改札口…:徳島駅(2020.08.01)

高松駅で特急列車に乗り、1時間10分弱で徳島駅に到着した。

随意に様々な列車を利用可能な<四国満喫きっぷスペシャル>を手にしているが、そういうモノを使う場合、列車で動いて下車する駅で「下車印」を駅員さんに御願いするのが常だ…

今般も徳島駅でその「下車印」を御願いした。駅名の小さなスタンプが券面に押される訳だ…

そういうことの後、何気なく改札口側を振り返った。そして首を傾げた…

↓大概、今般の<四国満喫きっぷスペシャル>や<青春18きっぷ>のようなモノを手にしていると、画の左側のような「有人の場所」を通る。が…徳島駅では「改札口に駅員さん」という状態だった…
01-08-2020 Tokushima (2)

徳島駅はICカード乗車券の利用可能エリアを外れているようだ。そして自動改札も入れていないと見受けられる。故に、下車する乗客が多めな列車の到着時には、画のように駅員さんが改札口に登場するのだ…

昔は…画のような感じで、半ば常時ということも在ったが、列車の到着時や出発時に改札口に駅員さんが現れるものだった。が…「自動改札+ICの機器が並び、脇に有人の場所」が寧ろ目立つようになっていると思う。だから、画のような状態を視て「あれ?」と首を傾げたのだった…

それにしても…何となく風情が在る風景だと思う。そして、駅員さんが女性というのも、何か「最近の傾向」という気がする…
posted by Charlie at 22:37Comment(0)徳島県

汗をかいた…:運行日誌(2020.08.01)

初めて足を踏み入れた地…高知に在る…

居酒屋で「高知らしい…」というようなモノを少々摘み、後は休むばかりである…

「眠たくなれば眠り…眼が開けば動き回り…草臥れれば動かない…」という程度なのが「所詮は“生物”」である人間の在り方のようにも思うのだが…こういうのを寧ろ「気儘な時間の過ごし方」とでも言うのかもしれない。が、「気儘な時間の過ごし方」というモノは「活き活きとしている」という自覚をもたらしてくれるのかもしれない。

前日は、振り返ると「酷く汗もかいた…」という程度に動き回っていて、善通寺、丸亀、高松で各々の文物に触れて愉しく過ごした。

「どうしようもないわたしが歩いてゐる」という種田山頭火の句が在るという。何時もこれを、殊に旅路では思い出してしまう。本来、この句は「何も残されていない救いようもない私がひたすら歩いている」という程度の意味で、「歩く以外に生きる術もない」と旅を続けた作者の想いが謳われた作品であるようだが…私が「どうしようもないわたしが歩いてゐる」という句を思い浮かべる際には、敢えて言うと「訳もなく動いて、自身が生きている、生かされている喜びのようなモノを感じ、心弾まずには居られない」ということと、「訳もなく、無計画に動き回る…愚か者の所業かもしれないが、それが愚かな行為なら、自身は愚か者で大いに結構!」というようなことを考えるのだ。

ストイックに<青春18きっぷ>に拘るのでもないが…行程の多くは<青春18きっぷ>に頼りながら稚内から高松に至った。(冷静に考えると、新千歳・神戸のフライトが「最大の移動距離」かも知れないが…搭乗している“時間”は2時間なので知れている…)各々の地域の“日常”に紛れ込みながら、「どうしようもないわたしが歩いてゐる」という気分で「辺りの普通な列車」に何となく揺られて方々を訪ねるのは心地好い…

そういう「心地好い」の他方、近年の鉄道は「主要都市間を結ぶ特急列車」に軸足が置かれている感である地域も見受けられ、<青春18きっぷ>の「普通列車のみ随意に乗降可能」というルールでは「やや…使い悪い?」も生じ得る。「普通列車の合間に、少し遠くへ向かう特急列車が運行」というのでもなく、「主要都市間の特急列車が運行されている隙間に普通列車が一寸動いている」というのが眼に留まる例が…増えているかもしれない?

「夏らしい!」という陽光の下に、様々な文物を擁する地域が連なる四国なのだが…高松に比較的近い辺りを除くと、「主要都市間を結ぶ特急列車」に軸足が置かれている感なのかもしれない。そう思っていれば…<四国満喫きっぷスペシャル>というモノに出くわした!

JR四国では、特急列車(自由席)や普通列車に「3日間随意に乗降可能」という切符を売っている。それと同じ内容だが、この7月から9月の期間、「週末が入る3日間」に関して、「3日間随意に乗降可能」という切符が8千円で売られているのだ!前日に高松駅でこれを確り入手しておいた…

この<四国満喫きっぷスペシャル>を手に高松駅へ向かう。汗をかきやすい状況…こういうことであれば、サッカーのロシア代表チームの関係者が身体を動かす場面で使う仕様であるという、ユジノサハリンスクで仕入れた、青系にロシアチームの<双頭の鷲>が胸に入った、「汗でも乾き易い」という化繊のTシャツが重宝する。それを着て出発だ…

朝7時5分には列車に乗り、高松から徳島へ向かった。徳島には朝8時14分に着いてしまった…辺りを少しばかり散策したが、朝早過ぎて「何となく動いていない…」という感の徳島で、やや興が乗らない…

そういう次第で朝9時には列車で移動…今度は穴吹駅に向かい、徳島県の内陸部、美馬市の脇町を訪ねた。往路は駅前からタクシー、復路は<美馬市営バス>と称するマイクロバスで駅とそことの間を往来である…

吉野川は古くは舟運に活用されたが、脇町は藍の商いと関連の舟運で栄えた経過が在る地域で、“うだつ”というモノを備えた立派な古い建物が集まっている地区だ。

そこから…阿波池田駅へ列車で移動し、乗換えて高知に至った…高知では路面電車を利用し、高知城を眺めに出た。高知城は天守閣の一部が工事中で「美しくない…」という感で残念だったが、古い姿をよく伝える、なかなかに興味深い場所であった…

<四国満喫きっぷスペシャル>は特急列車の自由席に乗車可能だが…高松・徳島間、徳島・穴吹間、穴吹・阿波池田間、阿波池田・高知間の、「本日の乗車区間」の全てが特急列車の自由席という結果になった。が、「特急が多数派、或いは多数派に視えた区間」であった訳だ…

好天に恵まれ、気温は30℃を超えていた…酷く汗はかいてしまった…とりあえず、2018年のW杯サッカーのロシア代表チームのレプリカユニフォームに着替えた…これもまた「汗でも乾き易い」という化繊のTシャツということになる。

「汗をかいた」とは、「努力をした」とか「仕事をした」という意味合いで用いる場合が在る表現だが…今日は、黙っていて物理的に汗をかいてしまった…暑かったのだ…

明日?仔細は明朝に考えることにしたい…

“うつぼ”のタタキ…(2020.08.01)

“うつぼ”?幼少の頃に親しんだ『仮面ライダー』の怪人に、ウツボをモチーフにしたモノが在ったような気がするが、何やらグロテスクな外観の魚だ…

ウツボは鋭い歯で、漁網を噛み切るようなことも仕出かすらしい。そういう意味で、高知の漁師の嫌われ者であった経過が在るという…しかし「食すると意外に?」ということになり、小骨が多く扱い悪いモノを何とかするノウハウも積み重ねられて「高知の名物」となっているのだそうだ…

↓その“うつぼ”をタタキにした一皿を、滞在している宿の近所で頂いてみた…
01-08-2020 at Kochi (9)
↑何やらグロテスクな外観の魚…初めて口にした人は、何を想ったのか?というようなことを想わないでもない…これまで、“うつぼ”というモノを頂いた記憶は無かった…

「高知の名物?」と、半ば「怖いモノ視たさ」に近い感覚で頼んだのだが…これが実に美味く、驚いた!!

所謂“青魚”を焼いたような、或いは“しめ鯖”か何かのような、脂身が多少在る白身の魚というような味わいで、薬味やタレと合わせて頂く感じだった…

初めて足を踏み入れた高知で、初めてのモノを頂いてみたこと…

↓滞在した宿に近かった、こういうような店に立寄って頂いたということを記憶に留めたい…
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本当に「(過ぎる程に)早くも!」なのだが…「また高知で、この“うつぼ”の料理を…」と願ってしまっている。今般はタタキを試したが、他の調理方法も色々と在るそうだ…

マダマダ各地には、これまで自身が知らなかった美味いモノが幾らでも在りそうだ…
posted by Charlie at 21:54Comment(0)高知県

「うだつ」…:徳島県美馬市の重要伝統的建造物群保存地区(2020.08.01)

「うだつが上がらない」という表現が時々耳目に触れる。「うだつが上らない」??それは「私のことだ!!」と戯れてみたいが…「地位・生活などがよくならない。ぱっとしない」という程度の意味だ。

ではその「うだつ」とは何か?

↓これがその「うだつ」という代物である。
01-08-2020 Wakimachi, Mima City, Tokushima pref (4)
↑軒の両端に小さな壁が設えられている。屋根の両端を高くすることにより、隣家からの火災延焼を防ぐように設計された防火用の“そで壁”のことを「うだつ」と呼ぶのだ…

↓各々に色々な飾りを施した「うだつ」が設えられた建物が並んでいるという地区が在るのだ…
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↓こういうような調子で、「うだつ」が連なっている…
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徳島県の西側の内陸部、美馬市の脇町にこういう「うだつ」を備えた古い建物が集まっている地区が在って「重要伝統的建造物群保存地区」ということになっており、<うだつの町並み>と呼び習わされている。

↓この<うだつの町並み>に至り、「上ばかり視て歩き廻る…」という妙な状態に陥ってしまっていた…
01-08-2020 Wakimachi, Mima City, Tokushima pref (21)

この脇町の辺りでは、特産品となって行った藍を扱う商いが盛んで、吉野川の舟運でそうしたモノが運ばれ、辺りは非常に栄えた。大正時代に至って鉄道が開通し、次第に藍の商いも他の染色の台頭で勢いを失い、この辺りの古い町並みは残されてしまった訳だ。

↓それにしても見事だ…
01-08-2020 Wakimachi, Mima City, Tokushima pref (28)

徳島駅から内陸部に延び、阿波池田駅に至る徳島線の、阿波池田駅より少し内陸の辺りに穴吹駅が在る。その穴吹駅から概ね2.5㎞程度の場所がこの地区だ…涼しい時季なら歩いてしまったかもしれないが…「夏らしい!」という感で、酷く汗もかいた今般は、往路はタクシー、復路はバスで動いた。

↓飾りも別注で、こういうモノを設えるのは相当に資金が必要であったと想像する…
01-08-2020 Wakimachi, Mima City, Tokushima pref (30)

こういう「古い町並み」を訪ねるのは一寸面白い…自身は「“新興住宅地”の育ち」であるためか、「古い町並み」には憧れのようなモノを持っているかもしれない…

<202>:はりまや橋停留所:高知の路面電車(2020.08.01)

高知に至り、「高知城を訪ねてみよう」と思い付いた。

高知駅のバスターミナルに、路面電車も手掛けている<とさでん>の窓口が在り、500円の1日乗車券が求められる。それを利用した…

↓高知駅前停留所からはりまや橋停留所に電車が至った…
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はりまや橋停留所は、南北に延びる軌道と、東西に延びる軌道とが交差している。停留所は、北から南の運行を利用する4番、南から北の運行を利用する3番、東から西への運行を利用する2番、西から東への運行を利用する1番と「4箇所」を使い分けて乗換える感じだ…

それにしても「古色蒼然?」という電車が「高知で乗車した初めてのモノ」という型だったのだが、200形というのは1950(昭和25)年に初登場した車輛ということだ…何となく面白い…
posted by Charlie at 19:00Comment(0)高知県

遠景…:丸亀城(2020.07.31)

本州側から鉄道で四国へ向かうには、岡山駅から児島駅への経路を経る<快速マリンライナー>で瀬戸大橋を渡るのが好い…他に四国の何箇所かと岡山とを結ぶ特急列車も在るようだが…

<快速マリンライナー>は四国に上陸してから坂出駅に停まる。JR四国では「上り列車」と案内しているようだが、岡山を発つ「高松行」は東へ向かう。西へ向かう場合は、坂出駅で、JR四国では「下り列車」と案内している列車に乗換える。

この「下り列車」というモノに乗車して、停車駅の周辺等で車窓からの景色を眺める。坂出駅を出て丸亀駅に進入する際、丸亀駅のやや東方ということになるのであろうが「アレは?!」という眺めに出くわして驚かされた。最初に立寄った善通寺の後、改めて丸亀に立寄り、「アレは?!」を少し近くで眺めてみることにした…

↓こういうような様子が、少しだけ遠くからではあるが、列車の窓から視えていた…何か「小高い丘を悉く石垣で固めている?その上に小さな建物?城の天守閣?」という具合なのだ…
31-07-2020 Marugame Castle vol02 (1)

↓陽射しが「(正直なところ)少しキツい?」とも思いながら、丸亀駅から歩けば、丸亀市役所の辺りの緑地からこういう具合に丸亀城が視えている…
31-07-2020 Marugame Castle vol01 (1)

紛れもなく「日本の近世城郭の石垣」ということではあろうが…何やら「小高い丘を悉く石垣で固めている?」という感で、「遠い国の文明の遺跡?」というような雰囲気さえ感じてしまった。

↓もう少々寄ってみればこういう感じに視える…
31-07-2020 Marugame Castle vol01 (2)

↓一頻り城の域内を歩き廻り、丸亀駅へ引揚げようと振り返ったが…何か「温暖な地域」と感じさせる木が茂っている向こうで、石垣が独特な存在感を放っていた…
31-07-2020 Marugame Castle vol02 (22)

地図で視れば、面積が然程大きくない感の街が幾つも連なっている香川県ではあるが、「各々の伝統」が重ねられた地域が連なり、「一寸動き回ると、様々な文物に出くわす…」という感が面白いと思った。

それにしてもこの「遠い国の文明の遺跡?」というような雰囲気さえ感じた丸亀城の石垣は迫力が在った…
posted by Charlie at 03:16Comment(0)香川県