音威子府駅にて…(2021.05.18)

何年か前までは「朝の音威子府駅(おといねっぷえき)」という場所に「独特な魅力」が溢れていたことが忘れられない。

「朝の音威子府駅」と言えば…稚内から南下する普通列車が到着して延々と停車していて、そこに旭川から北上する列車が到着して少し長く停車し、両列車の脇に稚内から札幌を目指す特急列車が着いて直ぐに南下の続きで、その後は北上する普通列車、南下する普通列車の順に発車していた。少し以前の雰囲気を強く懐かしむ場合も在る…

そういう風情が酷く気に入っていたのだったが、近年はもっと「淡泊…」な感じだ。稚内から南下する普通列車は、音威子府駅に着いてから然程長く留まらずに発車し、美深駅に至って漸く北上する列車と行違うというようになった。そして南下する普通列車は名寄駅まで特急列車とは出くわさない…北上する列車については、音威子府駅の少し南、音威子府村と美深町の境目の美深町寄りに在る豊清水信号所で特急列車と行違う…

早朝の旭川駅で気に入っている普通列車に乗車の都度、名状し悪い「寂しさ」のようなモノを覚える事を禁じ得ない…

↓というようには思うが、音威子府駅では北上する列車が3分間程停車する…
18-05-2021 on a trip between Asahikawa and Wakkanai vol01 (39)
↑こうしてホームに瞬時出て、外気に触れて身体を伸ばす…

旭川・稚内間の普通列車での移動は、やや時間は要するが、「途中で適当に息を抜く」とか「車中で居眠り…」というようなことを思えば、寧ろ「適度にゆったりとした移動…」という程度にも思える。

こういうような音威子府駅の雰囲気…今後は如何いう具合になって行くのであろうか?

美深駅にて…(2021.05.18)

「列車行き違いのため停車中です」と、運転士さんがマイクで言う…

↓確かに行き違いの列車が現れた…
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名寄駅のやや北、美深駅である…

↓乗車中の列車は北上しているが、行き違いの列車は南下中だ。そして思ったのは、現在が復路なので「往路に乗っていた列車」がここに現れた行き違いの列車と同じように走っていたということだ…
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「単線区間」での「行き違い」は、こういう駅のような場所で行うのが定石だ。往路で乗っていた列車でも「美深で北上中の列車が…」と思っていたが…

少しだけ興味深い…

名寄駅にて…(2021.05.18)

早朝の旭川駅を発つ普通列車に乗車し、名寄駅に至ると「段落?」というように感じる…稚内駅を目指す長めな行程の「3分の1」程度ということになるとは思うのだが…

↓10分間弱ということになるか…名寄駅で列車は少し長目に停車するので、ホームに出て身体を伸ばしてみるなどする…
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「平日」に早朝の旭川駅を発つ普通列車に乗車する場合、旭川・名寄間では「通学の高校生」が非常に目立つ。本当に「地元の若者の日常に“旅のおっちゃん”が紛れ込む」という気分で乗車している感じになる。

「通学の高校生」の様子?仲の好い者や気の合う者や、何か用が在る同士で話しているか、参考書や文庫本や手製の勉強ノートを視ているか、さもなければ「スマホ」だ。他地域ではあるが、学生による投稿文芸で「スマホを忘れた日 初めて観た車窓」というのが在って酷く記憶に残っているのだが…最近は「通学の高校生」と見受けられる(制服または学校の名が入ったジャージ着用の場合が多い)若い人達の多数派は「スマホ」だ。これはそのくらいの若い人達に限ったことでもないようだが…

早朝の旭川駅を発った後、陽が高くなって行くに連れて天候が好くなって行った日だった。名寄駅にこうして停車しているキハ54…気に入っている眺めだ。
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↓名寄駅では、こういう具合に早朝の旭川駅では2輛で現れた列車の後ろ側を切り離す作業が行われる。このために名寄駅の停車は長目なのだ…
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途中の士別駅や、この名寄駅で「通学の高校生」の多くが下車するのだが、この名寄駅以北に関しては、乗客が少ない場合が多い…故に1輛運行としている訳だ…

↓「更に北へ!!」という感…陣取っていた座席で発車を待つ…
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こういうような具合に「地元の日常に何となく紛れ込む」という移動も好きだ…

日出:稚内港北防波堤ドーム…(2021.05.15)

出掛けるために早朝の稚内駅へ向かう更に以前だった…

↓「悪くない天候…」と少しだけ戸外に出た…
15-05-2021 early morning (2)

↓朝陽!?
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↓<X100F>の「35㎜相当画角」では、稚内港北防波堤ドームと朝陽とが1枚の画に収まり悪い感じになって来ている…日が長い時季、朝陽は画で言えば左の側にかなり寄った辺りから姿を覗かせる…
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こうして、朝陽を視た後に急いで引揚げ、早朝の稚内駅へ向かって列車に乗ったという土曜日だった…

稚内港北防波堤ドーム…(2021.05.19)

「月曜日の(恒例化している)所用」を軸に土曜日から火曜日の時間を費やした。

火曜日の早朝、旭川駅を出る普通列車で引揚げて昼に着いた。何やら安堵感も在る午後ではあったが、「動き回った消耗のようなモノ(?)」も感じられていた。それを受けて「早目な時間帯に何時の間にか…」という流儀で火曜日に幕を下ろしてしまったのだった。

そこから迎えた水曜日。窓の辺りが明るいという様子に誘われ、<X100F>を提げて戸外に出た。

↓静かな海面を風が渡っているというような様子が見受けられた。
19-05-2021 early morning (1)
↑気温は15℃前後になっているが、風がやや冷たく強い感も否定し悪かった。何となく「風除け…」という意図で上着を引掛けて戸外に出たのだった。

↓天の雲も、何やら勢い良く流れているように視えた。
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↑天の様が刻々と変わり、変わって行く様が海面に撥ね返っているような感だ。

↓短い時間で随分と様子が移ろうようにも思った。
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↓ほんの少し明るさが増したような気がした…
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↓「鮮やかな朝…」という感だ。
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↓湖畔と見紛うような静かな海岸ながら、背中からやや冷たく強い風が当たった。その風は海面を渡っている…
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風が冷たくなったので直ぐに引揚げ、拙宅玄関前で時計に眼を落した。午前4時を少々過ぎたような辺りだった…それでもこんなに明るい?

現在、「日出時刻=03:58 日没時刻=19:00」であるそうだ。何時も佇む辺りで上る朝陽の姿が視えるのは、日出時刻の何分か後である。