エチオピア・ゴティティ…:<STANDARD COFFEE LAB.>(2020.12.29)

「札幌で少々時間が在れば…」と訪ねることを期していたカフェが在った…

些か失礼ながら…間違いなく少し前に訪れていて、場所も店構えも確り記憶していながら「店名が思い出せない…」という場合が生じてしまう…

少し前に訪れていた時の様子を想い起すと、どうやら「店名を気に掛けずに、場所と店構えを記憶に留め、珈琲を愉しんだ」という様子であったようだ…

↓「札幌のカフェ…北海道!」という風情溢れるような雰囲気だった…今朝の開店から程無くというようなタイミングで立寄ることが叶った…
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↑とりあえず「COFFEE & WINE」と大書されていて、それを記憶に留めるので、店名が記憶に残り悪かったということに想いが巡った…

↓立寄って、珈琲を一杯頂くことにした…
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↓椅子の背に“膝掛”に使えるモノも用意されていた。寒い日に、こういう場所に一寸寄って美味い珈琲を温かい感じで頂く…実に好いかもしれない…
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↓「あの…妙なことを伺いますが…」と店員さんに訊ねてみれば、<STANDARD COFFEE LAB.>(スタンダードコーヒーラブ)というそうだ…
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↑色々なブレンドや、御薦めのシングルビーンズを愉しむことが出来る。エスプレッソ系統の様々なモノも出しているようだ。

↓<エチオピア・ゴティティ>という豆で一杯淹れて頂いた…
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↑ワイングラスのような形状で、芳香が立ち込めるようになっているカップで珈琲を供してくれた…

<エチオピア・ゴティティ>は「苦味以外の諸々な珈琲の味の諸要素」が複雑に交じり合ったような感じであると思った。「エチオピア」とでも聞けば思い出すモカ・イルガチェフの主要産地よりも南側の農園のモノであるらしい…

「こだわりの一杯」をお洒落な店内で…なかなかに好い。そして豆の販売もやっている。

↓珈琲を頂いた後、少し経ってから「そうだ!」と思い付いて再度この店に寄り、拙宅へ持ち帰ろうと<エチオピア・ゴティティ>という豆を100g求めてしまった…
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↓そして確り見付けておいた…
>> STANDARD COFFEE LAB. のウェブサイト

こういうような「好い場所」が増えるのは歓迎すべきことだ…

五重塔…:醍醐寺(2020.12.22)

↓五重塔…「冬の朝の光」というような中に浮かび上がる姿を見上げ、「美しい…」と素直に思った。
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↓よく見れば、木材が複雑に組み合わさっているようだが、光の加減により、角度を変えながら眺めていると「視る瞬間毎に表情が変わる」かのようであった…
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この五重塔は931(承平元)年に、前年に崩御した醍醐天皇の慰霊という趣旨で発願されたが、諸事情で工事が滞るなどしてしまい、20年を経て951(天暦5)年に完成したのだという。頂上なでの高さが38mにもなるというが、相輪(塔の頂上部分の金具)が全体の3割にもなる12mにも及ぶ、少し特徴的な姿になっている。

戦禍で伽藍が焼けた経過の中、五重塔は残り続けている。1586(天正13)年の地震で大きな被害を受け、豊臣秀吉の支援で1597(慶長3)年に修理が完成した。時代が大きく下り、1950(昭和25)年には<ジェーン台風>で被害を受けてしまったが、1960(昭和35)年に修理が完成している。

結局、この五重塔は「平安時代の木造の塔」が修理を重ねて現在まで受継がれているという貴重な存在で、「京都最古の木造建造物」ということにもなる訳だ…

↓平安時代から、西暦の年号が“三桁”であった時代から受継がれているということだが…それはそれとして、他の塔とは少し違うような形状が、何か美しいと思った…
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「記憶に留めたい…」という感の五重塔である。

金堂…:醍醐寺(2020.12.22)

醍醐寺は、あの「電車の内装が施された大きなエレベーター??」というような地下鉄東西線の醍醐駅から少し歩いた辺りに在る。

何時の間にか年月が経っていたが、一度立寄ってみたことも在ったと、曖昧な記憶を辿って訪ねてみた…

↓「こんな様子だったか?」、「こういうモノが在ったか?」、「あの道路の感じが記憶に?」等とブツブツ言いながら歩めば、寺域の入口辺りの総門に至った…
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醍醐寺の本尊は薬師如来であるという。

↓その薬師如来が祀られている金堂である…
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醍醐寺は、戦国時代には戦禍で荒廃してしまっていたが、かの豊臣秀吉が再興を手掛けている…この金堂は、紀州の建物を移築したという経過が在るそうだ。紀州での時間経過が在って改修の手が入っているモノが、1598年から1600年というような時期に現在地への移築工事が行われていることにより、その時代のモノも更に交っているのだという。

そういう建物の経過は後から確かめたことだが…この金堂の薬師如来を確りとゆっくり眺め、参拝して来た…

中京郵便局(なかぎょうゆうびんきょく)…(2020.12.22)

老舗喫茶店の朝食を愉しんだ後、その辺り、三条通を少し歩いた…

↓出くわした建物に眼を奪われて見上げてしまった…
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↓郵便局?それも現役で使用されていると見受けられる、現在の会社のマークも掲出されている…
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中京郵便局(なかぎょうゆうびんきょく)というそうだ。京都市が「歴史的界隈景観地区」に指定している三条通ではよく知られている建物であるそうだ。

建物は1902(明治35)年のものであるそうだ…1973(昭和48)年に改築の計画が持ち上がり、翌年には取り壊すことが決まったが、反対運動が起こって「外壁をそのままに、中を改造、新築する」という、所謂「ファサード保存」ということになったという。この「ファサード保存」というやり方の事例としては、国内で最初の事例になるらしい…

古風な建物に現在の会社のマークが掲出されていて、少し注目したが、現在でも普通に使われている訳だ…

↓狭い通なので、少し離れて建物全体の感じが視えた…
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1970年代であれ、現在であれ、この建物以上に趣深い建物というのは、簡単には建てられないのではないかというようなことも思った…こういう建物に出くわす散策というのは非常に愉しい…