「第2差閉」停留所にて…:礼文の路線バス(2021.07.22)

<北のカナリアパーク>で路線バスの情報が掲出されていた。時計に眼を落とせば、30分経つか経たないかという頃合いに、香深港フェリーターミナル辺りへ向かうバスが動いているらしい。

↓少し小高くなっている<北のカナリアパーク>から、10分まで要しない程度の時間、坂道を下りるとこういう場所に…
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↑稚内でも路線バスを運行している宗谷バスが礼文で路線バスを運行している。その停留所が在って、待合所も設けられていた。

↓脇にこういうような<北のカナリアパーク>関係の案内板も在った。
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↓一瞥して判り悪い程度に色々なバスの便が出ているが?
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↓この停留所を通るのは「香深~知床~香深」という運行系統である。結局、礼文島内の各路線が網羅された運行時刻表がそのまま掲示されていたという訳だ。
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↑運行便数は非常に少ない…

停留所は「第2差閉」または「第二差閉」とも書くようだが、「差閉」は「さしとじ」と読む。何となく思うのは、“知床”、“差閉”、“香深港フェリーターミナル”とバスが行き交っていて、“知床”と“差閉”との間に<北のカナリアパーク>を訪ねる利便を考えて「第2差閉」または「第二差閉」を新設したのではないかということだ。<北のカナリアパーク>にも極一部の路線バスが乗り入れるようだが、やや変な回り道になるかもしれない。そこでこの停留所な訳だ…

そんなことを想いながら、辺りを少々眺めてみるなどして、香深港へ向かうバスが現れるのを待っていた…

↓現れた…“知床”へ向かって行ったバスを見送ったが、そのバスが引き返して来たのだ…
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↓香深港フェリーターミナルで下車した際、乗ったバスを写真に収めた。因みに、「第2差閉」からフェリーターミナルまでの運賃は220円だった。とりあえず現金払だ。乗客の割合としては、来訪者の比率が高い感じがした。これは走った時間帯の故であろう。昼頃だったのだ…
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↑稚内でも路線バスを運行している宗谷バスが運行しているというが、稚内では全く見掛けない車輛だ。専ら礼文で動いているのであろう。礼文町のキャラクターである<あつもん>が描かれ「彩北の花の島 礼文島へようこそ!」というフレーズも在る。「観光バス」の様相だが、普通な路線バスである。古くはよく見掛けたような気がするが、進行方向に向かって前から後ろに2人掛の座席が並んでいるような内装だった。

このバスだが、後部の扉は開閉させなかった。開閉したのは運転士横の前側だけだ。前から整理券を取って奥へ進むように乗車し、下車時は運転士横の運賃箱に運賃を入れて下車するようになっている。「凄く昔の方式?」という感じだ…この辺りでは「後側から整理券を取って乗車し、前側で運賃を払って下車」が多いような気がしている。(地域や路線によっては「前側から乗込んで運賃を払い、後側から下車」という例も在る…)

こんな礼文の路線バス…機会が在れば、更に親しんでみたいような気がする。

<北のカナリアパーク>…(2021.07.22)

酷く汗をかきながら<桃岩展望台コース>を歩いてみて、桃岩の在る風景を愉しみ、少し知られたレブンウスユキソウを視ることも出来た。「思い付いてやって来て善かった!」と礼文島上陸を果たしたことへの感謝の念を伝えた“鎮守”の「御利益?」という程度にも思いながら歩を進めた。

↓その<桃岩展望台コース>の南側のゴールとされているのが知床という地区で、目印のバス停が道標に記されている。
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↑この道標の距離だが…「実際に歩くと、起債の距離より長くないか??」と常々思いながら進んでいた。

「一寸した遠足」というのが存外に好かったと、道標に在るゴールらしい知床のバス停を目指したのだが…

↓こんな道標が現れた…
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↓こういうような経路で<北のカナリアパーク>という場所に至るようになっているらしい。
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↓進んでみると、何やらこういうような場所に至り…
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↓こういう可愛らしい建物が在る広場に出た…
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この<麗端小学校岬分校>というモノだが、実在する小学校、或いはその分校ではない。実際の、この礼文島の南側の知床という集落等の児童が学ぶ小学校は、上記の道標の脇の看板写真に写っている2階建ての建物であるようだ。

この<麗端小学校岬分校>は『北のカナリアたち』という映画の撮影で使用されたセットで、建物を保存して辺りを整備して公園化したという場所である。

映画『北のカナリアたち』である。主人公は女性だ。北国の島の小さな小学校で教員を務めていて、島を去った経過が在り、年月を経てから契機が在って、小学校が在った島や周辺の街を訪ねて教え子達に再会し…というようなことで展開する物語なのだそうだ。(自身では観ていないのだが…)その作中、主人公の女性が子ども達と向き合う教員時代の場面等が、この建物で撮影されていたようだ。「木造(またはそういうように視える)で平屋の、小さな分校に使われているような感じの建物」に該当するモノが見当たらず、「思い切ってセットを作ってしまうのは?」ということになって、この建物が登場したらしい。

↓画の左側で、条件が好ければ利尻富士が視えるのだという。この場所は少し小高い場所で、実際に眺望は好さそうだ。
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↑結局、礼文島の地で利尻富士を望むことは叶わなかった。(船の上では利尻富士を望むことが叶ったが…)

↓上記の“小学校”のセットの手前辺りに、こんな看板を掲出した建物も在った。カフェになっている…
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↓歩いて火照った身体を冷やし、仄かな甘味を愉しもうとソフトクリームをここで求めた…
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辺りには少し広い駐車場や、色々な情報の掲示も見受けられる御手洗も在る。来訪者が寄り易い場所として整備が行き届いていた。

機会が在れば?ここに佇んで浮かぶ利尻富士を眺めてみたいものだ。

稚内港北防波堤ドーム…(2021.07.24)

↓例によっての「極々短い散策」なのだが、何となく「涼みに出る…」というような気分が色濃かった…
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湿っていて温い空気が居室内に滞る感だった。半袖Tシャツにジーンズ穿きで早朝の戸外を歩いて抵抗感は薄かった。微風が心地好い程度であった。

↓心地好い程度の微風は、滑らかな海面に何らの影響を及ぼすのでもない…
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↓短い間に少しずつ明るくなる…
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↓早朝時点で23℃や24℃というような、「前日日中の気温が下らない…」という感だった…
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↓解き放たれない光が拡散しているというような、何か微妙な様相だった…
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↓高めな天の雲が流れて少な目になった感だった…
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↓上る朝陽の姿は視え悪かった…
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こういう早朝の後、何か「酷く夏らしい…」という陽射しが眩しい様子が続き、或いは「当地では些か珍しい…」という30℃を伺うような、何やら暑い休日になっている…

<ダイヤモンドスペシャル>…(2021.07.23)

↓こういうモノを入手した…
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↑袋に「Since 1923」と在る。

1923(大正12)年ということだが?関東大震災が発生した年だ。そして稚内では、鉄道が延伸されたことを受けて、北海道と樺太を結ぶ連絡船ということになる<稚泊航路>(稚内と樺太の大泊との間の貨客航路)の運航が始まったころだ。殆ど100年前である…

↓これはその1923(大正12)年に起こった店の流れを汲む大阪の会社による珈琲豆なのだ…
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↑拙宅に残っている珈琲豆が少し少な目になった中で入手を図った。

明治期の後半から終わり頃、珈琲豆を仕入れて焙煎する、それを使って珈琲を淹れて提供するというような喫茶業界が成立、形成され始めたようで、大正期には各地の主な街で焙煎所等も姿を見せた。関東大震災で東京圏での新規事業等が起こし悪かった時期、大阪で起ったのが<ダイヤモンド珈琲店>であったそうだ。

1923(大正12)年に起こった店ということになると、大阪の業界でも草分け的な存在であって、存在感を示していたが戦時には色々と苦労をし、戦争末期の戦禍で焙煎所を失うような苦難も在ったという。戦後、珈琲豆の輸入がやり易くなった時期からまた小さな焙煎所を起し、そこから積み上げられた仕事が現在も続いているという訳だ。

↓「珈琲というモノの普及」ということ自体と共に歩んだブレンドという側面も在るようなモノで、好ましい意味で「“公約数”的な珈琲の味」というブレンドであると思った。苦さの周りに味の様々なモノが絡まるという感なのだ。
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これはなかなかに好ましいモノに出くわした感だ…

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