読書…(2022.04.09)

↓俄かに図書館利用が増えた昨今…何やら本を写真に収めてしまった…
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俄かに話題に上ることが多くなったような事物に関して、関連の基礎的な知識や、そこから拡がり得る話題、少しばかり知っている、または知らないを交えて、適当な本を読んで学んでみるというようなことは有益だと思う。そして必要な事でもあると思う。

「ウクライナ」は「俄かに話題に上ることが多くなったような事物」の最たるモノのように思う。通読したが、なかなかに為になった。

「おわりに」と題された編者の言によると、本書の企画は2011年頃に起こったもので、順次準備を続けていた中で2014年に色々な情勢変化が起こったことから、様子を観ながらそれに関連する事項も盛り込もうとした。そして2018年に登場している。

結果として、また「異常な事態」となっているウクライナに関して「現状の“前史”を含めた様々な事柄を知る一冊」として「現在読む」ということでも好適な内容になっているように思う。

本書は世界中の様々な国や地域の情報を供する「エリア・スタディーズ」と銘打ったシリーズの一冊となっている。様々な分野に通じた執筆者が、各々の得意な話題に関して綴ったモノを集めている。本書の場合、それが65篇なので題名に「65章」と在るのだ。

国旗や国章のことから起こして自然環境や主要な都市の様子という地理系統の事柄、民族や言語や宗教という外国の様子に触れてみようとする場合によく話題になる事柄、古代から近現代までの通史的な事柄、文学から料理やスポーツまでに観光的な事も加えた文化関係の事柄、1990年代の「独立」の後の経過や最近の様々な問題に関連する事柄と、大きく5つの章に65篇が割り振られている。

5つの章の各々が好く、或いは「章毎に分冊にしたリーフレット」的なモノが在っても善いのかもしれないと思った。殊に「1990年代の「独立」の後の経過や最近の様々な問題に関連する事柄」の章に関しては、「ウクライナ」が「異常な事態」になっている「今」であるからこそ、「その“前史”」としてより多くの人が知るべきことだと思った。内容は「知ろうとする」という素人に必要なことであると思った。

「自身に向けたメモ」ということで敢えて要約しておく。

1990年代に「最早“ソ連”が維持出来ない…」ということになり、(少し先に“離脱”のバルト3国を除く)12の共和国が独立した。ユーゴスラビア等で見受けられた武力紛争のようなモノが程無く発生するのでもなく、スムースにスタートは切った。

それでもウクライナはロシア等との摩擦のタネも抱えて、経済運営も苦しかった。そして「脱露入欧」というような路線と「共存」という路線で随分と揺れた。「ウクライナ!」というアイデンティティーも作られ、確立して行くようなプロセスも在った。

2014年の<ユーロマイダン革命>でヤヌコーヴィチ政権が排されてしまった頃、クリミアのロシア「併合」という問題が生じ、ドンバスの紛争が先鋭化した。そしてそうした紛争を巡るウクライナとロシアとの話し合いは、行っては戻りを繰り返し、話が拗れてしまった。そしてクリミアやドンバスの問題だが、既にウクライナの経済活動にネガティヴな影響ももたらしてしまっているという。

というようなことだ…

「1990年代の「独立」の後の経過や最近の様々な問題に関連する事柄」の章では、産業や軍事や、周辺諸国との関係や、日本との関係等の話題も取上げられている。

各章、各々に非常に興味深いが、多彩なモノを含むウクライナは「国」としては未だ新しく、様々な課題を抱えながら色々と努力していて、現在でも色々と愉しい文化的発信も為されている。何処へ進んで行くのか?そういう興味深い地域であるだけに、昨今の「異常な事態」は哀しむべきだ。

哀しむ他方、彼らを少しでも知りたい。そんなことで、偶々出くわしたことを切っ掛けにゆっくりと読んでみた。広く御薦めしたい。

ウクライナを知るための65章 (エリア・スタディーズ 169) [ 服部 倫卓 ]


湿った夕べに…(2022.04.12)

雨交じりであった時間帯が長かった一日が過ぎ、夕刻にふらりと出た…

↓濡れた路面に灯りが撥ね返るような風情の夕刻だった…
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↓肉を使ったつみれ…
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↓味付けした蛸を揚げた<タコざんぎ>…
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↓名付けて<ジェットホルモン>…
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↓抗い難い米飯の誘惑…玉子めしを頂いた…
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↓こんな「有り触れた御近所の夕べ」が酷く愛おしい感がする昨今だ…
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朝に…(2022.04.12)

↓「朝の道草」が定番化してしまった昨今だ…
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↓こういう具合に…前夜に夕食を摂らなかったので、少しだけ欲張った…
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↓蒸したバンズに白身魚のフライ…<フィレオフィッシュ>は美味い…
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↓更に<ソーセージエッグマフィン>である…
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何か「朝の道草」が在る暮し振りも悪くないのかもしれないと思う昨今である…

朝の稚内駅…(2022.04.12)

↓小雨交じりの湿った朝、何気なく稚内駅に足を運んだ…
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↑弱目な風だが、風そのものは冷たく、湿った様子と相俟って何やら肌寒い…

↓旭川を目指す朝の特急列車が待機中である様子が視えた…
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↓駅前のバス停に出入りする車輛も目立ち始めた…
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↓「市内線」の潮見5丁目行が現れた…
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↓早目な時間帯に稚内駅を目指すバスが到着した頃合いで、そういう中を市内線のバスが動いている…
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↓こういう具合に、稚内駅辺りの静かな朝が過ぎて行く感だ…
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