大仏様の手=実寸大レプリカ:東大寺ミュージアム:奈良(2021.12.19)

大仏殿を振り出しに、三昧堂(四月堂)法華堂(三月堂)二月堂の各堂を巡り、鐘楼にも立寄ってから南大門を望むような辺りの東大寺ミュージアムに至った。

↓東大寺ミュージアム前にはこういうモノが在る。記念撮影をしようという人達に人気が高いようだが、あの大仏様の両手を実寸大で再現したモノであるという。掌と最も長い中指を合わせると3.3メートルも在るのだという。大きい…
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↑掌が上を向いている左手は「与願印」(よがんいん)と呼ばれ、「人の願いを叶える」ということを表すそうだ。掌を前に示すようにする右手は「施無畏印」(せむいいん)と呼ばれ、「畏れることなど何も無い」ということを表すそうだ。

要は「畏れずに佛を敬う者の願いは叶うであろう」というようなことが、この大仏が体現するものなのだろうか?暫しこれに見入っていた…

これを視ていて思い出したのは、児童向けにアレンジしたような本で小学生位の頃に読んだ『西遊記』の最初の方に出て来る孫悟空の挿話だ。

孫悟空は全知全能の存在になったと、何でも出来てしまうと思っていた。御釈迦様と出会い、自身の力を見せてやると筋斗雲で雲上の世界を飛び廻る。やがて大きな柱のようなモノを見付けて、そこに自身が到達した旨を大書し、そして御釈迦様の所へ引揚げ、得意気にそれを報告した。御釈迦様は手を示して「これのことかね?」と質す。孫悟空は驚愕する。御釈迦様の中指に、孫悟空が書いた文字が在ったのだ。思い上がって御釈迦様の周囲ではしゃいで見せただけだったという訳だ。

↓この右手を視て、上述の挿話を思い出した。
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或いは、細やかな到達を必要以上に吹聴する、実は何を成したという程でも無いものを大いに何かをやったかのように吹聴する、「本当かね?」とでも問う者が現れれば「黙れ下郎!」という調子…こういうのが必要以上に幅を利かせている面が、何となく在るような…不意にそんな気もしたのだった。

大仏様に縋るか否かは如何でも構わないと思うが、何物をも必要以上に畏れず、「人の願いの多くは叶う筈である」と確り前を視ていれば、より好い人生は開けて行くのではないか?そんなことを想いたい昨今でもある…歳末の夜遅く、敢えて綴ってみたかった事柄である。

二杯の珈琲=<アイリッシュ>&<フレンチ>…(2021.12.30)

札幌都心で過ごしていて午後に入った…

↓こういう掲示の出ている店…少数派のように思う…
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↓階段を下った地下に在る店だ…
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↓遠慮会釈無しで煙草を点けて構わない!アイリッシュコーヒーを愉しんだ…
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↓濃い感じの珈琲とウイスキーと砂糖とクリーム…好い感じだ…
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↑自身、普段は珈琲に砂糖は加えない。飲物は砂糖無しが好い。人生は甘い方が好いかもしれないが…

↓もう1杯…今度はフレンチと呼ばれるブレンドを…
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↓これも酷く美味い…
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↓札幌では少し知られた珈琲店が営んでいるカフェで、訪ねれば大概は少々混んでいる…
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大仏殿を望む…:東大寺:奈良(2021.12.19)

大仏殿の後、三昧堂(四月堂)法華堂(三月堂)二月堂の各堂を順次訪ね、鐘楼にも立寄ってみた。東大寺境内の散策というのもなかなかに好いものだと思った…

↓そしてこんな様子に出くわした…大仏殿である。
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↑この角度で屋根の上側が高い場所から視えていたことは在ったが、こうして建物そのものをこの角度で視た記憶が余り無い…

↓何歩か下がって改めて様子を見入ってしまった…
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↓再度歩みよれば、枝に紅葉の葉が微かに残っていた…
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今般、訪ねた先々では概ね天候にも恵まれ「好きな景色」が更に増えたということを実感している。何か「御導き」というようなことも感じないではない。東大寺という場所に関しては、「そう言えば修学旅行で大仏を…」ということだけで放置すべきでもなく、何度でも立寄ってみて、立寄る都度に発見が在るような「深い」場所であることを確認したような気がする。そういうのが「永く受継がれた何か」が「滲む」ということなのかもしれない…

和歌山城天守閣へ…(2021.12.27)

「関西空港から新千歳空港へ飛ぶ」という確定的な予定は在ったものの、空港に至るまでの詳しい予定を決めないままで京都の宿に在った朝である。「今般は…」と足跡を思い出していた。京都の他に大阪府奈良県岡山県広島県滋賀県兵庫県に足跡を記したということになる。各々の場所で、当然ながら滞在した時間の差異は大きいが、様々な文物に触れていた。そしてふと思った。今般は城を視ていないということについてである…

思えば大阪府奈良県岡山県広島県滋賀県兵庫県の何れも、更に京都にしても視て興味深い城は在る訳で、別段に忌避した訳でもなく、そんな理由も全く無いのだが、偶々城に立寄る機会は設けなかった。

そこで京都から関西空港へ向かう際、関西空港を通り越した和歌山へ道草し、和歌山城を一寸視てみようと思い付いたのだ…

↓和歌山駅から片道15分かそれ以上だったと思う。冬の好天という雰囲気ではあったが、些か風が強く、その風も少々冷たい中で和歌山城に至った。
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↓立派な石垣が組み合わさった城の域内に入り込んだ…
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↑江戸時代には「御三家」と呼ばれて高い格式を誇った、現在の和歌山県から三重県の広大な知行地を治めた紀州徳川家の本拠地であった城である。なかなかに重厚な感じだ…

↓「小さなハイキング」という気分で、小高くなった城の小山を上がってみる…
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↓天守閣を仰ぎ見るような位置に到達した…
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↓「城らしい感じ」で「画になる!」と、和歌山城天守閣は存外に人気が高いらしい…
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↓この天守閣…江戸時代のモノが長く伝えられていたが、1945年に戦禍で損なわれてしまい、1958年に鉄筋コンクリートで再建されて現在に至っているモノだ。
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↑結局、城下町の流れを汲む現在の和歌山市としては、街中の小高い丘に佇む天守閣は「街のシンボル」なので、戦禍からの立ち直りが進む中で「是非、再建を!」という盛り上がりが在ったのであろう。

↓天守閣の脇に少し小高い場所が在って、そこから眺める天守閣が好い感じだ。
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天守閣は、城が攻撃を受けて将兵が立て籠もる場合の拠所の一つとはなった筈だが、日頃は限られた番人が在る程度の倉庫か何かのような場所だった訳だ。城主の居館、家中の主だった人達が出入りする政庁、家中の催事を行う場所、城主達が関わる文化活動の場というような様々な機能を担ったのは城内の御殿だ。和歌山城の場合は天守閣の横の小高い場所が本丸御殿跡となっている。

↓冬の蒼天と光と天守閣と…なかなかに好い感じだ。
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実は10年かそれ以上も以前になると思うが、和歌山駅に辿り着いて、歩いて和歌山城を往復して、和歌山城の天守閣に入って見学したということが在ったのを思い出していた。が、その時は脇の本丸御殿跡から眺めるというようなことはしなかったと思う。

ふらりと何処かの街を訪ねて、こういうような場所を歩いてみるというような営為…好きなことの一つだ…

「Бросить курить на улице」(ブラシーチ クリーチ ナ ウーリッツェ)=路上喫煙を放棄せよ:京都(2021.12.27)

↓「あっ?ロシア語…」と、気付くと眼が向いて、気になってしまう…
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↓「京都市路上喫煙等の禁止等に関する条例」なるものの啓発ポスターに色々な外国語が入っていて、そこにロシア語も在ったのだ。
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阪急の京都河原町駅の近くで見付けた。以前に、辺りで数人のグループが互いにロシア語らしき言葉を交わしながら居たのを視掛けたような記憶も在る場所だ。ロシア語が書かれていても無意味でもない。色々な言葉を使う方に伝えるために書いておく必然性は在るのかもしれない。多数の外国語が書かれているが、問題は「読む必要の在る方が気付くか否か?」ということになると思う。正直…ポスターは「禁煙マークが少し目立つ美しいポスター…禁煙箇所では正直に禁煙してくれという話し?」という程度の感じで伝わって、字を読まないと、字に気付かないというような気がする。「Бросить курить на улице」(ブラシーチ クリーチ ナ ウーリッツェ)=「路上喫煙を放棄せよ」である…

色々考えたが、とりあえず「何となくロシア語が在って面白い」と思ったという話しである。

鐘楼:東大寺:奈良(2021.12.19)

↓「これ?何だ?」と素朴に思った…
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↑東大寺の境内の中、隅々まで歩き廻っていたのでもない…偶々、今般はこれに出くわした…

↓大きな鐘?これは鐘楼だった…
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↑この鐘…総高3.86m、口径2.71m、重量26.3tという話し…何やら凄い…

これに出くわしたことが単純に嬉しいと思った…

三昧堂(四月堂):東大寺:奈良(2021.12.19)

↓東大寺境内の小さな御堂に立寄ってみた…三昧堂というそうだ。
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↑旧暦の四月に法華三昧行を行ったということで、四月堂と通称されているそうだ。

ここに祀られている十一面観音と普賢菩薩は、何となく味わいが在って、見入ってしまった。が、本当にこじんまりとした堂であった…

二月堂:東大寺:奈良(2021.12.19)

↓少し高くなった辺りに在るというのが、この堂の特徴のような気がしている…
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↓バルコニーのようになった箇所から、こういう具合に東大寺の境内や周囲が見渡せる感なのだ…
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↓何か「独特な空間」が形成されているような感じが好いと思う。立寄った経過も在ったのだが、改めてゆったりと寄ってみた…
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1180年に平重衡が奈良に侵攻して焼討を仕掛けた時、1567年に三好勢と松永勢が奈良で合戦に及んだ際に鉄砲の火薬が燃えたとされる一件の2回が「奈良の大寺の伽藍が損なわれた二大事件」という感となっているようだが、二月堂はその2回では損なわれなかった。が、1667年に失火で焼失してしまい、1669年に再建された建物が現在に伝わるモノであるということだ。

↓古くから篤い信心を寄せられていて、こういうような寄進されたモノが色々と目立ち、そんなモノを眺めるのも興味深い…
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↓何やら雰囲気が好い場所だ…
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↓こういう特徴的な廊下も設えられている…
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大仏殿やミュージアムを覗くと、最も来訪者が眼に留まる場所であったかもしれない。

ゴミ収集ステーション…(2021.12.30)

ゴミを一定のルールで収集するというのは何処の街でもやっていることであると思う。定めた場所に定めた日にゴミを置くということになるのだと思うが…

↓何時の頃からか、こういう具合に金網のようなモノで囲んだ中にゴミを置くというような感じが普通になったような気がする…
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↑何となく、この金網のようなモノに雪が被った風情が、何となく好いと思ってカメラを向けてしまった…

こういうような「その辺のさり気ないモノ」というのは意外に時々目が向くものかもしれない…

法華堂(三月堂):東大寺:奈良(2021.12.19)

↓典雅な建物だと思いながら眺め、中も確りと拝観した。
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↑何度か訪ねている東大寺だが、この建物の中には初めて入った。そしてそれが好かった…

この法華堂(三月堂)は、東大寺に現存する最古の建物と言われている。733年頃に建てられたとされているらしいが、大規模修理の際の検分ではもう少し古い可能性も示されたという。ここでは不空羂索観音菩薩像が本尊となっていて、堂内に鎮座しているのだが、これがなかなかに迫力が在る大きな像だ。暫し見入っていた…

↓記憶に留めたい場所になった…
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今般は「訪ねた場所の中でも未だ視ていなかった場所」を視るというようなことに精力的に取り組んだ。そうしたことが非常に好かったと思っている。強く記憶に留まる…

錦天満宮…(2021.12.26)

↓京都の少し賑やかな辺り、錦市場や新京極通というような辺りにこんな牛が…
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↓繁華街のド真ん中に鎮座する錦天満宮である…
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↓なかなかに味わいが在るというように思いながら眺めた…
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↓本当に賑やかな辺りの一隅に社が在って…
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↓天満宮本体以外が祀られている場所も確りと在る…
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↑確り御参拝もした…

京都の街の経過の中では16世紀末に豊臣秀吉が手掛けた再開発で現在に至る色々な様子が形作られたという側面が在るのだが、錦天満宮はその頃に現在地に鎮座するようになって、江戸時代を経て現代に伝えられているということであるようだ。明治期に神社の域は縮小したという経過が在るようだ…

↓こんな生け花が飾られているコーナーも見受けられた…
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何か「庶民に敬愛される神社」というような雰囲気が溢れているようにも思った…

天野山 停留所:南海バス:河内長野(2021.12.18)

天野山金剛寺が、何となく思っていた以上に魅力的であった訳だが、河内長野駅へ引揚げようとバス停に進んだ。

↓河内長野駅前へ向かう側の車線は、こういうような設えのバス停になっている。
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↓地元の会社が自社広告意図も込めて寄贈したと見受けられるベンチが一寸立派で驚いた。こんな木製の立派なベンチは存外に視掛けないような気もした…
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↓時刻表が掲出されているが…概ね「1時間に1本」というような感じだ。
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バスを待っていれば、何やら乗用車が直ぐ近くに停車し、高校生位と見受けられる若者が下車して一緒にバスを待ち始めた。多分、この辺では「家族がハンドルを握る自家用車でバス停まで…そこからバスと列車で通学やその他の所用に出る」という感じが普通なのだろう。「大阪の街中」というイメージから離れたような郊外部では、こういうような様子はバス停や駅で存外に視掛ける。「北海道でもよく在る光景だ…」と思いながら眺める。或いは?全国各地の何処でもそういう感じなのかもしれない…

↓バスがやって来た…
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↓このバスで河内長野駅まで運んで頂いた…
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この辺のバスはICカード乗車券に対応だ。乗車時にカードを端末にタッチし、下車時にも運転士脇の端末にタッチすると運賃が引き去られる方式だ。「北海道の鉄道やバスで利用不可能なエリア在住にして“阪神電車”と書かれた<ICOCA>を愛用…」という私のICカード乗車券も問題無く使用出来た。

橿原神宮前→京都…:近鉄特急(2021.12.18)

宿の辺りから天王寺へ出て、天野山金剛寺當麻寺を訪ねた。

「好い意味での“誤算”」が重なった感だった。些かマイナーな感も否定し悪い街で、ドタバタとバスの待ち時間が変に長くなるようなことが在ったが、それでも「価値は高い!」と思った。そして「驚き呆れるばかりに見所が満載で、現地では事前に何となく思った時間の何倍かを過ごしたという」ようなことは気儘に勝手に動き回る場合の醍醐味のような感さえ在る。

そういう時間を過ごした後…

↓近鉄の列車で橿原神宮前駅に至った…
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↑乗って着いた車輛は、直ぐに大阪阿部野橋駅へ向けて折り返し運転になるようだった。

漫然とこの日の宿を求めようとした際、近鉄沿線で相対的に空室が多めで安価なように視えたのが京都だった。そういうことで京都に1泊すべく移動を試みた。當麻寺を訪ねた後であれば、当麻寺駅から橿原神宮前駅へ進み、そこから京都へ北上するというのが好さそうだ。

↓到着した橿原神宮前駅で待機中であったのはこういう列車…京都行の特急列車だ。
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近鉄で「特急」と言えば「全席指定で料金券と指定席券を予め購入」が原則となる列車だ。(ポピュラーな然程の距離でもない区間で、乗り込んでしまってから車掌さんに料金を支払うという具合に利用している方達も見受けられたが…)<近鉄電車各駅 3日間全線フリー>という乗車券を手にしている場合、その「料金券と指定席券」を求めて乗車することも可能だ。そのやり方で新しい車輛による大阪・名古屋間の特急列車である<ひのとり>に乗車という想い出も在る。

橿原神宮前・京都間の沿線には「道草すると面白い場所」は多々在る。が…「この区間の特急列車に乗ってみるのも一興…」と、眼前の車輛を視て気持ちが動いたのだ。「何処か…駅の窓口で料金券を?」と思えば、車輛が待機している眼の前に券売機が在って、指定席の指定も出来て料金券が求められるようになっている。早速に入手した。

↓そして乗車…所謂「特急列車用車輛」というモノの標準的な感じの、座り心地の好いクロスシートである。
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↓嵩張るモノ―と言って「日常の中で街を動き回っている人達」が持っているような感じのリュックサックと、冬なので上着ということ、序に<大阪近鉄バファローズ>のマークが入ったキャップも在ったが…―は荷物棚へ…
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↑今般は「6A」の席だった。個人的に“6”は「誕生日に因む」というようなことで「好きな数字」でもある。そんな些細なことで機嫌を好くしていた…

↓近鉄特急には「こういう場所…」も設けられている。個人的には「大変に結構!」と思う…
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列車は橿原神宮前を発つと、大和八木、西ノ京、大和西大寺、丹波橋の各駅に停車で京都に到る。1時間弱の運行時間だ。

大和八木や大和西大寺は近鉄の他路線への乗換駅で、丹波橋は京阪への乗換駅だ。西ノ京は薬師寺や唐招提寺に近い、旅行客の需要が高いと見受けられる駅だ。そんなことも思いながら、流れる車窓を「他の列車で視た時とは見え方が些か違う?」とも思いながら眺め、本当に呆気ない程に速く京都に着いた。

↓京都駅に着いた列車だ…
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↑直ぐに橿原神宮前へ折り返し運転となるらしい。

↓近鉄の京都駅は、頭端式の軌道が何本も並ぶような具合になっている。
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↓近鉄の京都駅は、「あの京都駅」の巨大な施設の一隅を占めている…
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こういう「列車の旅」というようなことをするのは愉しい!

※京都駅の件も在るが、橿原神宮前駅が発駅という話題なので、記事は「奈良県」のカテゴリに分類する。県境を越えて京都府に何時の間にか入るのだが、それを暫く殆ど意識せずに居た…

天野山金剛寺:河内長野(2021.12.18)

河内長野は、大阪府の南東側に在って、少し先は和歌山県との境界のような場所だ。「河内の山中」というようなイメージの場所かもしれない。

この河内長野を訪ねるとすれば、近鉄の大阪阿部野橋駅から古市駅へ出て、そこから延びる線が行き着く先で、大阪阿部野橋駅との間を真直ぐ往来する列車も利用出来る。他、南海なんば駅を発着する高野線の列車が行き交っている駅の在る。近鉄の駅と南海の駅は隣接で、半ば同じ建物で結ばれているような様子であった。列車が発着する軌道も並んでいて、南海の列車で通り過ぎた際「向こうに近鉄の車輛が停車…」という様子を視ていた。

と、河内長野駅の話題から始めたが、率直に申し上げて「敢えて訪ねる」という意図が無ければ、大阪に縁薄い他地域の者が河内長野に立寄るという機会は少ないような気がする。実は南海の列車で高野山を訪ねた経過の中、「沿線の興味深そうな場所?」と河内長野に眼を向けてみた経過が在った。そして実際に立寄ってみようかという段になり、南海の列車ではなく、近鉄の列車を利用した。そして河内長野では南海バスを利用したのだが。

河内長野には、多少手間を掛けてでも立寄る値が在ると思われる名刹が在る。天野山金剛寺だ。

大阪の街中から河内長野駅へ至るのは容易い。列車の運行頻度も酷く少ない訳ではない。普通に何も考えずに駅に足を運んで、何となく乗車可能な程度である。が、河内長野駅前からのバスは運行頻度が低い。1時間に1本か、それより少ない場合も在る。金剛寺の傍の<天野山>という停留所を通る路線の運行は、土曜日や休日の方が、少し頻度が高いかもしれない。

↓河内長野駅前でやや長めにバスを待って、辿り着いた天野山金剛寺の門だ…一寸見入ってしまう見事なモノだった。
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↓寺号が額に記されている…
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天平年間(729年―749年)に聖武天皇の勅願で行基が開いた寺で、空海が修行した経過も在ると伝えられる。とにかく古い古い経過を有する寺である。平安時代の末期には高野山の高僧であった阿観(あかん)が住んで、後白河上皇や八条院というような有力者の帰依も受けるようになったという。

そして数多の塔頭を擁する寺として鎌倉時代にも栄え、鎌倉時代末期に至ると、河内国の真言宗系寺院と親しくしていたという後醍醐天皇とも関係が深くなっていて、南北朝時代には河内国で活動した南朝陣営の拠点のようにもなったようだ。そして南北朝の争いの渦中には入ったものの、室町時代にも寺は栄えた。江戸時代にも大名の支援を受けた伽藍の整備等は見受けられた。

明治時代に廃仏毀釈の故も在って退潮はしたが、戦禍に遭うようなことが少なく、貴重な文化財が多く伝えられている場所として「知る人ぞ知る」という存在であるそうだ。

↓本尊の金剛界大日如来坐像が祀られる金堂だ。
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↑大日如来の脇には不動明王と降三世明王(ごうざんぜみょうおう)が据えられている。これが「大迫力!」で見入ってしまう。この3体が並んで鎮座するというのは類例が無いものでもあるらしい。

↓かの豊臣秀頼が大修理をしたという金堂が現在に伝わっているようだが、その金堂から辺りを視るという感じも素敵だと思った。
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↑多宝塔が視えている感じが気に入った。

↓現存する多宝塔としては「最も古い?」とも見受けられるらしい。平安時代末期のモノということだが、金堂と併せて豊臣秀頼の修理の手が入っているという。
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↓最近、この多宝塔と呼ばれる形式の塔が好いと思うようになった…
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こうしたモノの他、織田信長、羽柴秀吉、徳川家康というような「教科書に在った昔の人の名前」として誰でも知っていそうな人物の署名や押印が施された書状というような貴重なモノの展示も在る。この寺は、有力者の帰依も受けて栄え、女性の参拝を拒んだ高野山金剛峰寺に対して、女性も迎えたことから「女人高野」と呼ばれた幾つかの寺にこの天野山金剛寺も数えられている。そういう経過に加え、「僧房酒」と呼ばれるが、寺で酒造を行って販売して活動を継続する糧としていた経過が在るのだが、この寺で醸していたという<天野酒>はなかなかに知られて好評を博していたらしい。そういう事業で用いたらしい大きな甕等も展示されていた。

↓貴重な展示が視られる場所の辺りにこういうモノも在って頬が緩んだ…
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或る程度限られた時間を食み出すかもしれない程度に見所が満載な場所だった。過ぎる程に静かな冬の好天な日に、ゆったりとここを訪ねられたのは善かった…

<八坂の塔>が在る光景…:早朝(2021.12.27)

「京都から関西空港へ」という予定であった日の早朝、フライトが夕刻であるということも在って、「フライト前の道草」というようなこととは別に、朝の時間帯に散策でもしようかと思い付いた。

宿から辺りへ出て、少し動き回った。0℃を挟むような気温帯で、「湿った箇所が凍る…」というようになっている例も見受けられ、歩行には「些か注意…」という感ではあった。しかし、それはそれとして「殊更に静かな様子」という中で京都の街を歩き廻るのは悪くないと思った。

↓<八坂の塔>を望むような辺りに差し掛かった…
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↓或いは「京都…」とでも聞けば思い浮かべるのが、この画のような様子なのかもしれない…
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↓坂を少し上がってみた。建物の屋根等に少し雪が残っているのが判った…
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↓何か好い空気感だ…
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「定番の景色」であって、眺めに出ている人や、撮影機材を手にしている写真愛好家は散見したが、それが多いとも言い悪い感じだった。そういう状況も好かった…

紅葉や各種催事で何か賑わう時季と年始時季との隙間、「冬が本格化しようかというような頃の静かな時季」というモノが、何やら酷く好い…

天王寺駅:大阪メトロ(2021.12.17&18)

大阪に到った夜、一寸だけ用事を足しに天王寺へ向かい、地下鉄で引揚げた。

↓その地下鉄で引揚げた際、ホームに佇んで様子を眺めた。
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↑何か「典雅な…」と何時も思う駅である。

この駅は御堂筋線が1938(昭和13)年になんば駅から延伸された頃に登場した駅であるとのことだ。御堂筋線には、歴史を誇る典雅な駅が幾つか見受けられるので、利用してみるのが存外に愉しい。

↓ホームから視える壁面にはこういうような路線案内が掲出されている。
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↓壁に大きな照明器具が映り込んでいる様子も一寸面白い…
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↓翌朝、再度訪れた天王寺駅だ…
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↑近鉄の列車に乗り換える通路を探して歩けば、こういう一段高い場所も在った…

時にはこうした「地下鉄の駅を巡る」というようなことも面白いかもしれない…

神戸空港→三宮:ポートライナー(2021.12.17)

多少の変な展開も在って、予定外の場所を廻りながら新千歳空港に到り、フライトに間に合うように新千歳空港駅や空港ビル内で走ったが、それでも無事に神戸空港へ飛んだ。

強風に抗うように飛行機は飛んでいたようで、神戸空港到着は些か遅れた。それでも色々と在って着いたのが嬉しく、安堵感も漏れていた。宿を求めたエリアへの移動のために三宮に出ようとポートライナーの駅に向かった。

神戸空港駅に限らず、ポートライナーは高架上に駅が設けられて、乗降する場合は少し高い場所に出る訳だが、高い場所であることも手伝って「酷く風が強い…」というのが判る状況だった。そういう場所で判る程度なので、強風が中途半端なモノではないことは伺える。実際、強風による減速運行や一時的な停止が在ったと見受けられ、列車運行が遅れている旨のアナウンスが流れていた。発車案内には、既に出発時刻を過ぎた便の表示が在った。

↓やがて乗車したポートライナーは三宮を目指して走り始めた。後方が視える辺りに陣取って、眺めを愉しみながら三宮を目指すことにした…
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↓沖の埋め立てた島を往く軌道である。景色は「新しき神戸」というような様子が続く。
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↓遠隔操作で軌道上を動くポートライナーは、何処となく「昔のSFに在った都市交通」を想わせてくれる。
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↓港の様々な施設や道路網の間を縫うように軌道が設えられ、景色が少し興味深いと、利用する都度に思う。
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↓三宮駅が近付いて来る辺りだ…
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これまで然程意識しなかったが、ポートライナー沿線には大学や研究機関、様々な会社が立地していて、ポートライナーも通勤通学の手段になっている。今般は夕刻に乗車したことに加え、運行が乱れていて走った列車に乗客が集中してしまう現象が生じていたようで、途中から車内は混み合った感じになっていた。

↓それはそれとして、始発の神戸空港駅から陣取った辺りで車窓を愉しんでいた…
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↓こういう具合に大きくカーブしてから列車は三宮駅に滑り込む…
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神戸の交通結節点である三宮である。神戸空港とそことの間を20分弱で結ぶポートライナーは実に好ましいと、利用する都度に思い、そして後から思い出しもする…

猿沢池と興福寺の五重塔…(2021.12.19)

近鉄奈良駅に到着し、辺りを歩き始め、辺りの商店街を抜けて程無く大きな池が在る。猿沢池だ…

↓こういう様子が視えるのが猿沢池だ。
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↑池の畔の小高くなっている場所に興福寺の堂塔が建っている。殊に50m程にもなるという背が高い五重塔は目立つ。

最近、少し話題になっていた。池の周辺の木が伸びて、五重塔が視える眺望が少し損なわれている感であったことから枝の剪定をやや大胆に行ってみたらしい。少しその効果は在ったのかもしれないと思った…

↓一寸、五重塔に近付いてみると、冬の朝の光に浮かび上がるようで見入ってしまった。
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↓損なわれては再建されてということを繰り返した興福寺の伽藍だ…五重塔を見上げながら、『龍華記』(りゅうかき)という小説で、伽藍が損なわれた大きな事件に纏わる物語を読んだことを思い出していた…
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聞けばこの興福寺の五重塔は近く「長期間に亘る修理」に入って、覆いで隠れてしまうらしい。期間は10年間程度にも及ぶらしい…薬師寺東塔でそういう例が在ったが、あの例のように長く見られなくなる訳で、こうして姿を仰ぎ見ることが叶ったことが幸いであると思った。

京都タワーを見上げた…(2021.12.18)

大阪府の内陸部、奈良県内とを巡って、近鉄の列車で京都駅に到った。

↓京都駅の正面に出て振り返った。
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↑硝子張りな壁面に京都タワーが映り込んでいることに気付いた。

「気付いた」としたが、こういう具合に視える場合もあるということは承知していた。それはそれとして、何となく京都タワーに惹かれた。何時の間にか少し年月が経ったが、何かで京都辺りに出た若い同僚が、京都市内の名所等に余り道草も出来なかった中で京都を離れるという段になり、利用することにした列車までに少し時間が在って、京都タワーに上ってみたというような土産話を聴いたことを不意に思い出した。

↓京都駅と通を挟んだ辺りのビルの上に載っているのが京都タワーだ。
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↑展望室の高さが地上100mと聞く…

この場所には京都中央郵便局が在ったのだというが、移転するということで跡地を利用、開発することになった際にこの京都タワーが建てられることとなったのだという。1964年に登場しているということで、なかなかに歴史が在るばしょともなっている。

↓暫しぼんやりと見上げる等していた。この時は光の当たり方が少し面白いような気もした。
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何やら惹かれて、通を渡って建物に入ってみたのだったが…タワーに上らず、地階へ下ってフードコートで空腹を満たしたのだった…

<チーズバーガーダブル>…(2021.12.18)

京都駅の前に在る京都タワーは、何か「専ら見上げる」か「展望台に上がってみる」という感なのかもしれない。が、タワーを戴く建物の地下にはフードコートが在って、色々なモノを愉しむことが出来るということに偶々気付いた。

↓こういうモノを頂いた…
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↑確りしたハンバーグが2枚入って、タップリのチーズだ。<チーズバーガーダブル>と称する…

↓辺りに据えられたテーブルで頂くことも出来るが、カウンター席を設えている店も目に付く。このハンバーガーを供していた店もカウンターが設えられ、1人の場合には利用し易かった。
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↓結局、この種のモノが好きで、出先で出くわすと非常に嬉しくなって頂いてしまう場合が少なくない…
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京都河原町駅にて…(2021.12.27)

祇園辺りの宿を出て、京都駅へ向かおうとしていた。自身では、阪急の列車と地下鉄を乗り継いで京都駅に到るというやり方を好む。

↓阪急の京都河原町駅で改札を潜り、ホームに出て直ぐに待機中の列車に乗り込んだ。
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↑他の乗客がいない場所だったので、提げていたカメラで写真を1枚…こんな雰囲気の阪急の列車が気に入っている…

京都駅へ向かおうと阪急の列車に乗るなら?一駅だけ東へ向かい、烏丸駅で地下鉄に乗り換える。地下鉄の駅は四条駅である。阪急の京都の街中の区間は地下化されているので、何やら地下鉄を利用しているかのような錯覚をする場合も在る。

札幌駅にて…(2021.12.27)

「本州以南に出て、また引揚げる」という営為に関して、戯れに「出国・帰国」と言ってみる場合が在る。殊に冬季はそういう感が強い…

↓夜のフライトで関西空港から新千歳空港に着き、直ぐに乗った列車が札幌駅に着いた様子だ。733系電車だ。
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↑車輛脇に佇む乗務員は防寒上着を引っ掛けている。そして飛沫のように跳ね上がった雪が車輛正面に些か貼り付いている…こういう感じが「冬の北海道」という雰囲気なのだ。

↓午後10時半を過ぎている。何時も賑やかな札幌駅も、流石に些か静かになって来ていた感だ…
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本当に「還って来た…」という訳だ。

とりあえず帰着…=運行日誌(2021.12.27)

札幌の宿に在る。札幌駅に近い辺りだ。午後11時前後に着いた。これ以上は動きようも無い。休むが、休む前に顛末を少しだけ振り返る…

非常に深く眠った感で深夜に眼を覚まし、そのまま暫く起きていた。暫し思案もしていた。

「帰国」のフライトまで少し間は在る。何かするというようなことも思ったが、特段に何かをしなければならないという程でもない。「朝早く御発ちでした…」ということを繰り返していた。「殆ど深夜?」という雰囲気の中で出た場合さえ在った。「朝、予定どおりの御発ちでした…」という程度のことにしたいという気もした。

そして朝は時間的ゆとりに任せて、辺りを散策する等して、適当な頃合いで「朝、予定どおりの御発ちでした…」という程度にしようと思った。全く「だから?」というような程度のことを思案していた訳だ。

こういう程度のことを「思案」と称してみる程度に長閑な時間を過ごしている。実に好い。連日のように、敢えて数えている訳でもなく、判りもしないが、相当な距離を歩き廻り、夜は寛いでいて眠ければ眠り、起きて居たければ起きて居るという気儘な感じで、食べたい時に食べ、飲みたい時に飲んでいるが、「食べ過ぎない…」という点でけは一応留意という具合の様子だ。或いは「なかなかに健康的?」という側面も在るのかもしれない。そして何よりも「興趣の赴くままに動く」という感じは、他の何にも替え難いようにも思う。

結局、嵩張るモノを早朝に宿で御願いして送ってしまうようにした後、少し散策に出てみた。何となく到ったのは清水寺界隈だった。存外に散策、或いはカメラを手に写真趣味に興じるというような人達が目立った。が、北海道の流儀で言う「あづましい」(居心地が好い)という程度な感で、自身でも辺りの様子を眺めて写真を撮る等していた。

今朝の京都は0℃を挟むような気温帯だったようだ。湿った路面の一部が凍っていた。或いは、早朝に張り切って動き回るのは控えた方が少しだけ賢明なのかもしれないという気もした。が、如何ということもないと歩き廻った。今朝は半袖Tシャツの上にパーカー、そして上着を引っ掛けるという感じで、地元の稚内で朝に「極々短い散策」と称してその辺に出るような場面と大差は無い。が、今朝の京都は0℃を挟む気温でも風がそれ程強くも無く、「些か手が冷たい中、多少凍っている場合の在る足元に注意」という程度のことだった。鮮やかな朝焼けという程のこともないが、なかなかによく晴れてもいた。

そうやって「朝から散策」というのは出先での行動として心地好いものである。そこから宿へ引揚げて、「朝、予定どおりの御発ちでした…」という頃合いまでは居室に在って寛ぐこととした。

やがて<青春18きっぷ>を手に京都駅へ…大阪乗換で和歌山を訪ねてみた。JR和歌山駅と和歌山城との間を歩いて往復したということに過ぎないが…和歌山駅から列車に乗って、日根野駅で乗換えて関西空港駅へ向かった。

関西空港を発着している各便に一定程度の旅客は乗っているようではある。が空港は、何となく空いていた…

「機材到着遅れのため」というようなことでフライトは遅れた。が、特段に問題という程のこともなく新千歳空港に着く訳だが、機内ではかなり眠ってしまっていて、訳が分からない間に新千歳空港に到ったような気分でもある。

そこから列車で札幌駅へ移動した。札幌の街…雪が多く振ったらしいが、酷く冬らしい様相だ。「この感じ…」の中に戻った。

今般は出先で色々と御世話になった方も在るのだが、そういう皆様には「無事に…」の御報告と共に御礼申し上げたい。とりあえず「戻り」だ…綴りたいこと、綴るべきことは今般も多い。それらは追ってゆったりと綴るようにしたい。

<YAKUSHIJI-TEMPLE>(薬師寺)のトートバッグ…(2021.12.19)

日頃からトートバッグは多用している。「トートバッグ」と称して売られているモノは多種多様だが、結局「丈夫な布で出来た、口が紐で絞って閉められるというのでもない袋」というようなモノになるであろうか?これらは「何となく在る持ち物」を容れて出歩くのに重宝で、最近は所謂“レジ袋”が買い物の都度に無料で渡されるのでもない場合も多いので、そういう場面でも酷く便利だ。

↓薬師寺に立寄り、売店で視掛けて、少し迷った。トートバッグと名が付くモノは多々持っている。それでもこれを求めてしまった。と言うより、求めずには居られなかった…
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↑薬師寺の伽藍には有名な塔が建っている。その塔の頂上部に「水煙」と呼ばれる飾りが付いている。その「水煙」の部分をデザインにした絵が入ったトートバッグなのだ…

思わず求めて、早速それを提げて持ち歩いたが…爾来、奈良県や岡山県や広島県、大阪府、京都府と立寄った方々で既にこれを使い続けている。「帰国」の後も随時使うことになるであろう。この種のグッズ…ドンドンと素敵なモノが現れてくれることを願って止まない…

「海上自衛隊潜水艦教育隊」のパーカー…(2021.12.22)

出先で何気なく衣類を求めて使い始め、そのまま旅の途次で着用してしまって、何やら「以前からの気に入っているモノ」に似たような存在感を示す場合が在る。

↓胸にさり気なく海上自衛隊の潜水艦隊で用いる記章の画が入っているが、「自衛隊のグッズ」という雰囲気は薄い代物だ。普通の温かいパーカーだ。
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↓背中には「SUBMARINE TRAINING CENTER」と、潜水艦に乗り組む隊員の訓練を行う「海上自衛隊潜水艦教育隊」を示す大きなマークが入っている。と言って、酷く派手な印象でもない。
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自衛隊関係者向けの衣類は、結局のところ「使い易い」という実用本位で、そこに着用している関係者の所属や経歴を示唆するような記章やエンブレムや文字が入るというのが通例だと思う。このパーカーもそういう例に漏れない。

何か「ニュアンスが異なる様々な寒さ」という中で動き回っている状況だが、そういう具合な中で、この種の素朴な「温かいパーカー」という程のモノが酷く有難い。この記事を綴っている現在は京都に在って、北海道へ引揚げようとしているのだが、これを確り着用している。北海道内であっても、冬季等には好適なパーカーだ。そしてそれ以上に、「海上自衛隊潜水艦教育隊」を示す大きなマークが酷く好い…

<海自デジ迷彩マスク>…(2021.12.22)

出先で何気なく求めて使い始めたモノが「以前から普通に愛用中…」というモノのように酷く馴染む場合が在る。

↓呉で求めたモノである。
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↑海上自衛隊では、蒼系の色でデジタル迷彩というパターンを作って、色々と使っているらしいのだが、その柄の記事を使って作ったというマスクが売られていた…

↓大き目なサイズのモノを入手したのだが、これが程好い大きさで使い心地は悪くない…
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広島に入って以降、これを使っているが存外に具合が好い。自身の場合、「マスク着用そのもの」に関して、些か按配が悪いような気もしているのだが、程好いサイズの布のモノが相対的には使い易い。何日か前からの使用だが、既に随分以前から使用中のような感になっている。

高雄の雪…:京都(2021.12.26)

四条烏丸のバス停を発ったバスは、四条通を西へ進みながら少し北上し、街の北西部の山に上がるような感じで進む。途中の福王子というバス停の周辺で「坂道を上がり始めた?」という感が強まる。その辺りでは車輛や住宅等の屋根
、木々が雪を被っていた。と言って、道路は湿っているというだけだが。

↓40分と少々の乗車で着いた高雄だ。
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↓白いモノが吹き付けられたかのような感になっていた。
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↓少し見入ってしまった。
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高雄で神護寺を訪ねた。道路が築かれていてバスで上がる場所と、神護寺が在る場所との間には谷が在り、「下って上って」で往復歩くことになる。

↓道程はこういうような具合だ。
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↓様子を眺めながらゆっくりと歩を進めた。
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↓片道20分前後だが、湿って滑り易い感じで、慎重な足取りを強いられた。
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午前8時40分頃に高雄に到り、神護寺を歩いて往復した。午前10時台に入って、市街側へ戻るバスに乗車した。

↓その頃には陽射しが覗いて雪は融けてしまっていた。
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それでも気温は余り上がらずに、風が強まればそれが酷く冷たいという感で、時々小雪が交る状態は一日を通じて見受けられた。

こんな日のことは、長く記憶に残りそうな感だ…

バス停…:四条烏丸:京都(2021.12.26)

東西に延びる四条通の東側から、多少交る小雪の中を西寄りへ向けて歩んだ。

四条通の東側の祇園から20分弱も歩くと、南北に延びる烏丸通との交差点に到る。この烏丸通の地下を、街を南北に結ぶ地下鉄の烏丸線が通っている。
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↑画でも判るが、本当に小雪が交っていた。

↓辺りにバス停が在る…
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京都のバスは「〇〇行」という言い方よりも「X番のバス」という具合の「運行系統番号」が前面に出る感じになっている。その幾つもの運行系統がこの<四条烏丸>のバス停で発着している。

↓幾つもの運行系統の時刻表が掲出されている。
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↑今般は「8系統」のバスを待って高雄山を目指そうとしている。

↓こういうような装置が据えられ、バスの運行状況が或る程度判るようにもなっている。
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↓バスの待ち時間に、四条通の反対側に渡って停留所を眺めてみた…(実は辺りにコンビニが在るので、飲物を求めて飲んでいたのだが…)
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↓停留所には、こういうような周辺地図も掲出されている。
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↑京都ではこの種の「バス停に掲出の地図」が意外に役立つ…

↓「来ないな…乗りたいバスが…早く来ーい!」と思い始めていたような頃、高雄山へ向かうバスが現れたので乗せて頂いた。
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縦横無尽に街の様々な場所へ運んでくれるようになっている京都市内等の路線バス…意外に佳いと思う。そしてこの記事に画を載せたように、「利用し易さ」という点でも些かの工夫が在る。

休日の早朝…:花見小路:京都・祇園(2021.12.26)

極々「個人的感覚」に照らせば「(単に)朝」だが、「日曜日の午前7時より以前」というのは、巷では「早朝」と言うのだろうか?

↓昨夕は賑わっていたように見えたこの辺りだが、酷く静かだった…
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↑「写真を撮る」ということであれば、こういう様子も悪くはないと思うが…

路面が湿っているが、実は「小雪交り」だった。雪が路面に積もる程でもないのだが、街を抜ける風は冷たかった。