船見坂…:小樽(2020.05.31)

朝、小樽の街を少し歩き廻ってみた…

↓小樽駅に近い辺りで、こういう標識を眼に留めた…
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↑小樽駅から龍宮神社へ向かう経路、両者の間辺りに急峻な坂道が在る。

「勾配 15%」?これは「100m水平に進むと15m上昇」という意味なのだそうだ。実際には「15」を超えているということであるらしいが…「勾配 15%」というような標識?余り頻繁には見掛けない…

1904(明治37)年に函館本線が開通した後に、街の防火対策強化の見地で道路が開削され、その時に<船見坂>も登場したそうだ。そして坂を上がった辺りが住宅街になっていったという…

↓坂の上側まで歩いて上ってみた…こちらにも“下り”で「勾配 15%」の標識が据えられていた…
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↓途中に鉄道を跨ぐ<船見橋>という橋が設えられている。<船見坂>の名に違わず、船が往来する港が見える場所だ…
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こういうような様子…「坂の街」とも形容される小樽の「らしい!」という感じの光景かもしれない。こんな、各地の「らしい!」に出くわすというようなことが非常に愉しい!

西11丁目駅…:札幌(2020.05.30)

自身としては「今年初めてかもしれない?」という25℃を超えていたらしい気温で、「少し暑い…」と思いながら札幌都心部を歩いた。

札幌駅辺りから何となく南西寄りな側へ進み、「そう言えば、余り寄らない?」という感の、大通公園の西側に至った…

「西10丁目」という辺りを過ぎ、更に辺りを少し歩いて、地下鉄に乗車することにした…

↓札幌の地下鉄の東西線…駅の雰囲気が何となく眼に馴染んでいる。嘗ては随分と利用したものだ…
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↓札幌の地下鉄では、南北線の古めな駅は「浅い地下」という感で、新しい東豊線は「やや深い地下」という感だ。東西線は両者の中間程度というように思える…
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↓改札を抜けてホームに下りた…
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↑札幌の地下鉄駅では「X丁目」というような「数字が入る駅名」が多いような気がする。この<西11丁目>もそういう例の一つだ…

↓画の左側に東へ向かう列車が停車していて、右側に西へ向かう列車が入って来た。両方向の列車が概ね同じような時刻に発着しているようだった…
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↓札幌の地下鉄では、何時の頃からか「ホーム扉」が確りと据えられている…
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↑今般は西へ向かう列車に乗った…

札幌の地下鉄…個人的には何となく愛着も在る。時には妙に乗ってみたくなる…

小樽駅…:夕刻(2020.05.30)

陽が落ちて「暗い…」という感じになって行くまでに、少々時間を要するような感じになっている時季だ…

↓小樽駅前を通り掛った…
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↑少しタクシーが並んでいる。駐輪スペースにスクーターが在る。スクーターが多目だった時間帯に停めたのだと思うが、何か変に目立つ場所に残っているかのように見えた…

最近の「事情」でやや静かな感ではあったが…小樽を多少散策してみた…好い時間を過ごすことが叶ったと思う。

<小樽商工會議所>=旧 小樽商工会議所(2020.05.30)

↓少し貫禄が在る古い建物に眼を留めた…
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↑多分、かなり長く現役で使われた経過が在るのだと思う。入口看板に在る<小樽商工會議所>という文字の向きが、昭和20年代以降の書式になっている…

↓辺りが白くやや背が高い板塀に囲われていて「整備工事中」という様相だったが、覗いている箇所は酷く雰囲気が在る…
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建物は1933(昭和8)年に建てられたという、嘗ては小樽商工会議所であった建物だ。聞けば、この建物は改装してホテルとして利用される計画なのだそうだ。昨今の“事情”の故か、開業予定時期を若干延期したらしい。いずれ、この建物を間近で眺めたい感だ…

733系電車…:小樽駅(2020.05.30)

↓右側の列車に乗って小樽駅に到着すると、左側に同じ型の車輌が停車中だった…何れも733系電車だ…
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↑左側の列車は札幌方面へ向かうということで待機中であった…

↓右側の列車も、左側の列車が発車して暫く経ってから、札幌方向へ折り返す列車となるようだった…
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最近の小樽駅…この733系電車がそれなりに頻繁に札幌方面との間を往復しているように見える…そして、この733系電車も少し前には「やや目新しい…」という感でもあったが、何時の間にか見慣れた感である。

<店支樽小行銀七十四第>=旧 第四十七銀行小樽支店(2020.05.30)

「多少暑い…」という程度で、夏を思わせる陽射しの中は心地好く散策も出来るというものだ。小樽の街に至り、少し街を歩き廻ってみた…

↓こんな看板が掲げられた古い建物に出くわした。
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↓通の向かい側から眺めたが、こういう建物だ…
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↓<店支樽小行銀七十四第>は古い書き方で、「第四十七銀行小樽支店」のことである。
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<第四十七銀行>は千葉県で起こり、その後富山県の企業家が権利を持つようになって富山を本店とし、1897(明治30)年から「株式会社 第四十七銀行」と称して営業していたのだという。この銀行を含む幾つかの銀行が、現在も富山に本店を構えて活動している北陸銀行の前身になっているそうだ…

↓<小樽支店>であったというこの建物が1936(昭和11)年に登場したものであるという。
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↑正面に円柱を据えてタイル貼りに…これは昭和の初め頃に流行った銀行の建物の様式であるという。2階建ての小さな建物ながら、なかなかに貫禄が在る…

こういう建物を眺めるのは愉しい!

<サロベツ>の到着…:稚内駅(2020.06.01)

夜の稚内駅に到着する特急列車<サロベツ>…列車が遅れてしまうと「到着時には日付が変わって…」という場合も在る…

この日は、士別駅で少し長い停車を余儀なくされたことから「到着時には日付が変わって…」という状況も在り得ると思っていた。

そんなことを思いながら乗車していて…存外に長く居眠りもしてしまっていたが、列車が北上して幌延辺りに至った頃に時計に眼を落すと…「ほんの少しの遅れ」という按配になっていた…

↓稚内到着は定刻より2分程遅れてという具合で、日付は変わらなかった…
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↓後尾寄りの3号車から下車して、先頭の1号車の側、改札口の少し前で振り返ってみた。
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↑「ここまで運んでくれて、ありがとう!」という気分だ…

午後8時過ぎに旭川を出て、日付が変わる手前で稚内に着くという<サロベツ>…何かで「初めて稚内へ…」という乗客にはやや利用し悪いかもしれない。が、「用事を足して、用が済んだ後に稚内へ引揚げる」という場合にはこれも好い。最近は気に入っていて、所用で出る場合に引揚げる際にはこの「夜の列車」を利用している。

が…「最近の“事情”で利用者が減少してしまっている状況を受け、一部列車を減便」の影響を被る羽目に陥ってしまった。6月14日から実施らしいが、この気に入っている「夜の列車」が運休になってしまう…旭川・札幌間のように列車本数が多い区間ではない!稚内・旭川間は特急列車が1日に3往復で、それを2往復にしてしまう訳だ…

↓また乗車する機会が在るか?そんなことを思い、何か酷く「名残惜しい」という気分で振り返り、駅を出た…
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<サロベツ>…:士別駅(2020.06.01)

旭川・稚内間の特急列車に関しては、「一寸、ホームに出て外の空気に触れて…」という程度の停車はしないのが通例だ。大概は「乗降が済み次第、直ぐに発車」である。

↓が、この時は士別駅で10分間程度停車した…
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士別駅では、北上中の特急列車と南下中の特急列車が擦違うというようになっている。宗谷線は「単線」なので、駅に停車中に軌道を譲り合うということになる。

↓南下中の列車は「鹿に衝突?」という状況になって、少し点検をすべく緊急停車して遅れていたそうだ…遠くに灯りが見え始めた…
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↓間も無く出ると車内に戻ると、車内の様子が映り込んでいる車窓に、反対側の軌道を行く南下中の特急列車の様子が視えた…
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南下中の特急列車が停車すると直ちに北上中の列車は発車した…

丸型ポスト…:小樽・龍宮通(2020.05.30)

小樽駅から然程遠くない辺りに龍宮神社が在る。その龍宮神社辺りから運河や海の側とを結ぶ通が「龍宮通」と呼ばれている。

その龍宮通を、龍宮神社の側から運河の方向へ歩いてみた…

↓歩道に何となく佇むような感じで、少し年季も入っているように見えるポストが…何となく好い風情だと思った…
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↓朝の光に浮かび上がるような感じだった…
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出先の街で夜を明かし、朝から辺りを散策というようなことをしてみる。そういうことをするのが好きだ…

龍宮神社…(2020.05.31)

出先の街で夜を明かし、朝から辺りを散策…殊に好天の朝であれば、非常に心地好いものだ…

↓神社の社殿に掲げられている社名を記した額だが…額の縁に龍が飾られている…
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↓こういうような“ディーテール”に気付くと、何やら嬉しい感じになってしまう…
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かの榎本武揚が創建に携わったという龍宮神社は以前にも立ち寄っていたが、以前とは少し異なる時季の異なる時間帯に何となく立寄るというのは好いものだ。

↓早朝の境内は静かだった…
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↓社殿の脇に榎本武揚の像が佇む。神社の脇が低くなっていて、そこに鉄道の軌道が敷かれている。近くの小樽駅で車輛を入替える作業なのか、何となく回送列車が辺りに現れ、暫し間を置いて駅の側へ向かって行くという様子が見受けられた…
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↓その榎本武揚の揮毫を基に造ったモノが社殿の辺りに据えられている…
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↓なかなかに雰囲気が好い場所だと思った…
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龍宮神社は小樽駅にも近く、一寸寄ってみるには悪くないと思う…

旧 篠田倉庫:小樽運河(2020.05.30)

↓古い煉瓦の壁は貫禄が在る…
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↓小樽運河に沿って建っている、古い倉庫の建物で、運河の裏側の道路から視ている…
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↓小樽運河側から視ると、左側の倉庫群の左から3番目の建物に相当する…
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1925(大正14)年に築かれた倉庫で、柱や梁を木で造って外壁の煉瓦を積上げる「木骨煉瓦造」という、同規模の倉庫建築では少ない事例ということになる建物なのだそうだ。

↓この種の案内板は少し嬉しい…小樽では随分と視掛ける。古い建物が一定程度は大切にされている感の街だ…
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↓何となく眺め入ってしまった建物だった…
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こういう建物を眺めて、一寸歩き廻るのは心地好い…

丸型ポスト…:小樽運河周辺(2020.05.30)

↓小樽運河に程近い辺りで見掛けた…
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↓適当に年季が入っているように見える感じだった…
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↓偶々集配作業が行われていた…鍵を挿す箇所が在って、小さな戸が開き、そこから投函されている郵便物を出すようになっている…
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こういうポストのようなモノにも眼を向けながらふらりと歩き廻る好天の休日…悪くないものだ…

<黒田清隆之像>…(2020.05.30)

「少しばかり暑い…」と思いながらも、札幌駅辺りから南西側に進んで歩いた…

↓<大通公園>の西10丁目に至った…個人的には「そう言えば、余り近くを通らない…」という感じの場所である。銅像を眼に留めた…
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↓黒田清隆(1840-1900)の像だ。「北海道100年」を間近に控えた1967(昭和42)年に建立されたそうだ…
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薩摩出身の黒田清隆は幕末を駆け抜け、戊辰戦争に参加した後、北海道開拓に携わっている。後年には内閣総理大臣も務めた…

黒田清隆が開拓の仕事を手掛けた頃には想像すら難しかったと思われるようになった札幌を、銅像は見詰め続けていることになる。銅像が登場した頃からでも、既に半世紀が経ってしまっている…