<はやぶさ>…:仙台駅(2020.12.18)

↓仙台駅の新幹線ホームに列車が現れた…
18-12-2020 Train trip (14)

↓次第に減速する…
18-12-2020 Train trip (15)

↓E5系の特徴的な先頭車の姿が視えた…
18-12-2020 Train trip (16)

↓全車輛が「指定席」である旨、繰り返し案内放送が車内に流れていた…
18-12-2020 Train trip (17)

盛岡で秋田から来る<こまち>を連結し、計17輛を連ねて走る列車だ…仙台を出ると大宮、上野、東京の順で停車する。要は、仙台以南は首都圏のみの停車になってしまう…

長い道程…:運行日誌(2020.12.18)

「小さ目で安価…」という部屋の宿が存外に好きなのだが…そういうタイプの場所に在る…随分と長い距離を移動したことになる…

フェリー船内で日付が変わったことを知った。夜に出航し、朝に到着する船なので当然のことであろうが…眠気に抗わずに早めに休み、気付けば日付が変わっていたという状況だったのだ。

全長192.5m、幅27m、総トン数13,694トンというフェリー<きたかみ>に乗船した。2019年1月に就航したそうで、マダマダ新しい感じの船だ。10,880馬力のエンジンを2基搭載し、最大速24ノットという性能であるという。通常は概ね20ノット程度で航行しているのだという。

フェリー<きたかみ>は名古屋港を母港としているようではあるが、専ら苫小牧・仙台間の「夜行」の航路で運用されているようだ。苫小牧・仙台間は概ね300海里、約560㎞であるという。20ノットは時速40㎞程度なので、15時間の航海ということになる。(国境を越える稚内・コルサコフ間の概ね3倍もの長さだ…)

苫小牧駅から250円の路線バス、約15分程度でフェリーターミナルに着けば巨大な船体が視えた。ターミナルで手続をして、乗船開始を待つ。午後7時出航の船に、午後5時半から乗船出来るようになっている。

乗船すれば、大浴場―250円のハンドタオルを求めて使った…―を利用し、夕食―バイキング方式のモノで、食券を求めて船内レストランを利用する…―を愉しむ。そうしていた間に出航だ。苫小牧駅のコンビニで求めたウイスキーを一寸呑み、暗い苫小牧港を船が存外なスピードで離れる様を眺めていた。そうやって出航する様子を視て、後は<エコノミーシングル>と名付けられた船室で休み、時折は適当に船内を歩き廻って過ごすという訳だ。

昨年、横浜駅・出雲市駅間で<サンライズ出雲>という夜行列車の個室寝台に乗車した。フェリー<きたかみ>の<エコノミーシングル>は、あの夜行列車の個室寝台のような設えだと思うが、アレよりもゆったりしている。安価な、細長い「寝るだけ…」という部屋の宿泊施設が、そのまま海上を移動しているかのようだ。勿論、船内には様々な場所が在る訳で、他がどういう具合かは経験していないが…

海の状況が普通に平穏なのだと思うが、列車に乗っているのと大差が無い感じで然程「揺れ」も気にならない。

そして朝の時間帯を迎えた…

苫小牧から仙台へ南下している場合、右側が奥州の山河で西に相当し、左側が大洋で東に相当する。午前6時を少し過ぎた辺りで東の大洋の側が明るくなって来た。低空にやや雲が多目であったが、雲の隙間に朝陽が上ったのは午前6時45分をやや過ぎた辺りだった…

その朝の様子は、甲板に出る、中に入るを繰り返しながら眺めていた。大洋が明るくなり、奥州の山河から夜が拭われる…そんな様子が好かったが、流石に洋上の風は冷たく、身体に些か刺さる感は否定し得なかった…

仙台には定刻の10時よりも些か早い程度で順調に到着した。仙台周辺は若干の雪に見舞われた経過が在ったと見受けられた…

その後、仙台駅へ向かうバスに乗車し、途中の中野栄駅で下りた。そこからは本塩釜駅へ列車で移動した。鹽竈神社(しおがまじんじゃ)を訪ねてみたかったのだ。

鹽竈神社は、長くやや急な石段の本参道から入って、東参道側から出て来るという形で訪ねてみた。「陸奥国一之宮」という由緒を誇る社である。なかなかに貫禄が在った…

好天な中で鹽竈神社を訪ねて満足し、仙台駅へ移動した。仙台駅では「ここから如何する?」と考えた…

その結果、「とりあえず大阪へ…」と思い立ち、大阪で滞在する宿をネットで予約し、新幹線の列車を2本乗り継いで新大阪駅へ出るということを思い付き、仙台駅の窓口で切符を求めてしまった…

2本の列車は何れも「速達性重視」という停車駅が少な目の列車である。何か「飛んでいるような…」という気はしたが、それでも軌道上を走行している訳である…

<はやぶさ>と<のぞみ>という、JR東日本とJR東海とが各々「看板」のようにしている列車で仙台・東京・新大阪を一気に駆け、新大阪駅から大阪駅に出て、大阪環状線で大正駅に向かい、宿に入ったのだ…

大正駅の辺り…以前に「沖縄酒場」という場所で食事を愉しんだ。再訪したいと強く希望していたが、無事に再訪が叶って“沖縄そば”を確り頂いた…

結局…「空路」を利用せず、鉄道と海路とで稚内から大阪に到達してしまった…妙なことを仕出かしたものだ…