眺める…多少、雪が交じっている中での到着だ…
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↑乗客がやや多いこの路線…ロングシート内装で、近年増備されていた733系電車が投入されていて、最近は視る機会が非常に多くなった。この時も、乗降が終わると静かに新千歳空港駅を目指して出発した。次の停車は北広島駅だ…

733系電車も登場して日が浅い頃は目新しかったが、何時の間にか「新札幌駅では頻繁に視掛ける…」という程度に眼に馴染んだ…

733系電車:札幌駅(2020.03.01)

「新札幌駅へ移動しよう…」と小樽駅から札幌駅に到着してみれば、「一息入れて…」という程度の間隔で直ぐに新千歳空港駅へ向かう快速列車が運転されていることが判った…

↓「6番ホームに列車が参ります」と放送が流れると、彼方に列車の前照灯が視えた…
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↓やがて定位置に列車は静かに停車した…
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↓このところ視掛ける頻度が増えている733系電車だ…
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これに乗って移動した…

731系電車:札幌駅(2020.03.01)

小樽駅に特段に何も考えずに足を運べば…札幌方面への列車はそれ程待つこともなく乗車可能である場合が殆どだ…

そういう要領で乗り込んだ列車は、札幌を経て岩見沢へ向かう列車だ。小樽・札幌・岩見沢の間は「ICカード乗車券」が利用可能なエリアでもある。

↓少しばかり降雪が交じる状況を車窓に眺めていれば、列車は普通に定刻で札幌駅のホームに着いた…札幌駅で数分間停車し、更に岩見沢を目指して進むことになる…
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↓この内装がロングシートの731系電車…小樽・札幌・岩見沢の区間では遭遇頻度が少し高いような気がする…
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特段に急いでいたのでもなく、何となくホームに佇んで車輛を眺めてしまう…こういうのが非常に多い…