↓美しい独特な感じのボトルに収まったウィスキーを入手した…
↑「実に好い感じだ…」と暫し眺め入ってしまった…
↓ボトルネックに<ケンタッキー・ストレイト・バーボン・ウィスキー>と刻まれた帯状のモノが巻かれて、そこに何やら札のようなモノが付されていた。それを取り外してみた…
細かい文字で小さな紙に刷り込まれている英文…一寸見てみた…
末尾に何方かがペンで書いた、署名のような人名が在る。ブレント・エリオット氏…「マスター・ディスティラー」と在るので、蒸留所の製造責任者ということになる。
綴られているのがこのブレント・エリオット氏のメッセージだ…
“手に取って頂いているボトルは<フォアローゼス>だけが有する独自の物語を背景としているモノです。<フォアローゼス>だけが、2つの材料配合比率を基礎に10通りに及ぶ各々異なるバーボンウィスキーのレシピによる蒸留を行ったモノを5年間以上熟成させて使用しています。御手元の製品である<シングルバレル>に向けては、私自身が同じレシピによる樽から、慎重に、厳格に使用する酒を手作業で選び出しています。アプリコットやピーチの芳香が絶妙なバランスで組み合わさった、オーク樽の中で生まれた香料やキャラメルのようでもある要素が添えられた、フルーツのようで繊細な味わいに御気付き頂けることでしょう。各々の樽からは180本のボトルに詰める酒を用意出来るのですが、弊社倉庫の「何処に在る、どの樽」を明確に指定し、その旨をラベルに手書きして書き添えるようにしています。この、栄えある賞の受賞経過も在る<シングルバレル>を御愉しみ頂く時、最初は滑らかで蕩けるような感で、次第に柔らかく繊細な味わいが拡がるということに御気付き頂けることでしょう。本品を御愉しみ頂けることを期します。”(拙訳)
というようなことが綴られている…
↓こういうモノは…製造に携わった方達の熱い想いが籠っていることは疑い無く、本品のようなメッセージカードが添えられている場合も見受けられるが…それはそれとして、「先ず試飲!」というものである…
<ケンタッキー・ストレイト・バーボン・ウィスキー>と在ったが、<バーボン>を名乗ることが可能とされているのは、米国のケンタッキー州で製造されている、一定の基準に則ったウィスキーだけである…<フォアローゼス>もその一つだ。
<フォアローゼス>は様々なタイプの原酒を用意して、それをブレンドして安定した良質なウィスキーを造っていて、日本を含む米国外への輸出を盛んに行っているようだ。その幾つかのタイプの原酒の中から、蒸留所の責任者が樽を選び、「その単一の樽の酒だけ」をボトルに詰めて売っているのが<シングルバレル>という訳だ。故に…別な機会に別なボトルを手にして試飲するなら、多分「少し…違う?」ということも在り得る訳だ。
そう思うと、芳香を放った眼前のウィスキーが酷く愛おしい存在のように思えた。「ブレント・エリオット殿…忝い…貴殿の銘酒を謹んで…」と愛用のタンブラーに注いだストレートを頂いた。
なるほど「バーボン!!」である。概ね50度ということのようだが、この種のモノ、ウィスキーのような酒に関しては度数の強さは然程気にならない。ウィスキーが有する個性的な味が「ジワリ…」と拡がるのが好いのだ…
↓「非常に手が掛かる…」というのがウィスキー造りであろうが、そうやって出来上がるモノを「生!!」で送り届けて頂いたという感だ…
↓今般は<RS 81 2L>と整理されていた樽の酒が手元のボトルに収まっていた訳だ…
↓「佳いウィスキー」と「好い出会い」が叶ったと思う…
注意すべきは…ガブガブと急いで空けてしまわないことだ…(苦笑)