時季外れな感…:飛鳥寺周辺…:明日香村(2021.12.20)

↓「飛鳥寺を訪ねてみよう…」と甘樫丘(あまかしおか)から下りて歩いた。
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↓飛鳥寺が近付いた辺りで眼に留まった…「何?これ?」と足を停めてカメラを向けてしまった…
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↓何か寂しそうな小さな向日葵…「12月20日」に出くわした…
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時季外れな向日葵と出くわしたということ…「飛鳥寺を訪ねた」ということに合わせて、忘れずに思い出しそうな気もする…

<三諸杉>(みむろすぎ)…(2021.12.20)

大神神社の近く、三輪に老舗の酒造会社とその売店が在る。

↓こういう看板が掲げられて、<三諸杉>(みむろすぎ)という銘のモノを中心に色々な酒が製造され、販売されている…
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ロゴ入りのTシャツを入手し、既に旅の途中で着用していた。そしてロゴ入りのTシャツだけではなく、この<三諸杉>(みむろすぎ)という酒も入手していたのだったが、流石に四合瓶では在っても持ち歩き悪いので出先から拙宅へ直ぐに送ってしまっていた。

↓拙宅で再会を果たした「純米吟醸」である…
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↓「酒の神が鎮まる地」と、酒造関係者も信心を寄せる大神神社の地元で造られる銘酒であることがラベルに在る…
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↓錫器のタンブラーに注いで試飲である…
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↑所謂「吟醸」ということで、何やらフルーツ的な芳香やサッパリした感じが必要以上に強いのでもない。古くからの芳醇な酒という感じが寧ろ強いような感じがする。「老舗だけが知っている…」と思えるような、名状し悪い程の「絶妙!」なバランスで在る。「呑み飽きない…」というが、それは「少し違う」と思う。「呑むことを止め悪いような、絶妙な加減」なのだ!

実は「芳醇」と形容される清酒が意外に好きだ。が「端麗」とされる「スッキリ」も捨て難い。それでも「芳醇」な味わいこそが「清酒らしい!」のであって、「端麗」も行き過ぎると何か「清酒らしくない?」という気がしてしまう。結局、何でも「バランス」なのであって、そういうことを熟知した上で佳い品を送り出すことが可能なのは、結局は「老舗」なのかもしれないというようなことを「一愛好家」としては思う場合も在る。

寺で酒を造るという「僧房酒」というモノが在って、そういうモノの中から現在の清酒の「直接的な先祖」と呼び得るモノが登場していて、それが登場したのが奈良県内であると謂われているという。そんな流れを想わせる、老舗が醸す絶妙なバランスの酒…愉しかった奈良での想い出も相俟って、何か酷く美味い!序に申し述べると、酒が醸される場所への好感度、その場所に纏わる好い想い出というようなモノは、口にする酒の味を相当程度好くしてくれるという一面も在るであろう…

↓実は四合瓶を2本求め、拙宅に送り込んでいたのだが…「無事に着いた…どれどれ…」と試飲し始めて、瞬く間に1本空いてしまった…
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↑スッキリし過ぎていない、程好い芳醇さというのが実に心地好いと思った銘酒だった…

奈良県というのは、訪ねて、触れて興味深い文物が色々と在る地域だが、老舗の銘酒も美味い地域だ…

※ 酒の画は稚内の拙宅で撮っているが、奈良県内で銘酒を入手して美味かったという件なので、記事は「奈良県」のカテゴリに分類する。

甘樫丘で明日香村を望む…(2021.12.20)

↓こんな看板が在る駐車場に到った…
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↑甘樫丘(あまかしおか)に上ってみることにした。

辺りは<国営飛鳥歴史公園>ということで整備もされている地区の一隅である。

甘樫丘(あまかしおか)というのは、標高148mで南北に1km、東西に数百メートルと曖昧な範囲に拡がる丘陵である。古く、大変な権勢を振るったという豪族のかの蘇我蝦夷、蘇我入鹿の父子が居館を構えていたのがこの甘樫丘であったと伝わるそうだ。

蘇我蝦夷、蘇我入鹿という程度にまで名前が売れていない豪族も含めて、往時の豪族達は辺りの村落を睥睨するような丘陵の辺りに居館を設ける例が多かったらしい。そういう「豪族〇〇の居館であったらしい」という場所に関しては、考古学的調査が不十分な場所も未だ多く在るらしい。明日香村は、旧い時代の記憶を伝えるような、或いは何処かの時代で時間が停まっているような、何か不思議な雰囲気が溢れる場所だと、この甘樫丘で改めて感じないでもなかった。

↓丘陵は緩やかな傾斜の散策路が整備された場所だ。幾つか「展望台」が設定されている。その展望台への「→」の看板も何箇所か設けられている。
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↓甘樫丘の「展望台」ということになっている、丘陵の高くなって開けた場所から明日香村を望んだ…
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↑右側が棚田の在った稲渕辺りで、左側の眼下というような辺りに飛鳥寺が在る…

↓この場所は左右双方から枝が張り出した大き目な木が在るのだが…
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↓(話しが先走ってしまって恐縮ながら…)後刻に丘を下りて見上げても場所が判る…
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↓上述の明日香村の様子が視えた側と反対側には、古くから大和国の人達が仰ぎ見た山々を擁する大地が広がっている。加えてこの日は天の感じも好かったのだが…
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↓この甘樫丘の「展望台」ということになっている辺りから望む周囲の様子が詳しく説明されたプレートが在った。今般の奈良県入り、または過去の奈良県訪問で立寄った経過の在る場所等を図上に色々と視付けていた。
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この場所では「正しくピクニックの御弁当」という感覚で、「奈良県の美味いモノ」の代表選手に選ばれても好いかもしれない、加えて“弁当”に好適な「柿の葉ずし」を摘まんだ。時季としては温かいような感じの好天で、非常に愉しかった一時を過ごしたという心地好さが、この甘樫丘の眺望を写真を改めて視て甦るような感である。

明日香村を訪ねる際、余程天候が悪いのでもなければ、この甘樫丘で眺望を愉しむというのは好いことであると思う。時間帯にもよろうが、柿の葉ずしでも、他の何でも「御弁当持参」が好いかもしれない…
posted by Charlie at 12:11Comment(0)奈良県

高松塚古墳:明日香村(2021.12.20)

↓高松塚古墳…
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↑下段が直径約23m、上段が直径約18mで高さが5m程の二段になった古墳である。何か不思議な存在感を放っている…

1972(昭和47)年に中の石室から見事な彩色画が発見されて注目されたという古墳だ。

↓発見されている彩色画に関する研究成果を伝える資料館が在って、これが興味深かった。
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この高松塚古墳は< 国営飛鳥歴史公園>として整備されている地区の中に在る。そういう整備の以前は、農村地域の水田や畑の中のような場所であったそうだ。そこに忽然とこの高松塚古墳が視えて来るということになる。

公園としての整備の有無と無関係に、この場所は「地方の小さな集落の一隅」という以上でも以下でもない様相だ。しかし、高松塚古墳が築かれた時代には「時代の最新モード」が発信されたというような場所であったと推察し得る。何やら酷く不思議な感じだ。

商店のシャッター…:明日香村(2021.12.20)

明日香村という地域では、「景観計画」ということで「戸外の景観を形成するあらゆるモノ」にルールが在るということのようだ。目次を拝見すると80ページ以上にも及ぶ『明日香景観デザインマニュアル』(.pdf)というモノも在る。

↓そういう地域での商店のシャッターである。少し興味深く拝見した。
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↑明日香村の石造物の画が描かれていた。石舞台古墳<亀石>の画も在った…

こういうような「街角で出くわす一寸したモノ」が酷く面白い場合も在る…
posted by Charlie at 10:24Comment(0)奈良県

<亀石>…:明日香村(2021.12.20)

橘寺を望むような辺りを通り抜けると、案内表示のようなモノが在る。

↓こういうモノだ…ハッキリ申し上げるが、何やら文字が多く、「→」と距離との関係が判り悪くなっている。少なくとも「高松塚古墳」は「170m」先には無い…がこの「170m」はその上に視える「亀石」なるモノか?
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↓そして「170m」と案内表示に在ったように、然程遠くない辺りに現れた<亀石>である。
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↑「何だ?!これは…」という感じだ。嘗ては「田の真中」のような場所に忽然と大きな石が現れたらしい。現在は宅地化された辺りに在る。

↓画では左下寄りになるが、「亀??」というような生物の顔らしきモノが彫刻されている…
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↑微笑んでいる?何か名状し悪い不思議な表情の顔だ…

かなり大きい石だと思ったが、「長さ3.6m、幅2.1m、高さ1.8m」ということであるそうだ。確かに立ち歩く際の眼線の高さ程度に高さは在った…

この「亀」を巡る言い伝え、伝承のようなモノも在るらしいのだが…それはそれとして、「大きな石に顔を彫るようなことをして、一体、何を如何したかったのか?」というようなことを思ってしまった。

この<亀石>は面白い顔が付いているので、明日香村では親しまれている存在らしい。一寸面白い…

「Rice Terrace」(ライステラス)?=棚田…:稲渕棚田:明日香村(2021.12.20)

「Rice Terrace」(ライステラス)なる表現は、自身の語彙の中には無かった。新たに加えた型となったが、これは「棚田」のことなのだという。

明日香村の稲渕という地区、不思議な“結界”を視た辺りに近いのだが、棚田が広がっていて、その景観が知られているという。

↓傾斜になっている場所で、低めな場所から高めな場所まで階段状に、棚のように整地されて耕作が為されている。これが棚田だ。
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↓何やら独特な雰囲気が在るモノだ。
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↓農閑期、または色々な花が咲かない時季であったので、棚田の独特な地形を眺めてみることに終始したが、それはそれとして面白かった。
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稲渕の地図のリンクを入れておこう。地図の右下側に男綱が在る。その辺りからこの稲渕棚田を眺めたのだった。

傾斜地を階段状に、棚のように整地した場所を全く視たことがないというのでもないが、敢えてそういう形で農地を拓くのでもない北海道のような場所に住んでいれば、「棚田」を日頃は然程意識しない。故に「Rice Terrace」(ライステラス)なる表現に出くわした時に「何?」と思ったのだ。

何か「日本の棚田100選」というモノも在って、稲渕棚田もそれに数えられるという。方々に苦心して開かれ、維持されている棚田が実はなかなかに多いということを知ることとなった。

石舞台古墳:明日香村(2021.12.20)

↓人為的に積み上げられた大きな石が独特な存在感を放つ…
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↑初めて視る機会が得られた。これが石舞台古墳というモノだ…

↓思わず周囲を歩き廻って眺めてしまう…何か巨大な彫刻作品というようなことを想起しないでもない…
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↓積み上がった石は、貴人を埋葬する墓ということで、溝も備えた石室が形成されている。
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↓多分「然程高くない家賃で一人住まい…」という部屋になりそうな広さの石室だった…
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↓積まれている石の隙間から石室内に光が射し込んでいた…
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↓現代の何らかの建設工事のようなことで、重機を用いて動かす場合にも相当に手間が掛かりそうな感の大きな石を、古代の人達が「如何に扱ったか?」という研究による推論もパネルで紹介されていた…
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↓石を積んでいて危なっかしいので「上がらないように…」ということになっている。勿論、そんなことをしようとは思わないが、旧い時期の写真で子ども達がここに上っている様子の画を視た記憶も在る。
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↓石室内に、こういうような石の棺が据えられていたと見受けられるということで、再現されたモノが脇に置かれていた…
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↓多少離れた小高い辺りから石舞台古墳を眺めてみた…
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実に多くの古墳が伝わっている訳だが、その基幹となる石室がこうやって「謎の古代遺跡?」という具合に剥き出しになっているというのは類例が思い当たらず、何か酷く興味深い。

明日香村には古代の人達が手掛けた石造物が幾つも伝わっているというのだが、この石舞台古墳はその中の代表格というような酷く大きな代物で驚かされた。
posted by Charlie at 08:18Comment(0)奈良県

幌延駅にて…(2022.01.04)

名寄駅で1輛になった列車は順調に走り続けた。

↓徐行しながら警笛を盛んに鳴らすので「何が起こった?」と様子を伺うと、線路上に「招かれざる客」の姿…エゾシカである。
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エゾシカは直ぐに軌道脇に避けない。「何か大きなモノに追われている!?」というように軌道に沿って走り続けていた。上の画のように振り返った後、更に少し「追われている!?」という動きを見せ、程無く脇に姿を消した。

↓そんな場面も経ながら列車は幌延駅に着いた。
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↑やや長く停車する幌延駅でホームに出て身体を伸ばした。列車の後ろ側を眺める。跳ね上がった雪が、こういう具合に列車の後ろ側に貼り付くのが「非常に冬らしい」という感じだ…

↓少し離れた位置からも視てみる。
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↑緩い降雪と、積雪が強風で舞ってしまう分とが軽く混じっているような様子だったと思う…

↓正面側に廻り込んでみた。停車中も運転台辺りのワイパーは確り動いている…
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幌延まで到ると稚内は「もう直ぐ…」というように感じられる…

名寄駅にて…(2022.01.04)

未だ暗かった旭川駅を発った列車は順調に北上を続けて名寄に到った。
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↓画の右側に視えている後方車輛は名寄駅で切り離される。そのために少し長く停車する。
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↓こういう具合に、旭川駅で2輛連結であった列車は「各々」という形になるのだ。
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↓画の左側、南下中の列車が到着している様子だ。右側の画で視えている車輛に乗っていたが、その車輛がマダマダ先の稚内を目指して1輛だけで進んで行くのだ…
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何度も視ている様子だが、この名寄駅での様子は気に入っている。加えて、少しだけ長く停車すると、ホームに出て身体を伸ばすことも出来るというのが好い…

旭川駅にて…(2022.01.04)

自身の場合、列車を利用して稚内から旭川へ向かい、そこから札幌や更に先を目指し、復路には札幌や旭川を経て稚内まで列車で北上というようなことをするのが「通常移動経路」ということになる。

振替えると12月17日に稚内駅を発った後、幌延駅で列車が停まってしまい、幌延駅前から留萌駅前のバス移動を試みて留萌駅で列車に乗り、その列車が着く深川駅で列車の乗換で、そして乗換に要する10分間程度の札幌駅という展開で新千歳空港で走って飛行機に間に合うという様子だった。そういうことなので、「今般の往路」に旭川駅という場面は無い…

↓復路には旭川駅の場面は確りと在る…
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↑駅の真正面は通路部分の地面に温度を上げる機構を仕込む「ロードヒーティング」が施されている。雪は融けてしまい、何やら「湿った路面」が積雪の真中に開かれているような、少し不思議な眺めになる。

↓「湿った路面」という感の場所に駅舎の一部が映り込むような感じで、何か面白い景観だと思いながら駅舎を目指した。
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実は前日に、気に入っている早朝の列車で稚内を目指そうとしていたが、前日は普通列車の運転見合わせが朝から生じていた。名寄以北で列車が動いていなかった。特急列車の運行も乱れるように予想されたので、「プランC」(第3案)と称して旭川にもう1泊で漫然と、悠然と過ごしたという経過だった。

↓この朝は普通に運行される!駅に着いた時点で列車は乗客を待ち受けていた…
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↓載せて頂くこととなったのはこのキハ54の527号車だ…
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↓陣取った席から真直ぐ前を視る…
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↓右側を視る…こういうような座席に陣取った訳だ…
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↓扇風機健在で、加えて「JNR」(日本国有鉄道)のロゴマークも残っている。(他地方で、現行のJRの社名のシールを貼っている例を視た記憶も在るが、ここは「そのまま」になっている…)
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↓2輛で運行となるが、名寄より先へ向かうのであれば前の車輛に乗車しなければならない。名寄で後ろの車輛を切り離すのだ。(名寄で後ろから下りて前に乗るという場合も在ろうが…)
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↓そして車内ですっかり寛いでいれば、列車は北を目指して静かに走り始めた…
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