キハ54の2輛連結…=「臨時」と他の列車…:旭川駅にて…(2021.11.27)

稚内駅を発つ「臨時列車」に乗車した。

途中、徐行する、喧しい警笛が連呼というのが何度も在り、やがて急停車。1輛目に乗っていて「何か?当たった?」と判った…「鹿に衝突しました」である…

「鹿に衝突しました」の場合、異常が生じていないか点検する他、車輛の下に鹿を巻き込んでしまうとそれを除けなければならず、なかなかに手も掛かる。実は今般、名寄へ着くまでに2回急停車した。中の1回はその「車輛の下に巻き込んだ鹿を除ける」ということで「数メートルバックします」という場面まで在った。

そういうことで「概ね2時間半の遅れ」という羽目になっていた。自身は旭川駅に着けばそれで善いのだが、乗り継ぐ乗客も多い。車掌はそういう事情を聴取し、何やら忙しそうに連絡調整をしていた。

↓旭川駅に着いて、乗って来た「臨時列車」を一寸眺めてしまった…
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↑多分「旭川→稚内→旭川」と往復500㎞以上の長い距離を走っている。それだけでも「お疲れ様…」だが、鹿とは何回衝突したのか?それでも無事に着いたのは善いということにしなければならないだろうか?

何気なく隣のホームの側に目を転じた…

↓左がキハ183系ディーゼルカーで右がキハ40だ…
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何やらディーゼルカーが色々と集まっているような感じだった…これも「旭川駅らしい」という風情かもしれない…

駅に隣接の商業施設に立寄って食糧を仕入れ、サウナを備えた大浴場が自慢の、少し馴染んだ宿に真直ぐ向かって寛ぐという夕べになったのだった…

キハ54の2輛連結…=「臨時」…:稚内駅にて…(2021.11.27)

期せずしてというのか、先に予定が決まっているのを「それはそれ…」ということで後から予定を入れたということで、2週続けて出るということになった。

今般は半ば恒例の所用のために出る。旭川を「前線本部」のようにして、往路と復路で各々一寸滞在するのも恒例である。

通常、出る時は朝から出るのだが、今日は午前中に一寸した催事に付き合う約束だったので、それを済ませて午後の列車で旭川に出ようとした。

そして「始発駅」と呼んでいる「何時も出発する場所」となっている稚内駅へ足を運んでみて、些か驚いた。午後の、更に夕刻の、1日に3往復しか走っていない特急列車の中の2本が「車輛不具合で運休」という話しになっている。「何だと!?」と思ったが、午後の列車に関しては代替車輛による「臨時列車」を運行するということだった。

「臨時列車」は特急列車のダイヤを模して動かす。こういう場合?或いは「臨時列車」を謳わずに、“代車”が走る場合、一部に「使用車輛の最高速度の差異」というような事情も在って延着も見受けられるのだが、それでも如何ということもない場合が殆どだ。今般はその「臨時列車」が稚内駅に着いて、折り返す。その折り返す列車に乗車することになる。

しかし…途中で鹿に衝突というようなことが在ったとかで、駅に入った時点で「1時間程度遅れている…」という話しだった。駅ビルの馴染んだカフェが営業中だったので、そこで寛いで待っていた。そして…結局1時間半遅れで改札が始まるということに…

↓「臨時列車」が現れた…
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↑「特急列車用」ということになっている車輛ではないので「臨時列車」を謳っているのであろう…

↓キハ54が2輛連結で稚内駅に!余り視ない…稚内駅で視るのは専ら1輛運行の列車ばかりだ…
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↓嘗ては、稚内・旭川間でこのキハ54が2輛連結で走る急行列車が走っていた。何度か乗車した記憶も在るが…それを思い出した。
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このキハ54が2輛連結の「臨時列車」だが、「何となく座席が埋まる」というような按配、びっしり詰まって窮屈ということでもないが、存外に乗客が多かった。特急列車の指定席予約状況に鑑みて「何とかしなければ…」ということにしたのであろう…

<精進定食>…:高野山にて…(2021.11.20)

「深夜?」という雰囲気の早朝に動き始め、早朝の列車で発ち、列車を乗り継いで高野山に到り、奥之院を歩き廻り、金剛峯寺壇上伽藍大門と精力的に動き、コンビニで求めた珈琲を啜りながら想った。

「腹…空いた…」とである。動き始めた早朝は宿の朝食提供時間帯の以前だった。珈琲や水は飲んだが、別段に何も食さない状態で、振り返ると「日頃の歩行距離を勘案すると、既にそれを凌駕するなかなかの距離?」を午前中の時間帯だけで歩いている…

折良く、幾つか見受けられる飲食店でランチ営業が始まるような時間帯に差し掛かっていた…

↓眼に留めて席が在った店でこういうモノを御願いしてみた…
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↑<精進定食>というモノだ…

「精進料理」というモノが在る。原則として動物性のモノや香りの強い植物を避けるというようなことになっている、仏教寺院での料理が基礎になっているという代物である。が、この精進料理の調理法として色々な技法が登場していて、何やら「日本の料理の源流の一つ?」という観方が可能な面も在るらしい。

高野山は「限られた面積に多数の寺が立地する小さな街」という趣なので、精進料理の流れという料理を供する場所も一定程度見受けられる。その一つに出遭ったことになる。

↓芋やがんもどきや凍み豆腐等を美しく盛り合わせている。「和食!日本料理!」という風で見た目にも愉しい…
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↓「刺身コンニャク」というような感になるであろうか?鮮やかな見映えのモノだった…
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↓これは胡麻豆腐だ。胡麻と葛で造るモノであるという、高野山の精進料理では欠かせない代物であるらしい…「豆腐」とは呼び習わさられるが、大豆を使う豆腐とは異なるという。山葵を一寸点けるという感じが好い…何か「クリームケーキ??」という不思議な食感だった…
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「原則として動物性のモノや香りの強い植物を避ける」と聞けば「粗食?」と思ってしまうが、それは多分正しくない。なかなかに手間が要りそうな料理ばかりが並ぶ定食になっているではないか!?或いは精進料理は「寺で賓客をもてなす」という辺りから発展したのかもしれない。そんなことを思った。

ゆったりとこの<精進定食>を頂いていれば、昼食のピーク時間帯に差し掛かったようで、少し店が混み合って来た。美味しく頂いて満足と素早く退散したが、これはなかなかに好かった!

<蟠龍庭>:金剛峯寺(2021.11.20)

「蟠龍庭」は「ばんりゅうてい」と読む。「蟠龍」とは「地上に蹲っていて、未だ昇天しない龍」を示すという。

↓これがその<蟠龍庭>と呼ばれる金剛峯寺の庭だ。
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「高野山金剛峰寺」と言う場合、古くは「高野山の地そのもの」を漠然と示すような感だったが、明治期に本坊として機能していた場所の寺名としていて現在に至っている。現在の金剛峯寺は豊臣秀吉の発願で建てられたモノなので「五三桐」の紋を拝領している。そこでその「五三桐」と、もっと古くからの「三つ巴」の紋を並べて使っているのだという。

<蟠龍庭>はその金剛峯寺の建物の奥側―方角としては西寄りになるのだと思われる…―で建物を大きく囲むように作庭されている。

↓少し角度を変えた辺りから眺めることが出来た。
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↓「横たわる2頭の龍が建物を囲むように…」という感じに石が配置されているのだという。
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「弘法大師御入定1150年御遠忌」ということで1984年に手掛けられたのが<蟠龍庭>であるという。庭の石は弘法大師空海に所縁の四国各地から運び込まれたのだそうだ。

↓2340平米の広さで、この種の石庭としては最大級のモノであるという。
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↑「青海波大雲海」というイメージで白砂を敷き詰めているということだ…

何か雄大で力強い感じもする石庭だった。そして好天に恵まれたこの日は、白砂の状態が好い感じなのだと思った。(風雨が強い中や雪の場合、手入れもし悪いかもしれない…)

この日は好天の中で高野山を訪ねられたことが酷く善かったと振り返っている…