<大阪焼酎 国乃長>…(2020.05.03)

錫のタンブラーは大阪からやって来た代物なのだが、そこに大阪から届いた銘酒を注ぐ…好い感じだ!
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少しだけ御無沙汰してしまった感の気に入っていた銘酒…非常に欲しくなった…そこで酒造会社のウェブサイトを介して発注したところ、直ぐに送って頂き、無事に着いたモノを早速に頂いている訳だ…

記憶に在ったラベルデザインから変わってはいるが、味は記憶していたままだ!!
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↑<大阪焼酎 国乃長>という銘だ…これは吟醸酒を醸した酒粕を利用した蒸留酒である。「大阪府下で製造中の唯一と見受けられる本格焼酎」ということで<大阪焼酎>と名付けられたという…

大阪・京都間をJRの列車、または阪急の列車で往来する場合、大阪府の北側の京都府に差し掛かるような辺りに在る高槻市を通る。その高槻市に「摂津国富田郷」と呼ばれていた地区が在る。現在は「高槻市富田町」という住所なのだが…

この富田郷は酒造業が盛んに行われた経過が在る地域で、そういう伝統を受継ぐ酒造会社が2社活動中である。富田は水や米に恵まれ、古くは「醸の国」とも呼ばれたそうだ。酒造が盛んで在った地域に関しては、時代が下って行く中で「舟運、海運が利用し易い」という地域、明治期以降は「鉄道輸送が利用し易い」という要素も出て来るが、「発達する流通の中で相対的に優位な場所」が大きく台頭するようになる。富田は、そういう中でやや地味な存在になったかもしれない。

この富田に興味を覚え、<国乃長>の銘で酒を醸す<寿酒造>を訪ねてみたという経過も在った…<国乃長>の銘は、あの<あべのハルカス>の展望室に在るカフェバーで愉しむことが出来るクラフトビールにも使われている。<寿酒造>は清酒を出発点に、クラフトビールも手掛けている。そして酒粕焼酎だ…最初はクラフトビールが気になって、場所を調べて、京都・大阪間を移動した際に立寄ったという経過だったのだが…なかなか面白い訪問で、時々想い起している。

↓<大阪焼酎 国乃長>は、開栓して錫のタンブラーに注ごうとしている時点で、既に吟醸酒の芳香が立ち込める…吟醸酒の芳香の中、蒸留酒の強さが伴ってスッキリとした清酒風な味が拡がる…実に美味いモノなのだ!
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↓大阪からやって来た銘酒…「様々な種類を愉しむ」という場合には小さ目な瓶で色々と頼むのが好いが…「気に入ったモノをゆったり頂く」ということであれば、一升瓶を頼むのが好い…
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<寿酒造>を訪ねてみた時には、富田を散策して三輪神社にも立ち寄るというようなこともしたが、なかなかに雰囲気の好い地区で、時々懐かしんでいる。「そのうち再訪を…」とでも思いながら、この<大阪焼酎 国乃長>をゆったりと愉しみたい感だ…