焼酎のようなモノを頂いていると「相当な昔から多くの人達が愛飲したことであろう…」というようなことに想いが巡る場合もある。では「どの位の昔から?」ということになるであろう。多くの酒造会社は、現在の会社組織になって行く以前に、明治時代や大正時代、或いは更に古い時代に起こった酒蔵を起源としているというようなことも紹介されているのだが…もっと遡って「焼酎は何時頃から親しまれていた?」と突き詰めれば、「誰かが書き残したモノで焼酎に言及されている最古の例を探る」という“歴史学”の手法で考えてみる他無いのだ…
↓頂いているのは<永禄二歳>という焼酎…「永禄」は元号で、「二歳」は元号の後に記載されるのであれば「2年」ということになるので、「永禄2年」という酒銘を冠していることになる。
↑「永禄2年」というのは「1559年」である。
「1559年」?かの織田信長が今川義元を破ったという<桶狭間の戦い>が1560年であるから、戦国時代ということになる時期だ…
この永禄2(1559)年という年号が明らかな形で、鹿児島県の北西部、熊本県との県境に近い伊佐地域に在る郡山八幡神社で「建物の修繕か建築に携わった工事関係者の落書き?」と見受けられるモノが見付かっているのだという。内容は「工事発注者側がケチで、焼酎の1杯でも振舞ってくれるのでもない…」という愚痴であるらしい。ここで書かれた「焼酎」という語だが、「“焼酎”と書き残された最古の事例?」と見受けられるのだという…
↓そういう「永禄2(1559)年の落書き」が、「“焼酎”と書き残された最古の事例?」と見受けられる旨が一升瓶の裏に貼られたラベルでも紹介されている…
この<永禄二歳>は伊佐地域の中、大口の酒造会社が送り出している酒である。「“焼酎”と書き残された最古の事例?」という「地元の故事」に因んで、酒銘を<永禄二歳>としてみた訳である…
↓戦国時代を駆け抜けた武将や兵士、激動の時代に各々の生き方をしていた職人達や商人達や多くの人達が「焼酎に親しんでいた?」と想いを巡らせながら頂く<永禄二歳>は悪くない…
<永禄二歳>は、最近では「主流?」な感がしないでもない黒麹を使いながら、古式な黄麹を加えるという、少し独特な製法で造られているのだというが、「芋の本格焼酎」とでも聞けば思い浮かぶような、適度に材料由来の香りや味が残る他方でスッキリして呑み易い感じのモノに仕上がっていると思う。自身は専ら愛用しているタンブラーに注いでストレートで頂くが、「色々な飲み方」に合う感じでもある…
眼前のモノが美味いか、その限りでもないか…酒を呑むにはそれで十分かもしれないが、それでも眼前の酒が辿った永い歴史を想い起すような挿話が添えられているような酒が登場すると、それは一際興味深く、美味さが増すような気もする…
この<永禄二歳>は定評が在る<伊佐錦>のバリエーションということになるようだが、なかなかに好い感じだ…
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