小樽は海岸部の後背が丘陵―「山地」とする方が妥当か?―のようになっていて、その丘陵の側に街が拡がった経過を持っていて、坂道が多い…
小樽駅前の道を南小樽駅側へ進むと「小樽警察署・商大」というような案内標識が見受けられる坂道が在る。そこを少し上がる…
↓高台に在る小樽商科大学へ続くという坂道の途中、右側に少し奥まった広めな場所に通じる小路が在る。奥に少し個性的な建物が覗いている…

↓強い存在感を放つ、やや背が高い古そうな建物だ…

↓紛れも無く教会だ…

↓建物の中央部が尖塔のような形状で、頂上部に十字架が掲げられている…

これは1928(昭和3)年に起工し、1929(昭和4)年に完成した教会であるということだ…小樽では1882(明治15)年頃からカトリックが布教され、何度かの教会建設の経過の末にこの<富岡聖堂>が建てられたのだという。
↓入口の脇に聖母が祀られている場所が在った…

↓催事等の都合が無い限り、日中は聖堂内を随意に見学出来るようになっていた。「土足厳禁」なので、玄関で靴を脱ぎ、階段を上がると「カトリック!!」という雰囲気の聖堂の様子が見られた…

↓祭壇の脇に「耶蘇」の像が…

↓祭壇の逆側には「救主の御母」の像が…

像の下に各々「耶蘇」、「救主の御母」と書かれている。こういう辺りに、何か「少し古い時代のカトリックの…」というようなことも感じた…
↓なかなかに典雅で趣深い建物だ…一寸、気に入ってしまった…

今般…「これまで知らなかった」を偶々知り、一寸訪ねてみることにしたのだが…この<カトリック小樽教会富岡聖堂>に関しては、余り聞かないような気もする…
小樽には「小樽市指定歴史的建造物」というモノが色々と在って、歩き廻るのが意外に愉しい。最近「一寸ハマって…」という感でも在る。