しめ鯖…モツ煮…名付けて<ジェットチキン>…(2021.11.24)

気温が一段階下がったという感で、些かの雪も交った一日だった。夕刻を迎え、御近所の御店へ立寄った…

↓しめ鯖…
24-11-2021 evening (1)

↓モツ煮…
24-11-2021 evening (3)

↓名付けて<ジェットチキン>…味を付けた鶏肉を串で焼く焼鳥である…
24-11-2021 evening (5)

こういう「馴染んだ何時もの感じ」で食事を摂る…何か「(出先からの)ささやかな安着祝い」という気分で寛ぐことが出来る…好い感じだ…

宿坊の居室…:高野山 金剛三昧院(2021.11.21)

初めて訪ねた折りに「何となく駆け抜けてしまった…」というように思うようになり、「ゆっくりと高野山を再訪」と思うに至ったのだが、そういう中で「宿坊に停めて頂くようにしてゆっくりしよう」と考えた。

「宿坊に泊まる」と言って、自身としては別段に特別なことも無い。知らない土地で宿を求めて予約するのと同じ要領で、宿泊予約の出来るウェブサイトを利用するというだけのことだ。

金剛三昧院に泊めて頂くことになった。金剛三昧院は「世界遺産」というモノの構成要素にも加えられている、多くの文化財を有する寺であるが、そういう文化財の間近に寝泊まりさせて頂くというのも一興だ。

↓「頼もう!!」という具合に金剛三昧院を訪ね、通された部屋がここである…
20-11-2021 X-Pro2 vol01 (139)
↑極々普通な和室で、何ら特別なことも無い。何か「寺の離れの一室に居候させて頂く」という雰囲気で、自身の感覚では「なかなかに好い居心地」という感だった。

多くの文化財を有する寺の「離れ…」というような場所だが、持っていたノートパソコンの電源を入れてみれば通信速度も遅くないWi-Fiが自由に使える感じで、大きな街の宿と何らの変わりも無い感だった。

↓そう思ってキョロキョロとしていれば、こんなモノが眼に留まった…そして些かの笑いも込み上げた。「未だ…普通に使っている?この種の電話機を…」と驚いた。
20-11-2021 X-Pro2 vol01 (141)
↑内線電話?外線通話も可能なのか?酷く古めかしい電話機が据えられていた…こういうようなモノ?余り使わなくなって久しいのではないだろうか?この種の電話機を一般家庭で使うとすれば、敢えて「アナログ接続」という具合にNTTに申出て、何やらの切替を有料で御願いしなければ通話出来ない筈だ…

こういうダイヤル式の電話機?一定の年代以下の方は「如何やって使う!?!?」ということになるように思う…

電話機は一寸笑ったが、それはそれである。「寺の離れの一室に居候させて頂く」という雰囲気は、何となく心地好い感じだった。引揚げて然程の時日も経たない中ながら、早くも「懐かしい…」という気分になっている。

早朝…:高野山 金剛三昧院(2021.11.21)

高野山を訪ねて宿坊に一泊…そんなことを思った。と言っても、特殊という程のことでもない。宿泊予約が出来るウェブサイトで見付けることが叶うのだ…

そんな訳でその宿坊の一つに御世話になることにした。<金剛三昧院>という場所だ。

宿坊というモノには色々と仕来りも在るのかもしれないが、金剛三昧院には「素泊まり」というプランが在って、何か「寺の離れに居候させて頂く」という感覚で滞在出来た。個人的には酷く好みに合った。そして朝6時半からの勤行に参加出来る。これはなかなかに興味深い経験で、一頻りの勤行を終えた後の講話も興味深いものだった。

↓その朝の勤行の少し前だった。泊まるようになっている場所の前から門を望んだ…
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↑この時季、「6時半」の少し前という時間帯は「微妙な明るさ」という具合で、何か独特な趣が在ると思う。

「1200年もの歴史を誇る高野山では相対的に新しい」とは、朝の勤行の後に講話ということで御話し頂いた名誉住職の言だが、“新しい”と言っても「八百数十年」の歴史を有するのが金剛三昧院である…

鎌倉時代の初め、夫である源頼朝や息子である源実朝を喪った北条政子が、その菩提を弔うべく開いた寺が金剛三昧院の起こりであるのだという。13世紀冒頭の出来事になる訳だ。

↓門を潜って直ぐの辺りだ。少し特徴的な塔が在る。
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↓優美な多宝塔である…
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↑これが源頼朝と源実朝の菩提を弔おうと北条政子が施主になって建立させたとされる建物で、現存するこの種の多宝塔としては、大津の石山寺に在るという多宝塔に次いで古い、「日本で二番目に古い」と謂われるモノであるそうだ。

金剛三昧院は、「表通」という感じの場所から少しだけ奥まった感じの場所に在る。それは「相対的に新しい」と言うべき事情で、奥側の空いている場所を利用したという起りの頃の事情がが在ったのかもしれない。が、「少し奥」であるが故に「火災のような事件に際しては「巻き込まれ悪かった」(火災による類焼が無かった)という面も在る。それ故に、現在では貴重であるこの多宝塔のようなモノが受継がれることとなった訳だ…

実際的には「少し奥」と言っても、「表通」的な感じの場所から歩いて5分か、それに満たない程度に脇の小路を進むというだけのことで、全然不便ではない。

↓そしてこれが庫裡である。寺の様々な活動に使われている建物で、夕刻から早朝は、人が近付くと感知して灯りが点く装置が据えられているようだった。装置は、泊まる場所の出入口にも在ったが…
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↓大木に注連縄を掛けて大切にしているという例が各地で見受けられるが、この金剛三昧院の境内にもその種の大きな杉が見受けられた…個人的にはこういうような巨木を眺めるのが凄く好きだ…
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↑「高野杉」と謂うようだが、高野山は古くからの杉木立が多く伝えられている地域でもある…

↓朝の勤行に際しては、こういう“護摩”に願いと氏名を書いて祈願料を添えて提出する…
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↓そうすると“御守”が授与される…
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「文化財」という建物、それも「世界遺産」というようなことになっているモノまで含む建物等を擁するという場所で「寺として」の「普通」な活動を継続するということには、一般の人が一寸想像し悪いような苦労も在るようだ。そして「豊かな山林の一隅」という立地であるが故に、鹿やムササビというような野生動物が「思いも掛けない被害…」のタネになってしまうような場合も在るという。そういう中でも、数百年に及ぶ法灯を受継ごうと関係者の努力が続いているのだ。

こういう場所で漠然と過ごす時間…何か凄く好い感じだ!!ここを離れて、地元へ引揚げて然程の時間は経たないのだが、早くも「また何時か御邪魔するのも好いかもしれない…」と懐かしくなっている…

<南無大師遍照金剛>…(2021.11.19)

「長袖Tシャツの上に長袖シャツ」というので按配が好かった中から、「半袖Tシャツの上に長袖シャツ」が程好いと思えるような場所に移動した。多少汗ばんだ。

↓替えとして持参のTシャツを引っ張り出した…
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「お遍路」関係のモノを扱っている通販で見掛けて「好い!」と思って入手して在ったのだ。

諡号1100年記念Tシャツ 光明真言 背文字入り お遍路Tシャツ 黒 南無大師遍照金剛 梵字 クイックドライ お遍路用品 お遍路グッズ




<南無大師遍照金剛>を背負うTシャツ…個人的に好む黒地のモノである…

↓正面はこういう具合だ…
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↑胸の梵字は弘法大師、弥勒菩薩を示す「ユ」であるようだ…

大阪の宿でこれを引っ張り出し、これを着て高野山を訪ねたのだった…

<火の帆>(HONOHO)…(2021.11.19)

↓こんなモノを求めてみた…
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関西空港へ出発しようと、新千歳空港で保安検査まで終えて、搭乗案内を待っている時だった。「何か飲物でも求めて“気に入っている場所”に入ってゆったりと…」と思い立った。売店を覗いて、これに眼を留めた…

↓北海道内で製造されているクラフトジンだ。
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比較的最近の登場らしい。後日に札幌駅構内の店で同じモノを見掛けたが、御店の方と言葉を交わしたところ「大変な人気商品!入れば直ぐに売切れて、再入荷に時間を要する…」という情況であるそうだ。

↓試飲してみた…
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↑何か…何処かの街のバーに据えられているカウンターのようにも視える画だが…新千歳空港の搭乗待合室の一隅である…

ジンは独特な香りが着いたスピリッツだ。その香りの刺激で好みが分かれるような感も在る。自身はジンも嫌いではない。

この<火の帆>(HONOHO)は、香りの刺激が穏やかであるように思った。美味い!ストレートで、或いはロックで呑んで愉しい感じかもしれない。

思わず試飲したが…そのまま中途半端になった瓶を持ち歩くのも鬱陶しい。100ml…空路の安全を期して、一気に干してしまった…

方々で、こういうような新しい酒が登場する。そういうモノに出会うのも愉しい。

稚内駅到着…(2021.11.23)

↓列車で目的地に着き、下車してから乗っていた車輛を振り返り、「ここまで運んでくれて、有難う…」という気分で車輛を眺めるのが好きだ。
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↑旭川駅から乗車した列車…未だ新しい<はまなす編成>だった。新しいので座席も新しい仕様で、乗心地は好いと思う。

今日については…旭川駅を発車した直ぐ後、鹿との衝突が発生したということで点検のためにやや長く停まった幌延の辺りの後という、極限られた時間しか記憶に無い。発車して間も無く居眠りに陥り、幌延の手前で気付いたという訳だ…「乗っていた」というよりも「積まれていた」という情況であったかもしれない…

↓改札口を出てから今一度振り返った…
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↑「始発駅」に戻ったという感だ…

11分程の延着だが、この後は折り返しの札幌行の列車として運用される訳だ…

着いてみた稚内だが、今般の旅に出る少し前の「寒く感じる日」という風情で、風が冷たかった。他方、未だ雪は積もっていないようだ…それでも「降れば雪…」という次元の気温帯に入っていると見受けられた。

<高野山 豊天商店>…(2021.11.23)

↓こういうモノを入手した…
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↑<根本大塔>を背中に負う感じだ…

↓正面はこういう感じだ…
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金剛峰寺を訪ねた折り、設けられている売店を眺めて眼に留まったのだ。見本が吊るされていて、希望のサイズ等を申し出ると奥から出してくれるという仕組みになっていた。自身で着用するサイズが確りと在ったので、早速に求めた。

このTシャツ…凄く気に入ったので早速に着用している。

※ 画そのものは札幌の宿で撮ったが、高野山の想い出に纏わるモノの画なので、記事は「和歌山県」のカテゴリに分類する。

<西塔>:金剛峯寺 壇上伽藍(2021.11.20)

↓壇上伽藍にはこういう塔も在る…
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<根本大塔>と「対になるモノ」として構想されたらしいが、<西塔>である。何処となく根来寺の大塔にも似ているように思った。

↓木陰のような辺りに射し込む光で、この<西塔>が浮かび上がるかのようで、暫し見入っていた。
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この種の建物に関しては、完成したモノが損なわれ、再建されるということが繰り返されて現在に受継がれているという側面も在る訳だが、西塔は5回の再建が伝えられ、現在のモノは1834(天保5)年に完成しているそうだ。自身の目線では「十分に古い…」というようにも思うが、色褪せた木造の感じが、何やら好いと思った。

実は…初めて高野山を訪ねた時、この<西塔>を視なかった…そういうのが色々と在って「是非!」という想いが強くなったという経過であった。

輝くような…:<根本大塔>:金剛峯寺 壇上伽藍(2021.11.20)

奥之院を歩いて廻った後、金剛峯寺側にバスで移動した。高野山を訪ねた日はなかなかの好天だった。

↓正しく「輝くように佇む大塔」という様子で見入っていた…
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↓この<根本大塔>が在る風景は、何か「高野山を象徴」という面も在るかも知れない。
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勿論、「弘法大師の魂の在処」という感でも在る奥之院は重要なのであろうが、「こういう建物がある場所…」ということで、この<根本大塔>が「象徴的…」と目されているというように思う。

↓最初に構想されてから長い歳月を経て完成した<根本大塔>は、損なわれる都度に再建されて現在に受継がれているということになる。辺りの他の建物と並ぶ様も美しいと思う。
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↓「午前中の光線」が壇上伽藍に降り注いでいたような感じ…これが凄く好かった!
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こんな様子や夕刻の様子は、本当に「忘れ難い光景」になっている。未だ「戻ったばかり」なのだが、早くも「また何時か…」というようにさえ思ってしまっている。

更に北上…=運行日誌(2021.11.23)

稚内に在る…短い旅だったが、戻った…

札幌の宿で迎えた朝は、自身にとっては「普通」な範疇、5時台に眼を開けて起き出した。

格別に素早いスタートが求められるのでもない。旭川駅から昼に出る列車に乗って稚内駅へと引揚げる段取りだ。間に合うように、本数が豊富な札幌・旭川間の列車に乗れば善いという話しだ。少し寛いで居られる。

前夕、大阪空港(伊丹)からのフライトで「強風の影響で新千歳空港に着陸出来ない場合…」と繰り返しアナウンスされていたが、昨夕から低気圧の影響が生じているらしい。JR北海道のウェブサイトを視れば、朝早くの時点で札幌・釧路間等で特急列車の運休が生じたようだ。他、荒天を見越した列車運転見合わせ区間も見受けられる。旭川以北に関してその種の情報は無い。

それでも昨夕はフライトが普通に運航されて無事に新千歳空港に下り、「新千歳空港駅に何となく着けば、大気の列車に乗って直ぐに出発」で想定どおりに札幌駅に至ることが叶った。更に満席のフライトながらも、事前に指定予約もしなかったのに、翼の少し後ろの窓側の席に乗ることまで出来た。色々な何かに感謝申上げたい情況だ。多分、そういうのは続くであろう。

そう思いながら、宿の朝食を摘まんだ。サラダと若干のおかずだが…少し前には「弁当方式」が専らだった宿の朝食だが、以前からの所謂「朝食バイキング」な感じも還って来ている。当然、後者を択んだ。実は意外に「宿の朝食の“朝食バイキング”」は好きだ。他方で、朝食提供前から動く場合や、食事が付かない素泊まり利用で宿泊というのも多い。今般、大阪は朝食提供前から動き始め、高野山は素泊まり、京都と札幌とは朝食を摂った。

朝9時半に札幌を出る列車に乗り、11時頃には旭川に着いた。何処からか?車中で居眠りに陥り、気付くと旭川だったのだ…

旭川で何となく本を求める等して昼食を確りと摂り、予定どおりの列車に乗車した。少しばかり身体が正直に反応しているのか、或いは「後は黙って乗っていれば稚内へ連れて行ってくれる」という安堵か、車中で直ぐに居眠りに陥ったようだ。「ようだ…」としたのは、列車が動き始めたという後、不意に気付くと幌延の辺りで、エゾシカと衝突してしまったようだと、停車して点検をしているという場面だったのだ。

そんなことで、列車が11分程度遅れたらしいが、稚内に無事に着いた。風は冷たく、気温が前日までより一段階低い感だが、積雪は見受けられない。概して天候に恵まれた感じな中での移動だったような気がする。

時にはこういうような時間の設け方、使い方も好い…

ステーキと日本酒と…:京都・七条(2021.11.22)

朝、動き始めた頃には既に小雨が交っていて、その雨は「しとしと…」と続き、延々と止まずに時折強くなる様相だった。と言って、動き回ることを完全に阻まれるという程度でもない。それでもかなり濡れてしまってはいた。

未だ見ぬ京都の文物は実に多い。それらの一部に触れて心動かされ、更に「濡れながら眺める、濡れている紅葉…」というモノを智積院の境内で愛でた頃には、所謂「昼食ピーク」を過ぎてしまっていた頃だった。宿で朝食に野菜と些かのおかずを摘まみ、休憩に立ち寄った喫茶店でサンドウィッチを少々摘まんだが、何やら「昼食への渇望」が沸き起こった。他方で七条駅から列車に乗って門真市駅を目指し、大阪モノレールで大阪空港(伊丹)へ行かなくてはならない予定の事も頭の中で少し大きな位置を占める。

↓そこで眼に留めたのはこういう黒板…
22-11-2021 X-Pro2 (60)
↑智積院から七条駅を目指す中、「もう一寸で駅か…」という辺りの店だった…

これを視て「ステーキのランチ♪」と思った。様子を伺うと、所謂「昼食ピーク」を過ぎてしまっていて店は空いていた。早速「所望致す!」と中に入れば店の方達が朗らかに迎えて下さった。

↓サラダが直ぐに供された…
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↓サラダを摘まんでいれば、メインが登場だ!
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良質な松阪牛の赤身肉…(伝手が在って、松阪から入るのだという…)素晴らしかった!!添えられた焼き野菜も佳かった!シイタケを焼いたモノが殊に好かった。そしてピクルスまでも佳かった!

食事に満足し、「慌ただしく動き回るまでもない…少々寛ごう…」と飲物を御願いして暫し寛ぐことにした。朝から雨に濡れながらずうっと歩き廻っていたので「そうしろ!」と「身体が意思に要求した」という感か?飲物を択んだ…

↓<美しい鴨川>という銘の純米酒…
22-11-2021 X-Pro2 (66)
↑京阪の軌道は鴨川に沿って伸びていて、七条駅の傍に鴨川が流れていて橋も架かっている…そんな場所で<美しい鴨川>という銘の純米酒…素敵だ!

↓「京都辺りの…普通な美味い酒!」という按配で好かった!
22-11-2021 X-Pro2 (68)
↑「少し有名な俳優の実家」としても知られる、京都の街中に在る酒造会社で醸しているモノであるそうだ…

何か…「京都よ…暫しの別れであるぞ…」と盃を傾けたような気分でもあったが…「ステーキを主とする、小さな店」の居心地が酷く好かった。

↓店はこんな外観…七条駅から七条通に出て、三十三間堂や智積院が在る東側へ進むと直ぐだ…
22-11-2021 X-Pro2 (70)

出先で「一寸記憶に留めなければ…」という場所に出くわすのは愉しい!

<霊寶館>…(2021.11.20)

↓実にさり気ない佇まいだ…
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本当に「路の脇」に上記の画のような感じで視える…

↓高野山に多く見受けられる寺院の一つのように見えるが、実はそうではない。
20-11-2021 X-Pro2 vol01 (116)

<霊寶館>と看板に在るが、寧ろ「霊宝館」と書く場合が多い。有名寺院に「宝物館」とか「宝物殿」というようなモノが見受けられるが、この<霊寶館>は高野山金剛峰寺のその種のモノに相当する。

↓1921年に高野山金剛峰寺に受継がれた素晴らしいモノを護り、受継ぐ目的で開かれた博物館ということになる。
20-11-2021 X-Pro2 vol01 (117)

2021年は「<霊寶館>100年」ということになる。4期に分けて数々の名品を展示する催しが行われていた…拝見し、何やら感銘を受けた…所謂“仏教美術”の精髄という感で、ふらりと立寄って展示に触れて心揺さぶられた…多数の収蔵品を順次展示、或いは常設的に展示と幾つかの展示場所が設けられている様子だった。

↓確りと図録も入手してしまった…
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過ぎる程に精力的に歩いたような他方で、現在にまで受継がれている優れたモノにゆったりと触れることが叶った今般の旅は非常に善かった…「北海道の奥」と言わず、関西に在ってさえも高野山は些か訪ね悪いのかもしれないが、この<霊寶館>は本当に「訪ねて見学する価値が高い」と思う。多くの皆さんに御薦めしたい場所だ…

※図録の画は札幌で撮っているが、高野山での<霊寶館>との出会いに関する記事なので、記事は「和歌山県」のカテゴリに入れる…

<和歌山県警察橋本警察署高野幹部交番>…(2021.11.20)

高野山駅と各所との間を結ぶバスの停留所の一つに「高野警察前」というモノが在る。

この「高野警察前」と初めて聞いた時に「“高野警察”とは?」と思った。随分と昔に『西部警察』というテレビドラマが在って、“西部署”という警察署の刑事達が「そこまでやる??」というアクションで活躍するドラマだったが…“高野警察”というのも、何かその種のテレビドラマの題名のような命名だと思った。

↓件のバス停の前にこういう建物が見受けられる…
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↑酷く趣深い建物だが、よく見ると「警察」の紋章が建物に掲げられている。

↓入口が視える辺りに近付いた…
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↑<和歌山県警察橋本警察署高野幹部交番>という正式名称が伺える呼称が掲げられていた。

日本の警察?都道府県毎に「〇〇県警察」を名乗る。東京都は「警視庁」を名乗る。その各県警の中で方々に警察署が配置される。そして各警察署の下に交番が設けられる。この原則は47都道府県の何処でも同じだ。

高野山を擁する高野町は、和歌山県警察橋本警察署の管轄地域である。橋本?山上に拡がる街から視れば麓の街ということになる。橋本・高野間は往来に時間も要することから出先の交番が設けられている。そして警察署に準じるような形で様々な業務を行うことから、階級の高い“幹部”の警察官を配置している。だから「幹部交番」と称しているのだ。敢えて「幹部交番」と号していなくても、階級の高い“幹部”の警察官を配置している交番は方々に、殊に大都市の繁華街等には見受けられるようだ。

高野山は静かであるようだが、それでも「警察が関わる仕事」は多岐に亘る筈で、この趣が在る建物も歴代関係者の間で受継がれて大切に使われているのであろう。そういう「社会を支える仕事に携わる皆さん」に対しては、気持ちの隅で何時も感謝の念を持っていたい…というようなことをこの「通称“高野警察”」の建物を視て思っていた。

北上…=運行日誌(2021.11.22)

札幌駅の傍、何度も利用している宿で寛いでいる。やや遅めな到着で、札幌駅に着いて戸外へ出てから、近くのセイコーマートに立寄って飲物等を求め、その足で宿に入って寛いでいる。何やら「長い一日」という感だ。

五条大宮の宿で朝を迎え、宿の朝食を少々頂いた。「朝食前から…」という程の動きをするまでもない日である。天候の塩梅も観ながら、散策を愉しみ、フライトに遅れないように大阪空港(伊丹)へ向けて、大阪モノレールへの乗換駅に至れば好い訳だ。

「五条大宮」とは、東西に延びる五条通と南北に延びる大宮通とが交差する辺りである。五条通を東へ進んでみることとした。東の烏丸通に至れば地下鉄の五条駅が在る。そこから更に東進して川の畔に辺りに至れば京阪の清水五条駅だ。五条駅や清水五条駅というのは、近年の京都訪問の中でほんの少々は親しんでいる。「とりあえずの目印」には好適というものだ。

何度も立寄っている京都だが、様々な時代の文物が折り重なっている街だけに、興味深いモノは尽きない。再訪も初訪問も混ぜて、些かの面白そうな場所を見学し、大阪空港(伊丹)への道中でも道草をするという程度の想いで宿を発ったのは朝の7時45分頃だった。戸外へ出れば小雨…愛用のキャップは確り被り、上着も着込んで何となく歩き始めた。

五条通を東進し、鴨川に至って、更に進んで六波羅蜜寺に立ち寄った。空也上人―念仏を唱えると、唱えた字毎に阿弥陀仏になるという、伝説を立体化したモノ―や平清盛―教科書等にも採用されている非常に有名なモノ―や弘法大師や仏師の運慶等、素晴らしい彫像が集まった宝物館を見学した。人物の実寸またはやや小さい程度の大きさなのだが、何やら「生きている?」というような見事なモノばかりだった。

そして六道珍皇寺…あの世とこの世とを往来したという伝承が在る小野篁に所縁の寺で、見事な薬師如来、閻魔大王、小野篁の像が在る。

雨はなかなか止まない。本当に「御近所の御常連が寛ぐ場所」という「昭和の風情…」な喫茶店を見付けて、些かの休憩とした。

更に雨の中、弘法大師が善女龍王を勧請して雨乞いを成功させたという伝承が在り、嘗ては平安京の天皇の庭でもあったと伝わる神泉苑を訪ねた。地味かもしれないが、その弘法大師の伝承に興味が在ったので立ち寄り、眼前の二条城には敢えて寄らなかった。

二条城も結構だが、その後に足を運んだ三十三間堂は「何故、これまで訪ねていなかったのか?!余りに愚かだった…」と思った。実に素晴らしい!!堂内に入れば「本当に千体!!」の千手観音が並ぶ空間、千体もの仏像が醸し出すモノに圧倒された。そしてそれらを守護するような30体の像だが、これも伝承されている神霊を擬人化したという様々なモノが、「こういう顔付の人…居そうだ…こんな感じの表情も在りそうだ…」と見事なモノだった。そして「通し矢」の廊下も、硝子越しながら拝見出来た。修学旅行の生徒達という姿も多く見受けられた。

この頃には雨が強まっていた。それでも歩き続けた。三十三間堂まで至れば智積院が近い。あの境内で、紅く染まった葉が雨の雫に湿る様を眺めた。

と…ここまでで「昼食のピークを過ぎる」という時間帯になっていた。京阪電車の七条駅の方へ向かう中で「昼食?」と思ったのだが、その思ったタイミングにステーキの店が眼前に現れた。リーズナブルな料金で、良質な赤肉のステーキを頂き、日本酒も別途頼んで頂いて寛ぎ、御店の方とも言葉を交わして愉しかった。

何か…「充実!」と思いながら、京阪電車で門真市駅を目指した。存外に時間を要した。そして大阪モノレールに乗り換えた。未だ雨が降り続き、その雨も少し強めにさえなっている。敢えて道草はせずに大阪空港(伊丹)に至ったが、既に午後4時半を伺うような時間帯だった。

フライトは午後6時40分に発つ。搭乗可能になるのは6時20分頃である訳だが、手続を済ませて空港ビル内のカフェで一息入れ、保安検査を経て案内を待つことにした。「悪天候で引き返して関西空港に下りる場合も在る」という案内ではあったが…別段に問題は無かった。

フライトには問題は無かったが、自身には一寸した問題が…愛用していて、今般も使っているバッグのファスナーが傷み、閉まらなくなってしまった。飛行機の中で気付き、客室乗務員さんに乗客のゴミを集める場面で使うゴミ袋を1枚頂き、バッグを包んだ。応急措置の雨除けカバーという訳だ。妙な様相のバッグを持っていたが、新千歳空港のビルで不審者呼ばわれはせずに済んだ…

そうして雨の京都、雨の大阪空港(伊丹)と動いて雨の札幌に至った訳だ。何やら「帰国…」という風情ではあるが、同時に奇妙な感じだ。京都でも「14℃で雨」ということだったが、札幌でも「13℃で雨」と大差が無い…

とりあえず…セイコーマートでウィスキーの小瓶を求め、旅の充実と安着を祝っている…

龍谷大学の建物…(2021.11.21)

↓西本願寺の直ぐ脇だ。視掛けた時、思わず足を停めた…
21-11-2021 X-Pro2 (16)
↑「欧州の古い街のような…」とも思ったが、龍谷大学のキャンパスらしい…

京都というのは「各時代の新たなモノ」がドンドン容れられ、それが伝えられ、様々な時代の色々なモノが累積している街なのだと思う。近代の欧州的な要素が大胆に入った建物もまた、そんな「様々な時代が折り重なった京都」の要素だ。

「関係者以外立入禁止」の場所だが、こうやって小路を歩いていて視える様子もなかなかに好い…こんな感じに出くわせるのが、他所の街を歩き廻る際の愉しみというものだ。

歩行者目線の案内表示…:京都・大宮通(2021.11.21)

「“五条大宮”の宿…」ということで、街の南側に位置する東寺から大宮通をゆっくり北上し、東西に延びている五条通を目安に進むと辿り着けるであろうとゆっくり進んだ。

↓歩道にこういう看板が掲出されていたことに気付いた。
21-11-2021 X-Pro2 (35)
↑「これは好い!」と思った。

南北に延びる大宮通沿いの現在位置が示され、交差している東西に延びている種々の通が示されている。そして「歩いても直ぐ…」の範囲に限定した案内で、歩いている進行方向か通り過ぎた方向を一寸思うだけの範囲なので情報が過多とはならない。

考えてみれば、京都という街は「東西南北の通を歩いて人々が行き交う」という時期の方が、公共輸送機関、乗用車、自転車等で動き回っている時期よりも永いのだ。看板を用意しようという人達の中にもそういう「東西南北の通を歩いて人々が行き交う」という発想が強いのかもしれない。

京都で様々な公共輸送機関を利用するのも好きなのだが、こういう「東西南北の通を歩いて人々が行き交う」という発想が感じられるが故に、京都は「歩き廻って愉しい」という街なのかもしれない。何か京都への好感度が高まった…

ケーブルカー…:高野山駅にて…(2021.11.21)

↓公共輸送の乗物に乗って「天井」に思わず目を奪われるというような場面?一寸、類例が思い当たらない…
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↓高野山に伝わる「切り絵」のような感じに、干支や縁起物を模ったモノを配置している。なかなかに好いアート作品である…
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↓高野山駅に停車中であったケーブルカーに乗車した際、車内の天井に注目してしまったのだった…
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↓街とケーブルカーの駅との間は、こういうバスで往来する…
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↓バスで高野山駅に着く…
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↓<こうやくん>が乗客を出迎えてくれる…
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↓寺院建築を意識したような、趣在る駅舎だ…
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↓駅舎は「文化財」に指定されているようだ…
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↓橋本から山を上がる路線が敷設されている。極楽橋に至ると、高野山との間はケーブルカーで往来する…
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こうした乗物を使って、高野山を往来すること自体も一寸面白い…

<ファミリーマート 高野山店>…(2021.11.20)

↓壇上伽藍に入る中門の前の路を大門の側へ向かうと、こういうモノが在る。
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↑「7時から23時」という営業のコンビニだ。営業時間を視て「稚内の<セイコーマート>のようだ…」とも思ったが、それでも「朝早くから夜遅く…」というものである。「23時から7時」という次元の深夜早朝は「本気で人が歩いていない…」というのも高野山だと見受けられる。

実は高野山滞在後に京都に移動し、滞在の宿の傍に同じチェーンの店が在ったので寄ってみたが、画の「高野山店」も京都市内の店と売られているモノ等は何ら変わらない。「高野山店」には「土産のグッズ」が些か見受けられたというのが在った程度だ…ATM設置店でもあった…

壇上伽藍の周辺は何度も廻って歩いたが、この店も何度も利用し、珈琲やその他の飲物を頂き、加えて「高野町様へ納税」(=煙草を求めた…)という場面も在った。

視れば、時間帯を問わずに来店客が絶えない。自身を含む高野山への来訪者も、町内と見受けられる人達も区別無く利用していた。比較的新しい店と見受けられるが、既に「街のインフラ」のようになっている…

杉の木立に射し込む朝の光:<一の橋>を起点に廻った<奥之院>:高野山(2021.11.20)

早朝5時台から動き始め、8時少し前にはケーブルカーの高野山駅に至り、バスで目指したのが<奥之院>の「入口」に相当するという<一の橋>だった。

↓これが<一の橋>だ…
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↓橋の脇にこういう標柱と石灯篭が据えられている…
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「御入定」とされる弘法大師空海の魂が在るとされる「聖域」で、約2㎞という御廟までの道程には夥しい数の簿府が据えられている。何か「偉大な弘法大師空海を慕う無数の人達の魂が渦巻く」というような感も受けるのだが、好天に恵まれた清々しい朝にここを歩き廻ってみた。

↓杉木立の中に形成された路が年月を重ねる中で整備されて歩き易くなっているが、石灯籠や様々な墓碑や記念碑や、何やらそれらが傷んだモノ等が散在して独特な空気感が漂っている。
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↓こういう様子に思わず足を停める…
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↓この「聖域」で、杉木立の造る陰に強い光が射し込むことで、過去と現在、光と闇、様々な時代に色々な状態の魂が渾然と交じり合って、弘法大師空海の法力で浄化しているかのような…そんな状態を想わないでもなかった…
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↓こういう様子に心奪われ、単純に2㎞程度を歩む場合よりも余計に時間を要した…
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↓何か「1200年以上も受継がれた信心」の「名状し悪い底辺」を抉り出す場所か何かのようでもあるような気がした。
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↓こんな場所で歩を進める充足感…これは少し強引に稚内から訪ねてみて善かった!
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山に上がって滞在し、下りて来たばかりで、未だ地元に引揚げる少し前ではあるのだが、それでも「再訪!」を思い描いてしまう…

下山…=運行日誌(2021.11.21)

東西に延びる通の名と、南北に延びる通の名とを組合わせて地点を特定するというのが京都という街の流儀だ。その流儀に則って「五条大宮」と呼ばれる辺りの宿に在る。

強引に高野山を訪ねて満喫したのだが…引揚げに際して、伊丹空港から新千歳空港に飛ぶ予定とした。直ぐに空港に向かっても善かったが…「大阪の北側か京都にでも陣取るなら、空港に入り易い筈…」と思い。高野山から京都にゆっくりと移動して、京都で少々過ごし、休んで翌日に空港を目指して飛ぶという段取りにしていたのだ。

高野山の宿坊、金剛三昧院で朝を迎えた。精力的に動き回って早めに休み、深夜に起き出し、何となく居眠りも交えながら早朝にまた起き出すという様子だった訳だ。

初めての宿坊であるが、朝6時半からの勤行に参加した。読経を聴き、焼香し、勤行が催されている位牌堂に鎮座する阿弥陀如来に御参り、その後は本尊の愛染明王に御参りである。終了後は名誉住職の御話しだ。営々と受継がれる弘法大師空海が創めた信仰、そして積上げられた様々なモノは国際的にも評価されて世界遺産ということにもなっているが、そういう中に金剛三昧院の営みも在り、一寸意外な苦労も多いという御話しが面白かった。自然豊かな山林の中に立地する訳だが、鹿が植物を食べてしまうということの他、ムササビがやって来て、障子を破ってしまう、茅葺の柔らかい素材な屋根に穴を開けるという事も在るのだそうだ。金剛三昧院には様々な来訪者が在る。明らかに仏教徒ではない、外国人が来る場合も在るが、それでも本尊へ手を合わせるさり気ない仕草に品位のようなモノが感じられることも在るという。「仏に手を合わせて一寸御挨拶」というような感じを大切にしたいというような話題だった。加えて「21日」は「弘法大師は3月21日に入定」と伝わることから、真言宗では大切にしていて、法要を催すことや縁日の催しが在るものだという話題も在った。

「高野山を満喫した…」という想いで、街から高野山駅へバスに乗り、ケーブルカーと2本の列車を乗り継いで南海なんば駅に至り、地下鉄へ梅田に出た。大阪駅へ移動し、大阪駅辺りの店で昼食を摂り、JRの新快速で京都駅に出た。そして近鉄の列車で1駅の東寺駅に向かい、東寺を訪ねた。

東寺…好天な日曜日が「縁日」…凄まじい人出…圧倒された。それでも「弘法大師」の御朱印だけは確りと、行列して頂いた。

東寺からは大宮通をゆったりと歩いて北上した。途中で西本願寺に道草し、更に島原大門の辺りに出て「随分と以前に…寄った!」と記憶の在る浴場施設が所在していることに気付いた。思わず立寄って、サウナを利用し、湯に浸かって寛いだ。

そんなことをして宿にとりあえず入った。その後、夕刻に平安神宮辺りに出て、京都駅まで移動して夕食を摂ろうとしたが、方々が「何処も彼処も…長蛇の列!?」という程度に酷く込み合っていて閉口した…何となくうどんを頂いた。そこから宿に引揚げて寛いでいるというような感じだ。

好天の日曜日…紅葉の好い時季…所謂「観光地」は何処も賑わっていた感だ。京都がそうだったが、大阪方面へ移動する際に擦違った、高野山へ向かう列車も乗客が多いように見受けられた…

それはそれとして、高野山と京都で、自身でも苦笑いが漏れる程度に随分と精力的に歩き廻っている…明日は如何いう按配になるか?

早朝…:動物園前駅:大阪メトロ(2021.11.20)

<新世界>を歩き、地下鉄の駅の入口に至る…

↓辺りは未だかなり静かで、天には月も視える…
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↓階段を下りる…
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↓御堂筋線でなんば駅へ北上する…
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↓「動物園」ということで、随所に動物のデコレーションが見受けられる駅だ…
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↓やって来た電車に乗った…
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大阪は地下鉄が便利な街だと思う。訪れた際に乗車するのが一寸愉しい…

通天閣の辺り…(2021.11.19)

「稚内を発って大阪辺りへ…」ということであれば、何となく「朝から夜まで動く」という感じにならざるを得ない。

↓大阪に至ってこの光景に出くわすと、何となく安堵感を覚えるようになっている…
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↓何度か利用して馴染んでいるので、この宿を押さえていた。到着すると「還って来た…」という気分になる。
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↑チェーンホテルには立地している場所の名前が冠せられるが、ここは「大阪通天閣前」と称する。本当に通天閣が視えるような場所だ。多分、窓の位置の関係で館内の居室の窓からは視えないと思うが…

この辺りにとりあえず上陸し、この辺りを起点に動き回っているような感だ…

<新世界>の早朝…(2021.11.20)

通天閣に近い宿に在った。「南海なんば駅から朝6時に出る列車に乗ろうか…」という意図が在り、「早起きして…」と思っていた。そして思っていたとおり、早起きして動き始めた。

↓早朝5時台…通天閣に近い<新世界>エリアだ…
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↑「SINSEKAI」というネオンも視える…

↓何となく煙草店の看板が眼に留まった…
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↓街は未だ眠っている…
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↓ここを通り抜けると、地下鉄の駅の入口等が在る辺りに出る…
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前々日にここに在ったのだが…何か「随分と前?」というような気もする。不思議だ…

高野山 大門(2021.11.20)

↓大きさに圧倒される…
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↑高さが25m程度、幅が21m程度という大きさらしい。類例が直ぐに思い浮かばない程度に、とにかく大きい…

↓門には大きな仁王像が据えられている…
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↓この仁王像も高さが5m弱にもなるらしい…
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↓この巨大な門は「高野山金剛峰寺の本格的な寺域の出入口」というようなモノで、図の右端に在って、その先に色々なモノが在るというようになっている訳だ。
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↓大門の辺りではこういう様子も視られる…
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↑山に囲まれている場所で「高さ」を感じ悪い高野山なのだが、こういう場所に出ると「間違いなく高い山の上に拓かれた場所」と判る…

↓門を潜った内側から見上げた感じだ…
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恐らく、この巨大な大門―多分、「7階建てや8階建て」のビルという程度の大きさだと思う…―の威容を度々思い出すようになるような気がする。

夕べに…:<根本大塔>:金剛峯寺 壇上伽藍(2021.11.20)

この時季、日没は午後4時50分頃のようだが、その近くになると高野山の街はやや薄暗い。

壇上伽藍の辺りに陣取って、佇んでいた…

↓午後5時になると、<根本大塔>が灯りに照らし出されるようになる。
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↓日中以上に存在感が大きい感になる<根本大塔>だ。
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↓辺りを何となく歩き廻った…
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↓少し離れた辺りから眺めた後には近付いた…
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↓塔そのものは再建の新しいモノではあるが、高野山の開創当初から構想され、長い年月を掛けて最初に塔が建ったというような頃からの「受け継がれている」何か、未来に向けて「受け継がれて行くべき」何かが収斂して輝いているかのようにも視えた…
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↓東塔の側へ向かって場を離れた。
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天候が穏やかな中、こういう様子に出会えたということに感謝…

閉門後の金剛峯寺…(2021.11.20)

↓何かの写真で視た記憶は在るが、実際にこういう様子を眺める機会が在った…
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↓日中は訪れる人達が多く、賑わっていたと思うが、陽が落ちて閉門されると凄く静かだ…
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↓或いは、こういう雰囲気にも触れようと、高野山に泊ろうということにしたのだと思う。
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公衆電話ボックス…:高野町高野山(2021.11.20)

「高野町高野山」…寺の山号「高野山」が、そのまま「高野町」の中で「住所」になってしまっている訳だ…概ねそのエリアを朝から随分と精力的に動き回っていた。

↓夕刻の5時台…今の時季は暗くなってしまっている時間帯だ…
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↑街で最も賑やかと見受けられるような辺りなのだが、静かで公衆電話ボックスばかりが酷く目立つ…

最初から暗くなってしまっている時間帯ではあるが…高野山の場合は夜遅くまで営業という店が最初から少な目であるようだ。故に、随分と暗い感じがする。

山上…=運行日誌(2021.11.20)

「宿坊」という場所に初めて滞在している。高野山だ…

この種の場所には色々と仕来りも在るらしいが、とりあえず「独りで素泊まり」というプランで、部屋の脇に手洗は備わっていて、浴場は少し大きな湯船で何人かで利用可能な洗い場が在るというモノだ。何やら「お寺の離れに一晩だけ居候させて頂く」という感もしないではない。その大きな湯船の浴場も利用―他の方達が利用していない時間帯だったようで、貸切のように利用出来た…―して、何やら「後は何時でも御休み頂いて結構です…」という感じだ。

全く「高野山の一日」ということに尽きた。

早朝5時台に動き始め、6時の列車で南海なんば駅を発った。8時頃に高野山に至った…

以降は「奥の院」、「金剛峯寺」、「壇上伽藍」、「大門」、「霊宝館」と順次巡っていた。「奥の院」の独特な空気感、金剛峯寺や壇上伽藍の美しさ、大門の大きさ、そして霊宝館で視た高野山に伝わる種々のモノの見事さ…何か「満喫!!」という様子だ。

詳しくは追って「高野山の…」と色々と綴るということになると思う。多分…今日は「問答無用!」に早めに休むべきだと感じている…とにかく早朝から暗くなるまで、距離に換算しても相当に歩いた…そして前日は深くは眠ったが、然程長くは眠っていないのだ…それでも気持ちが昂って元気ではある。

「多少寒い場合も?」と思っていた高野山だが、日中は15℃近くになっていたようだ。天候にも恵まれ、非常に好い感じの滞在となった…明日は「下山」だが…

<ラピート>:南海なんば駅(2021.11.19)

↓40分に満たない短い旅なのだが…関西空港駅を発った列車は夜の大阪府内を北上して南海なんば駅に至った…
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↑改札口や券を売る窓口が在る側へ歩みながら、何となく車輛を眺めてしまう…

↓「眺めてしまう…」としたが、寧ろ「眺めたい…」と思う存在感を放つ車輛だと思う…
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↓南海なんば駅では、路線毎に発着する乗場が決まっているようで、<ラピート>は改札口側から視て右端が割り当てられているようだ…
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↓「ここまで運んでくれて有難う…」という気分で、乗って来た車輛を眺めて写真を撮るようなこと…好んですることでもある。
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<ラピート>:南海 関西空港駅(2021.11.19)

↓視る都度に大きく強い存在感を放つ車輛であると思う…
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↓新千歳空港から関西空港へ飛び、何やら慣れない辺りに降り立ち、曲折を経てこの南海の駅にやって来た。この車輛を眺めて安ど感が込み上げた…
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↓窓口で切符を求め、この<ラピート>という列車に乗車した…南海なんば駅へ向かう…
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