<広島海上ビル>…(2021.12.23)

↓朝の光を受け、様々な種類の船が停泊または航行という風情…瀬戸内海に開かれた港を擁する広島という街の個性が滲む光景であると思う。こんな様子を眺めるのも好いものだ…
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路面電車の広島港停留所の近くに客船が発着していることは知られている訳だが、その辺りの他にももう少し輸送規模が小さな旅客航路の発着や、色々な用途で船で動き回る関係者が出入りする、或いは海上保安や消防というような官公署関係で船を用いるという場合も在って、広島の宇品辺りでは「何となく思う」という以上に多くの船と船の利用者や関係者が動き回っているようだ。そんな様子に少し触れた訳である。

↓旅客が出入りする他、関係の事業所の事務所等が入居しているらしいビルが在った。<広島海上ビル>と称するようだ。
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↓建物内に“売店”が設けられている…
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↓何か「訳も無く懐かしく感じる…」という感の売店が在った…
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↓階段も年季が入っている…
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↓牛乳…パン…清酒…売店の取扱品か?何か酷く味わい深い感だ…
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↓近くの島江の連絡船が発着していて、その日の最後の便が出た後の夜間は建物を閉め、朝にまた開けることになっているという告知が在った…
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こういうような「海辺」を散策するのも好いものだ…何か「かなり古い映画」という世界の中に迷い込んだかのような、少し不思議な気分になった…

「広島陸軍糧秣支廠倉庫」の一部であった壁…(2021.12.23)

路面電車の広島港停留所を訪れ、興味深い経過が在る車輛を眺める等したのだったが、落ち合った友人に御案内願い、辺りの「宇品」という地区を歩き廻ってみることとした。

↓こういう重厚な煉瓦造の壁に出くわした。
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↓こんな具合に「建物の一部」を“記念碑”というようにして敢えて残しているのだ。
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↓この「建物の一部」を残している壁の謂れを説くプレートが在った。
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広島の宇品は、陸軍が物資輸送等を行う場合の拠点になっていた。明治期以降、陸軍が管轄する各種の倉庫等の施設が多く建てられた。画の壁は、そうした施設の一つで「糧秣支廠倉庫」というモノだった。将兵の食糧や軍馬の飼料を保管するというような用途で用いられたのだという。

当然ながら原爆投下当時にも在った倉庫だが、爆心地辺りから4.5kmと離れていたので、被害は軽微なものに留まったのだという。戦後は長く民間倉庫として利用され、1997年に辺りの道路を整備した際、建物の一部を記念碑ということにしたのだそうだ。

↓こんな壁が在る訳だが、壁の前には鉄道が敷設されていたという。その鉄道が敷設されていたような場所が、現在では道路になっているのだ。
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鉄道が敷設されていたような場所が道路になっているという例は方々に在ると思う。が、そこに嘗て在った建物が戦禍の記憶を伝えているというのは、例が限られると思う。何か貴重なモノを拝見した。

東大寺をテーマにしたハンカチ…(2021.12.19)

↓奈良で求めて、宿の居室で何とな写真にも収めていたモノだ…
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↓大仏様の手…大仏殿の屋根の一部…金剛力士像…そういう「東大寺…」と聞くと思い出すような“形”を抽象したイラストを、何か華やかな感じの面に散らしている。美しいハンカチだ…
19-12-2021 my one.. (2)
↑「華厳宗大本山東大寺」、「金光明四天王護国之寺」というような文字もデザインの一部のようになっている。

蚊帳生地を使う奈良のなかなかに好いモノということになろう。日々、時々使うようなモノに「奈良!」という感じの要素が美しく纏まっている。秀逸なデザインだと思う。これ!なかなかに気に入っている…