稚内駅到着…(2021.11.23)

↓列車で目的地に着き、下車してから乗っていた車輛を振り返り、「ここまで運んでくれて、有難う…」という気分で車輛を眺めるのが好きだ。
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↑旭川駅から乗車した列車…未だ新しい<はまなす編成>だった。新しいので座席も新しい仕様で、乗心地は好いと思う。

今日については…旭川駅を発車した直ぐ後、鹿との衝突が発生したということで点検のためにやや長く停まった幌延の辺りの後という、極限られた時間しか記憶に無い。発車して間も無く居眠りに陥り、幌延の手前で気付いたという訳だ…「乗っていた」というよりも「積まれていた」という情況であったかもしれない…

↓改札口を出てから今一度振り返った…
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↑「始発駅」に戻ったという感だ…

11分程の延着だが、この後は折り返しの札幌行の列車として運用される訳だ…

着いてみた稚内だが、今般の旅に出る少し前の「寒く感じる日」という風情で、風が冷たかった。他方、未だ雪は積もっていないようだ…それでも「降れば雪…」という次元の気温帯に入っていると見受けられた。

<高野山 豊天商店>…(2021.11.23)

↓こういうモノを入手した…
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↑<根本大塔>を背中に負う感じだ…

↓正面はこういう感じだ…
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金剛峰寺を訪ねた折り、設けられている売店を眺めて眼に留まったのだ。見本が吊るされていて、希望のサイズ等を申し出ると奥から出してくれるという仕組みになっていた。自身で着用するサイズが確りと在ったので、早速に求めた。

このTシャツ…凄く気に入ったので早速に着用している。

※ 画そのものは札幌の宿で撮ったが、高野山の想い出に纏わるモノの画なので、記事は「和歌山県」のカテゴリに分類する。

<西塔>:金剛峯寺 壇上伽藍(2021.11.20)

↓壇上伽藍にはこういう塔も在る…
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<根本大塔>と「対になるモノ」として構想されたらしいが、<西塔>である。何処となく根来寺の大塔にも似ているように思った。

↓木陰のような辺りに射し込む光で、この<西塔>が浮かび上がるかのようで、暫し見入っていた。
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この種の建物に関しては、完成したモノが損なわれ、再建されるということが繰り返されて現在に受継がれているという側面も在る訳だが、西塔は5回の再建が伝えられ、現在のモノは1834(天保5)年に完成しているそうだ。自身の目線では「十分に古い…」というようにも思うが、色褪せた木造の感じが、何やら好いと思った。

実は…初めて高野山を訪ねた時、この<西塔>を視なかった…そういうのが色々と在って「是非!」という想いが強くなったという経過であった。

輝くような…:<根本大塔>:金剛峯寺 壇上伽藍(2021.11.20)

奥之院を歩いて廻った後、金剛峯寺側にバスで移動した。高野山を訪ねた日はなかなかの好天だった。

↓正しく「輝くように佇む大塔」という様子で見入っていた…
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↓この<根本大塔>が在る風景は、何か「高野山を象徴」という面も在るかも知れない。
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勿論、「弘法大師の魂の在処」という感でも在る奥之院は重要なのであろうが、「こういう建物がある場所…」ということで、この<根本大塔>が「象徴的…」と目されているというように思う。

↓最初に構想されてから長い歳月を経て完成した<根本大塔>は、損なわれる都度に再建されて現在に受継がれているということになる。辺りの他の建物と並ぶ様も美しいと思う。
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↓「午前中の光線」が壇上伽藍に降り注いでいたような感じ…これが凄く好かった!
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こんな様子や夕刻の様子は、本当に「忘れ難い光景」になっている。未だ「戻ったばかり」なのだが、早くも「また何時か…」というようにさえ思ってしまっている。

更に北上…=運行日誌(2021.11.23)

稚内に在る…短い旅だったが、戻った…

札幌の宿で迎えた朝は、自身にとっては「普通」な範疇、5時台に眼を開けて起き出した。

格別に素早いスタートが求められるのでもない。旭川駅から昼に出る列車に乗って稚内駅へと引揚げる段取りだ。間に合うように、本数が豊富な札幌・旭川間の列車に乗れば善いという話しだ。少し寛いで居られる。

前夕、大阪空港(伊丹)からのフライトで「強風の影響で新千歳空港に着陸出来ない場合…」と繰り返しアナウンスされていたが、昨夕から低気圧の影響が生じているらしい。JR北海道のウェブサイトを視れば、朝早くの時点で札幌・釧路間等で特急列車の運休が生じたようだ。他、荒天を見越した列車運転見合わせ区間も見受けられる。旭川以北に関してその種の情報は無い。

それでも昨夕はフライトが普通に運航されて無事に新千歳空港に下り、「新千歳空港駅に何となく着けば、大気の列車に乗って直ぐに出発」で想定どおりに札幌駅に至ることが叶った。更に満席のフライトながらも、事前に指定予約もしなかったのに、翼の少し後ろの窓側の席に乗ることまで出来た。色々な何かに感謝申上げたい情況だ。多分、そういうのは続くであろう。

そう思いながら、宿の朝食を摘まんだ。サラダと若干のおかずだが…少し前には「弁当方式」が専らだった宿の朝食だが、以前からの所謂「朝食バイキング」な感じも還って来ている。当然、後者を択んだ。実は意外に「宿の朝食の“朝食バイキング”」は好きだ。他方で、朝食提供前から動く場合や、食事が付かない素泊まり利用で宿泊というのも多い。今般、大阪は朝食提供前から動き始め、高野山は素泊まり、京都と札幌とは朝食を摂った。

朝9時半に札幌を出る列車に乗り、11時頃には旭川に着いた。何処からか?車中で居眠りに陥り、気付くと旭川だったのだ…

旭川で何となく本を求める等して昼食を確りと摂り、予定どおりの列車に乗車した。少しばかり身体が正直に反応しているのか、或いは「後は黙って乗っていれば稚内へ連れて行ってくれる」という安堵か、車中で直ぐに居眠りに陥ったようだ。「ようだ…」としたのは、列車が動き始めたという後、不意に気付くと幌延の辺りで、エゾシカと衝突してしまったようだと、停車して点検をしているという場面だったのだ。

そんなことで、列車が11分程度遅れたらしいが、稚内に無事に着いた。風は冷たく、気温が前日までより一段階低い感だが、積雪は見受けられない。概して天候に恵まれた感じな中での移動だったような気がする。

時にはこういうような時間の設け方、使い方も好い…

ステーキと日本酒と…:京都・七条(2021.11.22)

朝、動き始めた頃には既に小雨が交っていて、その雨は「しとしと…」と続き、延々と止まずに時折強くなる様相だった。と言って、動き回ることを完全に阻まれるという程度でもない。それでもかなり濡れてしまってはいた。

未だ見ぬ京都の文物は実に多い。それらの一部に触れて心動かされ、更に「濡れながら眺める、濡れている紅葉…」というモノを智積院の境内で愛でた頃には、所謂「昼食ピーク」を過ぎてしまっていた頃だった。宿で朝食に野菜と些かのおかずを摘まみ、休憩に立ち寄った喫茶店でサンドウィッチを少々摘まんだが、何やら「昼食への渇望」が沸き起こった。他方で七条駅から列車に乗って門真市駅を目指し、大阪モノレールで大阪空港(伊丹)へ行かなくてはならない予定の事も頭の中で少し大きな位置を占める。

↓そこで眼に留めたのはこういう黒板…
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↑智積院から七条駅を目指す中、「もう一寸で駅か…」という辺りの店だった…

これを視て「ステーキのランチ♪」と思った。様子を伺うと、所謂「昼食ピーク」を過ぎてしまっていて店は空いていた。早速「所望致す!」と中に入れば店の方達が朗らかに迎えて下さった。

↓サラダが直ぐに供された…
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↓サラダを摘まんでいれば、メインが登場だ!
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良質な松阪牛の赤身肉…(伝手が在って、松阪から入るのだという…)素晴らしかった!!添えられた焼き野菜も佳かった!シイタケを焼いたモノが殊に好かった。そしてピクルスまでも佳かった!

食事に満足し、「慌ただしく動き回るまでもない…少々寛ごう…」と飲物を御願いして暫し寛ぐことにした。朝から雨に濡れながらずうっと歩き廻っていたので「そうしろ!」と「身体が意思に要求した」という感か?飲物を択んだ…

↓<美しい鴨川>という銘の純米酒…
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↑京阪の軌道は鴨川に沿って伸びていて、七条駅の傍に鴨川が流れていて橋も架かっている…そんな場所で<美しい鴨川>という銘の純米酒…素敵だ!

↓「京都辺りの…普通な美味い酒!」という按配で好かった!
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↑「少し有名な俳優の実家」としても知られる、京都の街中に在る酒造会社で醸しているモノであるそうだ…

何か…「京都よ…暫しの別れであるぞ…」と盃を傾けたような気分でもあったが…「ステーキを主とする、小さな店」の居心地が酷く好かった。

↓店はこんな外観…七条駅から七条通に出て、三十三間堂や智積院が在る東側へ進むと直ぐだ…
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出先で「一寸記憶に留めなければ…」という場所に出くわすのは愉しい!

<霊寶館>…(2021.11.20)

↓実にさり気ない佇まいだ…
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本当に「路の脇」に上記の画のような感じで視える…

↓高野山に多く見受けられる寺院の一つのように見えるが、実はそうではない。
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<霊寶館>と看板に在るが、寧ろ「霊宝館」と書く場合が多い。有名寺院に「宝物館」とか「宝物殿」というようなモノが見受けられるが、この<霊寶館>は高野山金剛峰寺のその種のモノに相当する。

↓1921年に高野山金剛峰寺に受継がれた素晴らしいモノを護り、受継ぐ目的で開かれた博物館ということになる。
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2021年は「<霊寶館>100年」ということになる。4期に分けて数々の名品を展示する催しが行われていた…拝見し、何やら感銘を受けた…所謂“仏教美術”の精髄という感で、ふらりと立寄って展示に触れて心揺さぶられた…多数の収蔵品を順次展示、或いは常設的に展示と幾つかの展示場所が設けられている様子だった。

↓確りと図録も入手してしまった…
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過ぎる程に精力的に歩いたような他方で、現在にまで受継がれている優れたモノにゆったりと触れることが叶った今般の旅は非常に善かった…「北海道の奥」と言わず、関西に在ってさえも高野山は些か訪ね悪いのかもしれないが、この<霊寶館>は本当に「訪ねて見学する価値が高い」と思う。多くの皆さんに御薦めしたい場所だ…

※図録の画は札幌で撮っているが、高野山での<霊寶館>との出会いに関する記事なので、記事は「和歌山県」のカテゴリに入れる…

<和歌山県警察橋本警察署高野幹部交番>…(2021.11.20)

高野山駅と各所との間を結ぶバスの停留所の一つに「高野警察前」というモノが在る。

この「高野警察前」と初めて聞いた時に「“高野警察”とは?」と思った。随分と昔に『西部警察』というテレビドラマが在って、“西部署”という警察署の刑事達が「そこまでやる??」というアクションで活躍するドラマだったが…“高野警察”というのも、何かその種のテレビドラマの題名のような命名だと思った。

↓件のバス停の前にこういう建物が見受けられる…
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↑酷く趣深い建物だが、よく見ると「警察」の紋章が建物に掲げられている。

↓入口が視える辺りに近付いた…
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↑<和歌山県警察橋本警察署高野幹部交番>という正式名称が伺える呼称が掲げられていた。

日本の警察?都道府県毎に「〇〇県警察」を名乗る。東京都は「警視庁」を名乗る。その各県警の中で方々に警察署が配置される。そして各警察署の下に交番が設けられる。この原則は47都道府県の何処でも同じだ。

高野山を擁する高野町は、和歌山県警察橋本警察署の管轄地域である。橋本?山上に拡がる街から視れば麓の街ということになる。橋本・高野間は往来に時間も要することから出先の交番が設けられている。そして警察署に準じるような形で様々な業務を行うことから、階級の高い“幹部”の警察官を配置している。だから「幹部交番」と称しているのだ。敢えて「幹部交番」と号していなくても、階級の高い“幹部”の警察官を配置している交番は方々に、殊に大都市の繁華街等には見受けられるようだ。

高野山は静かであるようだが、それでも「警察が関わる仕事」は多岐に亘る筈で、この趣が在る建物も歴代関係者の間で受継がれて大切に使われているのであろう。そういう「社会を支える仕事に携わる皆さん」に対しては、気持ちの隅で何時も感謝の念を持っていたい…というようなことをこの「通称“高野警察”」の建物を視て思っていた。