<バスタ新宿>こと「新宿南口交通ターミナル」または「Shinjuku Expressway Bus Terminal」へ…(2022.05.07)

「翌日に利用するバスの券を求めにターミナルへ足を運んでみる」というのは「如何ということのない営為」であるとは思う。が、訪ねた「ターミナル」の様子に些か驚くという経験をした。

↓「都営新宿線の新宿駅」と敢えて強調する…思惑どおり「JR新宿駅の南口を伺うような辺り」に出ることが叶った。
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↑「全然知らない」という場所でもないが、覚えているのは「かなり旧い…」という様子だ。と言って、建物が並ぶ位置や道路が変わっているのでもない。建物に掲げられた看板や、中の店舗や事務所は大きく変わっていることだろう。そういうことを思いながら、横断歩道の信号待ちをしている人の群れに紛れる。そして「雰囲気」は「記憶の中のまま」ということに何となく安堵する…

↓歩を進めれば、程無く<バスタ新宿>だ…何となく思っていた以上に大きい感じで、些か驚きながら近付いた…
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↑ここの窓口で尋ねて「翌日に利用するバスの券を求める」と考えていた訳だ。

<バスタ新宿>こと「新宿南口交通ターミナル」は2016年開業だという。

15の発着場所を備え、118もの会社による39都府県300都市へ向かうバスが発着し、1日の発着便数は最大1625便にも及ぶという、日本最大規模の高速バスターミナルだ。

高速バスに関して、2013年以降のルールでは「旧路線バス系」と「旧ツアーバス系」という流れが一緒になっているということなのだが、その現行ルールの下で双方の流れを汲む会社のバスが一堂に会しているということになるのだという。

名称は「新宿」であるが、所在地住所は「渋谷区」であるそうだ。付近の国道20号に沿って区境が引かれ、国道20号より南側は渋谷区に属するためだという。それでも「JR新宿駅南口の辺り」として、一般に「新宿」と認識されていると思われる。

↓歩いて来た道路から出入り出来る辺りが「2階」で、下りれば「1階」だ。バスターミナルは上の「3階」や「4階」に在るそうだ。
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↑中に入るべく、このエスカレーターを上ってみる。

↓上がるエスカレーターで脇を視れば、JR新宿駅の南口がよく見えた…「過ぎる程に静かな街」からここに到った者の目線では「うわっ!“東京”…!?」というような光景だ。
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↑JR新宿駅南口に到れば、この<バスタ新宿>は横断歩道を一つ渡るだけである。凄く便利な場所だ!

「バスタ」という愛称は、「バスとタクシーのための場所」というようなこと等、色々と込められた意味は在るようだが、語呂も好く憶え易いと決まったようではある。(自身では「バスターミナル」を縮めて「バスタ」とでもして、在りそうで無かったからこれで行くことにしたのだと勝手に思った…)が、「バスタ」は外国で商標になっていたり、好ましくない語句と思われてしまうというようなことも少々在るらしく、外国語での情報発信の場合には「Shinjuku Expressway Bus Terminal」という「新宿高速バスターミナル」の英訳を使っているそうだ。実際、この英訳の呼称が表示されている箇所も見掛けた。

↓中に入ればこういうような矢印の案内が色々と在って、目指す発券窓口には迷わず辿り着いた。
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ここで、翌日夜に京都へ発つバスの券を、同行者の分も含めて求めた。が、このターミナルの壮大さに少なからず驚いた…更に、翌日にここを利用してみて更に驚いたということも在る。

結果的に「新しい巨大施設」と初対面した。そして「東京と方々とを結ぶ交通手段」に関して知ることにもなった。

森下駅―新宿線…(2022.05.07)

東京に在って「新宿に出る」とでも言えば、実は「存外にややこしい…」ということに思い至る。

JR新宿駅には様々な路線が乗入れているが、「新宿駅」を名乗る私鉄や地下鉄の駅は色々と在り、「新宿〇〇」とか「〇〇新宿」というのまで多々在る。そして“新宿”と呼び習わされる地区もなかなかに広い。

そういうことなので「漠然と新宿」というのでもなく、「新宿の〇〇」という程度に「的を少し絞る」ということが必要なのかもしれない。

今般、「新宿に出る」と思い立った。翌日以降の段取りのため、JR新宿駅の南口辺りに立ち寄りたかったのだ。

↓そこで利用したのが都営地下鉄の新宿線だ…ここでも大江戸線と同様の、列車が進んで行く側にやや濃い色の、判り易い案内が在った。
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↑大江戸線の蔵前駅から森下駅までは直ぐで、そこで新宿線に乗換えることが出来る。

1978年に開業し、1989年に全通したという都営新宿線である。京王新線との相互乗入運転が行われていて、新宿ではJR新宿駅南口を伺うような辺りに出入口が在る。

実は都営新宿線は少し面白い。軌間が1372㎜なのだ…多く見受けられるのは1067㎜か1435㎜で、これは非常に少数派だ。

現在の都電の前身となる東京市電の起源である馬車鉄道が1882(明治15)年に、理由等は不詳ながら、この軌間1372㎜を採用したそうだ。

京王帝都電鉄は、この東京市電との乗入運転を意図し、自社路線の軌間を1372㎜として現在に至っている。都営新宿線が同社と相互乗入ということになった際、京王の1435㎜への改軌も打診されたが、少し困難ということで1372㎜が採用された経過であったという。

「軌間1372㎜」は京王とこの都営新宿線、東急世田谷線、他に函館市電というのが現存する。過去に採用されていた例では、各々に改軌が済んでいるそうだ。

↓新宿へ向かう列車がやって来た…
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↓正面の窓の下に「KEIO」…京王の車輌であった…
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森下駅・新宿駅間は、何となく「東西に東京を横断」というような経路だと思った。「実は少し独特な規格」の車輌での移動…こういうことを思い出すのも少し愉しい。

葉桜…(2022.05.18)

↓エゾヤマザクラである…
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↑葉が茂っている様子になってきたが、一部に「花の残滓」のようなモノも交る…

エゾヤマザクラは、花と葉が交り易い感じだ。故に葉桜は然程珍しいとも思えない。が、ここまで葉が多い中に花が残るというのは、余り視た記憶が無い。

↓こういうような様子に出くわすと、何気なく歩く時間が酷く嬉しいものになる。
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今季は、当地のエゾヤマザクラの花が好くなって行く時季に所用で他地域へ出ているという経過なので、こうやって「花の残滓」と出くわしたことが嬉しかった。

朝の稚内駅前…(2022.05.18)

↓時折風が強い中、気象情報を伺った…
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↓佇んで眺めていると、「風速」は目まぐるしく数字が動いている…
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何か「何時までも戸外で立った時、歩く時の“体感”が変わらない…」という気がする。少し心地好い感じになるには、未だ些かの時間を要するであろうか…

少し傾いた光と街並みと…:蔵前駅 周辺:都営地下鉄大江戸線(2022.05.07)

宿に入って一息入れ、身軽になって街へ出ることとした。

大門駅から蔵前駅に移動する際、地下鉄の「1日券」を確り求めておいた。これで随意に動き回り易くなる訳だ。

↓「日が長くなっている時季」を意識してみたくなるような光線の状態だ…
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↑こういうような「さり気ない場面」を観て、何気なく足を停めてみるというような感じが、酷く好いと思う場合が在る…

大門駅―大江戸線(2022.05.07)

↓東京のような大きな街では、動いている場所でとりあえずこの種の看板を見付けることだ。
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↑浜松町に着き、都営地下鉄を利用しようと駅の出入口を探していたが、この種の看板に導かれて難なく辿り着いた。「A」が浅草線で「E」が大江戸線と、2路線の駅が在るのだ…

蔵前駅を目指そうとしていた。大門駅に乗入れる浅草線、大江戸線の何れを利用しても行けるのだが、大江戸線を利用してみることにした。

↓柱にこういうような案内が在るのが、都営地下鉄では定番のようだ。濃い色の側がやって来る列車の進んで行く方面ということになる。(今般の東京滞在時には、都営地下鉄を何度か利用し、その都度にこの案内を活用した…)
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↑こうして路線図を見ると、大江戸線は「0」の形の“環状線”というより、「6」という字の形の不思議な形状だと判り易い…

↓列車がやって来た…
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↓減速して、ホーム扉前の定位置に静かに停車する…
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因みに、蔵前駅に着いた後には宿に入りたかったのだが、大江戸線の駅の方が、浅草線の駅よりも御願いしていた宿に近く、非常に好かった。

実は、大きな街に出て、地下鉄を利用して方々を動き、気楽に街を歩き廻るようなことをするのが凄く好きであったりする。今般は、東京で何となく大江戸線に親しむ機会を設けられたが、好かったと思っている。

東京タワーが覗く…:大門駅 周辺:都営地下鉄大江戸線(2022.05.07)

モノレールで浜松町に着き、文字どおりに「下りる」という感じで動き、都営地下鉄の駅への出入口を見付けた。

↓「無事に来た…地下鉄の列車に乗せて頂こう…」と足を停めた時に眼に留まった光景だ。
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↑何やら東京タワーが覗いている街並みだった…

「東京タワー」が少し離れた辺りに視えていると、「東京に在る…」と実感出来るかもしれない…

そんなことも思ったが、何やら好い感じの風景だと暫し見入った。

モノレール浜松町駅…(2022.05.07)

↓羽田空港駅から乗り込んだモノレールがモノレール浜松町駅に到着した…
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↑「やれやれ着いた…」と車輌を眺めて一息入れた。右側奥の改札口の方へ、下車した多くの乗客が一気に進んでいる。率直に…混み合い過ぎると草臥れるので模様視を決め込んだ。画の左側の方に乗車する乗客が待機していて、下車が済む辺りで乗車が始まった。大きな街の駅では時々見受けられる形だ…

↓改札を出て、辺りをキョロキョロとしてこういう表示を見付けた。
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↑モノレールが上層部に在り、その下に高架上に設えられているJRの浜松町駅が在り、地下には都営地下鉄の2路線の大門駅が在る。何か立体的に色々な路線が交錯している辺りだ。

久し振りに東京のモノレールに乗車したが、少し面白かった…

羽田空港駅…(2022.05.07)

初めて利用した旭川空港から、何度も利用していながら「少し久し振り?」という気もする羽田空港に到着した。

空港から街へ出るには色々な方法が在るが、とりあえず地階に下りる…

↓こんな看板を眼に留める…
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長い間、羽田空港では京急の列車を利用するというのが専らになっていた。が、嘗ては京急が羽田空港に至っておらず、専らモノレールだった。思い付いて、また街での移動の関係上も悪くないのでモノレールを久し振りに利用してみることにした。

↓改札口を潜って、乗場に出ると既にモノレールは待機中だった…
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結局、少し独特な方式で走ってはいるが、他所の様々な列車と乗車感覚は余り変わらない。

↓乗車直後は空いていたので、車内の感じを一寸写真に収めた。
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↑ロングシートとクロスシートが色々と組み合わさっているが、「空港と街との連絡」という役目を負っている関係上、「少し大きな荷物を置くような場所」に配慮されているのが好いと思った。

車窓の景色が少し新鮮だと思いながら乗車したが、途中からなかなかに混み合い、空港との連絡に留まらない地域の交通機関としての活躍を知って興味深かった。