↓その球場の辺りに在る銅像のミニチュアが、郷土の歴史を伝えようという旭川市博物館に在る。

↑長身の投手が投球をしようかという場面を再現したように見える像だ。旭川に所縁の野球選手の像である。
この投手はヴィクトル・スタルヒンという。1916年生まれで、1957年に交通事故で逝去してしまった。
スタルヒンの一家は、ロシア革命後の混迷の中で日本に亡命したという家族である。旭川に住むようになり、ヴィクトル・スタルヒンは旭川で育った。
現在の旭川東高校の前身である旭川中学に入学したヴィクトル・スタルヒンは野球に打ち込み、投手として頭角を現した。そして<東京巨人軍>でプロ野球選手としてプレーする機会を得る。以降、プロ野球の投手として活躍する。計4球団でプレーし、通算303勝の成績を上げている。「シーズン42勝」や「通算83完封」というプロ野球記録も在るという。大投手だ。
「旭川に所縁の大投手」ということで、旭川の野球場は彼を記念して<スタルヒン球場>と名付けられている。
ロシア出身で旭川育ちで、敬愛されるべき大きな実績を残したスポーツ選手のヴィクトル・スタルヒンだが、ロシアでは野球が「マイナーな外国の競技」という感なので、余り知られていない。もう少しロシアで、日本で注目されても好さそうな人物だ。
因みに…自身では<スタルヒン球場>で野球観戦の興じたという経過は無い。何時か訪ねたい感だ…