夕べに…:<中門>:金剛峯寺 壇上伽藍(2021.11.20)

高野山を訪ね、1晩泊めて頂くということにしたのは、「日が落ちるような頃、落ちたような頃」の様子を眺めてみたいというように思ったからだ。宿坊に元々身軽だった荷物を置いて、更に軽快になって辺りを歩き、壇上伽藍の視える辺りに歩を進めた。

↓壇上伽藍では午後5時になると、照明が据えられている箇所の灯りが点いた…
20-11-2021 X-Pro2 vol02 (6)
↑中門(ちゅうもん)が美しいと思った…未だ暗くなり切っていない感だが、そういう中で灯りが点くと建物の美しさが際立つと思う。

中門は1843(天保14)年の火災で焼失してしまい、長く再建が叶わなかったという経過が在る。高野山開創1200年を記念して170年振りに再建が叶ったという楼門である…

この中門には4つの像が据えられている…

上記写真で視えている側には…

↓持国天(じこくてん)…
20-11-2021 X-Pro2 vol02 (8)

↓多聞天(たもんてん)…
20-11-2021 X-Pro2 vol02 (9)

裏側には…

↓広目天(こうもくてん)…
20-11-2021 X-Pro2 vol02 (10)

↓増長天(ぞうちょうてん)…
20-11-2021 X-Pro2 vol02 (11)

4体の像は「四天王」だ。所謂「四天王」というのは、持国天=東、増長天=南、広目天=西、多聞天=北というように4方位を掌って護る「護世四王」と呼ばれている仏法の、更に仏法に帰依する人々や国の守護者である。4人の中、「多聞天」に関しては単独で「毘沙門天」と呼ばれている場合も多く在る。

中門の4体の中、持国天と多聞天とは、天保年間に火災で焼失した門にも在ったと伝えられているようで、修理復元したモノであるという。1819(文政2)年の作だという…残る広目天と増長天は現代の仏師、松本明慶師が新たに制作したのだという。2015(平成27)年に完成したそうだ。

実際に視た時には「旧く傷みが目立った像を、腕利きの職人が丁寧に修理復元して見事に仕上げた?」というようなことだと思っていた…時代を超えて、仏師が協働したような感で、ここの四天王は完成したということになる。

所謂“文化財”は、何かで損なわれたなら再興を試み、そういう過程の中で結果的に「異なる時代の人達の協働」ということまで起こって、そうやって現在まで大切に伝えられている訳だ。高野山ではそういうことにも想いが巡った。

高野山を訪ねて過ごした時のことは、本当に後から後から沸き起こるように色々と想い出す。限られた時間で撮った点数としては、何やら夥しい数の写真も在る…少しずつ、何度も高野山のことを思い出し、何時の間にか、訪ねて戻ってから然程の時日も経ていないながら「何時か再訪…」というようなことを想い描いてしまっている…

山王院と御社と…:高野山金剛峰寺(2021.11.20)

高野山金剛峰寺の壇上伽藍には色々な建物等が見受けられ、歩き廻ってみて一寸愉しい…

↓こういうモノが見受けられた…
20-11-2021 X-Pro2 vol01 (88)
↑鳥居の向こうに建物…手前に対を成している狛犬…「神社そのもの?」という感だ…

↓上に掲載の写真に在る建物の奥に相当する場所だ…これは神道の流儀で神を祀っているモノに相違ない…
20-11-2021 X-Pro2 vol01 (86)
↑これを「御社」と号している。上の画の場所は拝殿に相当し、「山王院」と号している。

高野山金剛峰寺が創建されようという頃、壇上伽藍になる場所の西端部に社が設けられた。丹生明神、高野明神、十二王子百二十伴神を各々祀った3つの社が連ねられている。これは空海が山麓の本社から勧請したという地元の神々であり、永く大切にされて来た御社ということになる。

高野山という場所は「永く大切に受継がれて…」というモノに溢れている場所だ…そんな中に入って過ごす一時というのは好いかもしれない…振り返る都度にそう思う…

大宮通にて…:京都(2021.11.21)

京都に到って、京都駅から東寺駅へ移動し、東寺に立寄ってみた後、御願いすることにしていた宿を目掛けて、当時の傍の大宮通を北上して歩いた…

↓遠目に「あそこ?通行可能か?」という妙な様子に視えたのだが、掘り下げて車輛や通行人が通過出来るようになっている場所だった…
21-11-2021 X-Pro2 (15)
↑この種の場所…何か不思議な風情が漂うような気がする。

不慣れな街を半ば漫然と歩き、こういうような様子に出くわしてみる。そんな「如何でも構わない?」というようなことが酷く愉しい…

五条堀川…五条駅…:京都(2021.11.21)

京都に到って宿を求めたのだったが、五条大宮の宿から街の東西を横切る五条通に出て少し歩いてみた…

↓酷く大きな歩道橋に出くわした…地上の横断歩道が直ぐ傍に見当たらない感じだったので、歩道橋に上って歩いてみた…
21-11-2021 X-Pro2 (46)
↑何やら凄い景色だと思って足を停めた…

画の右寄りに看板が在る。東西に延びている五条通が、南北に延びている堀川通と交差している辺りに大きな歩道橋が設けられている。よく見れば「(歩行者)横断禁止」の旨の標識も据えられていた。

この大きな歩道橋を下り、少し東へ進んでみる…

↓地下鉄駅の出入口…五条駅が在る。
21-11-2021 X-Pro2 (47)

ここも東西に延びている五条通が、南北に延びている烏丸通と交差する辺りだ。烏丸通の地下には、街の南北を結んでいる地下鉄烏丸線が通っている。烏丸線の南側は近鉄奈良線と繋がってもいる…

こういう具合に「ふらりと歩いて公共交通機関を利用…」という程度のことをするのが、多少不慣れな街を訪ねた時には何となく愉しい…

焼きそば…<ジェットホルモン>…トンハツ…(2021.12.10)

夕刻に御近所の御店に立寄って何かを摘まむという感じ…これは年中変わらない…

↓焼きそばだ…辛子マヨネーズも添えられている…
10-12-2021 evening (2)

↓目玉焼きも載ったこの焼きそば…時々酷く頂きたくなる…
10-12-2021 evening (1)

↓名付けて<ジェットホルモン>…
10-12-2021 evening (3)

↓そしてトンハツ…
10-12-2021 evening (5)

こんなことで日が暮れ、週が終わる…そして年末だ…