杉の木立に射し込む朝の光:<一の橋>を起点に廻った<奥之院>:高野山(2021.11.20)

早朝5時台から動き始め、8時少し前にはケーブルカーの高野山駅に至り、バスで目指したのが<奥之院>の「入口」に相当するという<一の橋>だった。

↓これが<一の橋>だ…
20-11-2021 X-Pro2 vol01 (9)

↓橋の脇にこういう標柱と石灯篭が据えられている…
20-11-2021 X-Pro2 vol01 (8)

「御入定」とされる弘法大師空海の魂が在るとされる「聖域」で、約2㎞という御廟までの道程には夥しい数の簿府が据えられている。何か「偉大な弘法大師空海を慕う無数の人達の魂が渦巻く」というような感も受けるのだが、好天に恵まれた清々しい朝にここを歩き廻ってみた。

↓杉木立の中に形成された路が年月を重ねる中で整備されて歩き易くなっているが、石灯籠や様々な墓碑や記念碑や、何やらそれらが傷んだモノ等が散在して独特な空気感が漂っている。
20-11-2021 X-Pro2 vol01 (14)

↓こういう様子に思わず足を停める…
20-11-2021 X-Pro2 vol01 (15)

↓この「聖域」で、杉木立の造る陰に強い光が射し込むことで、過去と現在、光と闇、様々な時代に色々な状態の魂が渾然と交じり合って、弘法大師空海の法力で浄化しているかのような…そんな状態を想わないでもなかった…
20-11-2021 X-Pro2 vol01 (19)

↓こういう様子に心奪われ、単純に2㎞程度を歩む場合よりも余計に時間を要した…
20-11-2021 X-Pro2 vol01 (29)

↓何か「1200年以上も受継がれた信心」の「名状し悪い底辺」を抉り出す場所か何かのようでもあるような気がした。
20-11-2021 X-Pro2 vol01 (33)

↓こんな場所で歩を進める充足感…これは少し強引に稚内から訪ねてみて善かった!
20-11-2021 X-Pro2 vol01 (36)

山に上がって滞在し、下りて来たばかりで、未だ地元に引揚げる少し前ではあるのだが、それでも「再訪!」を思い描いてしまう…

下山…=運行日誌(2021.11.21)

東西に延びる通の名と、南北に延びる通の名とを組合わせて地点を特定するというのが京都という街の流儀だ。その流儀に則って「五条大宮」と呼ばれる辺りの宿に在る。

強引に高野山を訪ねて満喫したのだが…引揚げに際して、伊丹空港から新千歳空港に飛ぶ予定とした。直ぐに空港に向かっても善かったが…「大阪の北側か京都にでも陣取るなら、空港に入り易い筈…」と思い。高野山から京都にゆっくりと移動して、京都で少々過ごし、休んで翌日に空港を目指して飛ぶという段取りにしていたのだ。

高野山の宿坊、金剛三昧院で朝を迎えた。精力的に動き回って早めに休み、深夜に起き出し、何となく居眠りも交えながら早朝にまた起き出すという様子だった訳だ。

初めての宿坊であるが、朝6時半からの勤行に参加した。読経を聴き、焼香し、勤行が催されている位牌堂に鎮座する阿弥陀如来に御参り、その後は本尊の愛染明王に御参りである。終了後は名誉住職の御話しだ。営々と受継がれる弘法大師空海が創めた信仰、そして積上げられた様々なモノは国際的にも評価されて世界遺産ということにもなっているが、そういう中に金剛三昧院の営みも在り、一寸意外な苦労も多いという御話しが面白かった。自然豊かな山林の中に立地する訳だが、鹿が植物を食べてしまうということの他、ムササビがやって来て、障子を破ってしまう、茅葺の柔らかい素材な屋根に穴を開けるという事も在るのだそうだ。金剛三昧院には様々な来訪者が在る。明らかに仏教徒ではない、外国人が来る場合も在るが、それでも本尊へ手を合わせるさり気ない仕草に品位のようなモノが感じられることも在るという。「仏に手を合わせて一寸御挨拶」というような感じを大切にしたいというような話題だった。加えて「21日」は「弘法大師は3月21日に入定」と伝わることから、真言宗では大切にしていて、法要を催すことや縁日の催しが在るものだという話題も在った。

「高野山を満喫した…」という想いで、街から高野山駅へバスに乗り、ケーブルカーと2本の列車を乗り継いで南海なんば駅に至り、地下鉄へ梅田に出た。大阪駅へ移動し、大阪駅辺りの店で昼食を摂り、JRの新快速で京都駅に出た。そして近鉄の列車で1駅の東寺駅に向かい、東寺を訪ねた。

東寺…好天な日曜日が「縁日」…凄まじい人出…圧倒された。それでも「弘法大師」の御朱印だけは確りと、行列して頂いた。

東寺からは大宮通をゆったりと歩いて北上した。途中で西本願寺に道草し、更に島原大門の辺りに出て「随分と以前に…寄った!」と記憶の在る浴場施設が所在していることに気付いた。思わず立寄って、サウナを利用し、湯に浸かって寛いだ。

そんなことをして宿にとりあえず入った。その後、夕刻に平安神宮辺りに出て、京都駅まで移動して夕食を摂ろうとしたが、方々が「何処も彼処も…長蛇の列!?」という程度に酷く込み合っていて閉口した…何となくうどんを頂いた。そこから宿に引揚げて寛いでいるというような感じだ。

好天の日曜日…紅葉の好い時季…所謂「観光地」は何処も賑わっていた感だ。京都がそうだったが、大阪方面へ移動する際に擦違った、高野山へ向かう列車も乗客が多いように見受けられた…

それはそれとして、高野山と京都で、自身でも苦笑いが漏れる程度に随分と精力的に歩き廻っている…明日は如何いう按配になるか?

早朝…:動物園前駅:大阪メトロ(2021.11.20)

<新世界>を歩き、地下鉄の駅の入口に至る…

↓辺りは未だかなり静かで、天には月も視える…
20-11-2021 X100F (6)

↓階段を下りる…
20-11-2021 X100F (7)

↓御堂筋線でなんば駅へ北上する…
20-11-2021 X100F (8)

↓「動物園」ということで、随所に動物のデコレーションが見受けられる駅だ…
20-11-2021 X100F (9)

↓やって来た電車に乗った…
20-11-2021 X100F (10)

大阪は地下鉄が便利な街だと思う。訪れた際に乗車するのが一寸愉しい…
posted by Charlie at 06:05Comment(0)大阪府

通天閣の辺り…(2021.11.19)

「稚内を発って大阪辺りへ…」ということであれば、何となく「朝から夜まで動く」という感じにならざるを得ない。

↓大阪に至ってこの光景に出くわすと、何となく安堵感を覚えるようになっている…
19-11-2021 X-Pro2 (89)

↓何度か利用して馴染んでいるので、この宿を押さえていた。到着すると「還って来た…」という気分になる。
19-11-2021 X-Pro2 (90)
↑チェーンホテルには立地している場所の名前が冠せられるが、ここは「大阪通天閣前」と称する。本当に通天閣が視えるような場所だ。多分、窓の位置の関係で館内の居室の窓からは視えないと思うが…

この辺りにとりあえず上陸し、この辺りを起点に動き回っているような感だ…
posted by Charlie at 03:33Comment(0)大阪府

<新世界>の早朝…(2021.11.20)

通天閣に近い宿に在った。「南海なんば駅から朝6時に出る列車に乗ろうか…」という意図が在り、「早起きして…」と思っていた。そして思っていたとおり、早起きして動き始めた。

↓早朝5時台…通天閣に近い<新世界>エリアだ…
20-11-2021 X100F (1)
↑「SINSEKAI」というネオンも視える…

↓何となく煙草店の看板が眼に留まった…
20-11-2021 X100F (2)

↓街は未だ眠っている…
20-11-2021 X100F (4)

↓ここを通り抜けると、地下鉄の駅の入口等が在る辺りに出る…
20-11-2021 X100F (5)

前々日にここに在ったのだが…何か「随分と前?」というような気もする。不思議だ…
posted by Charlie at 03:14Comment(0)大阪府

高野山 大門(2021.11.20)

↓大きさに圧倒される…
20-11-2021 X-Pro2 vol01 (104)
↑高さが25m程度、幅が21m程度という大きさらしい。類例が直ぐに思い浮かばない程度に、とにかく大きい…

↓門には大きな仁王像が据えられている…
20-11-2021 X-Pro2 vol01 (105)

↓この仁王像も高さが5m弱にもなるらしい…
20-11-2021 X-Pro2 vol01 (106)

↓この巨大な門は「高野山金剛峰寺の本格的な寺域の出入口」というようなモノで、図の右端に在って、その先に色々なモノが在るというようになっている訳だ。
20-11-2021 X-Pro2 vol01 (107)

↓大門の辺りではこういう様子も視られる…
20-11-2021 X-Pro2 vol01 (109)
↑山に囲まれている場所で「高さ」を感じ悪い高野山なのだが、こういう場所に出ると「間違いなく高い山の上に拓かれた場所」と判る…

↓門を潜った内側から見上げた感じだ…
20-11-2021 X-Pro2 vol01 (101)

恐らく、この巨大な大門―多分、「7階建てや8階建て」のビルという程度の大きさだと思う…―の威容を度々思い出すようになるような気がする。

夕べに…:<根本大塔>:金剛峯寺 壇上伽藍(2021.11.20)

この時季、日没は午後4時50分頃のようだが、その近くになると高野山の街はやや薄暗い。

壇上伽藍の辺りに陣取って、佇んでいた…

↓午後5時になると、<根本大塔>が灯りに照らし出されるようになる。
20-11-2021 X-Pro2 vol02 (13)

↓日中以上に存在感が大きい感になる<根本大塔>だ。
20-11-2021 X-Pro2 vol02 (15)

↓辺りを何となく歩き廻った…
20-11-2021 X-Pro2 vol02 (18)

↓少し離れた辺りから眺めた後には近付いた…
20-11-2021 X-Pro2 vol02 (20)

↓塔そのものは再建の新しいモノではあるが、高野山の開創当初から構想され、長い年月を掛けて最初に塔が建ったというような頃からの「受け継がれている」何か、未来に向けて「受け継がれて行くべき」何かが収斂して輝いているかのようにも視えた…
20-11-2021 X-Pro2 vol02 (21)

↓東塔の側へ向かって場を離れた。
20-11-2021 X-Pro2 vol02 (23)

天候が穏やかな中、こういう様子に出会えたということに感謝…

閉門後の金剛峯寺…(2021.11.20)

↓何かの写真で視た記憶は在るが、実際にこういう様子を眺める機会が在った…
20-11-2021 X-Pro2 vol02 (27)

↓日中は訪れる人達が多く、賑わっていたと思うが、陽が落ちて閉門されると凄く静かだ…
20-11-2021 X-Pro2 vol02 (26)

↓或いは、こういう雰囲気にも触れようと、高野山に泊ろうということにしたのだと思う。
20-11-2021 X-Pro2 vol02 (29)